【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
769話 聴覚封印
タカシとレインが、ナオミのオイルマッサージに取り組んでいる。
彼女はアイマスクとヘッドホンにより、視覚と聴覚を塞がれている。
その状態で、タカシとレインは2人がかりで全身にオイルを塗り込んでいく。
「んんッ!!」
ナオミが声を上げる。
本人としては声を抑えているつもりだが、ヘッドホンをしていることにより自分の声量を把握できていないのだ。
その艶やかな声を聞いたタカシの興奮度が上がる。
(くっ。このハリのある体に、かわいらしい声……。素晴らしいという他ない……)
タカシはそんなことを考えながら、ナオミのマッサージに取り組む。
彼は度を超えた女好きだ。
世界滅亡の危機の回避という大義名分がある上、加護付与スキルという強力ながらも発動に制限のあるチートを持っている。
異世界に来てからというもの、順調に冒険者ランクを上げ、貴族としても評価されている。
そうした事情もあり、ここ最近の彼は女性へ手を出すことに躊躇しない。
だが――
(さすがに、登用初日に手を出すのはゲス過ぎるだろ……。せっかくコツコツ稼いだ彼女の忠義度が消し飛びかねない。心頭滅却しろ。心を無にするのだ……)
タカシは必死に己の煩悩を振り払う。
一方でレインは、ナオミの反応にご満悦の様子であった。
遠慮がちにオイルを塗るタカシとは対照的に、レインはデリケートなところにも遠慮なくオイルを塗っていく。
「どうですか? 気持ちいいでしょう?」
「んんんん~~~~!!!」
レインに問いかけられたナオミは、言葉にならない声を発して応える。
今の彼女には、レインの声など聞こえていない。
(お、オイルマッサージってこんなに触られるものなの? は、初めてだからわかんないよぉ……)
ナオミは困惑していた。
彼女がこれまでに経験してきたマッサージと言えば、せいぜい肩を揉まれる程度だ。
それが、まさかここまで念入りに身体中をまさぐられるとは思わなかった。
「んっ……。あぁ……」
「ふふふ……。可愛いですね……」
「お、おい。レイン。やり過ぎでは……」
「何をおっしゃりますか。いつものお館様は、もっと激しく攻めています」
「そ、それはそうだが……」
タカシがたじろぐ。
レインの言う通り、今までのタカシであればもっと積極的にマッサージを行っていた。
だが、それは相手が気心の知れた女性ばかりだったからだ。
彼は、登用したばかりのナオミの体を無遠慮に触れることに対して、今さらながらに臆している。
「ほら、私のマッサージだけでは物足りなさそうにしていますよ?」
「ひいぃ……」
レインがナオミの胸元を軽いタッチで撫でる。
すると、ナオミは怯えるような声を上げた。
「仕上げはお館様の手でするべきでしょう。私はあくまでサポート役ですので」
「う、うむ……。しかし本当にいいのだろうか……」
「構いませんとも。お館様に触れられることが嫌な女性なんて、この世にいませんから」
レインがそう断言して、タカシの手をナオミの胸元に導いていく。
彼女の言葉はかなり大げさなものだ。
タカシはAランク冒険者にして男爵位を授かっており、日々の鍛錬により顔や体つきも悪くない。
加護付与のための忠義度稼ぎという目的ありきとはいえ、家族・仲間・配下・民衆などにも分け隔てなく優しい。
しかしさすがに、世の中の女性全員が彼に好意を抱くなんてことはあり得ないだろう。
ハイブリッジ家に限れば、レインの言葉は半ば正しい。
だがそれでも、すでにお相手がいるヴィルナ、ヒナ、シェリーあたりが嫌がらないかと言われれば、かなり怪しい。
『ハイブリッジ家の幹部あるいは幹部候補の内、配偶者や彼氏がいない年頃の女性』という条件まで設ければ、『タカシに触れられることを喜ぶ』と断言できるようになる。
まぁ、これはそもそも、そういう女性ばかりを優先的に登用しているという話でもあるのだが。
「さぁ、グイッといってください」
レインがタカシの手をナオミの胸元まで持ってきた。
そして――
「あ、ああ。こ、これでどうだ?」
タカシが恐る恐る、ナオミの胸を刺激した。
それは控えめで弱い刺激だった。
だが、『夜戦術』というそっち方面のスキルを取得済みのタカシの一撃は、ナオミを上へ誘うのに十分な威力を持っていた。
「んんッ!! …………ッッ!!」
ナオミの体がビクンと跳ね上がる。
それと同時に、彼女の精神は一気に高みに上っていく。
「いい声を出しますねぇ。やっぱり、この魔道具の効果は絶大ですね」
レインがそう指摘する。
彼女が言う魔道具とは、耳元で音を奏でる魔道具のことだ。
日本で言うところのヘッドホンである。
「これがあることにより、自分が出す声に無頓着になるんだよな」
人間は、自分が発した声を耳から聞くことにより、声量や発音を調整する。
聴覚を塞ぐと、発する声量に影響が出てくるのだ。
「マッサージ中は、変な声が出やすいですからね。それを我慢しようとすれば、マッサージに身を委ねてもらいにくくなります」
「ああ。そういう意味では、ハイレベルなマッサージにこの魔道具は効果的なのだが……」
タカシは、どうにも別の目的で魔道具が使われている気がしてしまう。
困惑気味のタカシ、ノリノリのレイン、そして押し寄せる快楽に翻弄されるナオミ。
