【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
951話 フレンダvsリッカ再び?
タカシ、リッカ、ミティ、アイリス。
4人で朝食の和食もどきを堪能していたところ、謎の人物が食堂に飛び込んできた。
リッカを弾き飛ばしたその少女は、そのままタカシへと抱き着く。
そして彼の胸元で泣きじゃくり始めた。
「タカシちゃん……。生きていたんだね……」
「フレンダ? どうしてここに……?」
戸惑いながらも少女を受け止めるタカシ。
彼女の名前はフレンダ=ハートフィールド。
Bランク冒険者にして、現在はハイブリッジ男爵家の御用達冒険者を担っている。
彼女は元々地球人であり、タカシとは異なるルートでこの世界にやって来たという経歴を持つ。
そんな彼女がなぜここにいるのか?
タカシにはさっぱり分からなかった。
「昨日ね、変な子どもに襲われたの。それで、タカシちゃんが次の標的みたいなことを言っていたから……。てっきり殺されたんじゃないかって思って……」
そう言って再び泣き始めるフレンダ。
なるほど、そういうことだったのかと納得するタカシ。
(つまり俺の安否確認のためにここへ来たのか……)
わざわざ心配して駆けつけてくれた彼女に感謝しつつも、同時に申し訳ない気持ちが込み上げてきた。
彼はこうしてピンピンしているのだから。
「心配してくれてありがとな。俺はこうして生きているぞ」
優しく彼女の頭を撫でるタカシ。
彼女は涙を拭いながら顔を上げる。
その瞳にはまだ涙が浮かんでいたものの、その表情は明るいものに変わっていた。
「よかった~! ほんとによかったよ~」
そう言って微笑む彼女は非常に可愛らしいものであったが――
(しかし、こうして見ると大きいな……)
思わず視線が胸元に向いてしまうタカシ。
そこには確かな膨らみがあった。
フレンダは、特別に巨乳というわけではない。
だが、昨日から彼が行動を共にしている3人は、いずれも控えめな胸をしている。
ペッタンコのリッカ、微乳にして美乳のアイリス、身長が低いため胸のサイズ感がどうしても小さくなってしまうミティ。
そうした中にあれば、並程度のフレンダであっても相対的に巨乳に見えてくる。
「タカシ様? 私よりもフレンダさんの方がお気に入りですか……?」
ミティの悲しげな視線が突き刺さる。
それはまるで浮気現場を目撃した妻のようであった。
タカシの名声を高め、ハーレムを容認している第一夫人ミティ。
だが、目の前で他の女に視線を奪われて、穏やかでいられるほど達観しているわけでもなかった。
「い、いや! そんなことはないぞ!?」
慌てて否定するタカシだったが――
「むー! ボクも結構あるもん! 最近成長してきたんだよ? ほら、触ってみて!」
今度はアイリスが騒ぎ出す始末である。
もはや収拾がつかない状況になってしまった。
それを収めたのは、彼らの足元からの声であった。
「……です」
「ん? 誰か、何か言ったか?」
「フレンダちゃんは何も言ってないよ~?」
「気のせいだと思います! それよりも、私の胸を――」
「どけです!!!」
ドカッ!!
タカシ、ミティ、アイリス、フレンダの体が宙を舞う。
そう、彼らに踏まれていたリッカが、勢いよく立ち上がったのだ。
「いきなり何するんですか! 僕様ちゃんを踏みつけるなんて! もう怒ったですよ! 覚悟しろです!!」
怒り心頭といった感じで叫ぶリッカ。
それに対して抗議したのはタカシだった。
「待て待て待て! 落ち着けリッカ!」
「うるさいです! だいたい誰のせいでこんなことになっていると思っているんです!? この不信者どもが!!」
完全にご立腹の様子であるリッカ。
そんな彼女を見て、フレンダが目を見開く。
「あ、あわわ……」
「どうした? フレンダ」
「こ、この子だよ! タカシちゃんを狙っている悪い奴! とっても強いんだよ!!」
その言葉に反応するリッカ。
「ふん……。誰かと思えば、フレンダ=ハートフィールドです? せっかく見逃してやったのに、また性懲りもなく現れたですか? よほど死にたいらしいですね」
「くっ……。でも、簡単にはやられないよ! 今度はフレンダちゃんもフルパワーなんだから!!」
バチバチと火花を散らす2人。
(まずいことになったな……)
タカシは思う。
2人が争う具体的な理由は分からない。
だが、何となく察することはできる。
おそらくは聖ミリアリア統一教絡みだろう。
戒律にうるさい聖女リッカと、信徒でもないのに聖魔法を使えるフレンダ。
いかにも相性は悪そうだ。
タカシはそのように感じた。
(どうしたものか……)
彼が悩んでいる間にも、状況は進んでいく。
「――【神罰執行・神の雷鳴】」
「――【恋心解放】!」
リッカが雷魔法を発動し、戦闘態勢を整えていく。
そしてそれと同時に、フレンダの体からピンク色のオーラが立ち上った。
彼女の戦闘態勢も整っていく。
「やめろ! 2人ともやめるんだ!! 俺のために争わないでくれ!!」
必死に制止しようとするタカシであったが――
「問答無用です!」
「えいっ!」
時すでに遅し。
戦いが始まってしまった。
「ふははっ! 喰らうがいいです! 【天より下される裁きの光が世界を滅ぼす】!!」
「させないよっ! 【恋の障壁】! からの~【ピストル・キス】!!」
「おいおいおい! やるなら、せめて外で……」
タカシの願いも虚しく、旅館の食事会場で激しい戦いが繰り広げられようとしていたのだった。
4人で朝食の和食もどきを堪能していたところ、謎の人物が食堂に飛び込んできた。
リッカを弾き飛ばしたその少女は、そのままタカシへと抱き着く。
そして彼の胸元で泣きじゃくり始めた。
「タカシちゃん……。生きていたんだね……」
「フレンダ? どうしてここに……?」
戸惑いながらも少女を受け止めるタカシ。
彼女の名前はフレンダ=ハートフィールド。
Bランク冒険者にして、現在はハイブリッジ男爵家の御用達冒険者を担っている。
彼女は元々地球人であり、タカシとは異なるルートでこの世界にやって来たという経歴を持つ。
そんな彼女がなぜここにいるのか?
