【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
1094話 チンピラ冒険者
俺は冒険者ギルドにやって来た。
ダダダ団の頭領リオンを引き渡すためだ。
しかし、受付嬢からは冷たい態度を取られ、順番待ちをしていた冒険者からは強引に外へ押し出されてしまった。
俺は改めて作戦を練る。
「……よし、これでいこう」
「な、何か良い案が浮かびましたか?」
「ああ。まぁな」
「たっちゃん。頑張ってね」
ニムとモニカに励まされつつ、俺は冒険者ギルドの扉を開ける。
そして、2人と共に再び中へ入る。
「ちっ! おいおい、また来たのかよっ!! 懲りねえ奴だな!!」
「ええ、まぁ……」
冒険者に露骨に嫌な顔をされたが、気にせず進むことにする。
そのまま受付嬢の方へと歩み寄っていく。
しかしまたしても冒険者に遮られた。
「何度来ても同じだぜ! ほらっ! さっさと帰れやっ!!」
「いえ、そういうわけにもいきません。俺はどうしても、ギルドに急ぎの話があるんです」
俺はそう主張する。
だが……冒険者は俺の話を聞く耳を持たないようだ。
「いいから、さっさと失せろやっ! てめぇみたいなザコの話なんて、どうせ大したことじゃねぇだろ!?」
「う~ん……。確かに俺のランクはDですけど……」
「ああん? EじゃなくてDランクだったか……。ま、どっちにせよザコには違いねぇ。昇格したてのルーキーってところか」
「……」
一口にDランク冒険者と言っても、その実力はピンキリである。
Cランクに近い者もいれば、Eランクから昇格したばかりの者もいるのは事実だ。
「へへっ……。よく見りゃ……結構な別嬪さんを連れているじゃねぇか」
「ええ、確かに彼女たちは美人です。それが何か?」
モニカとニムに視線を向けられ、俺は警戒心を強める。
モニカは間違いなく美少女だ。
モデル体型で足が長く、スタイルが良い。
そして、ニムは妖精のように愛らしく、それでいてどこか大人っぽさも感じられる。
最初に出会ったときは幼女寄りの少女だったが、今は大人寄りの少女といった感じだ。
どちらも人目を引くほどの美女であり、男たちが放っておくはずもない。
「へっ! どうせ、昔からの腐れ縁とかでパーティを組んでいるんだろ?」
「……」
「悪いことは言わねぇ。魔法や闘気の才能がない限り、女は冒険者なんかになるべきじゃない。冒険者は危険な仕事なんだ」
「それは……まぁその通りですね」
俺は素直に同意する。
この世界には魔力や闘気といった不思議な力が存在する。
その分、戦闘に関する男女差が少ない。
だが、それは魔力や闘気の要素を除けば、やはり男女差が存在するということでもある。
女性には『妊娠・出産』という大きな仕事もあるし、よほど魔力や闘気の才能に恵まれていない限り、冒険者になることは避けられることが多いだろう。
(意外にまともなことを言うじゃないか……。俺たちを心配しているだけなのか?)
俺は少し感心した。
だが――
「だろう? だからさ、お嬢ちゃんたち2人は、俺たちのパーティに入れてやるよ。Dランクに昇格したてのザコよりも、俺たちの方がよっぽど頼りになるぜ」
――次の瞬間、冒険者の顔が下卑たものに変わる。
どうやら、俺を排除して、モニカとニムをゲットしようと思っているらしい。
「いや、遠慮しておきます。彼女たちは俺の妻と妹なんですよ。連れて行かれては困ります」
「ゴチャゴチャうるせぇ! こうなりゃ実力行使で――うっ!?」
男の言葉が途中で止まる。
理由は単純。
俺が超高速で静かに腹パンをかましてやったからだ。
男が静かに倒れ込む。
そこに、ようやく受付嬢がやってきた。
「ちょっと! また新人イビリを――って、どうしてこっちが倒れて……」
受付嬢が床に倒れている冒険者を見て驚く。
この感じだと、彼が格下に絡むのは日常茶飯事のようだ。
「さぁ? 突然倒れてしまって……。酔っ払っていたのでは?」
「はぁ……。やれやれだわ。ただでさえ忙しいのに、仕事を増やして……」
受付嬢が冷たい視線を男に向ける。
そして彼に近づくと、耳を引っ張り上げた。
「いてててっ……。な、何を……」
「あなた! いい加減にしないと、冒険者の資格を剥奪するわよ! いつもいつも、騒ぎを起こして……」
「そりゃねぇよ……。俺はギルドの治安のために……」
「それが余計なマネだって言ってるのよ! いい機会だし、ダダダ団といっしょに豚箱に入れてあげてもいいのよ!?」
「ひぃっ! そ、それだけは……」
男は怯え、ギルドから逃げていってしまった。
さて。
これで邪魔者はいなくなった。
この受付嬢に話を通して、リオンを秘密裏に引き渡したいところだが……。
