【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
848話 クラン立ち上げ
数日後――
俺たちは本館1階の第二リビングに集まっていた。
ここはビリオンズの拠点となる場所だ。
「みんな、よく集まってくれたな」
俺たち『ミリオンズ』。
発起人のクリスティ。
アランたち『紅蓮の刃』。
トミーたち『緑の嵐』。
『雪月花』。
筆頭警備兵キリヤと主任警備兵ヴィルナの夫妻。
元Dランク冒険者のネスターとシェリーの夫妻。
そして、サリエの付き人オリビアだ。
「ここにいる冒険者たちで、新たに『ビリオンズ』というクランを立ち上げることにあった。異論のある者は?」
「あるはずがありません! タカシ様の名声はさらに高まるでしょう!」
「あたいもねぇぜ」
ミティとクリスティが即座に答える。
まぁ、彼女たちが反対するはずがないよな。
「我が神よ! 御身と同じクランに所属できるなど、光栄の極みです!!」
「タカシの旦那の行く所なら、どこまででも付いていきますぜ。勝ち馬に乗るとはこのことだぁ」
「私たちも構わないわ。これからも贔屓にしてもらわないとね」
アランが率いる『紅蓮の刃』、トミーが率いる『緑の嵐』、月が率いる『雪月花』。
それぞれ悪くないパーティだ。
『ビリオンズ』に加える価値はある。
「俺も問題ねぇよ。警備兵の傍らで、元々冒険者活動もしていたからな」
「俺たちも異存はない」
キリヤ、ヴィルナ、ネスター、シェリー。
彼らは、ハイブリッジ男爵家の警備兵だ。
基本的には冒険者活動をする立場ではない。
だが、時には冒険者として活動する機会もある。
例えばハイブリッジ男爵領以外へ遠征を行う場合であれば、ハイブリッジ男爵家配下という身分よりも冒険者という身分で動いた方が都合の良い場合も考えられる。
クランに所属してもらっておいて損はない。
「まさか私までお呼ばれしますとは……」
「オリビアの戦闘能力は評価している。ただのメイドにしておくのは惜しいと思ってな」
サリエの付き人オリビア。
メイドとして何でも器用にこなす彼女だが、実は戦闘能力も高い。
ハイブリッジ杯で活躍したこともある。
「わ、わたしも参加したかったのですがぁ……」
「…………(ションボリ)」
幼女コンビのリンとロロが言う。
「2人はまだ幼い。仕方ないだろう」
冒険者に登録可能となるのは10歳からだ。
2人は年齢制限を満たしていない。
「でもでもぉ。わたしはファイティングドッグくらいなら倒せるのですよぉ」
「……なに? それは本当か?」
ファイティングドッグ。
低級の犬型の魔物だ。
今の俺にとっては、鼻歌を歌いながら倒せる相手である。
とはいえ、一般人や新人冒険者にとっては十分に脅威だ。
俺も、この世界に転移したきたばかりの頃に苦戦したことがある。
「はいぃ。ロロちゃんに作ってもらったこの剣で……」
そう言ってリンが取り出したのは、淡い紫色の刀身のショートソードだった。
「おお……。これは……」
なかなかに悪くない剣だ。
そう言えば、ロロはハーフドワーフなんだよな。
ミティの元で鍛冶師としての修行を積んでいたはずだ。
それが、いつの間にかこれほどの剣を打つようになっていたのか。
「これを作ったのは本当にロロなのか?」
「…………(こくっ)」
「いい剣だ。『この世に二つとない名剣』と言っても過言ではないくらいだ」
いや、さすがに過言か?
まぁ、大げさに褒めておくのも悪いことではないだろう。
「…………(ふんす)」
「えへへ……。ロロちゃんにもらった名剣があれば、わたしだって戦えますよぉ」
ロロとリンが嬉しそうにしている。
やはり大げさに褒めて正解だな。
とはいえ――
「数年待ってくれ。冒険者ギルドの年齢制限だけはどうにもならんからな」
登録なしで狩りをすることは違法ではない。
リンやロロは、たまにビリオンズの面々に同行して狩りをしてもらうぐらいでいいだろう。
「私は参加せずともよろしいのですか?」
「ああ。ナオンは、治安維持隊の隊長に専念してくれ」
キリヤたち警備兵は、いわば何でも屋だ。
ハイブリッジ男爵家の私兵であると言ってもいい。
クランに参加してもらって、必要に応じて動いてもらうことに問題はない。
一方で、ナオンが率いる治安維持隊はどうか?
