【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
1187話 色被り
ミリオンズ会議を開いている。
ステータスの共有後は、新たな魔導具『共鳴水晶』について説明した。
共鳴水晶はミリオンズの人数分を用意してあり、全部で11個だ。
それぞれの水晶に色がついており、対応する所有者が水晶に魔力を込めることで効果が発動する。
他の10個の水晶が、起動者の水晶と同じ色に光るのだ。
さらには、起動者の水晶の方向を照らすというおまけ付きである。
この共鳴水晶という魔導具があれば、未知の鎖国国家ヤマト連邦への潜入作戦も少しは安心できる。
俺はそう思ったのだが――
「ねぇねぇっ! マリアはちょっと気になることがあるよっ!!」
「ふむ……。拙者からも一点だけ。この共鳴水晶でござるが、もう少し工夫すればさらに便利にできるかもしれぬ」
マリアと蓮華が、それぞれそう主張した。
これは詳しく聞く必要がある。
「何か意見があるのか? 言ってみてくれ」
俺は2人を促す。
まずはマリアが口を開いた。
「えっとね! マリアとユナお姉ちゃんの水晶の色が似ているのが気になったのっ!! あと、タカシお兄ちゃんもっ!!」
「ああ。それは確かにそうだな」
ジェイネフェリアに依頼して作製した共鳴水晶。
その作製途中に、それぞれの魔力を注入して馴染ませた。
水晶の色は、その者が得意とする魔法種類に左右されるらしい。
そして、おそらくだが魔法以外のスキルや種族あたりも関係がある。
「俺は赤系統だ。そして、他のみんなは……」
俺、マリア、ユナが赤系統。
アイリスとサリエが白系統。
モニカと蓮華が黄系統。
ミティが緑。
ニムが茶色。
リーゼロッテが青。
こんな感じとなっている。
「マリアとユナお姉ちゃん、似ているよねっ! これじゃ、どっちの水晶が光ってるのか分からないと思うっ!!」
マリアがそう主張した。
確かに、マリアの言うことにも一理ある。
これでは、せっかく作った共鳴水晶の効果が半減してしまうように思えるだろう。
「よく見てくれ。ユナの赤は、真紅に近い。マリアの赤は、もう少し柔らかい色合いだろう?」
「あれ……? あ、確かにそうかもっ!」
マリアがハッとした顔になる。
他の面々も、なるほどと頷いていた。
「俺たちは3人とも火魔法を得意とするから、どうしても色合いが似るんだよ。だが、その他のスキルなり種族なりの要素で若干の違いがある感じだな」
「ふふん。私の水晶が真紅なのは、どういう要素の影響なのかしら?」
「そりゃまず、火魔法の適性が高めな赤狼族の生まれというのが大きいだろう。それに、ファイアードラゴンのドラちゃんをテイムしているし。……あとは、そのキリッとした凛々しい顔立ちの影響もあるかもな」
「あら、上手ね。嬉しいことを言ってくれるわ」
ユナはご満悦だ。
一方のマリアは、少しばかりむくれている。
「ねぇねぇっ! マリアはっ!? マリアはどうなのっ!?」
「そうだな。マリアは『祝福の姫巫女』として類まれな自己治癒能力を持っている。治療魔法なども使えるな。そして、とても可愛らしい外見をしている。まさに、優しく明るい赤色って感じだな」
「えへへ~。そんなに褒められると、ちょっと照れるねっ!」
マリアが嬉しそうに顔を綻ばせる。
そして、そんな彼女の頭をユナが優しく撫でている。
「じゃあさ! タカシお兄ちゃんは……どんな赤色なのっ!?」
「ふふふ……。よーく見てくれ。俺の水晶がどのような色をしているか。こいつをどう思う?」
俺は自分の水晶を、他のみんなに見せる。
そして、それを見たマリアがハッとした顔になる。
「あっ! よく見ると、何だかいろんな色が見えたよっ! 赤とか黄色とか、あとは緑に……青っぽいのもあるねっ!!」
「そうだ。俺は様々な魔法を使えるからな。それぞれの色が混ざり合っているのさ。一番最初に取得した火魔法の色が最も強く出ているから、基本は赤系統の色だけどな」
最新のステータス情報を共有した際にも整理したことだが、俺は多種多様の魔法スキルを取得している。
火、水、風、土、雷、光、影、植物、幻惑、重力、聖、治療、時、空間だ。
それに、その他のスキルもいろいろと取得している。
その影響を受けているのか、俺が魔力を込めた水晶は様々な色を放つ。
さしずめ、虹色といったところか。
「他にも、似ている色の組み合わせはあるんだよな。ちょっとそのあたりを整理してみようか」
俺はそう告げる。
ミティの緑、ニムの茶色、リーゼロッテの青あたりはいいとして……。
アイリスとサリエの白系統と、モニカと蓮華の黄系統は違いを共有しておくべきだろう。
あとは、蓮華が言いかけていた『工夫』とやらも聞いてみないとな。
