【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
777話 最大級の警鐘
ナオミへの加護(小)の付与に成功した。
それはそれとして、彼女は俺の”マッサージ”が気に入ったようだ。
今度またしてほしいと、要望を受けた。
「うーん。そうだな……」
俺は少し考える。
あまり配下の者に手を出しすぎるのは、外聞が良くないのだが……。
「まあ、いいか。それでナオミちゃんの心労が減るのであれば、安いものだ」
「ありがとうございます!」
ナオミが満面の笑みを浮かべる。
成り行きで俺と致したことに、マイナス感情は持っていないようだ。
加護付与スキルの副次的な能力で彼女の忠義度は把握していたので、問題ないとは思っていた。
だが、スキルのバグの可能性も考えると、やはりこうして本人の様子を確認しないと安心はできない。
「ふふふ。ナオミちゃんさえ良ければ、第2ラウンドといこうか?」
「え? やぁんっ。いけません、ハイブリッジ様ぁ……」
俺が”マッサージ”を再開しようとすると、ナオミは恥ずかしそうな声を出す。
「ふふふ。そんな可愛い声で鳴いて、説得力がないぞ?」
「そ、それは……ひゃぅ!? ダメですってばぁ! もう許してくださいぃ~」
ナオミが可愛らしい声を出す。
俺は熟女やロリも好きだ。
だが、肌の張りとしてはナオミぐらいの年頃が一番好みかもしれない。
「ぐへへ……」
俺は欲望のままに、ナオミへ迫る。
彼女は口では嫌と言いつつも、抵抗はしていない。
こういう趣向でのプレイというわけだ。
俺は遠慮なく彼女の体を――
「ひぃっ!?」
ナオミが突然、恐怖に怯えたような顔になる。
あれ?
ガチで嫌がってる?
いや、これまでの感覚では、そんなはずは……。
――ゾクッ!
俺は背後から強烈な殺気を感じ取る。
恐ろしく強い殺意だった。
まるで氷の刃で首筋を撫でられたかのような錯覚を覚える。
俺の本能が最大級の警鐘を鳴らしていた。
俺は即座にナオミから離れ、振り返りつつ臨戦態勢に入る。
「「「じー……」」」
そこには、俺の愛する妻や仲間の姿があった。
アイリス、サリエ、蓮華だ。
3人とも笑顔だが、目がまったく笑っていない。
「「「「じー……」」」」
俺たちは互いに見つめ合う。
いや、正確には睨み合っているといった方が正しいか。
「タカシ?」
「タカシさん?」
「たかし殿?」
「はい……」
三者三様に声を掛けられる。
俺は素直に返事をするしかなかった。
「これはどういうことかな?」
「弱い立場の者を守ると仰っていたのは嘘ですか?」
「まさか、たかし殿に限って、そのようなことはあるまいと信じておったでござるが……」
「……黙秘権を行使します」
俺は目を逸らしながら答える。
「「「……」」」
三人は無言の圧力を掛けてくる。
どう考えても詰んでいる。
この状況を打開できる可能性など、万に一つもない。
「あの、その……」
ナオミが何か言いかけるが――
「怖かったね、ナオミさん。もう大丈夫だからね」
アイリスが彼女を抱き寄せ、優しく頭を撫でる。
その様子はまさに聖女のようであり、慈しみに溢れている。
「い、いえ。あの……ハイブリッジ様は悪くなくてですね」
「うんうん。わかっているよ」
「えっと、その……むしろアタシの方から誘ったというか……」
「うんうん。わかっているよ」
ナオミが俺をかばってくれている。
アイリスは一件その言葉を聞いているように思えるが――
「なぁ……。みんな、ナオミちゃんが言ってくれた通りなんだ。俺も軽率だったが、決して無理やり襲ったわけでは――」
「タカシさん。その言い訳は30点ですよ」
サリエが俺の言葉を遮り、厳しい採点をしてくる。
「さりえ殿の言う通りでござる。たかし殿は自らの立場をよく考えた方が良い。弱者がこの状況で、目上の者を糾弾できるわけがないでござる」
「……だよな」
至極当然の話である。
俺は男爵家の当主だ。
ごく一般的な平民が俺に逆らうことは難しい。
中級以上の冒険者だとか、他貴族家の従者だとか、有望な魔導技師だとか、各組織において小隊長や主任クラスだとか。
せめてそれぐらいの経歴や能力があれば、俺にも抗弁する余地はあるだろう。
だが、ナオミは王都騎士団の元見習い騎士であり、ハイブリッジ男爵家にも登用されたばかりだ。
まだ配属先すら決まっていない。
そんな立場では、当主に無理やり手籠めにされましたと泣きつくこともできない。
「……わかったよ。俺が悪かった」
俺は非を認め、そう謝罪する。
別に、さらに言い訳を重ねることも可能だった。
例えば、誘ってきたのはナオミの方だとか、なぜか最初から彼女の体が臨戦態勢だったとか、俺の加護付与スキルの副次的な効能により彼女の忠義度は確認していたとかだ。
しかし、それを言ったところで何になる?
