【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
1037話 タカシ様…助けて【エレナside】
ダダダ団のアジトの一室にて、幹部のヨゼフが『三日月の舞』に手を出そうとしている。
まずはエレナがピンチに陥ったが、それを見たルリイとテナが必死に体当たりをした。
「……ちぃ。面倒な奴らだな。この状況で動けるのかよ」
「な、何やってるのよ2人とも! 私のことはいいから!」
「んんっ!」
「んーっ!」
エレナの言葉を受けても、ルリイとテナは引き下がらない。
四肢を拘束されたまま、身を捩るように動かしてヨゼフへ体当たりを行っている。
美しい仲間愛だと言っていいだろう。
マフィアに捕まり完全に無力化された状態で、自分を犠牲にしてでも仲間の救出を優先する。
彼女たちはまさに冒険者としての鏡のような行動を取っていた。
ただ一点。
その抵抗に、時間稼ぎ以上の意味がないことを除いては。
「はははっ! 健気だな。感動的な場面じゃないか」
「くぅ……」
「……よし、決めたぜ。まずは金髪の嬢ちゃんを可愛がってやる。女に生まれたことを後悔させてやるぜ。その後で、順番に残りの奴らも抱いてやる。だが、腹パンで言うことを聞かせるだけってのも芸がねぇな」
ヨゼフが舌なめずりをする。
彼はエレナは暴力で屈服させるつもりのようだが、残りの2人はまた別の方法を取るつもりらしい。
「へへ、決めたぜ。お前はこの木馬に跨がれ」
「んんっ?」
ルリイは、ヨゼフによって強制的に木馬に跨がらされた。
彼女の手は縛られてしまっているため、股間に全体重が掛かってしまう。
幸い、接触面はさほど鋭利ではなく、ケガをするほどの負担はないが……。
「苦しみたくなけりゃ、俺が金髪女を楽しんでいる間に改心しておくんだな。そうでなきゃ、足に重りを増やしてやるからな。さて、まずは小手調べに1キロの重りからだ」
「んんーっ!!」
「やめて! お願いだからやめてっ!!」
ルリイのピンチにエレナが声をあげる。
だが、ヨゼフは聞く耳を持たない。
彼は重りと共にルリイを木馬にセットすると、次はテナの方に視線を向ける。
「お前は……そうだな。正座でもしてもらうか」
「んっ?」
「おっと、『ただ正座するだけ』とでも思ったか? 甘いぜ。お前が正座するのは――この砂利の上だ」
ヨゼフが用意していた砂利をばら撒く。
アジトの一角に、小石や砂が散らばったエリアができたことになる。
彼はテナの体を掴むと、そこに連れてくる。
「んんっ!!」
テナは嫌がる素振りを見せる。
だが、ヨゼフは容赦なく彼女を砂利の上に正座させた。
さらには、重りを持ってきて――
「おらよっ! これも追加だ!!」
「んんんっ!!!」
正座しているテナの膝に、その重りを乗せる。
ただ正座するだけでも、体の固い者にはキツイ姿勢だ。
小石や砂がばら撒かれた地面の上での正座は、さらに辛い。
そして今、テナは重りを乗せられてしまっている。
彼女が受ける苦痛は大きい。
「へへっ。お前もちゃんと改心しておくことを勧めるぜ? でないと、重りを増やすからな」
「…………」
テナは苦しそうな表情を浮かべながらも沈黙を貫く。
弱いところを見せれば、仲間に心配を掛けてしまうと考えたからだ。
「さて、では始めるとするか。――いや、待てよ? そういやお前もいたなぁ? 魔導工房の若き店主さんよぉ?」
「ひっ!?」
ヨゼフが部屋の一角に視線を向ける。
そこには、拘束された一人の少女がいた。
彼女は『三日月の舞』のメンバーではない。
サーニャが営む『猫のゆりかご亭』の隣にある魔導工房の店主である。
いや、正確に言えば元店主だ。
彼女はダダダ団の策略により借金漬けにされて工房を奪われ、こうして身柄すら押さえられていた。
秘密造船所責任者のゴードンが魔導回路を依頼していたのは彼女である。
本来であればその確かな腕により、タカシの『ヤマト連邦への秘密潜入作戦』に貢献しているはずであった。
「へへっ。そう警戒するなって。お前には手を出さないよう、ボスに言われているんだ。その魔道具関係の腕前にはボスも一目置いているんだぜ?」
「わ、わたしはあなたたちなんかに手を貸したりは……」
「ま、焦ることはねぇ。今から俺はコイツら3人を楽しむからよぉ。その後も考えが変わっていなけりゃ、その時考えるさ。くくっ!」
「くっ……」
ヨゼフはエレナの方へと向き直る。
絶体絶命のピンチだ。
エレナたちの冒険者人生もこれまでかと思われた。
(タカシ様……助けて……)
エレナがタカシ=ハイブリッジ男爵の顔を思い浮かべる。
平民から貴族に成り上がった英雄。
短期間でBランク冒険者になり、やがてはAランク――いやSランクにも到達できるのではないかと噂される人物。
そんな彼の顔が脳裏に浮かぶ。
――もっとも、彼女視点ではタカシに会ったことはないという認識なので、その顔は美化された架空のものだが。
エレナは目を閉じ、祈るような気持ちで憧れの人のことを考えていた。
その時だった。
ドゴオッ!
