【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
870話 くすぐり刑に処す
俺はキサラを土魔法で拘束した。
彼女がこの温泉で暴れたこと、そして少し前の会議で反抗的な態度を取ったことへの罰を与えるためである。
ちなみにトパーズにも罰を与える予定だが、今は放置だ。
「タカシお兄ちゃん……何か怖いことをするの? マリア、あんまりヒドいことは嫌だな……」
マリアが不安そうな顔をしている。
「いや、そんなに暴力的なことはしないぞ。それに、これは必要なことだ。キサラはこれから少しずつでも変わっていかないといけないからな」
キサラの上司となるブギー頭領やジョー副頭領は、人間的に優れた者たちだ。
だが、キサラがずっと反抗的な態度を取り続けていれば、いずれ彼らの態度も硬化する可能性はある。
俺、キサラ、ブギー頭領たち……。
それぞれにとって、良くない結果を招くことになりかねない。
だからこそ、今の内にキサラへお灸を据える必要があるのだ。
「な、なんだよ? タカシ親分……まさか水責めでもするつもりか……?」
だが、当のキサラは顔面蒼白になりながら震えていた。
「ふむ……。確かにそういう手もあるけど、今回は違うかな」
水責めなんて、ガチの拷問じゃねぇか。
俺にそういう趣味は――まぁ全くないわけでもないのだが、ここではしない。
キサラは犯罪奴隷とはいっても、殺人や放火などの重犯罪を犯したわけではない。
ガチの拷問をすれば、俺の良心が痛んでしまう。
それに、この場にはマリア、リン、ロロ、ノノンなどの子ども組がいる。
俺が怖い行為をすれば、彼女たちまでもが俺を怖がるようになる可能性がある。
マリアは俺の愛する妻だし、リンとロロにはこれから通常の加護を活用して急成長してもらうつもりだし、ノノンには今後通常の加護の付与を狙っていきたい。
彼女たちの前では、キサラに対してあまり無体なことはできない。
「俺がキサラに課す罰は、"これ"だ!」
「ひぃっ! ……ぎゃはははっ! ちょ、やめっ! くすぐったいって!!」
俺はキサラの脇腹をくすぐり始めた。
彼女は身をよじる。
だが、土魔法で生み出されたミニゴーレムが彼女の四肢を拘束している。
彼女に為す術はない。
「あーっはっはっは!! ギブ! ギブアップだってば!!」
「ダメだ。反省するまでやめない」
「ごめんなさい! もうしません! だから許してぇっ! きゃはははっ! あはははっはっはっは!!」
キサラは笑い転げている。
だが、まだ解放してやるわけにはいかない。
「本当に反省しているのか? その言葉が嘘じゃないなら、このくらい耐えられるはずだろ?」
「ほ、本当ですぅ~! うははははははっっ!!!」
「ふむ……」
一旦、俺は手を止めた。
キサラの顔を見ると、涙目になっている。
「はぁ……はぁ……。こ、殺す気かよぉ……」
「くすぐりぐらいで死ぬわけないだろ?」
「ふ、ふざけやがって……。覚えてろよ……」
キサラが俺を睨む。
戦闘能力の高い彼女の眼光は鋭い。
この世界に転移してきた直後の俺なら、ビビって逃げていただろう。
だが、今の俺にとっては大したことがないな。
「お前が反省していないということは分かった」
「そ、そんな……待ってくれよ……タカシ親分……。は、反省しているから……。だから止め――」
「いいや、駄目だ。このまま続けるぞ」
「んひぃっ!? ぎゃははははっ!!」
再びキサラをくすぐる。
彼女が泣き叫ぶが、俺は何度も繰り返した。
そして俺は、興味深そうに見守っている子どもたちに視線を向けた。
「どうだ? これならそんなに怖くないだろ? それに、ちゃんと罰にもなっている」
「うん! これなら怖くないね!!」
「そ、そうでしょうかぁ? ずっとくすぐられるのも大変そうですぅ」
「…………(びくびく)」
マリア、リン、ロロがそんな反応を示す。
「キサラ。子どもたちに見られているぞ? 無様に笑っているところを見せてもいいのか? 恥ずかしい奴だな」
