【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
1028話 招かれざる客
「あー、さっきはちょっとやり過ぎたかもなぁ……。反省反省……」
俺はベッドの上で独りごちる。
先ほどの一件は、我ながら性欲に負けすぎていたと思う。
「とはいえ、後悔はしていない。だって、サーニャちゃんは可愛いからな」
俺は天井を仰ぎながら、そう呟く。
彼女はぜひとも俺の女になってもらいたい。
俺の地位や資金力をもってすれば、彼女一人ぐらい増えたところで問題はない。
ただ、今の俺は正体を隠した冴えない男だ。
既にモニカとニムを侍らせていることは知られているし、愛を伝えたところで応えてくれるかは微妙だな。
(ヤマト連邦の件を片付けてから、改めてアプローチするのが無難か……?)
俺は今後の方針について考える。
とりあえず、今は目の前にある課題をどうにかしなければならない。
それは……オルフェスに巣食う『ダダダ団』の排除だ。
奴らが悪さをしている影響で、隠密小型船の完成が遅れている。
隠密小型船がないと、ヤマト連邦への潜入作戦を実行に移せない。
そのためには、ダダダ団を潰しておかなければならない。
「『三日月の舞』は無事なんだろうか……?」
彼女たちは、率先してダダダ団を潰しに向かってくれた。
Cランクパーティの彼女たちは強い。
ダダダ団も弱くはないだろうが、所詮はマフィア。
たかが知れている。
本当に強いのであれば、冒険者として活動して富や名声を得つつ、ワンチャンの叙爵を狙っているはずだからだ。
Bランク、あるいはCランクでも特別表彰者クラスなら間違いなくそうした方がトータルで得だ。
「まあ、心配はいらないか。エレナたちなら大丈夫だろう」
仮に何かあったとして、考えなしに助けに行くことはできない。
下手に動くと、『ハイブリッジ男爵がオルフェスに滞在している』という噂が広まりかねないからだ。
動くとしても、準備を整えてからになる。
「とりあえず脳内で作戦でも練っておくか。――ん?」
俺はふと気配を感じた。
間違いない。
侵入者だ。
(ふむ……。気配はダダ漏れだが、足音を隠す努力の形跡はある……。そこそこの手練れか)
俺が今いる場所は、『猫のゆりかご亭』のスイートルームだ。
ダダダ団の一件があったため、俺以外の客には引き払ってもらったとサーニャちゃんから聞いている。
足音を隠す素振りがあるし、少なくとも迷い込んできた一般客の可能性はゼロだ。
同時に、気配自体はダダ漏れであることからして、高ランク冒険者や熟練の騎士の線も薄い。
つまり、ほぼ間違いなくダダダ団の構成員であり、俺あるいはサーニャちゃんを狙っているのだと思われる。
(――【気配遮断】)
俺は気配を殺し、身体能力を活かして部屋の天井付近に貼り付いた。
これなら、侵入者が入ってきてもすぐには俺を見つけられないだろう。
そして、そのまま相手の出方を窺った。
すると、ドアのノブがガチャリと回る。
「……」
扉の向こうの人物は、『俺が侵入者に気付いていること』に気付いていないようだ。
やはり、ボチボチ程度の実力に留まるな。
素人ではないが、熟練者でもない。
ギイィ……。
ゆっくりと扉が開かれる。
そして、そこから3人の男が姿を現した。
彼らは注意深く部屋の中を見回すと、口を開く。
「おい、ここが例の部屋だよな……? 誰もいねえじゃねえか」
「確かにこの部屋で合ってるはずなんだがな」
「無駄口を叩くな。――見ろ、ベッドの上に膨らみがあるぞ。寝てるのかもしれねえ」
「へへへ……。のんきな野郎だぜ。まさか、この俺たちが忍び込んでくるとは夢にも思っていないんだろうな」
男たちが下卑た笑い声を上げる。
彼らはいずれも黒い衣服に身を包んでおり、一目でその筋の人間だと分かる。
「よし。じゃあ、さっさとやっちおうぜ」
「ああ。念のため、全員で一斉に刺すぞ」
「分かってるっての。任務は完璧に遂行しないとな」
男たちは懐に手を入れ、短剣を取り出す。
それをベッド上にある膨らみに向けて構えると、躊躇いなくそれを突き刺したのだった。
俺はベッドの上で独りごちる。
先ほどの一件は、我ながら性欲に負けすぎていたと思う。
「とはいえ、後悔はしていない。だって、サーニャちゃんは可愛いからな」
俺は天井を仰ぎながら、そう呟く。
彼女はぜひとも俺の女になってもらいたい。
俺の地位や資金力をもってすれば、彼女一人ぐらい増えたところで問題はない。
ただ、今の俺は正体を隠した冴えない男だ。
既にモニカとニムを侍らせていることは知られているし、愛を伝えたところで応えてくれるかは微妙だな。
(ヤマト連邦の件を片付けてから、改めてアプローチするのが無難か……?)
