何も知らないあなた。何も知らないあの子。

つちや

存在。

             「あのさ、今度会わない?」
「急にどうしたの?」
             「少し、ね」



この関係は半年くらい続いた。
お互いがお互いを慰めあっていた関係。
お互いがお互いを 
“ 都合のいい存在” って思ってただろう。



「なに?」
          「今、あんまり上手くいってないんだ」
「彼女さんと?」



いつも通り君からのLINE。
開くと「付き合おう?」って文字
何かあったのかな?珍しいなストレートな
言葉をくれるなんて、とか思ってた。
それからは、本当の恋人同士になった。



             「そう。」
「あの時のこと覚えてる?」
          「…」
「私を振った日のこと。」


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