「……ッ」
キサラはハッとした表情を浮かべる。
そして、顔を赤くしながら叫んだ。
「み、見るんじゃねぇよ! クソガキども!!」
「おいおい。子どもたちにそんな口の利き方をするなよ」
俺は再びくすぐりを加速させる。
「ひぎぃっ!? ご、ごべんなざいぃぃぃ!! も、もうゆるじでぐだざぃぃぃぃ!!!」
キサラが号泣し始めた。
さすがの彼女も、くすぐりには勝てない。
「ちゃんと反省したな?」
「はい! しました! もう二度と反抗しません! お菓子のつまみ食いもしません! だから許して下さい! お願いします!!」
キサラは涙を流しながら懇願してくる。
が、聞き逃がせないことを言っていたな。
「お、お菓子のつまみ食いですかぁ? まさか、わたしがご主人さまのために作ったクッキーやビスケットが減っていたのは……キサラさんの仕業だったんですかぁ……?」
ここに来る時、魔法の絨毯の上でお菓子を食べた。
それはリンの了承の元で分け合ったことだし、別にいいだろう。
だが、それよりも以前から日常的にお菓子が減る事件が発生していたのだ。
極端に悪質な事件ではないので本腰を入れて捜査などはしていなかったのだが、思いもよらぬところから証言が出てきたな。
「え、いや、それは……ち、違うんだぜ……?」
リンの問いに、キサラの目が泳ぐ。
目は口ほどに物を言う。
犯人はキサラらしい。
「お前という奴は……。リンがせっかく作ってくれたものを勝手に食べていたなんて……。俺の大切な仲間が作ったものを盗むとはどういう了見だ?」
「ひぃっ! すみません! もうしません!」
キサラが許しを請うが、これまでの態度が態度だ。
すんなりと信じることは難しい。
「リン……どうする?」
「許せません……! ご主人さまのために作ったお菓子を盗み食いするなんて……万死に値しますぅ!」
リンはぷくっと頬を膨らませる。
可愛い。
だが、その怒りっぷりはなかなかのものだ。
これは、言葉だけで許すような雰囲気ではないな……。
彼女がこの温泉で暴れたこと、そして少し前の会議で反抗的な態度を取ったことへの罰を与えるためである。
ちなみにトパーズにも罰を与える予定だが、今は放置だ。
「タカシお兄ちゃん……何か怖いことをするの? マリア、あんまりヒドいことは嫌だな……」
マリアが不安そうな顔をしている。
「いや、そんなに暴力的なことはしないぞ。それに、これは必要なことだ。キサラはこれから少しずつでも変わっていかないといけないからな」
キサラの上司となるブギー頭領やジョー副頭領は、人間的に優れた者たちだ。
だが、キサラがずっと反抗的な態度を取り続けていれば、いずれ彼らの態度も硬化する可能性はある。
俺、キサラ、ブギー頭領たち……。
それぞれにとって、良くない結果を招くことになりかねない。
だからこそ、今の内にキサラへお灸を据える必要があるのだ。
「な、なんだよ? タカシ親分……まさか水責めでもするつもりか……?」
だが、当のキサラは顔面蒼白になりながら震えていた。
「ふむ……。確かにそういう手もあるけど、今回は違うかな」
水責めなんて、ガチの拷問じゃねぇか。
俺にそういう趣味は――まぁ全くないわけでもないのだが、ここではしない。
キサラは犯罪奴隷とはいっても、殺人や放火などの重犯罪を犯したわけではない。
ガチの拷問をすれば、俺の良心が痛んでしまう。
それに、この場にはマリア、リン、ロロ、ノノンなどの子ども組がいる。
俺が怖い行為をすれば、彼女たちまでもが俺を怖がるようになる可能性がある。
マリアは俺の愛する妻だし、リンとロロにはこれから通常の加護を活用して急成長してもらうつもりだし、ノノンには今後通常の加護の付与を狙っていきたい。
彼女たちの前では、キサラに対してあまり無体なことはできない。
「俺がキサラに課す罰は、"これ"だ!」
「ひぃっ! ……ぎゃはははっ! ちょ、やめっ! くすぐったいって!!」
俺はキサラの脇腹をくすぐり始めた。
