【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
1098話 お待ちしておりました
俺、モニカ、ニムの3人は、秘密造船所の前に到着した。
「ふむ……。周囲に怪しい奴はいないようだな」
「わかるの? たっちゃん」
「ああ。俺の力があれば、これぐらいはな」
俺は『気配察知』の他、『視力強化』や『聴覚強化』のスキルも持っている。
Bランク冒険者として、戦闘以外についても最低限の能力は持っているつもりだ。
「とはいえ……油断はできないが……。2人とも……どうだ?」
俺が尋ねると、2人も周囲を警戒してくれる。
兎獣人のモニカは耳をピクピク動かし、犬獣人のニムは鼻をヒクつかせていた。
「大丈夫。私たち以外に誰かいるような感じはしないよ」
「に、匂いもありません。近くに誰もいないみたいです」
「そうか」
俺は安堵の息をつく。
念のために確認したが、やはり周囲には誰の気配もなかった。
「俺が前に来たときは、ダダダ団のチンピラがウロチョロしていたものだが……。この様子だと、本当に壊滅したらしいな」
ダダダ団の頭領リオンや幹部ヨゼフは、俺がこの手で蹴散らした。
モニカやニムの活躍もあり、多くの下っ端たちを倒すことができた。
さらには、異変を察知した冒険者ギルドにより『ダダダ団の追撃掃討作戦』が発動されたと聞いている。
それでもごく少数の生き残りぐらいはいてもおかしくないが、少なくとも秘密造船所への監視がなくなる程度に弱っていることは間違いない。
「この街はもう大丈夫だな。たまたま寄っただけの街だったが、良い仕事ができた」
「そ、そうですね。目立つのも最小限にできましたし……」
ニムが控えめにうなずく。
今回のオルフェスにおける俺たちの目標は、ヤマト連邦へ秘密裏に出港することだ。
だが、隠密小型船の完成には凄腕の魔導技師であるムウの力が不可欠であり、その彼女はダダダ団にさらわれてしまっていた。
俺たち自身のためにダダダ団を潰したわけだが、結果的に、俺たちはオルフェスの街を守ることになったとも言えるだろう。
「頭領を捕縛できたのが大きいよね。もし脱出でもされたら厄介だけど……大丈夫かな?」
「問題ない。冒険者ギルドもちゃんと責任を持って対処してくれるはずだ。衛兵隊とも連携するだろう」
冒険者ギルドも衛兵隊も、頭領や幹部を逃がさないために全力を尽くすはずだ。
万が一にも取り逃がしてしまうようなことはないだろう。
俺たちはそんな話をしながら、秘密造船所の入り口に辿り着いた。
扉を無造作に開け、中を進んでいく。
すると――バタン!!
という大きな音を立てて、入口のドアが閉まった。
外から鍵をかけられたらしい。
「「「…………」」」
突然の出来事だったが、俺たち3人に動揺はない。
これぐらいは想定済みだ。
そんな俺たちを囲むように、武装した兵たちがやって来た。
「何者だっ! お前たちは!!」
「ここはただの倉庫だぞ! 金目のものはない!!」
「大人しく降伏するなら、1か月の勾留で許してやる! 床に伏せて手を後ろに回せ!!」
男たちが叫ぶ。
……ふむ。
どうやら、俺たちを盗賊か何かと勘違いしているらしいな。
俺は以前にもここにやって来ているのだが、あいにく知った顔は見当たらない。
警備のシフトとかの関係かな?
