【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
1031話 チンピラへの尋問
襲撃者のチンピラを影魔法で無力化し、尋問を行っている。
影魔法は地味だが、なかなかに尋問向けの魔法だと思う。
(さらに有効で手っ取り早い尋問もあるにはあるが……)
羞恥責め、くすぐり責め、そして影魔法による静かな拘束責め。
そんなことをするよりも、物理的にガンガン傷つけて苦痛を与えるのもアリだ。
物騒な話になるが、指を切り落としたり目をくり抜いたりすれば、大抵の者は情報を吐くだろう。
話さないまま絶命してしまう心配もない。
俺には治療魔法がある。
目や四肢の欠損を治療するのは、みんなの力を借りた合同魔法じゃないと厳しい。
しかし、指の治療ぐらいなら俺1人でもできるかもしれない。
そうなれば、情報を吐くまでひたすら指を切っては治療するという無限尋問も可能だ。
熾烈な尋問-無限治療編-といったところか。
まぁ、そこまで行くと尋問というよりは拷問になってくる。
俺は残虐なことが苦手なので、よほどの時にしかするつもりはない。
「さて、次は誰が答える番だ? 早くしないと、漏れ出る闇が彼の命を奪ってしまうかもしれんぞ?」
俺がそう言うと、残る2人は顔面蒼白になって震え出した。
効果はバツグンである。
剣や火魔法で派手に傷つけるのも恐怖を誘うものだが、影魔法のように地味な魔法もそれはそれで怖いものだ。
「ひぃ……。お、俺が話します! お頭の右腕は『剛体のヨゼフ』です! ガルハード杯の出場歴があり、英霊祭ではC級の英霊を呼び出したことがありやす! アイツは今頃、意気揚々とアジトに戻っているはずでさぁ!!」
「……!」
チンピラの言葉に、俺は思わず反応する。
ヨゼフ。
その名前は覚えている。
俺がゾルフ砦から出発する際に絡んできた男だった。
さらに、オルフェスでも『猫のゆりかご亭』前でサーニャちゃんに絡んでおり、そこへ俺が割って入ったのだったな。
事故を装った俺の金的攻撃で悶絶した上、復活後にはエレナたちの『三位一体』でやられていた。
手加減されていたので死んではいないが、敗北後なので機嫌は悪いはずだ。
「意気揚々……だと? どういうことだ? 答えろ」
「へ、へい。何でも、俺たちダダダ団を付け回していた生意気な冒険者がいるらしいんです。そのせいで、俺たちは仕事を妨害されていたのですが……」
「それで?」
「今日、アイツはとうとうその冒険者たちを撃破できたと言っていました。しかも、相手は上玉の魔法使い3人だとか……。仕事の妨害はなくなる上、奴隷として上等な品物を手に入れたと嬉しがっていました」
「……」
俺は眉を寄せる。
人を商品扱いとは、どこまでもゲスい連中だ。
仕事がどうとか妨害がどうとか言っているが、ダダダ団はマフィアだ。
彼らにとっての仕事など、一般住民にとっては迷惑なものばかりである。
なくなってしまった方が世のため人のためだ。
「ふむ。それで、その3人組の魔法使いというのは?」
「はい?」
「素性だ。その3人のことを知っているだけ話せ」
少しばかり嫌な予感がする。
3人組の冒険者パーティで、全員が魔法使い。
俺には心当たりがある。
「ええと……俺は直接は知らないのですが、チラッと噂だけ聞きました」
「ほう? どんな噂だ?」
「『三日月の舞』とかいうCランクパーティだとか……。3人とも見た目がいい美少女らしいです」
「……」
悪い予感が的中した。
昼間の一件を受けてダダダ団の討伐に向かったエレナたちは、返り討ちにされてしまったらしい。
しかも、よりによって例のヨゼフに敗北して奴隷にされていると……。
殺されてはいないのが救いか。
「他の街から流れて来た冒険者のようで……。上昇志向が強く、俺たちダダダ団を潰すことにしたっぽいですね」
「ほう。わずか3人でマフィアを壊滅させようとしたわけか」
「ええ……。実際、ヨゼフたちも苦戦したらしいです。虎の子の魔道具を持ち出して、何とか撃破したと……」
「なるほど」
ペラペラと喋ってくれて助かったな。
これが一流の騎士なり冒険者なりだったら、これほど簡単に情報は漏らさなかっただろう。
やはり、チンピラというのは口が軽い。
いざとなれば、仲間の情報も平気で売るわけか。
「その魔道具というのは?」
「そ、それは……」
「なんだ? 言えないのか?」
「……」
「なるほど。では、お前に聞くことはもうない。さようならだ」
「ちょ、ちょっと待ってくださ――」
「【闇縫い】」
俺は影魔法の出力を上げる。
すると、チンピラは悲鳴を上げる間もなく昏倒したのだった。
