【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
1045話 ダークガーデンvsダダダ団
ダダダ団との総決戦が始まろうとしている。
こちらは、この俺『ナイトメア・ナイト』の他、『テルティウム』ことモニカ、『クァルトゥス』ことニムの3人。
対するダダダ団は、幹部ヨゼフの他、魔道具を持ったチンピラが10人以上。
頭領のリオンとかいう奴がいないところが少しばかり気掛かりだが、とりあえずはこの場を制圧することが先だ。
「喰らえぇっ!!」
ヨゼフが闘気を纏った拳を振るって来る。
俺は冷静に対処し、彼の攻撃を片手で受け止める。
「何!? この俺の拳を止めただと……!!」
「ふん。ずいぶんと疲れているようだな。その程度の闘気で、俺に勝てるとでも思ったか」
「ぐぅっ……。舐めるなぁっ!!」
ヨゼフがもう片方の手で殴りかかってくる。
闘気量も少しばかり増した。
気合いで闘気を補ったのか?
なかなか根性を見せやがる。
「無駄だ」
俺は素早く身を翻し、回避。
同時に、カウンターとして蹴りを叩き込む。
「ぎゃふっ……!!」
ヨゼフが苦悶の声を上げて吹っ飛ぶ。
(む……? この男……)
俺は違和感を覚える。
この男がタフなことは分かっていた。
サーニャちゃんの『猫のゆりかご亭』での一件では、俺の金的攻撃やエレナたちの『三位一体』を受けても戦闘不能に至らなかった。
今回もそうだ。
初撃で勢いよく殴り飛ばしたのに、あっさりと復活していた。
そしてたった今、俺のカウンターを受けても立ち上がろうとしている。
地元マフィアの幹部である時点でそれなりの強さを持つのは当然だ。
しかし、それにしても頑丈すぎる。
(これは――そういう類の魔道具か?)
俺は即座に看破し、ヨゼフの手首を掴む。
そして――
「なっ!? ぐっ!!!」
俺はヨゼフの手を捻り上げる。
すると、彼が装着していた腕輪型の魔道具が地面に落ちた。
「ば、バカな!? どうしてバレた!?」
「簡単な話だ。お前の闘気に不純物が混ざっている。それにそもそも、たかがチンピラ集団の幹部にしては頑丈すぎるからな」
「……っ! ちっ!」
ヨゼフが舌打ちし、俺の手を振り払う。
「おい、お前ら! 何をしてやがる! さっさとそっちの2人を始末して、俺に加勢しろ!!」
「へ、へい!!」
「了解しやした!!」
テルティウムとクァルトゥスに向かっていた複数のチンピラたちが返事をする。
ヨゼフの判断も間違ってはいない。
謎の組織『ダークガーデン』の頭領である俺を1対1で倒せない以上、方針を転換するのは当然だ。
「ひゃははぁ! この俺のスピードについてこれるか!? テルなんちゃらさんよぉ!!」
「…………」
圧倒的なスピードで翻弄するチンピラ。
それに対し、テルティウム(モニカ)は無言で立ち尽くす。
「古代魔道具を装着した俺はまさに無敵! 速さだけなら、リオン様とヨゼフ兄貴よりも上なんだぜ!!」
「へぇ、そう」
「死ねやオラァッ!!」
チンピラがスピードを活かしたまま、剣で斬りかかる。
無敵と自称するだけあり、かなりのスピードだ。
その剣は、テルティウムの体を捉えた!
「へへ……! 手応えあり!!」
「――残像だよ」
「何ぃっ!? ――ぷごぉっ!!」
斬られたはずのテルティウムが消える。
それと同時に、背後に現れた彼女が回し蹴りを放った。
(当然の結果だな。モニカがスピード勝負で負けるはずがない)
テルティウムの方は大丈夫そうだ。
俺は次に、クァルトゥスの方に視線を向ける。
「がはは! ずいぶんと小さい侵入者だな!!」
「……」
2メートルを超える巨漢が、クァルトゥス(ニム)と対峙している。
文字通り、大人と子どもほどの体格差がある。
「俺はこれでも優しい方だ。古代魔道具を装着した俺のパワーで、せめて苦しまないように一撃で殺してやろう!!」
「やれるものなら、どうぞご自由に」
「はっはっは!! 威勢のいいチビだ!! それがお前の最期の言葉になるんだ!! 死ねぇっ!!!」
巨漢が豪快に斧を振り下ろす。
だが、クァルトゥスは余裕の表情でそれを見つめていた。
ガキンッ!
