【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
1239話 メルティーネ姫の侍女、リマ
翌日になった。
状況を再整理しておこう。
ここはサザリアナ王国とヤマト連邦の中間よりも少しヤマト連邦側に位置する海底だ。
そこには『人魚の里』があり、街外れには『海神の大洞窟』がある。
大地から空気が漏れ出ているらしく、地上のような環境になっている。
人魚メルティーネの加護により最低限の水中呼吸が可能な俺だが、この『海神の大洞窟』に限れば地上のように活動することも可能だ。
まぁ、今の俺は『魔封じの枷』と『闘気封印の縄』で拘束されているので、フルパワーを出すにはまず拘束を外す必要があるのだが……。
「メルティーネは……行ってしまったな。まぁ、王女らしいし多忙なのだろう」
メルティーネは、既にこの場を離れている。
人魚族の王女としての職務があるとのことだ。
「む……?」
そこで、洞窟の外に人の気配を感じた。
俺に友好的な美少女なら大歓迎なのだが、その期待は薄いかもしれない。
なにせ、人魚族には人族に対する偏見がある。
俺がこの場にいることそのものが、彼らにとっては好ましいことではないだろう。
場合によっては危害を加えられる可能性もある……。
ここは卑屈に低姿勢で接するか?
いや、それよりも――
「何者だ!」
俺はあえて語気を強めて叫んだ。
見知らぬ土地で舐められないためには、こうした態度もアリだろう。
すると――
「……あ、あの……」
声が返ってきた。
かなり若い少女の声だ。
「姫様から、あなたのお世話をするよう仰せつかっております」
「姫様……? ああ、メルティーネのことか。世話役とはありがたいが……」
俺は声のする方に視線を向ける。
洞窟の外には、人魚の少女が立っていた。
年齢は10歳くらいだろうか?
幼さが残る顔立ちだが、美人に育ちそうな雰囲気も感じられる。
「わたしはリマ。姫様の侍女をしております」
「俺は『ナイトメア・ナイト』だ。世話になるな、リマ」
人魚の少女、リマが礼儀正しく一礼した。
俺も同じように名乗る。
本来は『タカシ』と名乗るべきところだが、メルティーネには『ナイトメア・ナイト』と名乗っているからな。
それを通すことにした。
「それで……俺のお世話とのことだが……」
「はいです! 姫様に言いつかっております。ナイト様の身の回りのお世話をさせていただきます」
リマが礼儀正しく一礼した。
なかなかにしっかりしている子だ。
「それでは、失礼いたします……」
そう言って、人魚の少女リマは洞窟の中に入ってきた。
そして、尾びれで器用に歩き、俺のすぐ近くまでやってくる。
人魚族はこうして地面を歩くのか……。
あまり速くはないが、極端に不便なわけでもなさそうだな。
人魚族にとっての地上歩行は、人族にとっての水泳ぐらいの感覚なのかもしれない。
俺がそんなことを考えている間にも、リマは近づいてくる。
そして――
「お、おい……?」
俺は少し戸惑った。
リマが俺のズボンに手をかけてきたからだ。
「どうかしましたか? そろそろ、ご尿意を催されたかと思ったのですが……」
彼女はキョトンとした顔をしている。
この表情は演技ではなさそうだ……。
(うーむ……。人魚族は人族と文化が違うから、こうした行動も変ではないのか……?)
人魚族の生態は、俺にとって全くの未知である。
会話が成立しているし、大まかな価値観は同じようだが……。
股間部分に関する常識はどうなのだろう?
人魚族の股間周りは、人間とは異なる作りになっているように思う。
ならば、その点に関して常識が異なる可能性は高い。
俺が直接見たことがある人魚は、2人のみ。
メルティーネと、目の前の少女である。
彼女の股間部がとても気になるが、腰布のようなもので隠されており見えない。
「リマ、その腰布を――」
「はい?」
「……いや。なんでもない……」
まさか、10歳ぐらいの初対面の少女に『その腰布を取って、股間部を観察させてくれないか?』とは言えない。
さすがの俺も、ここは空気を読んだ。
「そうでございますか?」
リマは、再び俺のズボンに手を伸ばそうとする。
だが、俺はやんわりとそれを阻止した。
「悪いが、自分でやるよ」
「そういうわけにはまいりません。ナイト様には、快適に過ごしていただきますので。それに、その状態ではまともに動くこともできないでございましょう?」
「そ、それもそうだが……」
やはり人魚族的にはこれが当たり前なのか……?