さて、最後の1人への尋問を行うことにしよう。
影魔法は地味だが、なかなかに尋問向けの魔法だと思う。
(さらに有効で手っ取り早い尋問もあるにはあるが……)
羞恥責め、くすぐり責め、そして影魔法による静かな拘束責め。
そんなことをするよりも、物理的にガンガン傷つけて苦痛を与えるのもアリだ。
物騒な話になるが、指を切り落としたり目をくり抜いたりすれば、大抵の者は情報を吐くだろう。
話さないまま絶命してしまう心配もない。
俺には治療魔法がある。
目や四肢の欠損を治療するのは、みんなの力を借りた合同魔法じゃないと厳しい。
しかし、指の治療ぐらいなら俺1人でもできるかもしれない。
そうなれば、情報を吐くまでひたすら指を切っては治療するという無限尋問も可能だ。
熾烈な尋問-無限治療編-といったところか。
まぁ、そこまで行くと尋問というよりは拷問になってくる。
俺は残虐なことが苦手なので、よほどの時にしかするつもりはない。
「さて、次は誰が答える番だ? 早くしないと、漏れ出る闇が彼の命を奪ってしまうかもしれんぞ?」
俺がそう言うと、残る2人は顔面蒼白になって震え出した。
効果はバツグンである。
剣や火魔法で派手に傷つけるのも恐怖を誘うものだが、影魔法のように地味な魔法もそれはそれで怖いものだ。
「ひぃ……。お、俺が話します! お頭の右腕は『剛体のヨゼフ』です! ガルハード杯の出場歴があり、英霊祭ではC級の英霊を呼び出したことがありやす! アイツは今頃、意気揚々とアジトに戻っているはずでさぁ!!」
「……!」
チンピラの言葉に、俺は思わず反応する。
ヨゼフ。
その名前は覚えている。
俺がゾルフ砦から出発する際に絡んできた男だった。
さらに、オルフェスでも『猫のゆりかご亭』前でサーニャちゃんに絡んでおり、そこへ俺が割って入ったのだったな。
事故を装った俺の金的攻撃で悶絶した上、復活後にはエレナたちの『三位一体』でやられていた。
手加減されていたので死んではいないが、敗北後なので機嫌は悪いはずだ。
「意気揚々……だと? どういうことだ? 答えろ」
「へ、へい。何でも、俺たちダダダ団を付け回していた生意気な冒険者がいるらしいんです。そのせいで、俺たちは仕事を妨害されていたのですが……」
「それで?」
「今日、アイツはとうとうその冒険者たちを撃破できたと言っていました。しかも、相手は上玉の魔法使い3人だとか……。仕事の妨害はなくなる上、奴隷として上等な品物を手に入れたと嬉しがっていました」
「……」
俺は眉を寄せる。
人を商品扱いとは、どこまでもゲスい連中だ。
仕事がどうとか妨害がどうとか言っているが、ダダダ団はマフィアだ。
彼らにとっての仕事など、一般住民にとっては迷惑なものばかりである。
なくなってしまった方が世のため人のためだ。
「ふむ。それで、その3人組の魔法使いというのは?」
「はい?」
「素性だ。その3人のことを知っているだけ話せ」
少しばかり嫌な予感がする。
3人組の冒険者パーティで、全員が魔法使い。
俺には心当たりがある。
「ええと……俺は直接は知らないのですが、チラッと噂だけ聞きました」
「ほう? どんな噂だ?」
「『三日月の舞』とかいうCランクパーティだとか……。3人とも見た目がいい美少女らしいです」
「……」
悪い予感が的中した。
昼間の一件を受けてダダダ団の討伐に向かったエレナたちは、返り討ちにされてしまったらしい。
しかも、よりによって例のヨゼフに敗北して奴隷にされていると……。
殺されてはいないのが救いか。
「他の街から流れて来た冒険者のようで……。上昇志向が強く、俺たちダダダ団を潰すことにしたっぽいですね」
「ほう。わずか3人でマフィアを壊滅させようとしたわけか」
「ええ……。実際、ヨゼフたちも苦戦したらしいです。虎の子の魔道具を持ち出して、何とか撃破したと……」
「なるほど」
ペラペラと喋ってくれて助かったな。
これが一流の騎士なり冒険者なりだったら、これほど簡単に情報は漏らさなかっただろう。
やはり、チンピラというのは口が軽い。
いざとなれば、仲間の情報も平気で売るわけか。
「その魔道具というのは?」
「そ、それは……」
「なんだ? 言えないのか?」
「……」
「なるほど。では、お前に聞くことはもうない。さようならだ」
「ちょ、ちょっと待ってくださ――」
「【闇縫い】」
俺は影魔法の出力を上げる。
すると、チンピラは悲鳴を上げる間もなく昏倒したのだった。
さて、最後の1人への尋問を行うことにしよう。
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