「ぬぅ!? ば、バカな!!」
「……」
鈍い音が響くと同時に、男の口から驚愕の声が漏れ出る。
彼の必殺の攻撃は、クァルトゥスにまるで通じなかったのだ。
そして――
「う、うぉぉぉっ!?」
男が持っていた巨大な斧が粉々に砕け散った。
まぁそうなるよな。
たかが斧なんかで、ニムと頑丈さ勝負をするとは。
「こ、こんなことが……!! お前、その黒装束の下に一体何を着込んでやがる!? 上級鋼で作られた俺の斧が通じねぇとは!!」
「……上級鋼の斧? それはそれは、ご立派な武器ですね。しかし――」
ふぁさ……。
そこでクァルトゥスが黒装束の一部を脱ぐ。
そして露わになったのは――
「上級鋼ごときでは、わたしの『オフェンシヴ・アーマー』は破れませんので」
「な、何だと!? ――ぐあぁっ!?」
クァルトゥスの圧倒的な防御力を見て、動揺したのだろう。
棒立ちだった彼に、クァルトゥスのタックルが直撃する。
まさに攻防一体の素晴らしい技だった。
クァルトゥスも大丈夫そうだな。
俺は改めて、目の前のヨゼフに視線を戻す。
「くく……。頼みの綱の増援は来ないようだぞ?」
「ぐぬぅ……! くそ、こうなりゃ奥の手を……!!」
ヨゼフが自分の懐に手を伸ばす。
そこにあるのは魔道具だろう。
おそらくまだ何か隠し玉を持っているに違いない。
チンピラのくせに、多彩な戦闘手段を持っているものだ。
やはり古都オルフェスを拠点にしているだけはある。
俺は冷静に、ヨゼフの動向を見守るのだった。
こちらは、この俺『ナイトメア・ナイト』の他、『テルティウム』ことモニカ、『クァルトゥス』ことニムの3人。
対するダダダ団は、幹部ヨゼフの他、魔道具を持ったチンピラが10人以上。
頭領のリオンとかいう奴がいないところが少しばかり気掛かりだが、とりあえずはこの場を制圧することが先だ。
「喰らえぇっ!!」
ヨゼフが闘気を纏った拳を振るって来る。
俺は冷静に対処し、彼の攻撃を片手で受け止める。
「何!? この俺の拳を止めただと……!!」
「ふん。ずいぶんと疲れているようだな。その程度の闘気で、俺に勝てるとでも思ったか」
「ぐぅっ……。舐めるなぁっ!!」
ヨゼフがもう片方の手で殴りかかってくる。
闘気量も少しばかり増した。
気合いで闘気を補ったのか?
なかなか根性を見せやがる。
「無駄だ」
俺は素早く身を翻し、回避。
同時に、カウンターとして蹴りを叩き込む。
「ぎゃふっ……!!」
ヨゼフが苦悶の声を上げて吹っ飛ぶ。
(む……? この男……)
俺は違和感を覚える。
この男がタフなことは分かっていた。
サーニャちゃんの『猫のゆりかご亭』での一件では、俺の金的攻撃やエレナたちの『三位一体』を受けても戦闘不能に至らなかった。
今回もそうだ。
初撃で勢いよく殴り飛ばしたのに、あっさりと復活していた。
そしてたった今、俺のカウンターを受けても立ち上がろうとしている。
地元マフィアの幹部である時点でそれなりの強さを持つのは当然だ。
しかし、それにしても頑丈すぎる。
(これは――そういう類の魔道具か?)
