【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
1040話 美しい三日月
俺はダダダ団アジトのとある部屋に乱入した。
エレナ、ルリイ、テナ、そして魔導工房の少女が囚われているはずの部屋だ。
そして同時に、幹部のヨゼフがいる場所でもある。
「くそっ……。誰だてめぇは!」
「あ、あなたは……?」
「…………」
ヨゼフとエレナが俺を見てくる。
だが、俺はそれに構わず状況把握に努めることにした。
(ち……。予想以上に状況が悪い。やはり、壁をぶち破って正解だったな)
部屋の中の光景を見て、そう思う。
エレナはヨゼフに殴られたのか、顔が腫れているし、髪も荒れている。
ルリイは重りとともに木馬に跨がらされ、テナは砂利の上で正座させられている。
酷い有様だ。
最もひ弱な魔導工房の少女らしき人物に外傷がなさそうなのが、せめてもの救いか。
しかし、だからと言ってヨゼフへの怒りが収まるわけではない。
「おい、聞いてんのか! てめえは――」
「黙っていろ」
「あ?」
俺はヨゼフの顔面を殴り飛ばした。
ボグォッ!!
「ぶげっ!?」
情けない悲鳴を上げて吹き飛ぶヨゼフ。
そのまま壁に激突する。
「ぐっ……! げふっ……!!」
「……」
倒れ込むヨゼフに追撃してもいいが、俺は敢えて無視する。
怒りを発散するよりも、やるべきことがあるからだ。
まずはエレナたちを救けないと。
「闇に堕ちた三日月よ……。自分の身の程を弁えず、闇に呑まれた愚か者よ」
俺は意味深に呟いておく。
本当は、すぐに治療魔法を掛けて抱きしめてあげたい。
そこから俺の正体を明かして、愛を育んでいきたい。
だが、ここはグッと我慢だ。
ヤマト連邦への潜入作戦が控えた今、部外者に正体を知られるわけにはいかない。
「くっ……! あなたはいったい何者? 私たちと戦おうってんなら、相手になってやるわ!」
「…………」
喧嘩腰のエレナに、思わず閉口してしまう。
まぁ、彼女視点ではそうなるか。
現状での俺は、ダダダ団のアジトに乱入してきた謎の男だ。
黒装束をまとっていることもあり、不審極まりない。
(しかし、ヨゼフに殴られたりした後にここまでの態度が取れるとはな……)
やはりCランクパーティのリーダーと言うべきか。
感嘆するべき精神力だ。
「ふん……。バカめ……」
俺は懐から剣を抜く。
そして、その切っ先をエレナに向けた。
「くっ……。やはり敵なのね……!!」
「残酷な刃は我が手にあり。月を喰らう者は、夜を統べる王なり」
俺は呟きながら、ゆっくりと歩みを進める。
そして、素早く剣を振った。
シュバッ!
風切り音が響く。
「…………えっ? 縄を……切ってくれたの?」
「闇に惑いし哀れな少女よ。己が無力を噛みしめながら、そこでしばし羽を休めておくがいい」
俺は適当にカッコイイセリフを呟きつつ、エレナを解放する。
腫れた顔や荒れた髪が痛々しいが、とりあえず命に関わるような傷は見当たらない。
よかった。
「――って、きゃああぁっ!」
おっと。
うっかり、縄と共に服も切ってしまったようだ。
彼女の慎ましくも美しい胸が露わになる。
決してわざとではない。
うん。
「やはり三日月は美しい……」
「み、見るなっ! バカっ!! 変態っ!!!」
俺はエレナの胸を鑑賞し、適当なところで切り上げる。
続いて、ルリイの方にも向かう。
「ん? んんーっ!!」
「ふむ……。三日月を邪悪な影が侵食しているな」
ヨゼフもなかなかの趣味をしてやがる。
ルリイは、木馬に跨がらされていた。
股間に食い込んでいる角が痛そうである。
「非力な少女には過ぎたる試練だ。だが安心しろ。今、この俺の手で解放してやる」
「んーっ!」
俺はルリイを縛っているロープを切断する。
そして、彼女を優しく木馬から下ろした。
ついでに口枷も外してやる。
「あ、ありがとうー……?」
「礼を言われるような関係ではない。だが……闇に囚われた少女よ。お前の三日月が無事か、確認する必要がある」
ピラリ。
俺はルリイの股間部の服をめくり、大切なところの状態を確認した。
あの過酷な責めで、傷ついていたら大変だからな。
「え……? ――きゃ、きゃあああぁっ!!??」
「問題はないようだな」
俺は満足気に呟く。
ルリイは顔を真っ赤にして、股間を押さえながら叫んだ。
「ひ、酷いーっ! 誰にも見せたことなかったのにー!!」
「闇に囚われた少女よ。我の行為はあくまで、お前の月の輝きを確かめたに過ぎない。過剰に騒ぎ立てられるのは不本意だ」
俺はそう言い放つと、ルリイを解放した。
そうとも。
今の行為に、決して変な意味はない。
ただ、マフィアから酷い目に遭わされた少女の外傷を確認しただけである。
――さて。
続いて、テナのこともちゃんと救ってやらないとな。
エレナ、ルリイ、テナ、そして魔導工房の少女が囚われているはずの部屋だ。
そして同時に、幹部のヨゼフがいる場所でもある。
「くそっ……。誰だてめぇは!」
「あ、あなたは……?」
「…………」
ヨゼフとエレナが俺を見てくる。
だが、俺はそれに構わず状況把握に努めることにした。
(ち……。予想以上に状況が悪い。やはり、壁をぶち破って正解だったな)
部屋の中の光景を見て、そう思う。
エレナはヨゼフに殴られたのか、顔が腫れているし、髪も荒れている。
ルリイは重りとともに木馬に跨がらされ、テナは砂利の上で正座させられている。
酷い有様だ。
最もひ弱な魔導工房の少女らしき人物に外傷がなさそうなのが、せめてもの救いか。
しかし、だからと言ってヨゼフへの怒りが収まるわけではない。
「おい、聞いてんのか! てめえは――」
「黙っていろ」
「あ?」
俺はヨゼフの顔面を殴り飛ばした。
ボグォッ!!