彼女は身をよじる。
だが、土魔法で生み出されたミニゴーレムが彼女の四肢を拘束している。
彼女に為す術はない。
「あーっはっはっは!! ギブ! ギブアップだってば!!」
「ダメだ。反省するまでやめない」
「ごめんなさい! もうしません! だから許してぇっ! きゃはははっ! あはははっはっはっは!!」
キサラは笑い転げている。
だが、まだ解放してやるわけにはいかない。
「本当に反省しているのか? その言葉が嘘じゃないなら、このくらい耐えられるはずだろ?」
「ほ、本当ですぅ~! うははははははっっ!!!」
「ふむ……」
一旦、俺は手を止めた。
キサラの顔を見ると、涙目になっている。
「はぁ……はぁ……。こ、殺す気かよぉ……」
「くすぐりぐらいで死ぬわけないだろ?」
「ふ、ふざけやがって……。覚えてろよ……」
キサラが俺を睨む。
戦闘能力の高い彼女の眼光は鋭い。
この世界に転移してきた直後の俺なら、ビビって逃げていただろう。
だが、今の俺にとっては大したことがないな。
「お前が反省していないということは分かった」
「そ、そんな……待ってくれよ……タカシ親分……。は、反省しているから……。だから止め――」
「いいや、駄目だ。このまま続けるぞ」
「んひぃっ!? ぎゃははははっ!!」
再びキサラをくすぐる。
彼女が泣き叫ぶが、俺は何度も繰り返した。
そして俺は、興味深そうに見守っている子どもたちに視線を向けた。
「どうだ? これならそんなに怖くないだろ? それに、ちゃんと罰にもなっている」
「うん! これなら怖くないね!!」
「そ、そうでしょうかぁ? ずっとくすぐられるのも大変そうですぅ」
「…………(びくびく)」
マリア、リン、ロロがそんな反応を示す。
「キサラ。子どもたちに見られているぞ? 無様に笑っているところを見せてもいいのか? 恥ずかしい奴だな」
「……ッ」
キサラはハッとした表情を浮かべる。
そして、顔を赤くしながら叫んだ。
「み、見るんじゃねぇよ! クソガキども!!」
「おいおい。子どもたちにそんな口の利き方をするなよ」
俺は再びくすぐりを加速させる。
「ひぎぃっ!? ご、ごべんなざいぃぃぃ!! も、もうゆるじでぐだざぃぃぃぃ!!!」
キサラが号泣し始めた。
さすがの彼女も、くすぐりには勝てない。
「ちゃんと反省したな?」
「はい! しました! もう二度と反抗しません! お菓子のつまみ食いもしません! だから許して下さい! お願いします!!」
キサラは涙を流しながら懇願してくる。
が、聞き逃がせないことを言っていたな。
「お、お菓子のつまみ食いですかぁ? まさか、わたしがご主人さまのために作ったクッキーやビスケットが減っていたのは……キサラさんの仕業だったんですかぁ……?」
ここに来る時、魔法の絨毯の上でお菓子を食べた。
それはリンの了承の元で分け合ったことだし、別にいいだろう。
だが、それよりも以前から日常的にお菓子が減る事件が発生していたのだ。
極端に悪質な事件ではないので本腰を入れて捜査などはしていなかったのだが、思いもよらぬところから証言が出てきたな。
「え、いや、それは……ち、違うんだぜ……?」
リンの問いに、キサラの目が泳ぐ。
目は口ほどに物を言う。
犯人はキサラらしい。
「お前という奴は……。リンがせっかく作ってくれたものを勝手に食べていたなんて……。俺の大切な仲間が作ったものを盗むとはどういう了見だ?」
「ひぃっ! すみません! もうしません!」
キサラが許しを請うが、これまでの態度が態度だ。
すんなりと信じることは難しい。
「リン……どうする?」
「許せません……! ご主人さまのために作ったお菓子を盗み食いするなんて……万死に値しますぅ!」
リンはぷくっと頬を膨らませる。
可愛い。
だが、その怒りっぷりはなかなかのものだ。
これは、言葉だけで許すような雰囲気ではないな……。
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