ステータスの共有後は、新たな魔導具『共鳴水晶』について説明した。
共鳴水晶はミリオンズの人数分を用意してあり、全部で11個だ。
それぞれの水晶に色がついており、対応する所有者が水晶に魔力を込めることで効果が発動する。
他の10個の水晶が、起動者の水晶と同じ色に光るのだ。
さらには、起動者の水晶の方向を照らすというおまけ付きである。
この共鳴水晶という魔導具があれば、未知の鎖国国家ヤマト連邦への潜入作戦も少しは安心できる。
俺はそう思ったのだが――
「ねぇねぇっ! マリアはちょっと気になることがあるよっ!!」
「ふむ……。拙者からも一点だけ。この共鳴水晶でござるが、もう少し工夫すればさらに便利にできるかもしれぬ」
マリアと蓮華が、それぞれそう主張した。
これは詳しく聞く必要がある。
「何か意見があるのか? 言ってみてくれ」
俺は2人を促す。
まずはマリアが口を開いた。
「えっとね! マリアとユナお姉ちゃんの水晶の色が似ているのが気になったのっ!! あと、タカシお兄ちゃんもっ!!」
「ああ。それは確かにそうだな」
ジェイネフェリアに依頼して作製した共鳴水晶。
その作製途中に、それぞれの魔力を注入して馴染ませた。
水晶の色は、その者が得意とする魔法種類に左右されるらしい。
そして、おそらくだが魔法以外のスキルや種族あたりも関係がある。
「俺は赤系統だ。そして、他のみんなは……」
俺、マリア、ユナが赤系統。
アイリスとサリエが白系統。
モニカと蓮華が黄系統。
ミティが緑。
ニムが茶色。
リーゼロッテが青。
こんな感じとなっている。
「マリアとユナお姉ちゃん、似ているよねっ! これじゃ、どっちの水晶が光ってるのか分からないと思うっ!!」
マリアがそう主張した。
確かに、マリアの言うことにも一理ある。
これでは、せっかく作った共鳴水晶の効果が半減してしまうように思えるだろう。
「よく見てくれ。ユナの赤は、真紅に近い。マリアの赤は、もう少し柔らかい色合いだろう?」
「あれ……? あ、確かにそうかもっ!」
マリアがハッとした顔になる。
他の面々も、なるほどと頷いていた。
「俺たちは3人とも火魔法を得意とするから、どうしても色合いが似るんだよ。だが、その他のスキルなり種族なりの要素で若干の違いがある感じだな」
「ふふん。私の水晶が真紅なのは、どういう要素の影響なのかしら?」
「そりゃまず、火魔法の適性が高めな赤狼族の生まれというのが大きいだろう。それに、ファイアードラゴンのドラちゃんをテイムしているし。……あとは、そのキリッとした凛々しい顔立ちの影響もあるかもな」
「あら、上手ね。嬉しいことを言ってくれるわ」
ユナはご満悦だ。
一方のマリアは、少しばかりむくれている。
「ねぇねぇっ! マリアはっ!? マリアはどうなのっ!?」
「そうだな。マリアは『祝福の姫巫女』として類まれな自己治癒能力を持っている。治療魔法なども使えるな。そして、とても可愛らしい外見をしている。まさに、優しく明るい赤色って感じだな」
「えへへ~。そんなに褒められると、ちょっと照れるねっ!」
マリアが嬉しそうに顔を綻ばせる。
そして、そんな彼女の頭をユナが優しく撫でている。
「じゃあさ! タカシお兄ちゃんは……どんな赤色なのっ!?」
「ふふふ……。よーく見てくれ。俺の水晶がどのような色をしているか。こいつをどう思う?」
俺は自分の水晶を、他のみんなに見せる。
そして、それを見たマリアがハッとした顔になる。
「あっ! よく見ると、何だかいろんな色が見えたよっ! 赤とか黄色とか、あとは緑に……青っぽいのもあるねっ!!」
「そうだ。俺は様々な魔法を使えるからな。それぞれの色が混ざり合っているのさ。一番最初に取得した火魔法の色が最も強く出ているから、基本は赤系統の色だけどな」
最新のステータス情報を共有した際にも整理したことだが、俺は多種多様の魔法スキルを取得している。
火、水、風、土、雷、光、影、植物、幻惑、重力、聖、治療、時、空間だ。
それに、その他のスキルもいろいろと取得している。
その影響を受けているのか、俺が魔力を込めた水晶は様々な色を放つ。
さしずめ、虹色といったところか。
「他にも、似ている色の組み合わせはあるんだよな。ちょっとそのあたりを整理してみようか」
俺はそう告げる。
ミティの緑、ニムの茶色、リーゼロッテの青あたりはいいとして……。
アイリスとサリエの白系統と、モニカと蓮華の黄系統は違いを共有しておくべきだろう。
あとは、蓮華が言いかけていた『工夫』とやらも聞いてみないとな。
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