【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~

猪木洋平@【コミカライズ連載中】

1115話 三位一体・ウルトラスーパー……

 ビーチバレーボール対決が佳境を迎えている。
 勝負は意外にも、サーニャちゃんチームが優勢だ。
 しかし、それをひっくり返そうとエレナたち3人が動いている。

「ふんっ! 私たち『三日月の舞』をここまで追い詰めたことを褒めてあげるわ! ただの町娘たちにしては、よくやったほうよ!!」

「にゃにゃっ! いちいち偉そうな人にゃ……。でも、そんなことを言われても手加減してあげないにゃ!!」

 サーニャちゃんがエレナの言葉に反発する。
 確かに、エレナは何かと偉そうなんだよな……。
 まぁ、根は悪い奴じゃないんだろうが……。
 あの物言いで、損をすることも多そうだ。

「手加減なんて不要よ! これから、私たちの本気を見せてあげる! いくわよ! 2人とも!!」

「了解ー!」

「分かったっす!」

 ルリイとテナに声をかけたエレナ。
 3人が一斉に魔力を高め始めた。

「な、なんだかヤバイ雰囲気が漂ってきたにゃ! まさか、魔法で攻撃してくる気にゃ!? 反則ですにゃ!!」

「そんな無粋なことしないわ! 安心なさい。これは、魔力を利用しただけのスーパーなサーブよ! はあああぁっ!!」

「「はあああぁっ!!」」

 エレナに合わせ、ルリイとテナも声を上げる。
 彼女たちの全身からは、まるでオーラのように魔力があふれ出ていた。

「なかなかの魔力だね……」

「は、はい。これほどの力を持っていたとは……」

 モニカとニムが呟く。
 彼女たちが本気を出せば、エレナたちよりも一回り以上強力な魔力を発することができる。
 だが、それは俺の『ステータス操作』の恩恵を受けてきたことによる影響が大きい。
 純粋に自らの力だけでこれほどの魔力を出すのは、なかなかできることではないだろう。

「いくわよっ! 火と雷と土の合わせ技! 【三位一体・ウルトラスーパー・ライジング・ファイアー・サンダー・アース・アタック】!!」

「【流星砲】ー!!」

「【ギガント・ハンマー】っす!!」

「にゃにゃっ!? 技名がバラバラですにゃ! って、――にゃああっ!!」

 ドゴォンッ!!
 エレナたちの放った必殺技が炸裂し、サーニャちゃんチームの陣地を蹂躙した。
 その勢いは凄まじいもので、サーニャちゃん、モニカ、ニムはコートの外まで吹き飛ばされてしまった。

「いててですにゃ……!!」

「あたた……。油断したなぁ……」

「す、凄い威力でした……」

 3人はそれぞれ痛そうにしている。
 とんでもない威力のサーブだったが、所詮はビーチバレーボール。
 大きなケガはないようだ。
 いや、それよりも重大かつ深刻な事態が起こっている。

(お、おお……! モニカとニムの水着がズレて……胸が見えている……!!)

 彼女たちは俺の妻だ。
 有り難いことに、これまでに何度も夜の生活で見せてもらったことがある。
 しかし、こうして明るい日差しの下で、改めて見ると……とても興奮する光景だった。

(いかんいかん……。今は試合中だぞ)

 観戦に集中しないと……!
 そう思いつつも、どうしても視線が胸に行ってしまう。
 しかも、それだけではない。

(さ、サーニャちゃんの……おっぱいも見えているだとっ……!?)

 彼女は膨らみかけの少女の胸だが、それでも十分に魅力的だった。
 いや、膨らみかけだからこそ、なのか……?
 いずれにせよ、最高にエッチな光景であることに変わりはなかった。
 大の字で砂に埋められた俺の体。
 その内側からの力で、股間部の砂が少し盛り上がってしまう。

「にゃにゃっ! 凄い威力のサーブだったですにゃ! でも、次は――」

「あ、さっちゃん! 胸が!!」

「にゃっ!? にゃにゃーっ!!??」

 モニカの指摘を受け、サーニャちゃんが自分の痴態に気づいてしまった。
 そして、モニカとニムたちと共に、水着のズレを元に戻してしまう。
 眼福もここまでか……。

「にゃにゃ……! にゃぁをこんな目に合わせるなんて許さないにゃ!! よりによって、お客様の前で……!!」

 サーニャちゃんが怒りの形相で、エレナたちを睨む。
 結構ガチ目に怒っているようだ。

「ふんっ! 胸を見られた程度で騒ぐなんてね! 胸をさらけ出す覚悟もなしに、ビーチバレーボール勝負を受けたのが間違いよ!!」

 エレナは堂々としていた。
 胸をさらけ出す覚悟なんて、誰もしていないと思うが……。
 彼女だって、自分が同じ目にあったら取り乱すはずだ。

「そ、そこまで言うなら、にゃぁにも考えがあるにゃ! 後悔しても遅いにゃよ!!」

 サーニャちゃんが叫ぶ。
 それと同時に、彼女のブレスレットが光を放ち始めた。
 あれは一体……?

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