【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
1076話 温泉旅館の無料券
ダダダ団の件で、心に傷を負ったエレナ。
俺はそんな彼女に、リンドウでの活動を提案した。
リンドウの素晴らしさを力説していく俺。
エレナの感触は悪くない。
そして、ルリイも乗り気になってくれていた。
「いいねー、温泉! 行ってみたいかもー」
「ルリイさんもそう思いますよね!?」
「うんー。テナもそこなら元気出してくれるかもー。エレナちゃんはどうかなー?」
「……悪くはないわね」
エレナがボソッと呟く。
「エレナさん!」
「う、うるさいわね! ちょっと考えてあげただけよ! まだ問題は残っているわ!!」
「問題……ですか?」
俺は首を傾げる。
この完璧な提案に、何か問題があっただろうか?
「高級な宿屋なんでしょう? 私たちはCランク冒険者だけど、貯金はあまりないわ! そこで長く滞在しようとすれば、冒険者活動も頑張らないといけない。元気になる間もなく、日々の活動に追われることになるわよ!!」
「あー……。なるほど……」
貯金に余裕がないのであれば、エレナの言う事にも一理ある。
温泉旅館でゆっくり回復しなければ冒険者として稼げないが、冒険者として稼いでいかないと滞在費が尽きるというわけだ。
そんなことまで知ったこっちゃない――などと言うつもりはない。
優秀な冒険者をリンドウに招くチャンスなのだから、可能な限りの便宜は図ってあげるべきだろう。
俺の金をプレゼントすれば、解決は容易。
ただ、その場合は『Dランク冒険者タケシがなぜ大金を持っているのか』と不自然に思われてしまう。
ここは――
「ふっふっふ。その点についてはご安心ください」
俺は自信満々で答えた。
「はぁ? ザコのあんたを見てどう安心するっていうのよ? どうせ、大した考えもないくせに!」
エレナが突っかかってきたがスルーしておく。
そして、俺は懐からとある券を取り出した。
「これです! 俺がリンドウに立ち寄った時にもらった『温泉旅館1か月無料券』!!」
「なっ……!?」
「えっ!?」
2人の目が驚愕に見開かれる。
「これを利用すれば、タダで何日も居座ることができますよ! さらに、宿代だけでなく食事やお土産も込み! 最高級のサービスを受けられます!!」
俺は胸を張る。
「そ、それは……本当なの……?」
「もちろんです! 俺が嘘をつくはずがないでしょう!!」
「……」
「……」
エレナとルリイが顔を見合わせる。
やがて、エレナが口を開いた。
「わかったわ。そこまで言うなら、とりあえず行ってみることにする」
「ありがとうございます!」
俺は深々と頭を下げる。
そして、『温泉旅館1か月無料券』を3枚、エレナに手渡した。
「ただし! この券がもし偽物だったら……どうなるかわかっているわね?」
「はい! わかっています!!」
心配せずとも、偽物なんかじゃないから大丈夫である。
俺が出先で有望な人材と遭遇した際に、スカウトするための対価となるものがあれば便利だ。
金貨が最も直接的で話が早いが、あまりにも露骨だからな。
そこで、事前にいろいろなものを準備していた。
武器や防具を始め、ラーグ治安維持隊への紹介状、リンドウ治安維持隊への紹介状、温泉旅館の割引券や無料券などである。
温泉旅館の割引券や無料券については、もちろんアビーたちとも相談済みだ。
まぁ、さすがに『1か月無料券』を渡すとは思っていないかもしれないが……。
他にも『初回無料券』とか『1週間半額券』を用意していたのでそっちでもよかった。
しかし、ここはエレナたちを確実にリンドウに招くために奮発した感じだ。
「本当にいいのね? この券が偽物だったら、地の果てまでも追いかけるわよ?」
「偽物じゃないので大丈夫です! というか、どうしてそこまで疑うのですか? 俺ってそんなに信用ありませんか?」
「疑って当然でしょ! Dランクってだけでも、信用度はマイナスなのに!!」
Dランク冒険者といってもピンキリだ。
Cに近いDランクで要領よく狩りや依頼をこなしている人は、妻子を養った上でそれなりに余裕のある生活を送っていたりもする。
しかし一方で、Eに近いDランクであまり効率よく活動できていない人は、独り身でその日暮らしの生活を送っている人も多い。
エレナが俺に対して厳しく当たるのも、ある程度は仕方ないだろう。
しかし――
「さすがに少しくらいは信用してくれてもいいのでは? 知らない仲でもありませんし……」
「そりゃそうだけど……。『温泉旅館1か月無料券』なんて代物を渡されちゃ、疑いたくもなるでしょ!」
「むぅ……。まぁ、確かにそうかもしれません」
少し奮発し過ぎたか。
ランクを落として『1週間半額券』ぐらいでもよかったかもしれない。
「改めて、ちゃんと聞いておこうかしら。Dランク冒険者のあんたが、どうしてこんな無料券を持っているのよ? リンドウにただ立ち寄っただけでもらえるようなものじゃないでしょ?」
「えーっと……。それはですね……」
俺は言葉に詰まる。
俺の正体がタカシ=ハイブリッジ男爵であることを明かすのは、時期尚早だろう。
ここで言うべきは――
俺はそんな彼女に、リンドウでの活動を提案した。
リンドウの素晴らしさを力説していく俺。
エレナの感触は悪くない。
そして、ルリイも乗り気になってくれていた。
「いいねー、温泉! 行ってみたいかもー」
「ルリイさんもそう思いますよね!?」
「うんー。テナもそこなら元気出してくれるかもー。エレナちゃんはどうかなー?」
「……悪くはないわね」
エレナがボソッと呟く。
「エレナさん!」
「う、うるさいわね! ちょっと考えてあげただけよ! まだ問題は残っているわ!!」
「問題……ですか?」
俺は首を傾げる。
この完璧な提案に、何か問題があっただろうか?