「ぶげっ!?」
情けない悲鳴を上げて吹き飛ぶヨゼフ。
そのまま壁に激突する。
「ぐっ……! げふっ……!!」
「……」
倒れ込むヨゼフに追撃してもいいが、俺は敢えて無視する。
怒りを発散するよりも、やるべきことがあるからだ。
まずはエレナたちを救けないと。
「闇に堕ちた三日月よ……。自分の身の程を弁えず、闇に呑まれた愚か者よ」
俺は意味深に呟いておく。
本当は、すぐに治療魔法を掛けて抱きしめてあげたい。
そこから俺の正体を明かして、愛を育んでいきたい。
だが、ここはグッと我慢だ。
ヤマト連邦への潜入作戦が控えた今、部外者に正体を知られるわけにはいかない。
「くっ……! あなたはいったい何者? 私たちと戦おうってんなら、相手になってやるわ!」
「…………」
喧嘩腰のエレナに、思わず閉口してしまう。
まぁ、彼女視点ではそうなるか。
現状での俺は、ダダダ団のアジトに乱入してきた謎の男だ。
黒装束をまとっていることもあり、不審極まりない。
(しかし、ヨゼフに殴られたりした後にここまでの態度が取れるとはな……)
やはりCランクパーティのリーダーと言うべきか。
感嘆するべき精神力だ。
「ふん……。バカめ……」
俺は懐から剣を抜く。
そして、その切っ先をエレナに向けた。
「くっ……。やはり敵なのね……!!」
「残酷な刃は我が手にあり。月を喰らう者は、夜を統べる王なり」
俺は呟きながら、ゆっくりと歩みを進める。
そして、素早く剣を振った。
シュバッ!
風切り音が響く。
「…………えっ? 縄を……切ってくれたの?」
「闇に惑いし哀れな少女よ。己が無力を噛みしめながら、そこでしばし羽を休めておくがいい」
俺は適当にカッコイイセリフを呟きつつ、エレナを解放する。
腫れた顔や荒れた髪が痛々しいが、とりあえず命に関わるような傷は見当たらない。
よかった。
「――って、きゃああぁっ!」
おっと。
うっかり、縄と共に服も切ってしまったようだ。
彼女の慎ましくも美しい胸が露わになる。
決してわざとではない。
うん。
「やはり三日月は美しい……」
「み、見るなっ! バカっ!! 変態っ!!!」
俺はエレナの胸を鑑賞し、適当なところで切り上げる。
続いて、ルリイの方にも向かう。
「ん? んんーっ!!」
「ふむ……。三日月を邪悪な影が侵食しているな」
ヨゼフもなかなかの趣味をしてやがる。
ルリイは、木馬に跨がらされていた。
股間に食い込んでいる角が痛そうである。
「非力な少女には過ぎたる試練だ。だが安心しろ。今、この俺の手で解放してやる」
「んーっ!」
俺はルリイを縛っているロープを切断する。
そして、彼女を優しく木馬から下ろした。
ついでに口枷も外してやる。
「あ、ありがとうー……?」
「礼を言われるような関係ではない。だが……闇に囚われた少女よ。お前の三日月が無事か、確認する必要がある」
ピラリ。
俺はルリイの股間部の服をめくり、大切なところの状態を確認した。
あの過酷な責めで、傷ついていたら大変だからな。
「え……? ――きゃ、きゃあああぁっ!!??」
「問題はないようだな」
俺は満足気に呟く。
ルリイは顔を真っ赤にして、股間を押さえながら叫んだ。
「ひ、酷いーっ! 誰にも見せたことなかったのにー!!」
「闇に囚われた少女よ。我の行為はあくまで、お前の月の輝きを確かめたに過ぎない。過剰に騒ぎ立てられるのは不本意だ」
俺はそう言い放つと、ルリイを解放した。
そうとも。
今の行為に、決して変な意味はない。
ただ、マフィアから酷い目に遭わされた少女の外傷を確認しただけである。
――さて。
続いて、テナのこともちゃんと救ってやらないとな。
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