「なにっ!?」
凄まじい破壊音と共に、部屋の中に土煙が舞う。
ヨゼフやエレナは、突然の出来事に目を見開いた。
「ちっ! なんだってんだ!?」
「あ、あれは……?」
部屋の中の光景が一変した。
壁が崩れ、瓦礫の山となっている。
そして、その穴の向こう側には――
「我らはダークガーデン。闇に潜み――闇を狩る者」
黒装束に身を包んだ者が立っていたのだった。
まずはエレナがピンチに陥ったが、それを見たルリイとテナが必死に体当たりをした。
「……ちぃ。面倒な奴らだな。この状況で動けるのかよ」
「な、何やってるのよ2人とも! 私のことはいいから!」
「んんっ!」
「んーっ!」
エレナの言葉を受けても、ルリイとテナは引き下がらない。
四肢を拘束されたまま、身を捩るように動かしてヨゼフへ体当たりを行っている。
美しい仲間愛だと言っていいだろう。
マフィアに捕まり完全に無力化された状態で、自分を犠牲にしてでも仲間の救出を優先する。
彼女たちはまさに冒険者としての鏡のような行動を取っていた。
ただ一点。
その抵抗に、時間稼ぎ以上の意味がないことを除いては。
「はははっ! 健気だな。感動的な場面じゃないか」
「くぅ……」
「……よし、決めたぜ。まずは金髪の嬢ちゃんを可愛がってやる。女に生まれたことを後悔させてやるぜ。その後で、順番に残りの奴らも抱いてやる。だが、腹パンで言うことを聞かせるだけってのも芸がねぇな」
ヨゼフが舌なめずりをする。
彼はエレナは暴力で屈服させるつもりのようだが、残りの2人はまた別の方法を取るつもりらしい。
「へへ、決めたぜ。お前はこの木馬に跨がれ」
「んんっ?」
ルリイは、ヨゼフによって強制的に木馬に跨がらされた。
彼女の手は縛られてしまっているため、股間に全体重が掛かってしまう。
幸い、接触面はさほど鋭利ではなく、ケガをするほどの負担はないが……。
「苦しみたくなけりゃ、俺が金髪女を楽しんでいる間に改心しておくんだな。そうでなきゃ、足に重りを増やしてやるからな。さて、まずは小手調べに1キロの重りからだ」
「んんーっ!!」
「やめて! お願いだからやめてっ!!」
ルリイのピンチにエレナが声をあげる。
だが、ヨゼフは聞く耳を持たない。
彼は重りと共にルリイを木馬にセットすると、次はテナの方に視線を向ける。
「お前は……そうだな。正座でもしてもらうか」
「んっ?」
「おっと、『ただ正座するだけ』とでも思ったか? 甘いぜ。お前が正座するのは――この砂利の上だ」
ヨゼフが用意していた砂利をばら撒く。
アジトの一角に、小石や砂が散らばったエリアができたことになる。
彼はテナの体を掴むと、そこに連れてくる。
「んんっ!!」
テナは嫌がる素振りを見せる。
だが、ヨゼフは容赦なく彼女を砂利の上に正座させた。
さらには、重りを持ってきて――
「おらよっ! これも追加だ!!」
「んんんっ!!!」
正座しているテナの膝に、その重りを乗せる。
ただ正座するだけでも、体の固い者にはキツイ姿勢だ。
小石や砂がばら撒かれた地面の上での正座は、さらに辛い。
そして今、テナは重りを乗せられてしまっている。
彼女が受ける苦痛は大きい。
「へへっ。お前もちゃんと改心しておくことを勧めるぜ? でないと、重りを増やすからな」
「…………」
テナは苦しそうな表情を浮かべながらも沈黙を貫く。
弱いところを見せれば、仲間に心配を掛けてしまうと考えたからだ。
「さて、では始めるとするか。――いや、待てよ? そういやお前もいたなぁ? 魔導工房の若き店主さんよぉ?」
「ひっ!?」
ヨゼフが部屋の一角に視線を向ける。
そこには、拘束された一人の少女がいた。
彼女は『三日月の舞』のメンバーではない。
サーニャが営む『猫のゆりかご亭』の隣にある魔導工房の店主である。
いや、正確に言えば元店主だ。
彼女はダダダ団の策略により借金漬けにされて工房を奪われ、こうして身柄すら押さえられていた。
秘密造船所責任者のゴードンが魔導回路を依頼していたのは彼女である。
本来であればその確かな腕により、タカシの『ヤマト連邦への秘密潜入作戦』に貢献しているはずであった。
「へへっ。そう警戒するなって。お前には手を出さないよう、ボスに言われているんだ。その魔道具関係の腕前にはボスも一目置いているんだぜ?」
「わ、わたしはあなたたちなんかに手を貸したりは……」
「ま、焦ることはねぇ。今から俺はコイツら3人を楽しむからよぉ。その後も考えが変わっていなけりゃ、その時考えるさ。くくっ!」
「くっ……」
ヨゼフはエレナの方へと向き直る。
絶体絶命のピンチだ。
エレナたちの冒険者人生もこれまでかと思われた。
(タカシ様……助けて……)
エレナがタカシ=ハイブリッジ男爵の顔を思い浮かべる。
平民から貴族に成り上がった英雄。
短期間でBランク冒険者になり、やがてはAランク――いやSランクにも到達できるのではないかと噂される人物。
そんな彼の顔が脳裏に浮かぶ。
――もっとも、彼女視点ではタカシに会ったことはないという認識なので、その顔は美化された架空のものだが。
エレナは目を閉じ、祈るような気持ちで憧れの人のことを考えていた。
その時だった。
ドゴオッ!
「なにっ!?」
凄まじい破壊音と共に、部屋の中に土煙が舞う。
ヨゼフやエレナは、突然の出来事に目を見開いた。
「ちっ! なんだってんだ!?」
「あ、あれは……?」
部屋の中の光景が一変した。
壁が崩れ、瓦礫の山となっている。
そして、その穴の向こう側には――
「我らはダークガーデン。闇に潜み――闇を狩る者」
黒装束に身を包んだ者が立っていたのだった。
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