【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
1109話 妻が見ている前で妹にキス?
俺は溺れていたニムを救出し、人工呼吸を行った。
いや、正確に言えば溺れていたのは俺の勘違いだったようだ。
結果的には、俺はニムと熱烈なキスをしただけになってしまった。
まぁ、ニムも悪い気はしていなかったようだし……。
細かいことはいいだろう。
それよりも、今は別の問題がある。
なぜかここ場にいるサーニャちゃんだ
「にゃんですかにゃ……! にゃんなんですかにゃ! あのキスは!!」
「何って……ただの人工呼吸ですが? 何か問題がありましたか?」
「大ありですにゃ! どう見ても、その子は溺れてなんかいませんでしたにゃ! にゃぁも早とちりでここまで来てしまったですが、近くで見れば一目瞭然でしたにゃ!!」
どうやら、サーニャちゃんは『溺れている人がいる!』と遠目で確認して、わざわざここまで来てくれていたらしい。
優しい子だ。
そんな彼女が俺へ非難の視線を向けている。
「どさくさ紛れに女の子へキスするにゃんて……! お客様のこと、見損ないましたにゃ!!」
「いや、そんなことを言われましても……」
なぜサーニャちゃんが怒っているのか分からない。
俺は困り果ててしまう。
すると、モニカが仲裁に入ってくれた。
「はいはい、ストップ。2人とも落ち着いてね」
「お、奥様……。にゃにを呑気に構えているんですかにゃ? この人、嫌がる女の子に人工呼吸のフリをして女の子にキスをしたんですにゃ!」
「嫌がる……? ええっと、彼女は嫌がってなんかいないと思うけど?」
サーニャちゃんの指摘を受け、モニカがニムの方を見る。
そして確認するように問いかけた。
「ねぇ、タカ――じゃなくて、タケシとのキスは気持ち良かったかな?」
「……(コクリ)」
「ほらね?」
モニカが勝ち誇ったように言う。
俺とのキスは、ニムにとって満更でもない出来事だったらしい。
しかし、そんなことで引き下がるサーニャちゃんではなかった。
「そ、それはそれで問題ですにゃ!」
「どうして?」
「だって……お客様には奥様という大切な人がいるんですにゃ! それなのに、他の女の人とキスをするのは浮気ですにゃ! しかも、その相手が妹なんて……!!」
「あー……」
モニカが額に手を当てて天を仰ぐ。
俺もうっかりしていた。
サーニャちゃんには、俺たちの素性を明かしていない。
彼女視点で見れば、俺とモニカが夫婦で、ニムは俺の妹なのだ。
妻が見ている前で、実の妹に熱烈なキスをする……。
なかなかに背徳的なワンシーンだ。
これを目撃してしまっては、サーニャちゃんが怒るのも無理はない。
「ごめんなさい……。兄さんは悪くないんです……。わたしがずっと潜っていたせいで……」
「いや、謝るのは俺だ。長く潜っていたからと言って、溺れたと勘違いして人工呼吸をしてしまった。すまなかった……」
俺は頭を下げる。
いくら溺れているように見えたとはいえ、あれは完全に早とちりだ。
もう少し冷静に状況を判断するべきであった。
「にゃにゃ……分かればよろしいのですにゃ。でも、傷付いた奥様の心は戻ってこないのですにゃ」
「ええっと。私は別に気にしていないけど……」
モニカがそう言いつつも、俺の方をチラッと見る。
俺がニムと熱烈なキスをしたところで、今さらモニカが悲しんだりはしないだろう。
ただ、それはそれとして、『自分にもしてほしい』という感情もあるようだ。
自惚れかもしれないが、彼女の表情からはそんなことが読み取れる。
「分かったよ。ほら、マイハニー」
「えっ? ――んんっ!?」
俺はモニカに口づけをする。
ニムとの人工呼吸に負けず劣らず、熱烈に。
「ぷはっ! はい、これでオーケーかな?」
「う、うん……。ありがとう……。えへへ……。やっぱりダーリンは優しいよね」
「そうか? 普通だと思うんだけどな。俺がしたくてしたことだし」
「ふふっ。そういうことにしておいてあげるよ」
俺とモニカはイチャイチャする。
その横で――
「にゃ……にゃにをやっているんですかにゃぁああ!?!?!?」
サーニャちゃんが声を上げた。
その顔は真っ赤に染まっていて――
「何って……。愛するマイハニーとラブラブなキッスをしただけですが?」
「妹さんが見ている前で、そんな破廉恥なことをするにゃんて……! 信じられませんにゃ!!」
サーニャちゃんはプンスカと怒る。
感情豊かな子だな。
しかし、俺としても譲れない部分はある。
