【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
1194話 ティーナとの初××
俺は思わず聞き返す。
マッサージをしてくれていたティーナが、『当機と深い仲になることもできます』と言ってきたのだ。
「はい……。いかがなさいますか?」
「うーむ……」
俺は考え込む。
ティーナは可愛いし、魅力的だ。
だが……さすがに外見年齢が幼すぎる。
いや、しかし実際に幼いわけではない。
彼女は古代アンドロイドだ。
人工物なので、年齢という概念は存在しない。
仮に年齢というものを考えたとしても、彼女は軽く100歳を超えているはずだ。
1000歳とか10000歳を超えているのかは、よく知らないが。
「ピピッ! いかがなさいますか?」
ティーナが俺に迫る。
彼女は真剣な眼差しで見つめてくる。
どうやら、冗談ではないらしい。
「本当にいいのか?」
俺は再度尋ねる。
ティーナは本気で言っているのだろうか。
言葉では前向きだとしても、本心もそうとは限らない。
「はい……。もちろん、マスターさえよければですが……」
ティーナが頬を赤く染める。
これはやはり……本気みたいだな。
「義務感とかではなく、か?」
「ピピッ! マスターのお役に立てることこそ、当機の喜びです」
ティーナは迷いなく答えた。
うーむ……。
彼女のことをそういう目で見たことはなかったが……。
彼女が本気なら、俺も真剣に考えるべきか……。
いや、待て。
ティーナは古代アンドロイドだ。
そもそも、そういうことが可能なのか?
「なぁ、ティーナ。その……深い仲になるって意味を分かっているのか?」
俺は確認する。
彼女の人工知能は凄まじいが、知識としてもしっかりとしたものがインストールされているかは不透明だ。
「はい。もちろん承知しています」
ティーナが頷く。
どうやら、理解しているらしい。
「方法とかは?」
「当機にはそういった機能もありますので、ご安心ください。当機の外見は10歳前後の少女を模していますが、該当機能は成人女性のものを模しています」
ティーナが淡々と告げる。
本当にできるようだ。
妙に生々しい話まで出てきた。
「ちなみに……妊娠機能はオプションとなります。機能追加には本社のシステム管理室まで問い合わせる必要がありますが……」
「ほ、本社か……。しかし、それはもう……」
古代アンドロイドを製造した集団の本社。
言うまでもなく、もはや跡形もないだろう。
長い年月が経過しているからな。
(いや、その集団の後継とかが生き残っている可能性はあるのか……?)
微妙だな。
あってもおかしくはないが、その割には古代アンドロイドの技術が現代に活かされていない。
やはり、ティーナは偶然に生き残った個体だと考えて良さそうか。
アヴァロン以外の古代迷宮でも探索すれば、何かしらのヒントが見つかるかもしれないが。
「ピピッ! いかがなさいますか?」
ティーナが聞いてくる。
俺は考える。
ティーナは可愛いし、魅力的だ。
俺と深い仲になってもいいと言っている。
だが、現在の機能としては妊娠できないという。
にもかかわらず俺が彼女と致せば、それは単なる性的欲求を解消するための道具として扱ったことと同義になる気がした。
「うーん……」
「やはり、当機のようなアンドロイドはお気に召しませんか……?」
ティーナがやや不安そうな声で尋ねる。
これは……彼女も本心から行為を望んでいると考えていいのだろうか?
いや、さっきから言葉ではそう言っていたが……。
人工知能がそう言わせている?
それでは半ば洗脳……。
しかし、それを否定するならそもそも人工知能自体を否定することに……。
「うーん、うーん……。ぐぬぅ……」
俺はない頭を振り絞り、考え込む。
しかし、考えても答えは出なかった。
ミリオンズの面々が起きていれば相談に乗ってくれたかもしれないが、彼女たちは全員が疲れて寝ている。
「ピピッ! ちなみに当機のそういった機能は未使用です。初めてはぜひマスターにお願いしたいと考えています」
「むっ!? そ、そうだったのか」
俺はティーナの言葉に興奮してしまう。
妊娠機能は付いていない古代アンドロイドが相手。
それは分かっている。
だが、外見が少女の者からこうまで言われて、黙っていられる俺ではない。
据え膳食わぬは男の恥という言葉もある。
彼女の思いに応えようではないか!
「分かった。それではよろしく頼む」
「はい……。かしこまりました、マスター」
ティーナが嬉しそうな声で返事をする。
こうして、俺とティーナの深い仲となる行為が始まったのだった。
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