【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
1222話 タカシ一味vsクラーケン
俺たちはヤマト連邦に向けて隠密小型船で移動していた。
ユナやマリアが人魚を目撃して警戒を高めていたところ、リトルクラーケンと遭遇。
それをあっさりと撃破するも、今度はその親玉であるクラーケンとの戦闘が始まってしまった。
全長数十メートルはあろうかという巨体のクラーケン。
その触手による攻撃は、非常に厄介だ。
「くらえっ! 【フレイムバースト】!!」
俺はオリジナル火魔法を放った。
「グオオォーッ!?」
クラーケンが悲鳴を上げる。
よし、効いているな。
だが、戦闘不能レベルの大きなダメージを与えられているわけではないようだ。
「タカシお兄ちゃんっ! マリアといっしょに火魔法を使ってみるっ!?」
「ふふん。私も合わせるわよ。3人なら、クラーケンに致命傷を与えられるわ!!」
マリアとユナがそう言ってきた。
2人の火魔法の威力は折り紙付きだ。
俺も合わせて3人で合同魔法を発動すれば、クラーケンに大ダメージを与えられるだろう。
だが――
「強力すぎる魔法はマズイ。この船ごと燃やし尽くすことになりかねんからな。ここは控えめな魔法で迎撃してくれ!!」
俺はそう言って、ユナとマリアを制止した。
彼女たちの火魔法は強力だ。
俺のオリジナル火魔法だって、全力を出せばもっと破壊力がある。
だが、ここは大海原のド真ん中だ。
船を失っては、漂流者になってしまう。
人魚メルティーネの加護を受けている俺はともかく、他の面々は大ピンチとなるだろう。
「グオオォッ!!」
クラーケンは、触手を鞭のようにしならせて海を叩いた。
船が大きく揺れ動く。
続けて、触手は船へと振り下ろされた。
このままでは船が破壊されてしまうが――
「【ミティ・ホームラン】!!」
「【流水の舞】」
ミティとアイリスが触手を迎撃した。
力強いハンマーと巧みな格闘術により、触手を見事に防御する。
「こ、今度はこっちからいきますよ。――【ロック・フォール】!!」
「【ライトニングブラスト】!!」
「【ボルカニックフレイム】!」
「【ファイアーアロー】!!」
ニム、モニカ、ユナ、マリアが攻撃を加える。
それぞれの魔法の腕は確かであり、その狙いは的確である。
「グオオォッ!!」
クラーケンが悲鳴のような鳴き声を上げる。
なかなか効いたようだ。
しかし、討伐には至らない。
船へのダメージを考慮して、全力を出していないことが理由だろう。
リーダーである俺の指示に従ってくれている。
(しかし……。後先考えず、一気に攻めた方が良かったか……?)
俺はそんなことを考えてしまう。
船へのダメージを考慮して攻撃を控えめにした結果、こちらがやられてしまっては元も子もない。
単に大海原で船を失うだけならば、俺たちミリオンズの能力を活かしてギリギリどこかに漂着できる可能性はあるが……。
船を失った上にクラーケンが健在ならば、全滅は必至。
総合的なリスクを考慮して、判断を下す必要がある。
(どうすべきなんだ……?)
一気に攻める?
チクチク攻撃して討伐を目指す?
クラーケンが諦めて逃亡するのに期待する?