俺は今後の方針について考える。
とりあえず、今は目の前にある課題をどうにかしなければならない。
それは……オルフェスに巣食う『ダダダ団』の排除だ。
奴らが悪さをしている影響で、隠密小型船の完成が遅れている。
隠密小型船がないと、ヤマト連邦への潜入作戦を実行に移せない。
そのためには、ダダダ団を潰しておかなければならない。
「『三日月の舞』は無事なんだろうか……?」
彼女たちは、率先してダダダ団を潰しに向かってくれた。
Cランクパーティの彼女たちは強い。
ダダダ団も弱くはないだろうが、所詮はマフィア。
たかが知れている。
本当に強いのであれば、冒険者として活動して富や名声を得つつ、ワンチャンの叙爵を狙っているはずだからだ。
Bランク、あるいはCランクでも特別表彰者クラスなら間違いなくそうした方がトータルで得だ。
「まあ、心配はいらないか。エレナたちなら大丈夫だろう」
仮に何かあったとして、考えなしに助けに行くことはできない。
下手に動くと、『ハイブリッジ男爵がオルフェスに滞在している』という噂が広まりかねないからだ。
動くとしても、準備を整えてからになる。
「とりあえず脳内で作戦でも練っておくか。――ん?」
俺はふと気配を感じた。
間違いない。
侵入者だ。
(ふむ……。気配はダダ漏れだが、足音を隠す努力の形跡はある……。そこそこの手練れか)
俺が今いる場所は、『猫のゆりかご亭』のスイートルームだ。
ダダダ団の一件があったため、俺以外の客には引き払ってもらったとサーニャちゃんから聞いている。
足音を隠す素振りがあるし、少なくとも迷い込んできた一般客の可能性はゼロだ。
同時に、気配自体はダダ漏れであることからして、高ランク冒険者や熟練の騎士の線も薄い。
つまり、ほぼ間違いなくダダダ団の構成員であり、俺あるいはサーニャちゃんを狙っているのだと思われる。
(――【気配遮断】)
俺は気配を殺し、身体能力を活かして部屋の天井付近に貼り付いた。
これなら、侵入者が入ってきてもすぐには俺を見つけられないだろう。
そして、そのまま相手の出方を窺った。
すると、ドアのノブがガチャリと回る。
「……」
扉の向こうの人物は、『俺が侵入者に気付いていること』に気付いていないようだ。
やはり、ボチボチ程度の実力に留まるな。
素人ではないが、熟練者でもない。
ギイィ……。
ゆっくりと扉が開かれる。
そして、そこから3人の男が姿を現した。
彼らは注意深く部屋の中を見回すと、口を開く。
「おい、ここが例の部屋だよな……? 誰もいねえじゃねえか」
「確かにこの部屋で合ってるはずなんだがな」
「無駄口を叩くな。――見ろ、ベッドの上に膨らみがあるぞ。寝てるのかもしれねえ」
「へへへ……。のんきな野郎だぜ。まさか、この俺たちが忍び込んでくるとは夢にも思っていないんだろうな」
男たちが下卑た笑い声を上げる。
彼らはいずれも黒い衣服に身を包んでおり、一目でその筋の人間だと分かる。
「よし。じゃあ、さっさとやっちおうぜ」
「ああ。念のため、全員で一斉に刺すぞ」
「分かってるっての。任務は完璧に遂行しないとな」
男たちは懐に手を入れ、短剣を取り出す。
それをベッド上にある膨らみに向けて構えると、躊躇いなくそれを突き刺したのだった。
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