タカシにはさっぱり分からなかった。
「昨日ね、変な子どもに襲われたの。それで、タカシちゃんが次の標的みたいなことを言っていたから……。てっきり殺されたんじゃないかって思って……」
そう言って再び泣き始めるフレンダ。
なるほど、そういうことだったのかと納得するタカシ。
(つまり俺の安否確認のためにここへ来たのか……)
わざわざ心配して駆けつけてくれた彼女に感謝しつつも、同時に申し訳ない気持ちが込み上げてきた。
彼はこうしてピンピンしているのだから。
「心配してくれてありがとな。俺はこうして生きているぞ」
優しく彼女の頭を撫でるタカシ。
彼女は涙を拭いながら顔を上げる。
その瞳にはまだ涙が浮かんでいたものの、その表情は明るいものに変わっていた。
「よかった~! ほんとによかったよ~」
そう言って微笑む彼女は非常に可愛らしいものであったが――
(しかし、こうして見ると大きいな……)
思わず視線が胸元に向いてしまうタカシ。
そこには確かな膨らみがあった。
フレンダは、特別に巨乳というわけではない。
だが、昨日から彼が行動を共にしている3人は、いずれも控えめな胸をしている。
ペッタンコのリッカ、微乳にして美乳のアイリス、身長が低いため胸のサイズ感がどうしても小さくなってしまうミティ。
そうした中にあれば、並程度のフレンダであっても相対的に巨乳に見えてくる。
「タカシ様? 私よりもフレンダさんの方がお気に入りですか……?」
ミティの悲しげな視線が突き刺さる。
それはまるで浮気現場を目撃した妻のようであった。
タカシの名声を高め、ハーレムを容認している第一夫人ミティ。
だが、目の前で他の女に視線を奪われて、穏やかでいられるほど達観しているわけでもなかった。
「い、いや! そんなことはないぞ!?」
慌てて否定するタカシだったが――
「むー! ボクも結構あるもん! 最近成長してきたんだよ? ほら、触ってみて!」
今度はアイリスが騒ぎ出す始末である。
もはや収拾がつかない状況になってしまった。
それを収めたのは、彼らの足元からの声であった。
「……です」
「ん? 誰か、何か言ったか?」
「フレンダちゃんは何も言ってないよ~?」
「気のせいだと思います! それよりも、私の胸を――」
「どけです!!!」
ドカッ!!
タカシ、ミティ、アイリス、フレンダの体が宙を舞う。
そう、彼らに踏まれていたリッカが、勢いよく立ち上がったのだ。
「いきなり何するんですか! 僕様ちゃんを踏みつけるなんて! もう怒ったですよ! 覚悟しろです!!」
怒り心頭といった感じで叫ぶリッカ。
それに対して抗議したのはタカシだった。
「待て待て待て! 落ち着けリッカ!」
「うるさいです! だいたい誰のせいでこんなことになっていると思っているんです!? この不信者どもが!!」
完全にご立腹の様子であるリッカ。
そんな彼女を見て、フレンダが目を見開く。
「あ、あわわ……」
「どうした? フレンダ」
「こ、この子だよ! タカシちゃんを狙っている悪い奴! とっても強いんだよ!!」
その言葉に反応するリッカ。
「ふん……。誰かと思えば、フレンダ=ハートフィールドです? せっかく見逃してやったのに、また性懲りもなく現れたですか? よほど死にたいらしいですね」
「くっ……。でも、簡単にはやられないよ! 今度はフレンダちゃんもフルパワーなんだから!!」
バチバチと火花を散らす2人。
(まずいことになったな……)
タカシは思う。
2人が争う具体的な理由は分からない。
だが、何となく察することはできる。
おそらくは聖ミリアリア統一教絡みだろう。
戒律にうるさい聖女リッカと、信徒でもないのに聖魔法を使えるフレンダ。
いかにも相性は悪そうだ。
タカシはそのように感じた。
(どうしたものか……)
彼が悩んでいる間にも、状況は進んでいく。
「――【神罰執行・神の雷鳴】」
「――【恋心解放】!」
リッカが雷魔法を発動し、戦闘態勢を整えていく。
そしてそれと同時に、フレンダの体からピンク色のオーラが立ち上った。
彼女の戦闘態勢も整っていく。
「やめろ! 2人ともやめるんだ!! 俺のために争わないでくれ!!」
必死に制止しようとするタカシであったが――
「問答無用です!」
「えいっ!」
時すでに遅し。
戦いが始まってしまった。
「ふははっ! 喰らうがいいです! 【天より下される裁きの光が世界を滅ぼす】!!」
「させないよっ! 【恋の障壁】! からの~【ピストル・キス】!!」
「おいおいおい! やるなら、せめて外で……」
タカシの願いも虚しく、旅館の食事会場で激しい戦いが繰り広げられようとしていたのだった。
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