三者三様の思いが交錯しつつ、オイルマッサージは進んでいくのだった。
彼女はアイマスクとヘッドホンにより、視覚と聴覚を塞がれている。
その状態で、タカシとレインは2人がかりで全身にオイルを塗り込んでいく。
「んんッ!!」
ナオミが声を上げる。
本人としては声を抑えているつもりだが、ヘッドホンをしていることにより自分の声量を把握できていないのだ。
その艶やかな声を聞いたタカシの興奮度が上がる。
(くっ。このハリのある体に、かわいらしい声……。素晴らしいという他ない……)
タカシはそんなことを考えながら、ナオミのマッサージに取り組む。
彼は度を超えた女好きだ。
世界滅亡の危機の回避という大義名分がある上、加護付与スキルという強力ながらも発動に制限のあるチートを持っている。
異世界に来てからというもの、順調に冒険者ランクを上げ、貴族としても評価されている。
そうした事情もあり、ここ最近の彼は女性へ手を出すことに躊躇しない。
だが――
(さすがに、登用初日に手を出すのはゲス過ぎるだろ……。せっかくコツコツ稼いだ彼女の忠義度が消し飛びかねない。心頭滅却しろ。心を無にするのだ……)
タカシは必死に己の煩悩を振り払う。
一方でレインは、ナオミの反応にご満悦の様子であった。
遠慮がちにオイルを塗るタカシとは対照的に、レインはデリケートなところにも遠慮なくオイルを塗っていく。
「どうですか? 気持ちいいでしょう?」
「んんんん~~~~!!!」
レインに問いかけられたナオミは、言葉にならない声を発して応える。
今の彼女には、レインの声など聞こえていない。
(お、オイルマッサージってこんなに触られるものなの? は、初めてだからわかんないよぉ……)
ナオミは困惑していた。
彼女がこれまでに経験してきたマッサージと言えば、せいぜい肩を揉まれる程度だ。
それが、まさかここまで念入りに身体中をまさぐられるとは思わなかった。
「んっ……。あぁ……」
「ふふふ……。可愛いですね……」
「お、おい。レイン。やり過ぎでは……」
「何をおっしゃりますか。いつものお館様は、もっと激しく攻めています」
「そ、それはそうだが……」
タカシがたじろぐ。
レインの言う通り、今までのタカシであればもっと積極的にマッサージを行っていた。
だが、それは相手が気心の知れた女性ばかりだったからだ。
彼は、登用したばかりのナオミの体を無遠慮に触れることに対して、今さらながらに臆している。
「ほら、私のマッサージだけでは物足りなさそうにしていますよ?」
「ひいぃ……」
レインがナオミの胸元を軽いタッチで撫でる。
すると、ナオミは怯えるような声を上げた。
「仕上げはお館様の手でするべきでしょう。私はあくまでサポート役ですので」
「う、うむ……。しかし本当にいいのだろうか……」
「構いませんとも。お館様に触れられることが嫌な女性なんて、この世にいませんから」
レインがそう断言して、タカシの手をナオミの胸元に導いていく。
彼女の言葉はかなり大げさなものだ。
タカシはAランク冒険者にして男爵位を授かっており、日々の鍛錬により顔や体つきも悪くない。
加護付与のための忠義度稼ぎという目的ありきとはいえ、家族・仲間・配下・民衆などにも分け隔てなく優しい。
しかしさすがに、世の中の女性全員が彼に好意を抱くなんてことはあり得ないだろう。
ハイブリッジ家に限れば、レインの言葉は半ば正しい。
だがそれでも、すでにお相手がいるヴィルナ、ヒナ、シェリーあたりが嫌がらないかと言われれば、かなり怪しい。
『ハイブリッジ家の幹部あるいは幹部候補の内、配偶者や彼氏がいない年頃の女性』という条件まで設ければ、『タカシに触れられることを喜ぶ』と断言できるようになる。
まぁ、これはそもそも、そういう女性ばかりを優先的に登用しているという話でもあるのだが。
「さぁ、グイッといってください」
レインがタカシの手をナオミの胸元まで持ってきた。
そして――
「あ、ああ。こ、これでどうだ?」
タカシが恐る恐る、ナオミの胸を刺激した。
それは控えめで弱い刺激だった。
だが、『夜戦術』というそっち方面のスキルを取得済みのタカシの一撃は、ナオミを上へ誘うのに十分な威力を持っていた。
「んんッ!! …………ッッ!!」
ナオミの体がビクンと跳ね上がる。
それと同時に、彼女の精神は一気に高みに上っていく。
「いい声を出しますねぇ。やっぱり、この魔道具の効果は絶大ですね」
レインがそう指摘する。
彼女が言う魔道具とは、耳元で音を奏でる魔道具のことだ。
日本で言うところのヘッドホンである。
「これがあることにより、自分が出す声に無頓着になるんだよな」
人間は、自分が発した声を耳から聞くことにより、声量や発音を調整する。
聴覚を塞ぐと、発する声量に影響が出てくるのだ。
「マッサージ中は、変な声が出やすいですからね。それを我慢しようとすれば、マッサージに身を委ねてもらいにくくなります」
「ああ。そういう意味では、ハイレベルなマッサージにこの魔道具は効果的なのだが……」
タカシは、どうにも別の目的で魔道具が使われている気がしてしまう。
困惑気味のタカシ、ノリノリのレイン、そして押し寄せる快楽に翻弄されるナオミ。
三者三様の思いが交錯しつつ、オイルマッサージは進んでいくのだった。
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