【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
1025話 剛体のヨゼフ【エレナside】
タカシが『猫のゆりかご亭』でのんびりしている頃――
「へへへ。楽なもんだぜ。この時期は大した奴らが来ないからな」
「ああ。俺たちみたいなゴロツキには絶好の稼ぎどきだぜ」
「違いねぇ。『英霊祭』の時期は目立たないように我慢していた甲斐があった。厄介な騎士団も高ランク冒険者がいなくてせいせいすらぁ」
下卑た笑い声を上げながら、チンピラ風の男たちが夕暮れの街を闊歩していた。
彼らは地元マフィア『ダダダ団』の構成員だ。
王都から遠く、一時期を除いて観光客も少ないオルフェスにおいて、彼らは好き勝手に生きていた。
「おっ? あそこにいるガキはどうだ? 売れば小遣いぐらいにはなりそうだぞ」
「よく見ろ。ありゃ幼すぎる。とてもじゃないが売れん」
「いやいや、ああいうのが一部の好事家には高く売れるんじゃねえか?」
「ふむ……。確かにその通りかもしれんな」
「なら決まりだ。――おい、そこのガキ! 痛い目に遭いたくなけりゃ、大人しく付いてきな」
ダダダ団の1人が、路地裏に座り込んでいる少女に目をつけて脅す。
その少女は、年端もいかない10歳前後の幼い子どもであった。
「……お金なんて持ってません」
「そんなこと見りゃ分かる。身ぐるみ剥いで奴隷商に売り飛ばしてやるのさ」
「……いやです」
「うるさい。黙れ」
男が少女の腹に拳を入れる。
「ぐっ……。あぁ……」
「けっ! 最初から素直に言うことを聞けばいいんだよ!」
男はさらに蹴りを加える。
そして、倒れた少女の上に足を乗せた。
「いいか? お前はこれから奴隷になるんだ。変態に買われて、好き勝手に弄ばれるのさ。覚悟しておくことだな」
「…………」
少女は涙を浮かべながらも、無言で男に抵抗する意思を示す。
「チッ! 生意気なガキめ……。どうやら教育が必要らしいな」
「やめて! 離して下さい!!」
「いいからじっとしていろ! すぐに終わる!」
「やだ……。やだやだやだ!! 誰か助けてぇっ!!!」
少女が悲鳴を上げる。
「無駄だ。こんな時間に人気のない場所を通る物好きなんざ――」
「そこまでよ! クズ共! その子から離れなさい!」
「何者だ!? てめぇらは!?」
男は驚いて叫ぶ。
突如現れたのは、3人の少女たちだった。
「私たちは『三日月の舞』! この街の平和を守る正義の味方よ!!」
先頭に立って叫んだのは、赤い髪の少女だった。
彼女は、腰に両手を当てて堂々と宣言する。
「ふざけんなっ! 何が正義の味方だ! 俺様たちは泣く子も黙るダダダ団だぞ!!」
「知ってるわよ。あんたらこそ、ここで解散しないと後悔することになるわ」
「なんだと?」
「私の名前は、エレナ。あのタカシ=ハイブリッジ男爵に杖を賜りし者よ」
「何っ!? ハイブリッジ男爵だと……!」
「大人しく退きなさい。さもないと、私の『紅杖・レーヴァテイン』が火を吹くわよ?」
「ちっ! 冗談じゃねぇぞ……!!」
ダダダ団は慌てる。
エレナと名乗った少女が手に持っている武器は、紛れもなく一級品のように見えたからだ。
かの高名なタカシ=ハイブリッジ男爵――。
凄まじい魔法技量に加え、剣術・武闘・治療魔法など全てを高いレベルで習得しているという超人のような人物である。
彼は冒険者として功績を上げ、貴族位を得てハイブリッジ男爵家を興したのだ。
領都ラーグを中心に、規模の大小を問わずに盗賊団を次々に掃討している。
王都を訪れた際には、スラムに巣食う盗賊団を撃破したという噂もある。
そんな彼から一級品の杖を直接賜ったということであれば、実力は本物だろう。
「ヨゼフの兄貴! ここは逃げましょう! こいつはヤバイ相手っぽいです!」
「バカ野郎! 俺に指図するんじゃねぇ!」
「しかし、このままでは……」
「俺が負けるとでも言いたいのか? あのガルハード杯に出場したこともあるこの俺が、たかが小娘ごときに?」
「そ、そういうわけではないですが……」
「俺はダダダ団の幹部だ。舐められてたまるか。俺がこの手で叩き潰してくれる」
ヨゼフと呼ばれたリーダー格の男が、そう言って構える。
チンピラたちは、概ねDランク下位の実力を持つ。
はっきり言って、騎士団や上級冒険者からすればただのザコだ。
しかしそんなチンピラたちの中にも、稀に実力者がいることがある。
このヨゼフもその1人なのだ。
「あら? やる気なの?」
「おうとも! こう見えても俺は『剛体のヨゼフ』と呼ばれていてなぁ……。冒険者ギルドから破門される前は、Cランクだったんだぜ」
「ふーん……。そう……。でも私は現役のCランクだし……。それに、こっちは3人いるのよ? Cランク3人に勝てるとでも思ってるのかしら?」
ヨゼフを挑発するエレナ。