秘密造船所の総責任者ゴードンか、あの時たまたま居合わせた警備兵が来てくれれば話が早いのだが……。
「あー……。待ってくれ。俺たちは別に悪いことをしに来たんじゃない」
「うるさい! 黙れ!! 我々は重大な使命を持っているんだ! 怪しい奴の言葉に、耳を傾けたりはしない!!」
俺の言葉に対し、男の一喝が入る。
……まぁ、そりゃそうか。
いきなり現れた男が何を言っても信じてもらえないだろう。
とはいえ、どうしたものか……。
このままだと、また力づくで突破するしかなくなってしまう。
俺が少し困っていたときだった。
「何の騒ぎだ!? これは!!」
奥の方から壮年の男が現れた。
……あー、よかった。
彼が来てくれれば、なんとか話は通じそうだ。
「ゴードン隊長!! 怪しい奴らが忍び込んだんです!!」
「怪しい奴ら……?」
やってきた男は、秘密造船所の総責任者ゴードンだった。
彼は俺たちに視線を向けると――すぐさま膝をついた。
「お待ちしておりました! ハイブリッジ卿!!」
「おう、ゴードン。元気そうだな」
俺は手始めの挨拶として、軽く返事をする。
すると、ゴードンは嬉しそうな顔を浮かべたのだった。
「ふむ……。周囲に怪しい奴はいないようだな」
「わかるの? たっちゃん」
「ああ。俺の力があれば、これぐらいはな」
俺は『気配察知』の他、『視力強化』や『聴覚強化』のスキルも持っている。
Bランク冒険者として、戦闘以外についても最低限の能力は持っているつもりだ。
「とはいえ……油断はできないが……。2人とも……どうだ?」
俺が尋ねると、2人も周囲を警戒してくれる。
兎獣人のモニカは耳をピクピク動かし、犬獣人のニムは鼻をヒクつかせていた。
「大丈夫。私たち以外に誰かいるような感じはしないよ」
「に、匂いもありません。近くに誰もいないみたいです」
「そうか」
俺は安堵の息をつく。
念のために確認したが、やはり周囲には誰の気配もなかった。
「俺が前に来たときは、ダダダ団のチンピラがウロチョロしていたものだが……。この様子だと、本当に壊滅したらしいな」
ダダダ団の頭領リオンや幹部ヨゼフは、俺がこの手で蹴散らした。
モニカやニムの活躍もあり、多くの下っ端たちを倒すことができた。
さらには、異変を察知した冒険者ギルドにより『ダダダ団の追撃掃討作戦』が発動されたと聞いている。
それでもごく少数の生き残りぐらいはいてもおかしくないが、少なくとも秘密造船所への監視がなくなる程度に弱っていることは間違いない。
「この街はもう大丈夫だな。たまたま寄っただけの街だったが、良い仕事ができた」
「そ、そうですね。目立つのも最小限にできましたし……」
ニムが控えめにうなずく。
今回のオルフェスにおける俺たちの目標は、ヤマト連邦へ秘密裏に出港することだ。
だが、隠密小型船の完成には凄腕の魔導技師であるムウの力が不可欠であり、その彼女はダダダ団にさらわれてしまっていた。
俺たち自身のためにダダダ団を潰したわけだが、結果的に、俺たちはオルフェスの街を守ることになったとも言えるだろう。
「頭領を捕縛できたのが大きいよね。もし脱出でもされたら厄介だけど……大丈夫かな?」
「問題ない。冒険者ギルドもちゃんと責任を持って対処してくれるはずだ。衛兵隊とも連携するだろう」
冒険者ギルドも衛兵隊も、頭領や幹部を逃がさないために全力を尽くすはずだ。
万が一にも取り逃がしてしまうようなことはないだろう。
俺たちはそんな話をしながら、秘密造船所の入り口に辿り着いた。
扉を無造作に開け、中を進んでいく。
すると――バタン!!
という大きな音を立てて、入口のドアが閉まった。
外から鍵をかけられたらしい。
「「「…………」」」
突然の出来事だったが、俺たち3人に動揺はない。
これぐらいは想定済みだ。
そんな俺たちを囲むように、武装した兵たちがやって来た。
「何者だっ! お前たちは!!」
「ここはただの倉庫だぞ! 金目のものはない!!」
「大人しく降伏するなら、1か月の勾留で許してやる! 床に伏せて手を後ろに回せ!!」
男たちが叫ぶ。
……ふむ。
どうやら、俺たちを盗賊か何かと勘違いしているらしいな。
俺は以前にもここにやって来ているのだが、あいにく知った顔は見当たらない。
警備のシフトとかの関係かな?
秘密造船所の総責任者ゴードンか、あの時たまたま居合わせた警備兵が来てくれれば話が早いのだが……。
「あー……。待ってくれ。俺たちは別に悪いことをしに来たんじゃない」
「うるさい! 黙れ!! 我々は重大な使命を持っているんだ! 怪しい奴の言葉に、耳を傾けたりはしない!!」
俺の言葉に対し、男の一喝が入る。
……まぁ、そりゃそうか。
いきなり現れた男が何を言っても信じてもらえないだろう。
とはいえ、どうしたものか……。
このままだと、また力づくで突破するしかなくなってしまう。
俺が少し困っていたときだった。
「何の騒ぎだ!? これは!!」
奥の方から壮年の男が現れた。
……あー、よかった。
彼が来てくれれば、なんとか話は通じそうだ。
「ゴードン隊長!! 怪しい奴らが忍び込んだんです!!」
「怪しい奴ら……?」
やってきた男は、秘密造船所の総責任者ゴードンだった。
彼は俺たちに視線を向けると――すぐさま膝をついた。
「お待ちしておりました! ハイブリッジ卿!!」
「おう、ゴードン。元気そうだな」
俺は手始めの挨拶として、軽く返事をする。
すると、ゴードンは嬉しそうな顔を浮かべたのだった。
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