こちらは明確に役目がある組織なので、臨機応変に動きすぎることには違和感を覚える。
まぁ俺が立案して立ち上げた組織なので、別に気にするほどでもないのかもしれないが……。
「わかりました。治安を維持するのが私の役目。クランには参加しませんが、何かありましたらいつでもご指示ください」
「すまないな。頼りにさせてもらうよ」
「はっ!」
ナオンが姿勢を正し敬礼した。
彼女はやはりきちんとした性格をしている。
治安維持隊の隊長を任せるに相応しい人物だ。
この様子なら、ナオミとも上手くやっていけるだろう。
ちなみに、王都から連れてきた者たちの配属はまだ行なっていない。
それぞれに休養を言い渡している。
王都からの長旅で疲れているだろうという配慮だ。
同時並行で様々な物事を処理できないという俺のキャパシティの問題もあるが。
「わたしも所属しなくていいのでしょうか? 一応、冒険者登録はしていますけど……」
「ヒナは警備兵の仕事に専念してくれ。……ああいや、正確に言えばトリスタの護衛だな」
王都に行っていたメンバーが帰ってきた今、ハイブリッジ男爵家にはフルメンバーが揃っている。
ミリオンズを除けば、実質的なトップは3人。
筆頭警備兵のキリヤ。
執事長セバス。
そして、文官のトリスタだ。
キリヤが強いのは言うまでもないが、セバスもかなり強い。
一方で、トリスタの戦闘能力は皆無だ。
文官として強い影響力を持つトリスタを害そうとする者が、今後現れないとも限らない。
ヒナはトリスタの奥さんだし、間近で護衛に専念してもらうのがいいだろう。
その他、セバスやトリスタ、それに新参の王都組もクランには不参加だ。
一応はこの場に集まってもらっているし、ビリオンズと協力的な関係を結ぶことにはなるが。
あとは、新参の王都組もとりあえずは不参加だな。
ナオミやノノンあたりは、やや隅っこの方で控えめにこちらを見ている。
場合によっては、彼女たちがクランに参加することもあり得なくはないだろう。
さて。
クランの結成にあたり、挨拶でもしておこうか。
俺たちは本館1階の第二リビングに集まっていた。
ここはビリオンズの拠点となる場所だ。
「みんな、よく集まってくれたな」
俺たち『ミリオンズ』。
発起人のクリスティ。
アランたち『紅蓮の刃』。
トミーたち『緑の嵐』。
『雪月花』。
筆頭警備兵キリヤと主任警備兵ヴィルナの夫妻。
元Dランク冒険者のネスターとシェリーの夫妻。
そして、サリエの付き人オリビアだ。
「ここにいる冒険者たちで、新たに『ビリオンズ』というクランを立ち上げることにあった。異論のある者は?」
「あるはずがありません! タカシ様の名声はさらに高まるでしょう!」
「あたいもねぇぜ」
ミティとクリスティが即座に答える。
まぁ、彼女たちが反対するはずがないよな。
「我が神よ! 御身と同じクランに所属できるなど、光栄の極みです!!」
「タカシの旦那の行く所なら、どこまででも付いていきますぜ。勝ち馬に乗るとはこのことだぁ」
「私たちも構わないわ。これからも贔屓にしてもらわないとね」
アランが率いる『紅蓮の刃』、トミーが率いる『緑の嵐』、月が率いる『雪月花』。
それぞれ悪くないパーティだ。
『ビリオンズ』に加える価値はある。
「俺も問題ねぇよ。警備兵の傍らで、元々冒険者活動もしていたからな」
「俺たちも異存はない」
キリヤ、ヴィルナ、ネスター、シェリー。
彼らは、ハイブリッジ男爵家の警備兵だ。
基本的には冒険者活動をする立場ではない。
だが、時には冒険者として活動する機会もある。
例えばハイブリッジ男爵領以外へ遠征を行う場合であれば、ハイブリッジ男爵家配下という身分よりも冒険者という身分で動いた方が都合の良い場合も考えられる。
クランに所属してもらっておいて損はない。
「まさか私までお呼ばれしますとは……」
「オリビアの戦闘能力は評価している。ただのメイドにしておくのは惜しいと思ってな」
サリエの付き人オリビア。
メイドとして何でも器用にこなす彼女だが、実は戦闘能力も高い。
ハイブリッジ杯で活躍したこともある。
「わ、わたしも参加したかったのですがぁ……」
「…………(ションボリ)」
