【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
1080話 エレナへの完璧な提案
俺はルリイに続き、エレナからも無料券のお返しをしてもらった。
お返しと言っても、物ではない。
俺の腕に抱きついてもらったのだ。
しかし――
「ぐあああっ!!」
俺はエレナに殴り飛ばされ、地面に転がっていた。
ずっと担いだままだったリオンも、その拍子に放り投げてしまった。
後で回収しておくべきだが、今はそれよりもエレナの件だ。
「ぐっ……! な、何を――」
「うるさいっ! 誰が無乳よ!!」
「そ、そんなこと一言も言ってないでしょう!?」
「言ったようなもんでしょうが! この私が、恥を忍んでまであんたにハグしてあげたのに……! 『何か固いもの』ですって!? 固くて悪かったわね!! 無乳で悪かったわね!!!」
エレナの顔は真っ赤になっていた。
相当に怒っているようだ。
(マズイ……。気付かなかったが、あの固めの感触はエレナの胸だったのか……!)
言われてみれば、固い中にも少しばかり柔らかさがあった気がする。
いつもの俺なら、気づいていただろう。
貧乳もステータスであり、希少価値を持つ素晴らしい存在だからな。
俺は差別しない。
だが、それはそれとして、今回は状況が悪かった。
ルリイの豊満な胸の感触を味わった直後。
しかも、俺はエレナに命じられて目を閉じていた。
これでは、気付かなくても仕方ないと言えるだろう。
「いやいやいや……。あの……本当に誤解ですって……。確かに、俺も言い方がマズかったかもしれませんが……。決して、そういう意味では……」
「はぁっ? 言い訳なんか聞きたくもないわ!! どうせ男なんて、胸の大きさが全てなんでしょ!?」
「ち、違いますよ……。大きいのも小さいのも等しく尊いんです。俺は大きさではなく、形や感度を重視していま――」
「はぁ!? またわけの分からないことを言って……。もういいわよ!」
エレナが吐き捨てるように言う。
そして、そのまま俺に背を向けた。
「えっ……? ちょ、ちょっと待ってくださいよ……。エレナさん……?」
「うるさい! もう話しかけてこないで!!」
「そ、そんなぁ……」
俺は情けない声を出してしまう。
エレナは『タカシ=ハイブリッジ男爵』推しだ。
そのため、『Dランク冒険者タケシ』としてはノーチャンスだと分かってはいた。
しかし、ルリイからの流れを受け、『もしかしたら距離を縮められるかも』と思ってしまった。
やはり、エレナはガードが堅い。
ここは大人しく諦めて、『タカシ=ハイブリッジ男爵』としてリンドウでの再会する時を気長に待つのもアリだ。
しかしその前に、『Dランク冒険者タケシ』としても、できる限りはエレナからの評価を戻しておきたい。
「エレナさん……! 最後に一つだけ……! お伝えしたいことがあるんです……!!」
「……なに?」
エレナが振り返る。
不機嫌そうな表情だ。
しかし、無視せずに答えてくれたということは、一応聞く耳を持ってくれているらしい。
「小さい胸にも、価値はあります! エレナさんの胸だって、とっても素晴らしいものだと思いますよ!!」
「ふんっ! 口ではどうとでも言えるわね!! タカシ様以外の男なんて、どうせ……」
「口だけではありません! ほら、これを見て下さいよ!!」
「なによ?」
俺は股間をやや突き出すような姿勢で、仁王立ちした。
そこには、大きなテントが張られていた。
「えっ? ……ええええぇっ!?」
エレナが驚愕の声を上げる。
「ふぅ……。これで俺の想いは伝わったはず……」
「なっ……なっ……!」
エレナが口をパクパクさせる。
「ふふふー。これはなかなか……」
ルリイも、興味深げに見ている。
が、今はエレナへのフォローが先だ。
「どうです? エレナさんの胸のせいで、こうなったんですよ。もっと自信を持ってください!」
まぁ押し当てられている最中には、胸と気付かなかったわけだが……。
あの感触の正体を伝えられた今は違う。
男というのは、触覚情報や視覚情報で興奮するが、思い出や情報でも十分に興奮できる生き物なのだ。
「わ、私の胸で……? そんなこと……」
「まだ信じられませんか? なら、もっと完璧な方法で証明することも可能ですよ!」
「し、証明……?」
「ええ! 俺は諸用でリンドウにすぐには行けませんが、いずれ必ず向かいます! その折には――」
俺は大きく息を吸う。
そして――
「ぜひ混浴しましょう!!!」
……決まった。
彼女の胸へのコンプレックスを取り除く提案。
混浴して、イチャイチャすれば完璧な証明となるだろう。
これで俺への評価がプラスになること間違いなしだ。
俺はそう思ったが――
「死ねっ!!!」
「へぶっ!?」
エレナの蹴りが、俺の股間に炸裂した。
俺は悶絶し、体勢を崩してしまう。
そして――
「うわっ!?」
「きゃあっ!?」
「おっとー?」
ルリイも巻き添えにして、3人でもつれ合うようにして倒れてしまったのだった。
お返しと言っても、物ではない。
俺の腕に抱きついてもらったのだ。
しかし――
「ぐあああっ!!」
俺はエレナに殴り飛ばされ、地面に転がっていた。
ずっと担いだままだったリオンも、その拍子に放り投げてしまった。
後で回収しておくべきだが、今はそれよりもエレナの件だ。
「ぐっ……! な、何を――」
「うるさいっ! 誰が無乳よ!!」
「そ、そんなこと一言も言ってないでしょう!?」
「言ったようなもんでしょうが! この私が、恥を忍んでまであんたにハグしてあげたのに……! 『何か固いもの』ですって!? 固くて悪かったわね!! 無乳で悪かったわね!!!」
エレナの顔は真っ赤になっていた。
相当に怒っているようだ。
(マズイ……。気付かなかったが、あの固めの感触はエレナの胸だったのか……!)
