【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
1138話 心に決めた殿方
俺は治療院の個室にて、オリビアの忠義度を稼ごうとしている。
幻惑魔法『ミラージュ』による変装を継続したまま、下半身の治療をしてもらう流れだった。
しかし、パンツの下から現れた怒張によってオリビアの視線は一気に冷たいものとなってしまう。
「お引き取りください」
オリビアはそう言って、部屋から出て行くよう促してきた。
まぁ、当然の反応ではある。
しかし、大人しく従うわけにはいかない。
(う~む……)
俺は考える。
そして、あることを思いついた。
「お願いです、オリビア様! 俺の身も心も、もうあなただけのものなんです!!」
俺は急にオリビアの手をつかみ、訴えかけた。
設定は、『貴族に仕えるメイドへ思いを寄せる平民のおっさん』である。
オリビア自体は貴族ではない。
だが、平民のおっさんからすれば高嶺の花だ。
様付けでも決しておかしくはないし、このように急患を装ってアプローチするのも不自然とは言い切れない。
「そ、そんな……!?」
オリビアが驚きの声を上げる。
うん、いい感じに動揺しているな。
「治療院で働くあなたを見て、俺はあなたのことを好きになってしまったんです! もう、あなたのいない日常なんて考えられない!! どうか、俺の想いを受け止めてくれませんか?」
俺にしては、なかなかの演技力ではないだろうか。
オルフェスの経験によって、俺の演技の質も上がっているのかもしれないな。
「……私のことをそれほど強く想ってくれているのは、悪い気分ではありません。貴族のお付きメイドとは言っても、所詮は平民で行き遅れの女……。男性に好きだと言ってもらえるのは、女として嬉しいことです」
オリビアは顔を赤らめ、手で隠しながら言う。
(おっ? これは好感触じゃないか?)
意外だな……。
どこの馬の骨か分からないおっさんに好意を告げられて、嬉しいと思う女性がいるとは……。
女性というのは、妊娠期間中は活動の自由度が大幅に下がる。
自然な理屈として、その間は男性側が食い扶持を稼いでこなければならない。
貴族や金持ちのおっさんならそれなりに人気があるだろうし、定職に就いて真面目に働いているおっさんも悪くはないだろう。
だが、オリビアから見た俺は、まだ素性すらまともに把握していないおっさんだ。
その好意を嬉しく思うとは意外だった。
これが男女逆なら、好意を嬉しく思うのも自然なことなんだけどな。
男からすれば、好き放題に子どもを作って損はないわけだし。
余裕があれば妻として迎え入れて妻子を養い、余裕がなければトンズラ。
そんなことも可能だ。
そういった生物としての理屈があるのに、おっさんに扮した俺の好意をオリビアは拒絶しなかった。
俺は調子に乗ってしまう。
「なら!」
「ですがっ!!」
俺がさらに詰め寄ろうとした瞬間。
オリビアが大きな声を出した。
「な、何でしょうか……?」
俺は思わず言葉を引っ込めてしまう。
彼女がなかなかの迫力を出していたからだ。
「私には、心に決めた殿方がいます。他の男性に心を動かしたりはしません」
「そ、そんな……」
オリビアの言葉に、俺はショックを受ける。
心に決めた殿方だって……?
クソ!
俺を差し置いて……。
どこの誰なんだ、そいつは!
「想い人がどなたなのか、教えていただけないでしょうか?」
「あなたには関係のないことです」
オリビアがそう言って、俺の手を振りほどく。
そして、彼女は俺を睨みつけた。
「どうか、即刻お引き取りください!」
(う~む……)
俺は悩んだ。
もうこれ以上のアプローチは無理だろう。
そろそろ、幻惑魔法『ミラージュ』を解除する頃合いか……?
しかし、こんな謎のタイミングで解除したらどうなるか……。
忠義度がせっかく39にまで達していたのに、上がるどころか一気に下がってしまうかもしれない。
何とか打開策が見つからないか、この姿のままあがいてみよう。
「オリビア様! 俺の想いは本物なんです!! こうなれば、強引でもあなたを俺のモノに……!!!」
「なっ……!? くっ、やめなさい!!」
俺はオリビアの体を無理やり押し倒そうとする。
当初の目的から少しズレている気もするが……。
このまま押し切ってやるぜ!!
