【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
1282話 全解放
防壁の補修作業中。
作業員たちをタコの魔物が襲った。
俺はその魔物――アビス・オクトパスに向けて近づいていく。
「おいおい、兄ちゃん! 死に急ぐんじゃねぇぞ!!」
リーダー格の男が叫ぶ。
その気持ちは分かるが……。
「なぁに。大丈夫、心配するな」
俺はそう言いながら、アビス・オクトパスへさらに近付いていった。
「っ! じ、人族の兄ちゃん……」
「助けてくれぇ!!」
「いや、それは無謀だ! どうにかして救援を呼んでくれ!!」
俺が近づいてくることに気付いた作業員が叫ぶ。
俺は彼らに視線を向け、言う。
「少し待っていろ」
「キュルルル……」
アビス・オクトパスは触手を伸ばして攻撃する。
しかし、その狙いは甘い。
俺は難なく避けると、逆に踏み込み――拳を振った。
「はっ!!」
「ギュイイイッ!?」
俺の拳がアビス・オクトパスの胴体にめり込む。
その一撃は確かなダメージを与えたらしい。
「おおっ! 触手が緩んだ!!」
「助かったぜ!」
触手に捕らえられていた作業員たちが解放される。
しかし、代わりに――
「ギュルルルッ!!」
「むっ!?」
アビス・オクトパスは、その触手で俺の腕を掴んだ。
そして、一気に振り回してくる。
「くっ……!」
自らの体を中心にして、アビス・オクトパスは回転する。
その勢いは凄まじく……。
「ぐおおおぉっ!?」
「ああ! 人族の兄ちゃんが振り回されているぞっ!!」
まるでジャイアントスイングだ。
アビス・オクトパスの勢いは強く、俺は抵抗できない。
俺はスキル『水泳術』『水中機動術』『潜水術』などを取得したとはいえ、まだまだ水中戦闘に慣れていないからな……。
「ギュルルルッ……!!」
「ぐっ……! ぬぅんっ……!!」
アビス・オクトパスは俺を投げ飛ばす。
俺は水中で体勢を立て直すと、何とか踏みとどまった。
「……肉弾戦はあまり有効じゃないな」
俺はそうつぶやく。
タコの体は柔らかめだ。
強く殴りつけても、ぼちぼちぐらいのダメージしか与えられないだろう。
となると魔法だが……。
海中では、火魔法の発動は難しい。
水魔法も微妙だし、雷魔法は周囲一帯に影響しそうで使いにくいな。
さて、どうするか……。
「ギュルルッ!」
アビス・オクトパスが俺に向かってくる。
そして、触手を伸ばして攻撃してきた。
さっきよりも早い。
本気を出してきたようだな。
俺は頑張って回避しようとするが……。
「ぐぬっ……」
避けきれず、触手に捕まってしまう。
捕らえられたのは左足だ。
そこの拘束だけが残っているので、どうしても動作が遅れてしまう。
「人族の兄ちゃん! くそっ、どうしたら……!!」
「何とかして助けるんだ!! このままじゃやべぇぞ!?」
リーダー格の男が叫ぶ。
作業員たちも不安そうだ。
「ギュルルッ……」
アビス・オクトパスは俺を掴んだまま、また回転しようとする。
その時だった。
不意に体が軽くなったように感じた。
「ん? ……あ」
俺は気付く。
左足の拘束が解けていることに。
アビス・オクトパスが掴んでいたのは、俺の左足だった。
結果的に、奴は俺の拘束を外す手伝いをしてしまったことになる。
「やれやれ……。エリオット王子に無断で外すことは、良くないんだがな。戦闘中の出来事であれば仕方ない」
俺はそう言いながら、久しぶりに全解放された体を確かめる。
この状態なら、巨大タコぐらいはどうとでもなるだろう。
さっさと討伐してやることにしよう。
作業員たちをタコの魔物が襲った。
俺はその魔物――アビス・オクトパスに向けて近づいていく。
「おいおい、兄ちゃん! 死に急ぐんじゃねぇぞ!!」
リーダー格の男が叫ぶ。
その気持ちは分かるが……。
「なぁに。大丈夫、心配するな」
俺はそう言いながら、アビス・オクトパスへさらに近付いていった。
「っ! じ、人族の兄ちゃん……」
「助けてくれぇ!!」
「いや、それは無謀だ! どうにかして救援を呼んでくれ!!」
俺が近づいてくることに気付いた作業員が叫ぶ。
俺は彼らに視線を向け、言う。
「少し待っていろ」
「キュルルル……」
アビス・オクトパスは触手を伸ばして攻撃する。
しかし、その狙いは甘い。
俺は難なく避けると、逆に踏み込み――拳を振った。
「はっ!!」
「ギュイイイッ!?」
俺の拳がアビス・オクトパスの胴体にめり込む。
その一撃は確かなダメージを与えたらしい。
「おおっ! 触手が緩んだ!!」
「助かったぜ!」
触手に捕らえられていた作業員たちが解放される。
しかし、代わりに――
「ギュルルルッ!!」
「むっ!?」
アビス・オクトパスは、その触手で俺の腕を掴んだ。
そして、一気に振り回してくる。
「くっ……!」
自らの体を中心にして、アビス・オクトパスは回転する。
その勢いは凄まじく……。
「ぐおおおぉっ!?」
「ああ! 人族の兄ちゃんが振り回されているぞっ!!」
まるでジャイアントスイングだ。
アビス・オクトパスの勢いは強く、俺は抵抗できない。
俺はスキル『水泳術』『水中機動術』『潜水術』などを取得したとはいえ、まだまだ水中戦闘に慣れていないからな……。
「ギュルルルッ……!!」
「ぐっ……! ぬぅんっ……!!」
アビス・オクトパスは俺を投げ飛ばす。
俺は水中で体勢を立て直すと、何とか踏みとどまった。
「……肉弾戦はあまり有効じゃないな」
俺はそうつぶやく。
タコの体は柔らかめだ。
強く殴りつけても、ぼちぼちぐらいのダメージしか与えられないだろう。
となると魔法だが……。
海中では、火魔法の発動は難しい。
水魔法も微妙だし、雷魔法は周囲一帯に影響しそうで使いにくいな。
さて、どうするか……。
「ギュルルッ!」
アビス・オクトパスが俺に向かってくる。
そして、触手を伸ばして攻撃してきた。
さっきよりも早い。
本気を出してきたようだな。
俺は頑張って回避しようとするが……。
「ぐぬっ……」
避けきれず、触手に捕まってしまう。
捕らえられたのは左足だ。
そこの拘束だけが残っているので、どうしても動作が遅れてしまう。
「人族の兄ちゃん! くそっ、どうしたら……!!」
「何とかして助けるんだ!! このままじゃやべぇぞ!?」
リーダー格の男が叫ぶ。
作業員たちも不安そうだ。
「ギュルルッ……」
アビス・オクトパスは俺を掴んだまま、また回転しようとする。
その時だった。
不意に体が軽くなったように感じた。
「ん? ……あ」
俺は気付く。
左足の拘束が解けていることに。
アビス・オクトパスが掴んでいたのは、俺の左足だった。
結果的に、奴は俺の拘束を外す手伝いをしてしまったことになる。
「やれやれ……。エリオット王子に無断で外すことは、良くないんだがな。戦闘中の出来事であれば仕方ない」
俺はそう言いながら、久しぶりに全解放された体を確かめる。
この状態なら、巨大タコぐらいはどうとでもなるだろう。
さっさと討伐してやることにしよう。
コメント