【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
1106話 至福の時間
数日が経過した。
オルフェスの街は、平和そのものである。
ダダダ団関連の後始末も落ち着いてきたようで、冒険者ギルドにも落ち着きが戻ってきていた。
「平和だな」
「平和だねぇ」
「はい、平和ですねぇ」
俺、モニカ、ニムは『猫のゆりかご亭』でまったりしている。
特にやることもないので、部屋でゴロゴロしているのだ。
「タカシ、転移魔法陣はいつ頃に描き終わりそうなの?」
「あと数日……いや、1週間ぐらいか。船の予定も関わってくるし、無理に急ぐことはない」
隠密小型船が完成するまでに、俺はミリオンズの面々をオルフェスまで連れて来なければならない。
ミティ、アイリス、ユナ、マリア。
サリエ、リーゼロッテ、蓮華、レイン。
この8人だ。
「て、転移魔法陣を描くのは、それほど時間がかかるものでしたか?」」
「いや、今回は丁寧に描いているんだ。普通に描いて、早めにみんなを連れてくるのもアリだが……。やはり目立つリスクがあるからな」
俺、モニカ、ニム。
この3人は、無事にオルフェスに溶け込んでいる。
しかし、他のメンバーはそうはいかない。
第一夫人ミティ、異国育ちのアイリス、ハーピィのマリア、生粋の貴族であるサリエとリーゼロッテ、エルフの蓮華……。
彼女たちが表通りを歩けば、すぐにでも正体がバレてしまうかもしれない。
「そうだね。目立つのは良くない。……で、転移魔法陣を丁寧に描くと何か良いことがあるの?」
「MPの消費量がやや少なくなるんだ。もっとも、本来は労力と比べて見合うほどのメリットではないがな。今回は、時間があるので丁寧に描こうと思っている」
「あぁ~……。そういうことなんだねぇ」
「な、なるほど……」
俺の説明に、モニカとニムが納得する。
転移魔法陣は複雑であり、精密でもある。
俺の魔力コントロール技術をもってしても、慎重に取り組まなければ綺麗には描けないのだ。
「タカシって、本当にすごいよねぇ。転移魔法陣を描ける人なんて、探しても滅多にいないんでしょ? それを簡単に描いてしまうんだもん」
「た、タカシさんは、やっぱりわたしの憧れです! 大好きです!!」
「い、いや……! そこまで褒められると照れるじゃないか……!」
俺は照れくさくなって、頬を掻いてしまう。
俺ばかり褒められているが――
「それを言うなら、モニカとニムも凄いだろう」
「えっ!?」
「わ、わたしたちもですか?」
「ああ。モニカは料理、雷魔法、脚力が凄まじい。ニムは栽培技術、土魔法、総合的な身体能力が素晴らしい」
「えへへ……」
「ふぇへへ……」
俺の言葉を聞いて、2人とも嬉しそうにしている。
2人だって十分以上に凄い能力を持っているのだ。
「でもさ……。それもこれも、タカシのおかげだよ?」
「そ、そうですよ。タカシさんがいなければ、わたしなんてただの女の子でした……」
2人がそんなことを言う。
実際、それは事実だ。
モニカもニムも、可愛くて少し優れた技術を持っていた。
だが、それだけと言えばそれだけである。
俺がいなければ、ここまで成長することはなかっただろう。
しかし――
「おいおい。それを言うなら、俺の力だって謎の存在から偶然に与えられたものだ。俺自身の力じゃない。それを忘れちゃいけないだろう」
「ううん。違うよ」
「違いますよ」
「えっ?」
俺は反論した。
だが、2人に即座に否定されてしまう。
「力自体は偶然与えられたものかもだけど、タカシはそれを有効活用してきた。ケガとかお金のことで困っている私やニムちゃんを救ってくれた。他にもいろんな困難があったけど、タカシは自分の意思で切り開いていったんだよ? ……そして今は、私たちにとってなくてはならない大切な旦那さんになってる」
「そうです! 今こうして一緒に居られて嬉しいです!!」
「モニカ……ニム……」
彼女たちの言葉が胸に染みる。
俺は少し涙目になってしまった。
(確かに……そうだよな。少しぐらい自惚れても……いいかもしれない)
俺はこの世界に来ると同時にチートを得た。
だが、チートを得た瞬間に最強になったわけではない。
いわゆる成長系チートというやつだった。
俺は数々の経験を経て、仲間たちと共に強くなってきた。
その結果として、今の俺がいるのだ。
「ありがとう……! これからもよろしく頼む……! 愛してるぞ……!!」
「私も……私も! 大好きだよ!!」
「わたっ……わたしもっ!! 一生ついていきますっ!!」
3人で抱き合い、キスをする。
至福の時間だ。
隠密小型船の完成までまだ時間が掛かるし、転移魔法陣も未完成。
この時間を利用して、モニカやニムと楽しい思い出を作りたいところだな……。