愛する妻たちからの心証をさらに害するだけだ。
「あ、あの! 本当に、ハイブリッジ様に非は一切ございませんので!!」
ナオミが強く主張する。
「……まぁ、ナオミさんがここまで言うなら、本当なんだろうね」
「然り。拙者も、たかし殿を信じていないわけではござらぬ」
「ですが、貴族としての自覚を持つ必要はあります。タカシさんは男爵家の当主なのですから」
アイリス、蓮華、サリエの順で、俺への疑いを解いてくれる。
ミリオンズの中でも、主義主張に拘りを持つ領域はそれぞれで異なる。
『身分を盾に目下の女性に関係を迫る』というシチュエーションに目を光らせているのがこの3人といったところだな。
気を付ける必要がある。
あとは、料理関係に厳しいモニカとか、金に厳しいニムとか、食事関係に厳しいリーゼロッテとか……。
最強のハーレムパーティを維持していくために、俺自身がちゃんとしなければならない事は多い。
「よし。この件は終わりとさせてもらおう。次は騎士団に顔を出す予定があるんだ」
例の”闇蛇団”が運営していた闇カジノの後処理である。
闇蛇団メンバーの処分自体は順調に進められている。
だが、あの場にいただけの非構成員の処理に困っているらしい。
力を貸してやることにしよう。
それはそれとして、彼女は俺の”マッサージ”が気に入ったようだ。
今度またしてほしいと、要望を受けた。
「うーん。そうだな……」
俺は少し考える。
あまり配下の者に手を出しすぎるのは、外聞が良くないのだが……。
「まあ、いいか。それでナオミちゃんの心労が減るのであれば、安いものだ」
「ありがとうございます!」
ナオミが満面の笑みを浮かべる。
成り行きで俺と致したことに、マイナス感情は持っていないようだ。
加護付与スキルの副次的な能力で彼女の忠義度は把握していたので、問題ないとは思っていた。
だが、スキルのバグの可能性も考えると、やはりこうして本人の様子を確認しないと安心はできない。
「ふふふ。ナオミちゃんさえ良ければ、第2ラウンドといこうか?」
「え? やぁんっ。いけません、ハイブリッジ様ぁ……」
俺が”マッサージ”を再開しようとすると、ナオミは恥ずかしそうな声を出す。
「ふふふ。そんな可愛い声で鳴いて、説得力がないぞ?」
「そ、それは……ひゃぅ!? ダメですってばぁ! もう許してくださいぃ~」
ナオミが可愛らしい声を出す。
俺は熟女やロリも好きだ。
だが、肌の張りとしてはナオミぐらいの年頃が一番好みかもしれない。
「ぐへへ……」
俺は欲望のままに、ナオミへ迫る。
彼女は口では嫌と言いつつも、抵抗はしていない。
こういう趣向でのプレイというわけだ。
俺は遠慮なく彼女の体を――
「ひぃっ!?」
ナオミが突然、恐怖に怯えたような顔になる。
あれ?
ガチで嫌がってる?
いや、これまでの感覚では、そんなはずは……。
――ゾクッ!
