【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
1057話 舞台は海上へ
ダダダ団の首領リオンは、龍神ベテルギウスの力を借り受けた。
だが、彼はその力を使いこなせていない。
俺は引き続き優位に戦いを進めていく。
追い詰められたリオンは、龍神ベテルギウスの真の力とやらを開放した。
端的に言えば、龍化フォルムになったのである。
「哀れな……。小物が無理をするから、不完全な変身になる」
「黙れ! こうなった以上、私は容赦せんぞ!!」
リオンが襲ってきた。
先程までよりも遥かに速い動きで攻撃を仕掛けてくる。
俺はなんとか避けるが――
「むっ!?」
ドゴォンッ!!
リオンの右ストレートが地面に炸裂した。
衝撃で地面が割れる。
「【竜神連脚】!!」
「くっ……!」
続けざまに放たれた連続蹴り。
それを俺は両腕を使って防御する。
龍化状態になっているため、動きがトリッキーだ。
少しばかり戦いにくい。
「どうした!? 防戦一方ではないか! クッハッハ! 所詮はザコ! いくら足掻いても無駄なのだぁ!!」
リオンが高笑いする。
俺は小さく息を吐いた。
「……ここは地下室だ。そんなに暴れると、岩盤が崩落してくるぞ。お前の研究成果もすべて水泡に帰すことになるがいいのか?」
「ハッ! 英霊召喚に成功した今、そんなことはどうだっていい!  私の望みは貴様を倒すこと! この地下施設ごと潰れてしまっても構わんわ!!」
リオンが叫ぶ。
最終目標は不老不死じゃなかったのか?
そもそも、その『英霊纏装』だって10分しか続かないのに……。
俺という脅威を前に、視界が狭くなっているようだな。
「お前が良くとも、俺が良くない」
「なにぃ!? どういうことだ!!」
「我らはダークガーデン。闇に潜み――闇を狩る者。お前の研究成果は有用だ。俺たちで役立ててやる。ここで失うわけにはいかない」
「フンッ! 盗っ人の目論見など、知ったことではなーいっ!!」
リオンがまた拳を振るう。
俺はバックステップで距離を取った。
「仕方ない。かなりを魔力を消費するが、ここは――」
俺は拳を下げ、アイテムボックスからとある魔石を取り出す。
そして、詠唱を開始した。
「なんだぁ!? 魔法でも使おうって言うのか!?」
リオンが嘲笑する。
だが、俺は気にせず呪文を唱え続けた。
「――【ロング・ワープ】」
次の瞬間、俺の視界が切り替わる。
いや、俺の視界だけではない。
「なに!?」
リオンが驚愕する。
俺はリオンと共に、ダダダ団の地下室から脱出したのだ。
「ば、バカな!? ここは一体どこだ!?」
リオンが周囲を見渡す。
そして、その顔が大きく歪んだ。
「なっ……! まさか、ここは……!!」
「ようやく気づいたか。そうだ、ここは海の上――オルフェスの沖合だ」
「な、なぜだ!? いったいどうやってこの場所へ!?」
「ふん。俺はダークガーデンのボス『ナイトメア・ナイト』。この程度は造作もない」
まぁ実際には、結構大変だけどな。
事前にレインと共に製作しておいた『空間魔法系の魔石』を消費した上、自前の魔力もかなりの量を消耗した。
消耗した今の状態では、同格の者を相手にするのは厳しい。
だが、リオンについては問題ないだろう。
龍神ベテルギウスを宿したことによる潜在能力こそ侮れないが、その力を全く使いこなせていないからな。
力の扱い方にも慣れてくる頃には、制限時間の10分をオーバーするはずだ。
「ぐっ……! 何のつもりだ!!」
「言ったはずだ。お前の研究成果は我らダークガーデンがいただく。無闇に破壊されないよう、戦いの場を移しただけだ」
世界滅亡の危機に立ち向かうためにも、彼の研究成果は無駄にはできない。
少しばかり懸念があるとすれば、残り数分の間に彼が力の使い方をマスターしてしまうことだが……。
その可能性は低いだろう。
「私の研究成果をかすめ取る盗っ人が! ふざけるなよ!!」
「不法者がわめくな。――それよりも、早く何とかしないと海に落下するぞ?」
俺は彼と共に海の上に転移したわけだ。
当然、そのままだと海へ落ちていくことになる。
「ぐっ……! おのれぇ!! 【龍神飛翔】!!」
「やはり飛行術の一つや二つは持っているか。――【レビテーション】」
続いて、俺も重力魔法を発動させる。
これで状況は互角。
お互いに海の上を飛びながら戦闘を続けることができるようになった。
「【龍神脚】!!」
「【影壁】」
空中でぶつかり合う俺たちの技。
凄まじい衝撃波が発生し、海面に波紋が広がる。
「ぬぐ……っ!」
「ふん……」
やはり問題なさそうだ。
このまま、制限時間までやり過ごすとしよう。
そうすれば、リオンは元のザコに戻り、俺の勝利が確定するわけだからな。
楽勝だよ、楽勝。
全ては計画通り。
俺……この戦いが終わったらサーニャちゃんと結婚するんだ。
いや、『三日月の舞』もいいよな。
ふふふ……楽しみだぜ!