オルフェスの街は、平和そのものである。
ダダダ団関連の後始末も落ち着いてきたようで、冒険者ギルドにも落ち着きが戻ってきていた。
「平和だな」
「平和だねぇ」
「はい、平和ですねぇ」
俺、モニカ、ニムは『猫のゆりかご亭』でまったりしている。
特にやることもないので、部屋でゴロゴロしているのだ。
「タカシ、転移魔法陣はいつ頃に描き終わりそうなの?」
「あと数日……いや、1週間ぐらいか。船の予定も関わってくるし、無理に急ぐことはない」
隠密小型船が完成するまでに、俺はミリオンズの面々をオルフェスまで連れて来なければならない。
ミティ、アイリス、ユナ、マリア。
サリエ、リーゼロッテ、蓮華、レイン。
この8人だ。
「て、転移魔法陣を描くのは、それほど時間がかかるものでしたか?」」
「いや、今回は丁寧に描いているんだ。普通に描いて、早めにみんなを連れてくるのもアリだが……。やはり目立つリスクがあるからな」
俺、モニカ、ニム。
この3人は、無事にオルフェスに溶け込んでいる。
しかし、他のメンバーはそうはいかない。
第一夫人ミティ、異国育ちのアイリス、ハーピィのマリア、生粋の貴族であるサリエとリーゼロッテ、エルフの蓮華……。
彼女たちが表通りを歩けば、すぐにでも正体がバレてしまうかもしれない。
「そうだね。目立つのは良くない。……で、転移魔法陣を丁寧に描くと何か良いことがあるの?」
「MPの消費量がやや少なくなるんだ。もっとも、本来は労力と比べて見合うほどのメリットではないがな。今回は、時間があるので丁寧に描こうと思っている」
「あぁ~……。そういうことなんだねぇ」
「な、なるほど……」
俺の説明に、モニカとニムが納得する。
転移魔法陣は複雑であり、精密でもある。
俺の魔力コントロール技術をもってしても、慎重に取り組まなければ綺麗には描けないのだ。
「タカシって、本当にすごいよねぇ。転移魔法陣を描ける人なんて、探しても滅多にいないんでしょ? それを簡単に描いてしまうんだもん」
「た、タカシさんは、やっぱりわたしの憧れです! 大好きです!!」
「い、いや……! そこまで褒められると照れるじゃないか……!」
俺は照れくさくなって、頬を掻いてしまう。
俺ばかり褒められているが――
「それを言うなら、モニカとニムも凄いだろう」
「えっ!?」
「わ、わたしたちもですか?」
「ああ。モニカは料理、雷魔法、脚力が凄まじい。ニムは栽培技術、土魔法、総合的な身体能力が素晴らしい」
「えへへ……」
「ふぇへへ……」
俺の言葉を聞いて、2人とも嬉しそうにしている。
2人だって十分以上に凄い能力を持っているのだ。
「でもさ……。それもこれも、タカシのおかげだよ?」
「そ、そうですよ。タカシさんがいなければ、わたしなんてただの女の子でした……」
2人がそんなことを言う。
実際、それは事実だ。
モニカもニムも、可愛くて少し優れた技術を持っていた。
だが、それだけと言えばそれだけである。
俺がいなければ、ここまで成長することはなかっただろう。
しかし――
「おいおい。それを言うなら、俺の力だって謎の存在から偶然に与えられたものだ。俺自身の力じゃない。それを忘れちゃいけないだろう」
「ううん。違うよ」
「違いますよ」
「えっ?」
俺は反論した。
だが、2人に即座に否定されてしまう。
「力自体は偶然与えられたものかもだけど、タカシはそれを有効活用してきた。ケガとかお金のことで困っている私やニムちゃんを救ってくれた。他にもいろんな困難があったけど、タカシは自分の意思で切り開いていったんだよ? ……そして今は、私たちにとってなくてはならない大切な旦那さんになってる」
「そうです! 今こうして一緒に居られて嬉しいです!!」
「モニカ……ニム……」
彼女たちの言葉が胸に染みる。
俺は少し涙目になってしまった。
(確かに……そうだよな。少しぐらい自惚れても……いいかもしれない)
俺はこの世界に来ると同時にチートを得た。
だが、チートを得た瞬間に最強になったわけではない。
いわゆる成長系チートというやつだった。
俺は数々の経験を経て、仲間たちと共に強くなってきた。
その結果として、今の俺がいるのだ。
「ありがとう……! これからもよろしく頼む……! 愛してるぞ……!!」
「私も……私も! 大好きだよ!!」
「わたっ……わたしもっ!! 一生ついていきますっ!!」
3人で抱き合い、キスをする。
至福の時間だ。
隠密小型船の完成までまだ時間が掛かるし、転移魔法陣も未完成。
この時間を利用して、モニカやニムと楽しい思い出を作りたいところだな……。
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