幻惑魔法『ミラージュ』による変装を継続したまま、下半身の治療をしてもらう流れだった。
しかし、パンツの下から現れた怒張によってオリビアの視線は一気に冷たいものとなってしまう。
「お引き取りください」
オリビアはそう言って、部屋から出て行くよう促してきた。
まぁ、当然の反応ではある。
しかし、大人しく従うわけにはいかない。
(う~む……)
俺は考える。
そして、あることを思いついた。
「お願いです、オリビア様! 俺の身も心も、もうあなただけのものなんです!!」
俺は急にオリビアの手をつかみ、訴えかけた。
設定は、『貴族に仕えるメイドへ思いを寄せる平民のおっさん』である。
オリビア自体は貴族ではない。
だが、平民のおっさんからすれば高嶺の花だ。
様付けでも決しておかしくはないし、このように急患を装ってアプローチするのも不自然とは言い切れない。
「そ、そんな……!?」
オリビアが驚きの声を上げる。
うん、いい感じに動揺しているな。
「治療院で働くあなたを見て、俺はあなたのことを好きになってしまったんです! もう、あなたのいない日常なんて考えられない!! どうか、俺の想いを受け止めてくれませんか?」
俺にしては、なかなかの演技力ではないだろうか。
オルフェスの経験によって、俺の演技の質も上がっているのかもしれないな。
「……私のことをそれほど強く想ってくれているのは、悪い気分ではありません。貴族のお付きメイドとは言っても、所詮は平民で行き遅れの女……。男性に好きだと言ってもらえるのは、女として嬉しいことです」
オリビアは顔を赤らめ、手で隠しながら言う。
(おっ? これは好感触じゃないか?)
意外だな……。
どこの馬の骨か分からないおっさんに好意を告げられて、嬉しいと思う女性がいるとは……。
女性というのは、妊娠期間中は活動の自由度が大幅に下がる。
自然な理屈として、その間は男性側が食い扶持を稼いでこなければならない。
貴族や金持ちのおっさんならそれなりに人気があるだろうし、定職に就いて真面目に働いているおっさんも悪くはないだろう。
だが、オリビアから見た俺は、まだ素性すらまともに把握していないおっさんだ。
その好意を嬉しく思うとは意外だった。
これが男女逆なら、好意を嬉しく思うのも自然なことなんだけどな。
男からすれば、好き放題に子どもを作って損はないわけだし。
余裕があれば妻として迎え入れて妻子を養い、余裕がなければトンズラ。
そんなことも可能だ。
そういった生物としての理屈があるのに、おっさんに扮した俺の好意をオリビアは拒絶しなかった。
俺は調子に乗ってしまう。
「なら!」
「ですがっ!!」
俺がさらに詰め寄ろうとした瞬間。
オリビアが大きな声を出した。
「な、何でしょうか……?」
俺は思わず言葉を引っ込めてしまう。
彼女がなかなかの迫力を出していたからだ。
「私には、心に決めた殿方がいます。他の男性に心を動かしたりはしません」
「そ、そんな……」
オリビアの言葉に、俺はショックを受ける。
心に決めた殿方だって……?
クソ!
俺を差し置いて……。
どこの誰なんだ、そいつは!
「想い人がどなたなのか、教えていただけないでしょうか?」
「あなたには関係のないことです」
オリビアがそう言って、俺の手を振りほどく。
そして、彼女は俺を睨みつけた。
「どうか、即刻お引き取りください!」
(う~む……)
俺は悩んだ。
もうこれ以上のアプローチは無理だろう。
そろそろ、幻惑魔法『ミラージュ』を解除する頃合いか……?
しかし、こんな謎のタイミングで解除したらどうなるか……。
忠義度がせっかく39にまで達していたのに、上がるどころか一気に下がってしまうかもしれない。
何とか打開策が見つからないか、この姿のままあがいてみよう。
「オリビア様! 俺の想いは本物なんです!! こうなれば、強引でもあなたを俺のモノに……!!!」
「なっ……!? くっ、やめなさい!!」
俺はオリビアの体を無理やり押し倒そうとする。
当初の目的から少しズレている気もするが……。
このまま押し切ってやるぜ!!
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