幼女コンビのリンとロロが言う。
「2人はまだ幼い。仕方ないだろう」
冒険者に登録可能となるのは10歳からだ。
2人は年齢制限を満たしていない。
「でもでもぉ。わたしはファイティングドッグくらいなら倒せるのですよぉ」
「……なに? それは本当か?」
ファイティングドッグ。
低級の犬型の魔物だ。
今の俺にとっては、鼻歌を歌いながら倒せる相手である。
とはいえ、一般人や新人冒険者にとっては十分に脅威だ。
俺も、この世界に転移したきたばかりの頃に苦戦したことがある。
「はいぃ。ロロちゃんに作ってもらったこの剣で……」
そう言ってリンが取り出したのは、淡い紫色の刀身のショートソードだった。
「おお……。これは……」
なかなかに悪くない剣だ。
そう言えば、ロロはハーフドワーフなんだよな。
ミティの元で鍛冶師としての修行を積んでいたはずだ。
それが、いつの間にかこれほどの剣を打つようになっていたのか。
「これを作ったのは本当にロロなのか?」
「…………(こくっ)」
「いい剣だ。『この世に二つとない名剣』と言っても過言ではないくらいだ」
いや、さすがに過言か?
まぁ、大げさに褒めておくのも悪いことではないだろう。
「…………(ふんす)」
「えへへ……。ロロちゃんにもらった名剣があれば、わたしだって戦えますよぉ」
ロロとリンが嬉しそうにしている。
やはり大げさに褒めて正解だな。
とはいえ――
「数年待ってくれ。冒険者ギルドの年齢制限だけはどうにもならんからな」
登録なしで狩りをすることは違法ではない。
リンやロロは、たまにビリオンズの面々に同行して狩りをしてもらうぐらいでいいだろう。
「私は参加せずともよろしいのですか?」
「ああ。ナオンは、治安維持隊の隊長に専念してくれ」
キリヤたち警備兵は、いわば何でも屋だ。
ハイブリッジ男爵家の私兵であると言ってもいい。
クランに参加してもらって、必要に応じて動いてもらうことに問題はない。
一方で、ナオンが率いる治安維持隊はどうか?
こちらは明確に役目がある組織なので、臨機応変に動きすぎることには違和感を覚える。
まぁ俺が立案して立ち上げた組織なので、別に気にするほどでもないのかもしれないが……。
「わかりました。治安を維持するのが私の役目。クランには参加しませんが、何かありましたらいつでもご指示ください」
「すまないな。頼りにさせてもらうよ」
「はっ!」
ナオンが姿勢を正し敬礼した。
彼女はやはりきちんとした性格をしている。
治安維持隊の隊長を任せるに相応しい人物だ。
この様子なら、ナオミとも上手くやっていけるだろう。
ちなみに、王都から連れてきた者たちの配属はまだ行なっていない。
それぞれに休養を言い渡している。
王都からの長旅で疲れているだろうという配慮だ。
同時並行で様々な物事を処理できないという俺のキャパシティの問題もあるが。
「わたしも所属しなくていいのでしょうか? 一応、冒険者登録はしていますけど……」
「ヒナは警備兵の仕事に専念してくれ。……ああいや、正確に言えばトリスタの護衛だな」
王都に行っていたメンバーが帰ってきた今、ハイブリッジ男爵家にはフルメンバーが揃っている。
ミリオンズを除けば、実質的なトップは3人。
筆頭警備兵のキリヤ。
執事長セバス。
そして、文官のトリスタだ。
キリヤが強いのは言うまでもないが、セバスもかなり強い。
一方で、トリスタの戦闘能力は皆無だ。
文官として強い影響力を持つトリスタを害そうとする者が、今後現れないとも限らない。
ヒナはトリスタの奥さんだし、間近で護衛に専念してもらうのがいいだろう。
その他、セバスやトリスタ、それに新参の王都組もクランには不参加だ。
一応はこの場に集まってもらっているし、ビリオンズと協力的な関係を結ぶことにはなるが。
あとは、新参の王都組もとりあえずは不参加だな。
ナオミやノノンあたりは、やや隅っこの方で控えめにこちらを見ている。
場合によっては、彼女たちがクランに参加することもあり得なくはないだろう。
さて。
クランの結成にあたり、挨拶でもしておこうか。
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