【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
952話 千年殺し
リッカとフレンダが、旅館の朝食会場で戦いを始めようとしている。
このままではマズイ。
せっかく一般開放が間近だというのに、旅館内で本格的な戦闘なんて起きたら目も当てられない。
(仕方ない……)
覚悟を決めたタカシは、即座に行動を開始した。
「――【クロック・アップ】!」
時魔法を発動し、自らの時間の流れを加速させる。
超速で動けるようになった彼は、瞬時に移動を開始してリッカの背後に回った。
そして――
「くらえっ! 【千年殺し】!!!」
「ふぎゃああぁっ!!」
タカシは、リッカの尻穴に思い切りカンチョーした。
「あ、あうぅ……!」
ビクンと体を震わせるリッカ。
そのまま膝から崩れ落ちて倒れてしまった。
「ふぅ……。何とかなったか……」
タカシは小さく息を吐き出すと、次にフレンダの方へと視線を向ける。
愛する男が敵を打ち倒したのを見て、彼女はすでに戦闘態勢を解きかけていた。
「タカシちゃん~。さすがだね~」
「フレンダもありがとうな。助かったよ」
「えへへ~」
タカシに褒められて嬉しそうな笑みを浮かべるフレンダ。
「だが、それはそれ。これはこれだ」
「え?」
「聖女リッカとは、停戦の方向で話がついていたんだ。俺の話を聞かずに、勝手に戦いを始めたことは感心しないな」
そう言って彼女を諭すタカシ。
実際問題として、今回の一件に関して言えば、彼女に非は少ないと言える。
1対1でリッカと戦って敗北したあと、頑張ってここまで急行したのだ。
時間不足や疲労により判断能力が低下していたのも仕方のないことである。
彼女は、むしろ被害者側だと言っても差し支えないだろう。
そんな彼女に説教するのは気が引けたが、このまま放っておくわけにもいかないので心を鬼にするタカシであった。
「……ごめんなさい」
しょんぼりとした様子で謝るフレンダ。
そんな彼女の頭を撫でながら、優しく語りかけるタカシ。
「分かってくれればいいさ。だが、喧嘩両成敗という言葉もある」
「……えっと?」
「悪く思うな。――【千年殺し】!!」
「ほぎゃあぁぁぁっ!!!!」
急所への連撃を受けて悶絶するフレンダ。
その体はビクビクと痙攣していた。
とても痛そうである。
(うん……やり過ぎたかな……? いや、でもアビーたちに示しがつかないし……)
内心で少し罪悪感を覚えつつも、それを表に出すことはないタカシであった。
*****
タカシたちは食堂から場所を移動する。
そこは、旅館内の応接室のような場所だった。
5人でテーブルを囲むように座る。
現在この場にいるのは、タカシとミティ、アイリス、そしてリッカとフレンダだ。
「うぅ……。尻が痛いです……」
「お尻が割れちゃったよぉ~……」
リッカとフレンダはまだ涙目になっていた。
彼女たちを落ち着かせるために、お茶とお菓子をアビーに用意してもらうタカシ。
「しかし、リッカとフレンダにも面識があったんだな」
「と言っても、会ったのは昨日が初めてですよ? 僕様ちゃんが聖ミリアリア統一教会から指令を受けたので、手早く済ませようとしたです」
「そうなのか? どんな指令だったんだ?」
興味を持ったタカシは尋ねる。
「聖ミリアリア統一教の信徒でもないくせに、上級の聖魔法を使う怪しい奴がいるって聞いて、調査に来たですよ」
「なるほどなぁ……。それで?」
「それで、実際に会ってみたら、間の抜けた変な奴でしたよ。それで怪しくないかと言われたら、そうでもない感じで……」
「む~。間抜けだなんて、失礼だな~」
フレンダの言葉に不満そうな顔をするリッカ。
すると、すかさずタカシがフォローする。
「フレンダのゆるふわな雰囲気は長所だと思うぞ? 俺は好きだな、そういうの」
「ほんと~!? タカシちゃんがそう言うなら、フレンダちゃんは気にしないよ~!」
途端に笑顔になるフレンダ。
(チョロいな……。しかし可愛い)
心の中で呟くタカシだった。
そんな彼に対して、今度はリッカが言う。