こうして、ダダダ団幹部と『三日月の舞』の戦いが始まろうとしていたのだった。
「へへへ。楽なもんだぜ。この時期は大した奴らが来ないからな」
「ああ。俺たちみたいなゴロツキには絶好の稼ぎどきだぜ」
「違いねぇ。『英霊祭』の時期は目立たないように我慢していた甲斐があった。厄介な騎士団も高ランク冒険者がいなくてせいせいすらぁ」
下卑た笑い声を上げながら、チンピラ風の男たちが夕暮れの街を闊歩していた。
彼らは地元マフィア『ダダダ団』の構成員だ。
王都から遠く、一時期を除いて観光客も少ないオルフェスにおいて、彼らは好き勝手に生きていた。
「おっ? あそこにいるガキはどうだ? 売れば小遣いぐらいにはなりそうだぞ」
「よく見ろ。ありゃ幼すぎる。とてもじゃないが売れん」
「いやいや、ああいうのが一部の好事家には高く売れるんじゃねえか?」
「ふむ……。確かにその通りかもしれんな」
「なら決まりだ。――おい、そこのガキ! 痛い目に遭いたくなけりゃ、大人しく付いてきな」
ダダダ団の1人が、路地裏に座り込んでいる少女に目をつけて脅す。
その少女は、年端もいかない10歳前後の幼い子どもであった。
「……お金なんて持ってません」
「そんなこと見りゃ分かる。身ぐるみ剥いで奴隷商に売り飛ばしてやるのさ」
「……いやです」
「うるさい。黙れ」
男が少女の腹に拳を入れる。
「ぐっ……。あぁ……」
「けっ! 最初から素直に言うことを聞けばいいんだよ!」
男はさらに蹴りを加える。
そして、倒れた少女の上に足を乗せた。
「いいか? お前はこれから奴隷になるんだ。変態に買われて、好き勝手に弄ばれるのさ。覚悟しておくことだな」
「…………」
少女は涙を浮かべながらも、無言で男に抵抗する意思を示す。
「チッ! 生意気なガキめ……。どうやら教育が必要らしいな」
「やめて! 離して下さい!!」
「いいからじっとしていろ! すぐに終わる!」
「やだ……。やだやだやだ!! 誰か助けてぇっ!!!」
少女が悲鳴を上げる。
「無駄だ。こんな時間に人気のない場所を通る物好きなんざ――」
「そこまでよ! クズ共! その子から離れなさい!」
「何者だ!? てめぇらは!?」
男は驚いて叫ぶ。
突如現れたのは、3人の少女たちだった。
「私たちは『三日月の舞』! この街の平和を守る正義の味方よ!!」
先頭に立って叫んだのは、赤い髪の少女だった。
彼女は、腰に両手を当てて堂々と宣言する。
「ふざけんなっ! 何が正義の味方だ! 俺様たちは泣く子も黙るダダダ団だぞ!!」
「知ってるわよ。あんたらこそ、ここで解散しないと後悔することになるわ」
「なんだと?」
「私の名前は、エレナ。あのタカシ=ハイブリッジ男爵に杖を賜りし者よ」
「何っ!? ハイブリッジ男爵だと……!」
「大人しく退きなさい。さもないと、私の『紅杖・レーヴァテイン』が火を吹くわよ?」
「ちっ! 冗談じゃねぇぞ……!!」
ダダダ団は慌てる。
エレナと名乗った少女が手に持っている武器は、紛れもなく一級品のように見えたからだ。
かの高名なタカシ=ハイブリッジ男爵――。
凄まじい魔法技量に加え、剣術・武闘・治療魔法など全てを高いレベルで習得しているという超人のような人物である。
彼は冒険者として功績を上げ、貴族位を得てハイブリッジ男爵家を興したのだ。
領都ラーグを中心に、規模の大小を問わずに盗賊団を次々に掃討している。
王都を訪れた際には、スラムに巣食う盗賊団を撃破したという噂もある。
そんな彼から一級品の杖を直接賜ったということであれば、実力は本物だろう。
「ヨゼフの兄貴! ここは逃げましょう! こいつはヤバイ相手っぽいです!」
「バカ野郎! 俺に指図するんじゃねぇ!」
「しかし、このままでは……」
「俺が負けるとでも言いたいのか? あのガルハード杯に出場したこともあるこの俺が、たかが小娘ごときに?」
「そ、そういうわけではないですが……」
「俺はダダダ団の幹部だ。舐められてたまるか。俺がこの手で叩き潰してくれる」
ヨゼフと呼ばれたリーダー格の男が、そう言って構える。
チンピラたちは、概ねDランク下位の実力を持つ。
はっきり言って、騎士団や上級冒険者からすればただのザコだ。
しかしそんなチンピラたちの中にも、稀に実力者がいることがある。
このヨゼフもその1人なのだ。
「あら? やる気なの?」
「おうとも! こう見えても俺は『剛体のヨゼフ』と呼ばれていてなぁ……。冒険者ギルドから破門される前は、Cランクだったんだぜ」
「ふーん……。そう……。でも私は現役のCランクだし……。それに、こっちは3人いるのよ? Cランク3人に勝てるとでも思ってるのかしら?」
ヨゼフを挑発するエレナ。
こうして、ダダダ団幹部と『三日月の舞』の戦いが始まろうとしていたのだった。
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