俺は背後から強烈な殺気を感じ取る。
恐ろしく強い殺意だった。
まるで氷の刃で首筋を撫でられたかのような錯覚を覚える。
俺の本能が最大級の警鐘を鳴らしていた。
俺は即座にナオミから離れ、振り返りつつ臨戦態勢に入る。
「「「じー……」」」
そこには、俺の愛する妻や仲間の姿があった。
アイリス、サリエ、蓮華だ。
3人とも笑顔だが、目がまったく笑っていない。
「「「「じー……」」」」
俺たちは互いに見つめ合う。
いや、正確には睨み合っているといった方が正しいか。
「タカシ?」
「タカシさん?」
「たかし殿?」
「はい……」
三者三様に声を掛けられる。
俺は素直に返事をするしかなかった。
「これはどういうことかな?」
「弱い立場の者を守ると仰っていたのは嘘ですか?」
「まさか、たかし殿に限って、そのようなことはあるまいと信じておったでござるが……」
「……黙秘権を行使します」
俺は目を逸らしながら答える。
「「「……」」」
三人は無言の圧力を掛けてくる。
どう考えても詰んでいる。
この状況を打開できる可能性など、万に一つもない。
「あの、その……」
ナオミが何か言いかけるが――
「怖かったね、ナオミさん。もう大丈夫だからね」
アイリスが彼女を抱き寄せ、優しく頭を撫でる。
その様子はまさに聖女のようであり、慈しみに溢れている。
「い、いえ。あの……ハイブリッジ様は悪くなくてですね」
「うんうん。わかっているよ」
「えっと、その……むしろアタシの方から誘ったというか……」
「うんうん。わかっているよ」
ナオミが俺をかばってくれている。
アイリスは一件その言葉を聞いているように思えるが――
「なぁ……。みんな、ナオミちゃんが言ってくれた通りなんだ。俺も軽率だったが、決して無理やり襲ったわけでは――」
「タカシさん。その言い訳は30点ですよ」
サリエが俺の言葉を遮り、厳しい採点をしてくる。
「さりえ殿の言う通りでござる。たかし殿は自らの立場をよく考えた方が良い。弱者がこの状況で、目上の者を糾弾できるわけがないでござる」
「……だよな」
至極当然の話である。
俺は男爵家の当主だ。
ごく一般的な平民が俺に逆らうことは難しい。
中級以上の冒険者だとか、他貴族家の従者だとか、有望な魔導技師だとか、各組織において小隊長や主任クラスだとか。
せめてそれぐらいの経歴や能力があれば、俺にも抗弁する余地はあるだろう。
だが、ナオミは王都騎士団の元見習い騎士であり、ハイブリッジ男爵家にも登用されたばかりだ。
まだ配属先すら決まっていない。
そんな立場では、当主に無理やり手籠めにされましたと泣きつくこともできない。
「……わかったよ。俺が悪かった」
俺は非を認め、そう謝罪する。
別に、さらに言い訳を重ねることも可能だった。
例えば、誘ってきたのはナオミの方だとか、なぜか最初から彼女の体が臨戦態勢だったとか、俺の加護付与スキルの副次的な効能により彼女の忠義度は確認していたとかだ。
しかし、それを言ったところで何になる?
愛する妻たちからの心証をさらに害するだけだ。
「あ、あの! 本当に、ハイブリッジ様に非は一切ございませんので!!」
ナオミが強く主張する。
「……まぁ、ナオミさんがここまで言うなら、本当なんだろうね」
「然り。拙者も、たかし殿を信じていないわけではござらぬ」
「ですが、貴族としての自覚を持つ必要はあります。タカシさんは男爵家の当主なのですから」
アイリス、蓮華、サリエの順で、俺への疑いを解いてくれる。
ミリオンズの中でも、主義主張に拘りを持つ領域はそれぞれで異なる。
『身分を盾に目下の女性に関係を迫る』というシチュエーションに目を光らせているのがこの3人といったところだな。
気を付ける必要がある。
あとは、料理関係に厳しいモニカとか、金に厳しいニムとか、食事関係に厳しいリーゼロッテとか……。
最強のハーレムパーティを維持していくために、俺自身がちゃんとしなければならない事は多い。
「よし。この件は終わりとさせてもらおう。次は騎士団に顔を出す予定があるんだ」
例の”闇蛇団”が運営していた闇カジノの後処理である。
闇蛇団メンバーの処分自体は順調に進められている。
だが、あの場にいただけの非構成員の処理に困っているらしい。
力を貸してやることにしよう。
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