あるいは、他の選択肢は――
「お館様っ! 後ろです!!」
「むっ!?」
レインの声で、俺は我に返った。
眼前にクラーケンの触手数本が迫っていた。
「――【朧】」
月の声がする。
直後、クラーケンの触手が俺の近くを通って空振った。
影魔法により、クラーケンに錯覚を与えたのか。
「すまん! 助かった!!」
俺はそう叫ぶ。
考え事をしていたせいで、大きな隙を晒してしまったようだ。
これは醜態である。
このままではリーダー失格。
幸い、空振ったばかりの触手は隙だらけだ。
ここは――
「【斬魔一刀流奥義・六道の業火】!!」
俺は火魔法を編み込んだ剣技を発動する。
クラーケンの巨大な触手数本を、一気に斬り飛ばした。
「グオオォッ!?」
クラーケンが悲鳴を上げた。
手ごたえありだ。
だが、このチャンスに攻めることはしない。
ここは船の上で、クラーケン本体はまだまだピンピンしているからだ。
一気呵成に攻めるには、時期尚早。
俺たちはクラーケンを注意深く観察しつつ、態勢を整えたのだった。
ユナやマリアが人魚を目撃して警戒を高めていたところ、リトルクラーケンと遭遇。
それをあっさりと撃破するも、今度はその親玉であるクラーケンとの戦闘が始まってしまった。
全長数十メートルはあろうかという巨体のクラーケン。
その触手による攻撃は、非常に厄介だ。
「くらえっ! 【フレイムバースト】!!」
俺はオリジナル火魔法を放った。
「グオオォーッ!?」
クラーケンが悲鳴を上げる。
よし、効いているな。
だが、戦闘不能レベルの大きなダメージを与えられているわけではないようだ。
「タカシお兄ちゃんっ! マリアといっしょに火魔法を使ってみるっ!?」
「ふふん。私も合わせるわよ。3人なら、クラーケンに致命傷を与えられるわ!!」
マリアとユナがそう言ってきた。
2人の火魔法の威力は折り紙付きだ。
俺も合わせて3人で合同魔法を発動すれば、クラーケンに大ダメージを与えられるだろう。
だが――
「強力すぎる魔法はマズイ。この船ごと燃やし尽くすことになりかねんからな。ここは控えめな魔法で迎撃してくれ!!」
俺はそう言って、ユナとマリアを制止した。
彼女たちの火魔法は強力だ。
俺のオリジナル火魔法だって、全力を出せばもっと破壊力がある。
だが、ここは大海原のド真ん中だ。
船を失っては、漂流者になってしまう。
人魚メルティーネの加護を受けている俺はともかく、他の面々は大ピンチとなるだろう。
「グオオォッ!!」
クラーケンは、触手を鞭のようにしならせて海を叩いた。
船が大きく揺れ動く。
続けて、触手は船へと振り下ろされた。
このままでは船が破壊されてしまうが――
「【ミティ・ホームラン】!!」
「【流水の舞】」
ミティとアイリスが触手を迎撃した。
力強いハンマーと巧みな格闘術により、触手を見事に防御する。
「こ、今度はこっちからいきますよ。――【ロック・フォール】!!」
「【ライトニングブラスト】!!」
「【ボルカニックフレイム】!」
「【ファイアーアロー】!!」
ニム、モニカ、ユナ、マリアが攻撃を加える。
それぞれの魔法の腕は確かであり、その狙いは的確である。
「グオオォッ!!」
クラーケンが悲鳴のような鳴き声を上げる。
なかなか効いたようだ。
しかし、討伐には至らない。
船へのダメージを考慮して、全力を出していないことが理由だろう。
リーダーである俺の指示に従ってくれている。
(しかし……。後先考えず、一気に攻めた方が良かったか……?)
俺はそんなことを考えてしまう。
船へのダメージを考慮して攻撃を控えめにした結果、こちらがやられてしまっては元も子もない。
単に大海原で船を失うだけならば、俺たちミリオンズの能力を活かしてギリギリどこかに漂着できる可能性はあるが……。
船を失った上にクラーケンが健在ならば、全滅は必至。
総合的なリスクを考慮して、判断を下す必要がある。
(どうすべきなんだ……?)
一気に攻める?
チクチク攻撃して討伐を目指す?
クラーケンが諦めて逃亡するのに期待する?
あるいは、他の選択肢は――
「お館様っ! 後ろです!!」
「むっ!?」
レインの声で、俺は我に返った。
眼前にクラーケンの触手数本が迫っていた。
「――【朧】」
月の声がする。
直後、クラーケンの触手が俺の近くを通って空振った。
影魔法により、クラーケンに錯覚を与えたのか。
「すまん! 助かった!!」
俺はそう叫ぶ。
考え事をしていたせいで、大きな隙を晒してしまったようだ。
これは醜態である。
このままではリーダー失格。
幸い、空振ったばかりの触手は隙だらけだ。
ここは――
「【斬魔一刀流奥義・六道の業火】!!」
俺は火魔法を編み込んだ剣技を発動する。
クラーケンの巨大な触手数本を、一気に斬り飛ばした。
「グオオォッ!?」
クラーケンが悲鳴を上げた。
手ごたえありだ。
だが、このチャンスに攻めることはしない。
ここは船の上で、クラーケン本体はまだまだピンピンしているからだ。
一気呵成に攻めるには、時期尚早。
俺たちはクラーケンを注意深く観察しつつ、態勢を整えたのだった。
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