【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
773話 眠るナオミ
時はほんの少しだけ遡る――
「うーん、むにゃむにゃ……」
ナオミはまだ眠っていた。
ここ最近は頑張りすぎていたことに加え、昨日の昼にはタカシと模擬試合を行った。
実力を見せれば、新貴族のタカシから登用されるという重要な模擬試合。
当然、全力を出したのだが、それによりついに疲労が限界に達したのだ。
「ふふ……。気持ちよさそうに寝ていらっしゃいますね。お館様のご要望通り、ナオミ様には末永くハイブリッジ家に貢献してもらわないと……」
ナオミの寝顔を見ながらそう呟く少女は、メイドのレインだ。
こちらはすでに起床し、着替えている。
「それにしても、お館様が手を出されないとは少し意外でした。……いえ、よく考えればそれも当然ですか。あの方は本当にお優しい……」
レインは、当初は純粋にただのメイドとしてタカシに雇用された。
当時のタカシはCランク冒険者だ。
Cランク冒険者と言えば、実力、収入、社会的地位などどれをとっても悪くない存在である。
だがそれと同時に、雲の上の存在というほどでもない。
少し評判の飲食店だとか商店だとか、そういった場所の店長やオーナーと同程度である。
一般的に言えば、専属の執事やメイドを複数抱えるほどの収入はないはずであった。
「あっという間に貴族になられて……。それなのに、私みたいなメイドにもずっとお優しいですし……」
タカシの邸宅において、掃除や料理を行うのがレインの仕事だ。
それでも、何気ない会話からタカシの情報は入ってくる。
彼女が当初思っていたよりも、タカシはずっと有能な冒険者であった。
あれよあれよと言う間に出世して、今ではついには男爵家の当主になった。
「ふふっ。ナオミ様もこれからが大変でしょうね。お館様の絶技はものすごいですから」
レインとタカシは、すでに体の関係を持っている。
彼と結婚済みの女性を除けば、深い仲になっているのは蓮華とレインの2人だけ。
レインがタカシのお手付きとなったこともある程度は周知されている。
彼女はハイブリッジ家の中でも、かなりの上位者となりつつあった。
「お館様は、今はリビングでミリオンズの方々とお話中のようですね。話がひと段落すれば、ナオミ様の様子を確認するためにこの部屋へ来るかもしれません」
レインの部屋は、もちろんこの客室とは別に用意されている。
彼女がこの部屋を訪れている理由は、今は客人としてこの部屋に泊まっているナオミを世話するためだ。
しかしノックをしても返事がなかったので中に入ったところ、ナオミはこうしてまだ眠っていたというのが現状である。
「今のうちにナオミ様を起こしてさしあげましょうか? 客人とはいえ、お館様よりも遅く起床するなんて気後れされるでしょうし……」
ハイブリッジ家の配下の勤務時間は明文化されている。
もちろん客人や不審者の有無によって臨機応変に対応する必要はあるが、基本的にはその時間帯通りに動くことが望まれる。
労働時間が定められているというのは、見ようによっては窮屈なものだ。
社会の歯車となって満員電車に揺られる現代日本のサラリーマンを想像すればわかりやすいかもしれない。
だが、それと同時に、固定された労働時間からは安心感ももたらされる。
貴族の下で働く侍女のような末端の人間にとっては、特にそうだ。
労働時間が定められていないと、24時間365日、いついかなるときでも働かなければならない可能性があるからだ。
それでは精神や身体を壊してしまうだろう。
タカシはそこまで深いことを考えていない。
だが、結果的にはこうしたルール作りも配下からタカシへの忠義につながっていた。
「とりあえず、大きなゴミは落ちていませんね。……おっと、お館様が買ってこられたこの最高級のツボはしっかり磨いておきましょう」
レインはメイドだ。
この客室の管理を行う責任がある。
ただ、客人であるナオミが寝ている横で本格的な掃除を行うわけにはいかない。
大きなゴミが落ちていないかを確認したあと、タカシが気に入っているツボを磨き、彼女の仕事はひと段落した。
「さぁ、そろそろ切り上げましょうか。……いえ、いいことを思いつきましたよ? 私の方でナオミ様の”準備”を整えておきましょう。お館様が”やる気”になられたときに備えて……」
レインからタカシへの忠義心はかなりのものだ。
一方で、理解度はそれなりのものにとどまる。
女好きであったり、働くことがさほど好きではなかったりといった点は理解している。
だが、『配下になったばかりのナオミをふとした衝動で襲うかもしれない』と考えてしまう程度には、理解が不足してしまっていた。
「ふふふっ。ナオミ様には申し訳ありませんが、これもお館様のため。それに、お手付きになればナオミ様にも利がある話です。お許しくださいね……」
レインは微笑みながら、ナオミの服を脱がしていく。
そして、彼女の股間を優しく刺激していく。
「んっ。んん……」
ナオミが声を漏らす。
昨晩のナオミは、タカシとレインの手によって昇天させられてしまった。
その余韻が残っているのか、軽く刺激しているだけでもずいぶんと反応がいい。
睡眠状態の彼女は、あっという間に臨戦態勢にさせられてしまった。
「さぁ、これぐらいにしておきましょうか。これぐらいにほぐしておけば、お館様がご乱心されたとしても、ナオミ様はすんなりと受け入れることができるでしょう……」