ダダダ団の頭領リオンを引き渡すためだ。
しかし、受付嬢からは冷たい態度を取られ、順番待ちをしていた冒険者からは強引に外へ押し出されてしまった。
俺は改めて作戦を練る。
「……よし、これでいこう」
「な、何か良い案が浮かびましたか?」
「ああ。まぁな」
「たっちゃん。頑張ってね」
ニムとモニカに励まされつつ、俺は冒険者ギルドの扉を開ける。
そして、2人と共に再び中へ入る。
「ちっ! おいおい、また来たのかよっ!! 懲りねえ奴だな!!」
「ええ、まぁ……」
冒険者に露骨に嫌な顔をされたが、気にせず進むことにする。
そのまま受付嬢の方へと歩み寄っていく。
しかしまたしても冒険者に遮られた。
「何度来ても同じだぜ! ほらっ! さっさと帰れやっ!!」
「いえ、そういうわけにもいきません。俺はどうしても、ギルドに急ぎの話があるんです」
俺はそう主張する。
だが……冒険者は俺の話を聞く耳を持たないようだ。
「いいから、さっさと失せろやっ! てめぇみたいなザコの話なんて、どうせ大したことじゃねぇだろ!?」
「う~ん……。確かに俺のランクはDですけど……」
「ああん? EじゃなくてDランクだったか……。ま、どっちにせよザコには違いねぇ。昇格したてのルーキーってところか」
「……」
一口にDランク冒険者と言っても、その実力はピンキリである。
Cランクに近い者もいれば、Eランクから昇格したばかりの者もいるのは事実だ。
「へへっ……。よく見りゃ……結構な別嬪さんを連れているじゃねぇか」
「ええ、確かに彼女たちは美人です。それが何か?」
モニカとニムに視線を向けられ、俺は警戒心を強める。
モニカは間違いなく美少女だ。
モデル体型で足が長く、スタイルが良い。
そして、ニムは妖精のように愛らしく、それでいてどこか大人っぽさも感じられる。
最初に出会ったときは幼女寄りの少女だったが、今は大人寄りの少女といった感じだ。
どちらも人目を引くほどの美女であり、男たちが放っておくはずもない。
「へっ! どうせ、昔からの腐れ縁とかでパーティを組んでいるんだろ?」
「……」
「悪いことは言わねぇ。魔法や闘気の才能がない限り、女は冒険者なんかになるべきじゃない。冒険者は危険な仕事なんだ」
「それは……まぁその通りですね」
俺は素直に同意する。
この世界には魔力や闘気といった不思議な力が存在する。
その分、戦闘に関する男女差が少ない。
だが、それは魔力や闘気の要素を除けば、やはり男女差が存在するということでもある。
女性には『妊娠・出産』という大きな仕事もあるし、よほど魔力や闘気の才能に恵まれていない限り、冒険者になることは避けられることが多いだろう。
(意外にまともなことを言うじゃないか……。俺たちを心配しているだけなのか?)
俺は少し感心した。
だが――
「だろう? だからさ、お嬢ちゃんたち2人は、俺たちのパーティに入れてやるよ。Dランクに昇格したてのザコよりも、俺たちの方がよっぽど頼りになるぜ」
――次の瞬間、冒険者の顔が下卑たものに変わる。
どうやら、俺を排除して、モニカとニムをゲットしようと思っているらしい。
「いや、遠慮しておきます。彼女たちは俺の妻と妹なんですよ。連れて行かれては困ります」
「ゴチャゴチャうるせぇ! こうなりゃ実力行使で――うっ!?」
男の言葉が途中で止まる。
理由は単純。
俺が超高速で静かに腹パンをかましてやったからだ。
男が静かに倒れ込む。
そこに、ようやく受付嬢がやってきた。
「ちょっと! また新人イビリを――って、どうしてこっちが倒れて……」
受付嬢が床に倒れている冒険者を見て驚く。
この感じだと、彼が格下に絡むのは日常茶飯事のようだ。
「さぁ? 突然倒れてしまって……。酔っ払っていたのでは?」
「はぁ……。やれやれだわ。ただでさえ忙しいのに、仕事を増やして……」
受付嬢が冷たい視線を男に向ける。
そして彼に近づくと、耳を引っ張り上げた。
「いてててっ……。な、何を……」
「あなた! いい加減にしないと、冒険者の資格を剥奪するわよ! いつもいつも、騒ぎを起こして……」
「そりゃねぇよ……。俺はギルドの治安のために……」
「それが余計なマネだって言ってるのよ! いい機会だし、ダダダ団といっしょに豚箱に入れてあげてもいいのよ!?」
「ひぃっ! そ、それだけは……」
男は怯え、ギルドから逃げていってしまった。
さて。
これで邪魔者はいなくなった。
この受付嬢に話を通して、リオンを秘密裏に引き渡したいところだが……。
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