ここはしっかりと言わせてもらうことにしよう。
いや、正確に言えば溺れていたのは俺の勘違いだったようだ。
結果的には、俺はニムと熱烈なキスをしただけになってしまった。
まぁ、ニムも悪い気はしていなかったようだし……。
細かいことはいいだろう。
それよりも、今は別の問題がある。
なぜかここ場にいるサーニャちゃんだ
「にゃんですかにゃ……! にゃんなんですかにゃ! あのキスは!!」
「何って……ただの人工呼吸ですが? 何か問題がありましたか?」
「大ありですにゃ! どう見ても、その子は溺れてなんかいませんでしたにゃ! にゃぁも早とちりでここまで来てしまったですが、近くで見れば一目瞭然でしたにゃ!!」
どうやら、サーニャちゃんは『溺れている人がいる!』と遠目で確認して、わざわざここまで来てくれていたらしい。
優しい子だ。
そんな彼女が俺へ非難の視線を向けている。
「どさくさ紛れに女の子へキスするにゃんて……! お客様のこと、見損ないましたにゃ!!」
「いや、そんなことを言われましても……」
なぜサーニャちゃんが怒っているのか分からない。
俺は困り果ててしまう。
すると、モニカが仲裁に入ってくれた。
「はいはい、ストップ。2人とも落ち着いてね」
「お、奥様……。にゃにを呑気に構えているんですかにゃ? この人、嫌がる女の子に人工呼吸のフリをして女の子にキスをしたんですにゃ!」
「嫌がる……? ええっと、彼女は嫌がってなんかいないと思うけど?」
サーニャちゃんの指摘を受け、モニカがニムの方を見る。
そして確認するように問いかけた。
「ねぇ、タカ――じゃなくて、タケシとのキスは気持ち良かったかな?」
「……(コクリ)」
「ほらね?」
モニカが勝ち誇ったように言う。
俺とのキスは、ニムにとって満更でもない出来事だったらしい。
しかし、そんなことで引き下がるサーニャちゃんではなかった。
「そ、それはそれで問題ですにゃ!」
「どうして?」
「だって……お客様には奥様という大切な人がいるんですにゃ! それなのに、他の女の人とキスをするのは浮気ですにゃ! しかも、その相手が妹なんて……!!」
「あー……」
モニカが額に手を当てて天を仰ぐ。
俺もうっかりしていた。
サーニャちゃんには、俺たちの素性を明かしていない。
彼女視点で見れば、俺とモニカが夫婦で、ニムは俺の妹なのだ。
妻が見ている前で、実の妹に熱烈なキスをする……。
なかなかに背徳的なワンシーンだ。
これを目撃してしまっては、サーニャちゃんが怒るのも無理はない。
「ごめんなさい……。兄さんは悪くないんです……。わたしがずっと潜っていたせいで……」
「いや、謝るのは俺だ。長く潜っていたからと言って、溺れたと勘違いして人工呼吸をしてしまった。すまなかった……」
俺は頭を下げる。
いくら溺れているように見えたとはいえ、あれは完全に早とちりだ。
もう少し冷静に状況を判断するべきであった。
「にゃにゃ……分かればよろしいのですにゃ。でも、傷付いた奥様の心は戻ってこないのですにゃ」
「ええっと。私は別に気にしていないけど……」
モニカがそう言いつつも、俺の方をチラッと見る。
俺がニムと熱烈なキスをしたところで、今さらモニカが悲しんだりはしないだろう。
ただ、それはそれとして、『自分にもしてほしい』という感情もあるようだ。
自惚れかもしれないが、彼女の表情からはそんなことが読み取れる。
「分かったよ。ほら、マイハニー」
「えっ? ――んんっ!?」
俺はモニカに口づけをする。
ニムとの人工呼吸に負けず劣らず、熱烈に。
「ぷはっ! はい、これでオーケーかな?」
「う、うん……。ありがとう……。えへへ……。やっぱりダーリンは優しいよね」
「そうか? 普通だと思うんだけどな。俺がしたくてしたことだし」
「ふふっ。そういうことにしておいてあげるよ」
俺とモニカはイチャイチャする。
その横で――
「にゃ……にゃにをやっているんですかにゃぁああ!?!?!?」
サーニャちゃんが声を上げた。
その顔は真っ赤に染まっていて――
「何って……。愛するマイハニーとラブラブなキッスをしただけですが?」
「妹さんが見ている前で、そんな破廉恥なことをするにゃんて……! 信じられませんにゃ!!」
サーニャちゃんはプンスカと怒る。
感情豊かな子だな。
しかし、俺としても譲れない部分はある。
ここはしっかりと言わせてもらうことにしよう。
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