言われてみれば、固い中にも少しばかり柔らかさがあった気がする。
いつもの俺なら、気づいていただろう。
貧乳もステータスであり、希少価値を持つ素晴らしい存在だからな。
俺は差別しない。
だが、それはそれとして、今回は状況が悪かった。
ルリイの豊満な胸の感触を味わった直後。
しかも、俺はエレナに命じられて目を閉じていた。
これでは、気付かなくても仕方ないと言えるだろう。
「いやいやいや……。あの……本当に誤解ですって……。確かに、俺も言い方がマズかったかもしれませんが……。決して、そういう意味では……」
「はぁっ? 言い訳なんか聞きたくもないわ!! どうせ男なんて、胸の大きさが全てなんでしょ!?」
「ち、違いますよ……。大きいのも小さいのも等しく尊いんです。俺は大きさではなく、形や感度を重視していま――」
「はぁ!? またわけの分からないことを言って……。もういいわよ!」
エレナが吐き捨てるように言う。
そして、そのまま俺に背を向けた。
「えっ……? ちょ、ちょっと待ってくださいよ……。エレナさん……?」
「うるさい! もう話しかけてこないで!!」
「そ、そんなぁ……」
俺は情けない声を出してしまう。
エレナは『タカシ=ハイブリッジ男爵』推しだ。
そのため、『Dランク冒険者タケシ』としてはノーチャンスだと分かってはいた。
しかし、ルリイからの流れを受け、『もしかしたら距離を縮められるかも』と思ってしまった。
やはり、エレナはガードが堅い。
ここは大人しく諦めて、『タカシ=ハイブリッジ男爵』としてリンドウでの再会する時を気長に待つのもアリだ。
しかしその前に、『Dランク冒険者タケシ』としても、できる限りはエレナからの評価を戻しておきたい。
「エレナさん……! 最後に一つだけ……! お伝えしたいことがあるんです……!!」
「……なに?」
エレナが振り返る。
不機嫌そうな表情だ。
しかし、無視せずに答えてくれたということは、一応聞く耳を持ってくれているらしい。
「小さい胸にも、価値はあります! エレナさんの胸だって、とっても素晴らしいものだと思いますよ!!」
「ふんっ! 口ではどうとでも言えるわね!! タカシ様以外の男なんて、どうせ……」
「口だけではありません! ほら、これを見て下さいよ!!」
「なによ?」
俺は股間をやや突き出すような姿勢で、仁王立ちした。
そこには、大きなテントが張られていた。
「えっ? ……ええええぇっ!?」
エレナが驚愕の声を上げる。
「ふぅ……。これで俺の想いは伝わったはず……」
「なっ……なっ……!」
エレナが口をパクパクさせる。
「ふふふー。これはなかなか……」
ルリイも、興味深げに見ている。
が、今はエレナへのフォローが先だ。
「どうです? エレナさんの胸のせいで、こうなったんですよ。もっと自信を持ってください!」
まぁ押し当てられている最中には、胸と気付かなかったわけだが……。
あの感触の正体を伝えられた今は違う。
男というのは、触覚情報や視覚情報で興奮するが、思い出や情報でも十分に興奮できる生き物なのだ。
「わ、私の胸で……? そんなこと……」
「まだ信じられませんか? なら、もっと完璧な方法で証明することも可能ですよ!」
「し、証明……?」
「ええ! 俺は諸用でリンドウにすぐには行けませんが、いずれ必ず向かいます! その折には――」
俺は大きく息を吸う。
そして――
「ぜひ混浴しましょう!!!」
……決まった。
彼女の胸へのコンプレックスを取り除く提案。
混浴して、イチャイチャすれば完璧な証明となるだろう。
これで俺への評価がプラスになること間違いなしだ。
俺はそう思ったが――
「死ねっ!!!」
「へぶっ!?」
エレナの蹴りが、俺の股間に炸裂した。
俺は悶絶し、体勢を崩してしまう。
そして――
「うわっ!?」
「きゃあっ!?」
「おっとー?」
ルリイも巻き添えにして、3人でもつれ合うようにして倒れてしまったのだった。
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