【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
758話 百合に挟まる男
王都騎士団に呼び出された俺は、イリーナやレティシアと話し合いをしていた。
「で、何の用事なんだ?」
俺は改めてイリーナに尋ねる。
「うん。実はね、ナオミちゃんの件なんだけどさぁ」
「ナオミちゃんか。彼女がどうした?」
「あの子、今、何をやってるか知ってる?」
「知らないな。先日の『闇蛇団』の賭博場への潜入作戦では、活躍してくれたが」
「そうらしいね。他の仕事でも、彼女は騎士見習いとは思えない活躍っぷりだよ。そして非番の日も、よく訓練に励んでいる」
イリーナの言葉に、レティシアも同意するように首肯している。
「へぇ……。そうなのか」
「そうなんだよ。でね、ちょっと気になることがあって……」
「気になる?」
「うん。あまりにも頑張り過ぎてる気がしてさ」
「確かにそうだな。それだけ頑張っているのなら、身体を壊してしまうんじゃないか?」
「そうそう。アタシも心配してて……。そこで、ちょっと提案があるんだけど」
イリーナが真剣な眼差しで俺を見つめてきた。
その視線に、俺も思わず居住まいを正す。
そして、彼女を見つめ返した。
(改めて見ても、なかなかの美少女だな……)
ただ美しいわけではなく、ただ可愛いわけでもない。
何というか、快活系?
いや、天真爛漫と言った方が適切かもしれない。
そんな感じの雰囲気を持つ少女なのだ。
俺はイリーナの瞳の中に、彼女の性格が如実に表れているように思えた。
「ナオミちゃんを……って、え? ちょっ!?」
「イリーナ……」
俺はイリーナのあごに指を掛け、上を向かせる。
そのまま軽く唇を合わせようとし……。
「ぶへっ!?」
「もうっ! いきなりキスしようとか何を考えてるのさ!」
俺はイリーナに殴り飛ばされた。
彼女が頬を膨らませながら抗議してくる。
「悪い。あまりに魅力的だったんで、つい……」
「え? そ、そうなの? えへへ~。タカシちゃんにそう言ってもらえると嬉しいよ」
俺が素直に謝ると、イリーナはすぐに機嫌が良くなったようだ。
このままなし崩し的に仲を深められないかな?
彼女が個人として魅力的な女性であるのは大前提だが、彼女の場合はその他にも無視できない魅力がある。
その戦闘能力の高さ、それにサザリアナ王国における立場の高さだ。
俺が成り上がっていく上で、『誓約の五騎士』の一人とコネクションを持つことができれば大きい。
「ゴホン!」
レティシアがわざとらしく咳払いをした。
どうやら、俺達のやり取りが気に食わなかったらしい。
「イリーナ大隊長、ひどいじゃありませんか。私というものがいながら、男なんかになびくなんて……」
「ごめんごめん。レティシアちゃんも可愛くて好きだよ?」
「ぷぅっ! そういう問題じゃありませんっ! 今日という今日は……。んっ!?」
怒るレティシアの口唇を、イリーナが自分のそれで塞ぐ。
「おおおおぉっ!」
俺は思わず叫んでしまった。
まさか、目の前で美少女同士のキスが見られるとは思っていなかったからだ。
ミリオンズ内でも、複数人プレイをしたことはある。
その中では、女性同士のちょっとした触れ合いも行われていた。
だが、キスは初めて見た。
キスの第一目的は快楽ではなく、愛情表現だと思っている。
女性同士で行うということは、つまり……。
(イリーナとレティシアはそういう関係だったのか?)
二人とも見目麗しい美少女だ。
イリーナは快活系の10代で、レティシアはクールビューティーな20代。
だが上司はイリーナで、レティシアは敬語を使っている。
(少し特殊な関係性だな……。だが、これはこれで……)
俺はこの光景を堪能する。
イリーナがレティシアから口を離すと、二人の間を唾液の糸が繋いでいた。
「ふふっ。レティシアちゃん、これでアタシの愛がわかってくれたかな?」
「は、はい……」
レティシアの顔が真っ赤になっている。
普段クールビューティーな雰囲気を持っているだけに、こういった表情は非常に新鮮だった。
「素晴らしいものを見せてもらった。ありがとう」
俺は拍手をしながらそう言った。
すると、イリーナとレティシアがこちらを見てくる。
「2人はそういう関係だったんだな。なら、俺が入る余地はなさそうだ」
百合に挟まる男ほど無粋なものはない。
「あ、違うんだ。アタシは両方いけるよ。レティシアちゃんもそうだよね?」
「え? まぁ、一応は……。今はイリーナ大隊長一筋ですが」
「そうそう。だから、タカシちゃんも仲間に入れてあげないこともないよ~。まぁ、主導権は渡さないけどね」
「なん……だと……?」
俺に新たな性癖を植え付けるつもりなのか?
百合に挟まる男……。
それはそれでアリかもしれない。
だが、主導権を握られるのは……。
「ちなみに、レティシアちゃんは攻め専門だよ。アタシは受け専」
「なにぃっ!?」
衝撃の事実発覚!
俺の心に激震が走る。
「ほほう……」
思わず感嘆の声が出てしまった。
10代で快活系のイリーナ。
20代でクールビューティー系のレティシア。
昼間はイリーナが上司で、レティシアが敬語を使っている。
そして夜は、その上下関係が逆転するというわけか。
なかなか複雑怪奇な関係性をしてやがる。
(だが、それがいい)
こうして俺は、新たな扉を開いてしまうのであった。
……あれ?