俺は即座に看破し、ヨゼフの手首を掴む。
そして――
「なっ!? ぐっ!!!」
俺はヨゼフの手を捻り上げる。
すると、彼が装着していた腕輪型の魔道具が地面に落ちた。
「ば、バカな!? どうしてバレた!?」
「簡単な話だ。お前の闘気に不純物が混ざっている。それにそもそも、たかがチンピラ集団の幹部にしては頑丈すぎるからな」
「……っ! ちっ!」
ヨゼフが舌打ちし、俺の手を振り払う。
「おい、お前ら! 何をしてやがる! さっさとそっちの2人を始末して、俺に加勢しろ!!」
「へ、へい!!」
「了解しやした!!」
テルティウムとクァルトゥスに向かっていた複数のチンピラたちが返事をする。
ヨゼフの判断も間違ってはいない。
謎の組織『ダークガーデン』の頭領である俺を1対1で倒せない以上、方針を転換するのは当然だ。
「ひゃははぁ! この俺のスピードについてこれるか!? テルなんちゃらさんよぉ!!」
「…………」
圧倒的なスピードで翻弄するチンピラ。
それに対し、テルティウム(モニカ)は無言で立ち尽くす。
「古代魔道具を装着した俺はまさに無敵! 速さだけなら、リオン様とヨゼフ兄貴よりも上なんだぜ!!」
「へぇ、そう」
「死ねやオラァッ!!」
チンピラがスピードを活かしたまま、剣で斬りかかる。
無敵と自称するだけあり、かなりのスピードだ。
その剣は、テルティウムの体を捉えた!
「へへ……! 手応えあり!!」
「――残像だよ」
「何ぃっ!? ――ぷごぉっ!!」
斬られたはずのテルティウムが消える。
それと同時に、背後に現れた彼女が回し蹴りを放った。
(当然の結果だな。モニカがスピード勝負で負けるはずがない)
テルティウムの方は大丈夫そうだ。
俺は次に、クァルトゥスの方に視線を向ける。
「がはは! ずいぶんと小さい侵入者だな!!」
「……」
2メートルを超える巨漢が、クァルトゥス(ニム)と対峙している。
文字通り、大人と子どもほどの体格差がある。
「俺はこれでも優しい方だ。古代魔道具を装着した俺のパワーで、せめて苦しまないように一撃で殺してやろう!!」
「やれるものなら、どうぞご自由に」
「はっはっは!! 威勢のいいチビだ!! それがお前の最期の言葉になるんだ!! 死ねぇっ!!!」
巨漢が豪快に斧を振り下ろす。
だが、クァルトゥスは余裕の表情でそれを見つめていた。
ガキンッ!
「ぬぅ!? ば、バカな!!」
「……」
鈍い音が響くと同時に、男の口から驚愕の声が漏れ出る。
彼の必殺の攻撃は、クァルトゥスにまるで通じなかったのだ。
そして――
「う、うぉぉぉっ!?」
男が持っていた巨大な斧が粉々に砕け散った。
まぁそうなるよな。
たかが斧なんかで、ニムと頑丈さ勝負をするとは。
「こ、こんなことが……!! お前、その黒装束の下に一体何を着込んでやがる!? 上級鋼で作られた俺の斧が通じねぇとは!!」
「……上級鋼の斧? それはそれは、ご立派な武器ですね。しかし――」
ふぁさ……。
そこでクァルトゥスが黒装束の一部を脱ぐ。
そして露わになったのは――
「上級鋼ごときでは、わたしの『オフェンシヴ・アーマー』は破れませんので」
「な、何だと!? ――ぐあぁっ!?」
クァルトゥスの圧倒的な防御力を見て、動揺したのだろう。
棒立ちだった彼に、クァルトゥスのタックルが直撃する。
まさに攻防一体の素晴らしい技だった。
クァルトゥスも大丈夫そうだな。
俺は改めて、目の前のヨゼフに視線を戻す。
「くく……。頼みの綱の増援は来ないようだぞ?」
「ぐぬぅ……! くそ、こうなりゃ奥の手を……!!」
ヨゼフが自分の懐に手を伸ばす。
そこにあるのは魔道具だろう。
おそらくまだ何か隠し玉を持っているに違いない。
チンピラのくせに、多彩な戦闘手段を持っているものだ。
やはり古都オルフェスを拠点にしているだけはある。
俺は冷静に、ヨゼフの動向を見守るのだった。
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