しかし、女性に下の世話をしてもらうのは少し恥ずかしい。
まぁ確かに、俺は四肢を『魔封じの枷』と『闘気封印の縄』で封じられている。
この状態では、自分での用足しも難しい。
本気を出せば外せると思うが、それは今のところ俺だけの秘密だ。
そういった事情を考えれば、リマが俺の下の世話をすることにも合理性があるか……。
「では失礼して……」
リマはどこかぎこちない手つきで俺のズボンをずらし、そして――
状況を再整理しておこう。
ここはサザリアナ王国とヤマト連邦の中間よりも少しヤマト連邦側に位置する海底だ。
そこには『人魚の里』があり、街外れには『海神の大洞窟』がある。
大地から空気が漏れ出ているらしく、地上のような環境になっている。
人魚メルティーネの加護により最低限の水中呼吸が可能な俺だが、この『海神の大洞窟』に限れば地上のように活動することも可能だ。
まぁ、今の俺は『魔封じの枷』と『闘気封印の縄』で拘束されているので、フルパワーを出すにはまず拘束を外す必要があるのだが……。
「メルティーネは……行ってしまったな。まぁ、王女らしいし多忙なのだろう」
メルティーネは、既にこの場を離れている。
人魚族の王女としての職務があるとのことだ。
「む……?」
そこで、洞窟の外に人の気配を感じた。
俺に友好的な美少女なら大歓迎なのだが、その期待は薄いかもしれない。
なにせ、人魚族には人族に対する偏見がある。
俺がこの場にいることそのものが、彼らにとっては好ましいことではないだろう。
場合によっては危害を加えられる可能性もある……。
ここは卑屈に低姿勢で接するか?
いや、それよりも――
「何者だ!」
俺はあえて語気を強めて叫んだ。
見知らぬ土地で舐められないためには、こうした態度もアリだろう。
すると――
「……あ、あの……」
声が返ってきた。
かなり若い少女の声だ。
「姫様から、あなたのお世話をするよう仰せつかっております」
「姫様……? ああ、メルティーネのことか。世話役とはありがたいが……」
俺は声のする方に視線を向ける。
洞窟の外には、人魚の少女が立っていた。
年齢は10歳くらいだろうか?
幼さが残る顔立ちだが、美人に育ちそうな雰囲気も感じられる。
「わたしはリマ。姫様の侍女をしております」
「俺は『ナイトメア・ナイト』だ。世話になるな、リマ」
人魚の少女、リマが礼儀正しく一礼した。
俺も同じように名乗る。
本来は『タカシ』と名乗るべきところだが、メルティーネには『ナイトメア・ナイト』と名乗っているからな。
それを通すことにした。
「それで……俺のお世話とのことだが……」
「はいです! 姫様に言いつかっております。ナイト様の身の回りのお世話をさせていただきます」
リマが礼儀正しく一礼した。
なかなかにしっかりしている子だ。
「それでは、失礼いたします……」
そう言って、人魚の少女リマは洞窟の中に入ってきた。
そして、尾びれで器用に歩き、俺のすぐ近くまでやってくる。
人魚族はこうして地面を歩くのか……。
あまり速くはないが、極端に不便なわけでもなさそうだな。
人魚族にとっての地上歩行は、人族にとっての水泳ぐらいの感覚なのかもしれない。
俺がそんなことを考えている間にも、リマは近づいてくる。
そして――
「お、おい……?」
俺は少し戸惑った。
リマが俺のズボンに手をかけてきたからだ。
「どうかしましたか? そろそろ、ご尿意を催されたかと思ったのですが……」
彼女はキョトンとした顔をしている。
この表情は演技ではなさそうだ……。
(うーむ……。人魚族は人族と文化が違うから、こうした行動も変ではないのか……?)
人魚族の生態は、俺にとって全くの未知である。
会話が成立しているし、大まかな価値観は同じようだが……。
股間部分に関する常識はどうなのだろう?
人魚族の股間周りは、人間とは異なる作りになっているように思う。
ならば、その点に関して常識が異なる可能性は高い。
俺が直接見たことがある人魚は、2人のみ。
メルティーネと、目の前の少女である。
彼女の股間部がとても気になるが、腰布のようなもので隠されており見えない。
「リマ、その腰布を――」
「はい?」
「……いや。なんでもない……」
まさか、10歳ぐらいの初対面の少女に『その腰布を取って、股間部を観察させてくれないか?』とは言えない。
さすがの俺も、ここは空気を読んだ。
「そうでございますか?」
リマは、再び俺のズボンに手を伸ばそうとする。
だが、俺はやんわりとそれを阻止した。
「悪いが、自分でやるよ」
「そういうわけにはまいりません。ナイト様には、快適に過ごしていただきますので。それに、その状態ではまともに動くこともできないでございましょう?」
「そ、それもそうだが……」
やはり人魚族的にはこれが当たり前なのか……?
しかし、女性に下の世話をしてもらうのは少し恥ずかしい。
まぁ確かに、俺は四肢を『魔封じの枷』と『闘気封印の縄』で封じられている。
この状態では、自分での用足しも難しい。
本気を出せば外せると思うが、それは今のところ俺だけの秘密だ。
そういった事情を考えれば、リマが俺の下の世話をすることにも合理性があるか……。
「では失礼して……」
リマはどこかぎこちない手つきで俺のズボンをずらし、そして――
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