「タカシ=ハイブリッジ……。僕様ちゃんのことを魅力的と言ったですが、やはり嘘だったですか……?」
どこか不安げな表情を見せる彼女。
そんな彼女に微笑みかけるタカシ。
「いいや、嘘じゃないさ。リッカは魅力的な女性さ」
「……本当に?」
「ああ、本当だとも」
「…………」
沈黙してしまうリッカ。
そんな彼女に向けて、タカシは言う。
「確かにお前は強いのだろう。この俺がボコボコにされて惨敗したぐらいだからな。でも、それ以上にお前の優しい心に惹かれたんだ。俺にはお前が必要なんだよ」
「僕様ちゃんが必要……」
リッカは頬を赤らめる。
その表情には喜びの色が浮かんでいた。
一方、そんな2人のやりとりを見ていたフレンダの反応は対照的である。
「むぅ~! フレンダちゃんの方がタカシちゃんのこと、大好きだもん! タカシちゃんのこと、たくさん知ってるもん!」
頬を膨らませて怒るフレンダ。
その様子を見て、ミティとアイリスがポツリと呟いた。
「タカシ様はモテモテですね。野良のBランク冒険者と聖女をあっという間に手籠めにされるとは……。しかし、それはそれで大変そうです」
「モテる男はツライってやつかな? がんばれー」
他人事のように応援してくるミティとアイリス。
彼女たちは出産済みの第一夫人と第二夫人として、どこか余裕がった。
そんな二人を尻目に、リッカとフレンダの会話はさらにヒートアップしていく。
こうして、温泉旅館での優雅な朝の時間は過ぎ去っていくのだった。
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いつもお読みいただき、ありがとうございます!
本話で952話となりました。
時が経つのは早いものですね。
2020年の10月15日から毎日更新を始め、本日で873日連続更新となりました。
ここまで来れたのも、皆さまにたくさんお読みいただけているおかげです!!
数日後に更新する956話で、877日連続更新の達成となる予定です。
その日は記念SSを投稿します。
1日に2回更新となりますのでご注意ください。
今後もよろしくお願いいたします。
このままではマズイ。
せっかく一般開放が間近だというのに、旅館内で本格的な戦闘なんて起きたら目も当てられない。
(仕方ない……)
覚悟を決めたタカシは、即座に行動を開始した。
「――【クロック・アップ】!」
時魔法を発動し、自らの時間の流れを加速させる。
超速で動けるようになった彼は、瞬時に移動を開始してリッカの背後に回った。
そして――
「くらえっ! 【千年殺し】!!!」
「ふぎゃああぁっ!!」
タカシは、リッカの尻穴に思い切りカンチョーした。
「あ、あうぅ……!」
ビクンと体を震わせるリッカ。
そのまま膝から崩れ落ちて倒れてしまった。
「ふぅ……。何とかなったか……」
タカシは小さく息を吐き出すと、次にフレンダの方へと視線を向ける。
愛する男が敵を打ち倒したのを見て、彼女はすでに戦闘態勢を解きかけていた。
「タカシちゃん~。さすがだね~」
「フレンダもありがとうな。助かったよ」
「えへへ~」
タカシに褒められて嬉しそうな笑みを浮かべるフレンダ。
「だが、それはそれ。これはこれだ」
「え?」
「聖女リッカとは、停戦の方向で話がついていたんだ。俺の話を聞かずに、勝手に戦いを始めたことは感心しないな」
そう言って彼女を諭すタカシ。
実際問題として、今回の一件に関して言えば、彼女に非は少ないと言える。
1対1でリッカと戦って敗北したあと、頑張ってここまで急行したのだ。
時間不足や疲労により判断能力が低下していたのも仕方のないことである。
彼女は、むしろ被害者側だと言っても差し支えないだろう。
そんな彼女に説教するのは気が引けたが、このまま放っておくわけにもいかないので心を鬼にするタカシであった。
「……ごめんなさい」
しょんぼりとした様子で謝るフレンダ。
そんな彼女の頭を撫でながら、優しく語りかけるタカシ。
「分かってくれればいいさ。だが、喧嘩両成敗という言葉もある」
「……えっと?」
「悪く思うな。――【千年殺し】!!」