だが、彼はその力を使いこなせていない。
俺は引き続き優位に戦いを進めていく。
追い詰められたリオンは、龍神ベテルギウスの真の力とやらを開放した。
端的に言えば、龍化フォルムになったのである。
「哀れな……。小物が無理をするから、不完全な変身になる」
「黙れ! こうなった以上、私は容赦せんぞ!!」
リオンが襲ってきた。
先程までよりも遥かに速い動きで攻撃を仕掛けてくる。
俺はなんとか避けるが――
「むっ!?」
ドゴォンッ!!
リオンの右ストレートが地面に炸裂した。
衝撃で地面が割れる。
「【竜神連脚】!!」
「くっ……!」
続けざまに放たれた連続蹴り。
それを俺は両腕を使って防御する。
龍化状態になっているため、動きがトリッキーだ。
少しばかり戦いにくい。
「どうした!? 防戦一方ではないか! クッハッハ! 所詮はザコ! いくら足掻いても無駄なのだぁ!!」
リオンが高笑いする。
俺は小さく息を吐いた。
「……ここは地下室だ。そんなに暴れると、岩盤が崩落してくるぞ。お前の研究成果もすべて水泡に帰すことになるがいいのか?」
「ハッ! 英霊召喚に成功した今、そんなことはどうだっていい!  私の望みは貴様を倒すこと! この地下施設ごと潰れてしまっても構わんわ!!」
リオンが叫ぶ。
最終目標は不老不死じゃなかったのか?
そもそも、その『英霊纏装』だって10分しか続かないのに……。
俺という脅威を前に、視界が狭くなっているようだな。
「お前が良くとも、俺が良くない」
「なにぃ!? どういうことだ!!」
「我らはダークガーデン。闇に潜み――闇を狩る者。お前の研究成果は有用だ。俺たちで役立ててやる。ここで失うわけにはいかない」
「フンッ! 盗っ人の目論見など、知ったことではなーいっ!!」
リオンがまた拳を振るう。
俺はバックステップで距離を取った。
「仕方ない。かなりを魔力を消費するが、ここは――」
俺は拳を下げ、アイテムボックスからとある魔石を取り出す。
そして、詠唱を開始した。
「なんだぁ!? 魔法でも使おうって言うのか!?」
リオンが嘲笑する。
だが、俺は気にせず呪文を唱え続けた。
「――【ロング・ワープ】」
次の瞬間、俺の視界が切り替わる。
いや、俺の視界だけではない。
「なに!?」
リオンが驚愕する。
俺はリオンと共に、ダダダ団の地下室から脱出したのだ。
「ば、バカな!? ここは一体どこだ!?」
リオンが周囲を見渡す。
そして、その顔が大きく歪んだ。
「なっ……! まさか、ここは……!!」
「ようやく気づいたか。そうだ、ここは海の上――オルフェスの沖合だ」
「な、なぜだ!? いったいどうやってこの場所へ!?」
「ふん。俺はダークガーデンのボス『ナイトメア・ナイト』。この程度は造作もない」
まぁ実際には、結構大変だけどな。
事前にレインと共に製作しておいた『空間魔法系の魔石』を消費した上、自前の魔力もかなりの量を消耗した。
消耗した今の状態では、同格の者を相手にするのは厳しい。
だが、リオンについては問題ないだろう。
龍神ベテルギウスを宿したことによる潜在能力こそ侮れないが、その力を全く使いこなせていないからな。
力の扱い方にも慣れてくる頃には、制限時間の10分をオーバーするはずだ。
「ぐっ……! 何のつもりだ!!」
「言ったはずだ。お前の研究成果は我らダークガーデンがいただく。無闇に破壊されないよう、戦いの場を移しただけだ」
世界滅亡の危機に立ち向かうためにも、彼の研究成果は無駄にはできない。
少しばかり懸念があるとすれば、残り数分の間に彼が力の使い方をマスターしてしまうことだが……。
その可能性は低いだろう。
「私の研究成果をかすめ取る盗っ人が! ふざけるなよ!!」
「不法者がわめくな。――それよりも、早く何とかしないと海に落下するぞ?」
俺は彼と共に海の上に転移したわけだ。
当然、そのままだと海へ落ちていくことになる。
「ぐっ……! おのれぇ!! 【龍神飛翔】!!」
「やはり飛行術の一つや二つは持っているか。――【レビテーション】」
続いて、俺も重力魔法を発動させる。
これで状況は互角。
お互いに海の上を飛びながら戦闘を続けることができるようになった。
「【龍神脚】!!」
「【影壁】」
空中でぶつかり合う俺たちの技。
凄まじい衝撃波が発生し、海面に波紋が広がる。
「ぬぐ……っ!」
「ふん……」
やはり問題なさそうだ。
このまま、制限時間までやり過ごすとしよう。
そうすれば、リオンは元のザコに戻り、俺の勝利が確定するわけだからな。
楽勝だよ、楽勝。
全ては計画通り。
俺……この戦いが終わったらサーニャちゃんと結婚するんだ。
いや、『三日月の舞』もいいよな。
ふふふ……楽しみだぜ!
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