本題を忘れているような……。
「で、何の用事なんだ?」
俺は改めてイリーナに尋ねる。
「うん。実はね、ナオミちゃんの件なんだけどさぁ」
「ナオミちゃんか。彼女がどうした?」
「あの子、今、何をやってるか知ってる?」
「知らないな。先日の『闇蛇団』の賭博場への潜入作戦では、活躍してくれたが」
「そうらしいね。他の仕事でも、彼女は騎士見習いとは思えない活躍っぷりだよ。そして非番の日も、よく訓練に励んでいる」
イリーナの言葉に、レティシアも同意するように首肯している。
「へぇ……。そうなのか」
「そうなんだよ。でね、ちょっと気になることがあって……」
「気になる?」
「うん。あまりにも頑張り過ぎてる気がしてさ」
「確かにそうだな。それだけ頑張っているのなら、身体を壊してしまうんじゃないか?」
「そうそう。アタシも心配してて……。そこで、ちょっと提案があるんだけど」
イリーナが真剣な眼差しで俺を見つめてきた。
その視線に、俺も思わず居住まいを正す。
そして、彼女を見つめ返した。
(改めて見ても、なかなかの美少女だな……)
ただ美しいわけではなく、ただ可愛いわけでもない。
何というか、快活系?
いや、天真爛漫と言った方が適切かもしれない。
そんな感じの雰囲気を持つ少女なのだ。
俺はイリーナの瞳の中に、彼女の性格が如実に表れているように思えた。
「ナオミちゃんを……って、え? ちょっ!?」
「イリーナ……」
俺はイリーナのあごに指を掛け、上を向かせる。
そのまま軽く唇を合わせようとし……。
「ぶへっ!?」
「もうっ! いきなりキスしようとか何を考えてるのさ!」
俺はイリーナに殴り飛ばされた。
彼女が頬を膨らませながら抗議してくる。
「悪い。あまりに魅力的だったんで、つい……」
「え? そ、そうなの? えへへ~。タカシちゃんにそう言ってもらえると嬉しいよ」
俺が素直に謝ると、イリーナはすぐに機嫌が良くなったようだ。
このままなし崩し的に仲を深められないかな?
彼女が個人として魅力的な女性であるのは大前提だが、彼女の場合はその他にも無視できない魅力がある。
その戦闘能力の高さ、それにサザリアナ王国における立場の高さだ。
俺が成り上がっていく上で、『誓約の五騎士』の一人とコネクションを持つことができれば大きい。
「ゴホン!」
レティシアがわざとらしく咳払いをした。
どうやら、俺達のやり取りが気に食わなかったらしい。
「イリーナ大隊長、ひどいじゃありませんか。私というものがいながら、男なんかになびくなんて……」
「ごめんごめん。レティシアちゃんも可愛くて好きだよ?」
「ぷぅっ! そういう問題じゃありませんっ! 今日という今日は……。んっ!?」
怒るレティシアの口唇を、イリーナが自分のそれで塞ぐ。
「おおおおぉっ!」
俺は思わず叫んでしまった。
まさか、目の前で美少女同士のキスが見られるとは思っていなかったからだ。
ミリオンズ内でも、複数人プレイをしたことはある。
その中では、女性同士のちょっとした触れ合いも行われていた。
だが、キスは初めて見た。
キスの第一目的は快楽ではなく、愛情表現だと思っている。
女性同士で行うということは、つまり……。
(イリーナとレティシアはそういう関係だったのか?)
二人とも見目麗しい美少女だ。
イリーナは快活系の10代で、レティシアはクールビューティーな20代。
だが上司はイリーナで、レティシアは敬語を使っている。
(少し特殊な関係性だな……。だが、これはこれで……)
俺はこの光景を堪能する。
イリーナがレティシアから口を離すと、二人の間を唾液の糸が繋いでいた。
「ふふっ。レティシアちゃん、これでアタシの愛がわかってくれたかな?」
「は、はい……」
レティシアの顔が真っ赤になっている。
普段クールビューティーな雰囲気を持っているだけに、こういった表情は非常に新鮮だった。
「素晴らしいものを見せてもらった。ありがとう」
俺は拍手をしながらそう言った。
すると、イリーナとレティシアがこちらを見てくる。
「2人はそういう関係だったんだな。なら、俺が入る余地はなさそうだ」
百合に挟まる男ほど無粋なものはない。
「あ、違うんだ。アタシは両方いけるよ。レティシアちゃんもそうだよね?」
「え? まぁ、一応は……。今はイリーナ大隊長一筋ですが」
「そうそう。だから、タカシちゃんも仲間に入れてあげないこともないよ~。まぁ、主導権は渡さないけどね」
「なん……だと……?」
俺に新たな性癖を植え付けるつもりなのか?
百合に挟まる男……。
それはそれでアリかもしれない。
だが、主導権を握られるのは……。
「ちなみに、レティシアちゃんは攻め専門だよ。アタシは受け専」
「なにぃっ!?」
衝撃の事実発覚!
俺の心に激震が走る。
「ほほう……」
思わず感嘆の声が出てしまった。
10代で快活系のイリーナ。
20代でクールビューティー系のレティシア。
昼間はイリーナが上司で、レティシアが敬語を使っている。
そして夜は、その上下関係が逆転するというわけか。
なかなか複雑怪奇な関係性をしてやがる。
(だが、それがいい)
こうして俺は、新たな扉を開いてしまうのであった。
……あれ?
本題を忘れているような……。
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