レインはそう呟き、客室から退出していったのだった。
「うーん、むにゃむにゃ……」
ナオミはまだ眠っていた。
ここ最近は頑張りすぎていたことに加え、昨日の昼にはタカシと模擬試合を行った。
実力を見せれば、新貴族のタカシから登用されるという重要な模擬試合。
当然、全力を出したのだが、それによりついに疲労が限界に達したのだ。
「ふふ……。気持ちよさそうに寝ていらっしゃいますね。お館様のご要望通り、ナオミ様には末永くハイブリッジ家に貢献してもらわないと……」
ナオミの寝顔を見ながらそう呟く少女は、メイドのレインだ。
こちらはすでに起床し、着替えている。
「それにしても、お館様が手を出されないとは少し意外でした。……いえ、よく考えればそれも当然ですか。あの方は本当にお優しい……」
レインは、当初は純粋にただのメイドとしてタカシに雇用された。
当時のタカシはCランク冒険者だ。
Cランク冒険者と言えば、実力、収入、社会的地位などどれをとっても悪くない存在である。
だがそれと同時に、雲の上の存在というほどでもない。
少し評判の飲食店だとか商店だとか、そういった場所の店長やオーナーと同程度である。
一般的に言えば、専属の執事やメイドを複数抱えるほどの収入はないはずであった。
「あっという間に貴族になられて……。それなのに、私みたいなメイドにもずっとお優しいですし……」
タカシの邸宅において、掃除や料理を行うのがレインの仕事だ。
それでも、何気ない会話からタカシの情報は入ってくる。
彼女が当初思っていたよりも、タカシはずっと有能な冒険者であった。
あれよあれよと言う間に出世して、今ではついには男爵家の当主になった。
「ふふっ。ナオミ様もこれからが大変でしょうね。お館様の絶技はものすごいですから」
レインとタカシは、すでに体の関係を持っている。
彼と結婚済みの女性を除けば、深い仲になっているのは蓮華とレインの2人だけ。
レインがタカシのお手付きとなったこともある程度は周知されている。
彼女はハイブリッジ家の中でも、かなりの上位者となりつつあった。
「お館様は、今はリビングでミリオンズの方々とお話中のようですね。話がひと段落すれば、ナオミ様の様子を確認するためにこの部屋へ来るかもしれません」
レインの部屋は、もちろんこの客室とは別に用意されている。
彼女がこの部屋を訪れている理由は、今は客人としてこの部屋に泊まっているナオミを世話するためだ。
しかしノックをしても返事がなかったので中に入ったところ、ナオミはこうしてまだ眠っていたというのが現状である。
「今のうちにナオミ様を起こしてさしあげましょうか? 客人とはいえ、お館様よりも遅く起床するなんて気後れされるでしょうし……」
ハイブリッジ家の配下の勤務時間は明文化されている。
もちろん客人や不審者の有無によって臨機応変に対応する必要はあるが、基本的にはその時間帯通りに動くことが望まれる。
労働時間が定められているというのは、見ようによっては窮屈なものだ。
社会の歯車となって満員電車に揺られる現代日本のサラリーマンを想像すればわかりやすいかもしれない。
だが、それと同時に、固定された労働時間からは安心感ももたらされる。
貴族の下で働く侍女のような末端の人間にとっては、特にそうだ。
労働時間が定められていないと、24時間365日、いついかなるときでも働かなければならない可能性があるからだ。
それでは精神や身体を壊してしまうだろう。
タカシはそこまで深いことを考えていない。
だが、結果的にはこうしたルール作りも配下からタカシへの忠義につながっていた。
「とりあえず、大きなゴミは落ちていませんね。……おっと、お館様が買ってこられたこの最高級のツボはしっかり磨いておきましょう」
レインはメイドだ。
この客室の管理を行う責任がある。
ただ、客人であるナオミが寝ている横で本格的な掃除を行うわけにはいかない。
大きなゴミが落ちていないかを確認したあと、タカシが気に入っているツボを磨き、彼女の仕事はひと段落した。
「さぁ、そろそろ切り上げましょうか。……いえ、いいことを思いつきましたよ? 私の方でナオミ様の”準備”を整えておきましょう。お館様が”やる気”になられたときに備えて……」
レインからタカシへの忠義心はかなりのものだ。
一方で、理解度はそれなりのものにとどまる。
女好きであったり、働くことがさほど好きではなかったりといった点は理解している。
だが、『配下になったばかりのナオミをふとした衝動で襲うかもしれない』と考えてしまう程度には、理解が不足してしまっていた。
「ふふふっ。ナオミ様には申し訳ありませんが、これもお館様のため。それに、お手付きになればナオミ様にも利がある話です。お許しくださいね……」
レインは微笑みながら、ナオミの服を脱がしていく。
そして、彼女の股間を優しく刺激していく。
「んっ。んん……」
ナオミが声を漏らす。
昨晩のナオミは、タカシとレインの手によって昇天させられてしまった。
その余韻が残っているのか、軽く刺激しているだけでもずいぶんと反応がいい。
睡眠状態の彼女は、あっという間に臨戦態勢にさせられてしまった。
「さぁ、これぐらいにしておきましょうか。これぐらいにほぐしておけば、お館様がご乱心されたとしても、ナオミ様はすんなりと受け入れることができるでしょう……」
レインはそう呟き、客室から退出していったのだった。
コメント