「ほぎゃあぁぁぁっ!!!!」
急所への連撃を受けて悶絶するフレンダ。
その体はビクビクと痙攣していた。
とても痛そうである。
(うん……やり過ぎたかな……? いや、でもアビーたちに示しがつかないし……)
内心で少し罪悪感を覚えつつも、それを表に出すことはないタカシであった。
*****
タカシたちは食堂から場所を移動する。
そこは、旅館内の応接室のような場所だった。
5人でテーブルを囲むように座る。
現在この場にいるのは、タカシとミティ、アイリス、そしてリッカとフレンダだ。
「うぅ……。尻が痛いです……」
「お尻が割れちゃったよぉ~……」
リッカとフレンダはまだ涙目になっていた。
彼女たちを落ち着かせるために、お茶とお菓子をアビーに用意してもらうタカシ。
「しかし、リッカとフレンダにも面識があったんだな」
「と言っても、会ったのは昨日が初めてですよ? 僕様ちゃんが聖ミリアリア統一教会から指令を受けたので、手早く済ませようとしたです」
「そうなのか? どんな指令だったんだ?」
興味を持ったタカシは尋ねる。
「聖ミリアリア統一教の信徒でもないくせに、上級の聖魔法を使う怪しい奴がいるって聞いて、調査に来たですよ」
「なるほどなぁ……。それで?」
「それで、実際に会ってみたら、間の抜けた変な奴でしたよ。それで怪しくないかと言われたら、そうでもない感じで……」
「む~。間抜けだなんて、失礼だな~」
フレンダの言葉に不満そうな顔をするリッカ。
すると、すかさずタカシがフォローする。
「フレンダのゆるふわな雰囲気は長所だと思うぞ? 俺は好きだな、そういうの」
「ほんと~!? タカシちゃんがそう言うなら、フレンダちゃんは気にしないよ~!」
途端に笑顔になるフレンダ。
(チョロいな……。しかし可愛い)
心の中で呟くタカシだった。
そんな彼に対して、今度はリッカが言う。
「タカシ=ハイブリッジ……。僕様ちゃんのことを魅力的と言ったですが、やはり嘘だったですか……?」
どこか不安げな表情を見せる彼女。
そんな彼女に微笑みかけるタカシ。
「いいや、嘘じゃないさ。リッカは魅力的な女性さ」
「……本当に?」
「ああ、本当だとも」
「…………」
沈黙してしまうリッカ。
そんな彼女に向けて、タカシは言う。
「確かにお前は強いのだろう。この俺がボコボコにされて惨敗したぐらいだからな。でも、それ以上にお前の優しい心に惹かれたんだ。俺にはお前が必要なんだよ」
「僕様ちゃんが必要……」
リッカは頬を赤らめる。
その表情には喜びの色が浮かんでいた。
一方、そんな2人のやりとりを見ていたフレンダの反応は対照的である。
「むぅ~! フレンダちゃんの方がタカシちゃんのこと、大好きだもん! タカシちゃんのこと、たくさん知ってるもん!」
頬を膨らませて怒るフレンダ。
その様子を見て、ミティとアイリスがポツリと呟いた。
「タカシ様はモテモテですね。野良のBランク冒険者と聖女をあっという間に手籠めにされるとは……。しかし、それはそれで大変そうです」
「モテる男はツライってやつかな? がんばれー」
他人事のように応援してくるミティとアイリス。
彼女たちは出産済みの第一夫人と第二夫人として、どこか余裕がった。
そんな二人を尻目に、リッカとフレンダの会話はさらにヒートアップしていく。
こうして、温泉旅館での優雅な朝の時間は過ぎ去っていくのだった。
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いつもお読みいただき、ありがとうございます!
本話で952話となりました。
時が経つのは早いものですね。
2020年の10月15日から毎日更新を始め、本日で873日連続更新となりました。
ここまで来れたのも、皆さまにたくさんお読みいただけているおかげです!!
数日後に更新する956話で、877日連続更新の達成となる予定です。
その日は記念SSを投稿します。
1日に2回更新となりますのでご注意ください。
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