「高級な宿屋なんでしょう? 私たちはCランク冒険者だけど、貯金はあまりないわ! そこで長く滞在しようとすれば、冒険者活動も頑張らないといけない。元気になる間もなく、日々の活動に追われることになるわよ!!」
「あー……。なるほど……」
貯金に余裕がないのであれば、エレナの言う事にも一理ある。
温泉旅館でゆっくり回復しなければ冒険者として稼げないが、冒険者として稼いでいかないと滞在費が尽きるというわけだ。
そんなことまで知ったこっちゃない――などと言うつもりはない。
優秀な冒険者をリンドウに招くチャンスなのだから、可能な限りの便宜は図ってあげるべきだろう。
俺の金をプレゼントすれば、解決は容易。
ただ、その場合は『Dランク冒険者タケシがなぜ大金を持っているのか』と不自然に思われてしまう。
ここは――
「ふっふっふ。その点についてはご安心ください」
俺は自信満々で答えた。
「はぁ? ザコのあんたを見てどう安心するっていうのよ? どうせ、大した考えもないくせに!」
エレナが突っかかってきたがスルーしておく。
そして、俺は懐からとある券を取り出した。
「これです! 俺がリンドウに立ち寄った時にもらった『温泉旅館1か月無料券』!!」
「なっ……!?」
「えっ!?」
2人の目が驚愕に見開かれる。
「これを利用すれば、タダで何日も居座ることができますよ! さらに、宿代だけでなく食事やお土産も込み! 最高級のサービスを受けられます!!」
俺は胸を張る。
「そ、それは……本当なの……?」
「もちろんです! 俺が嘘をつくはずがないでしょう!!」
「……」
「……」
エレナとルリイが顔を見合わせる。
やがて、エレナが口を開いた。
「わかったわ。そこまで言うなら、とりあえず行ってみることにする」
「ありがとうございます!」
俺は深々と頭を下げる。
そして、『温泉旅館1か月無料券』を3枚、エレナに手渡した。
「ただし! この券がもし偽物だったら……どうなるかわかっているわね?」
「はい! わかっています!!」
心配せずとも、偽物なんかじゃないから大丈夫である。
俺が出先で有望な人材と遭遇した際に、スカウトするための対価となるものがあれば便利だ。
金貨が最も直接的で話が早いが、あまりにも露骨だからな。
そこで、事前にいろいろなものを準備していた。
武器や防具を始め、ラーグ治安維持隊への紹介状、リンドウ治安維持隊への紹介状、温泉旅館の割引券や無料券などである。
温泉旅館の割引券や無料券については、もちろんアビーたちとも相談済みだ。
まぁ、さすがに『1か月無料券』を渡すとは思っていないかもしれないが……。
他にも『初回無料券』とか『1週間半額券』を用意していたのでそっちでもよかった。
しかし、ここはエレナたちを確実にリンドウに招くために奮発した感じだ。
「本当にいいのね? この券が偽物だったら、地の果てまでも追いかけるわよ?」
「偽物じゃないので大丈夫です! というか、どうしてそこまで疑うのですか? 俺ってそんなに信用ありませんか?」
「疑って当然でしょ! Dランクってだけでも、信用度はマイナスなのに!!」
Dランク冒険者といってもピンキリだ。
Cに近いDランクで要領よく狩りや依頼をこなしている人は、妻子を養った上でそれなりに余裕のある生活を送っていたりもする。
しかし一方で、Eに近いDランクであまり効率よく活動できていない人は、独り身でその日暮らしの生活を送っている人も多い。
エレナが俺に対して厳しく当たるのも、ある程度は仕方ないだろう。
しかし――
「さすがに少しくらいは信用してくれてもいいのでは? 知らない仲でもありませんし……」
「そりゃそうだけど……。『温泉旅館1か月無料券』なんて代物を渡されちゃ、疑いたくもなるでしょ!」
「むぅ……。まぁ、確かにそうかもしれません」
少し奮発し過ぎたか。
ランクを落として『1週間半額券』ぐらいでもよかったかもしれない。
「改めて、ちゃんと聞いておこうかしら。Dランク冒険者のあんたが、どうしてこんな無料券を持っているのよ? リンドウにただ立ち寄っただけでもらえるようなものじゃないでしょ?」
「えーっと……。それはですね……」
俺は言葉に詰まる。
俺の正体がタカシ=ハイブリッジ男爵であることを明かすのは、時期尚早だろう。
ここで言うべきは――
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