【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
741話 夢から現実へ
ノノンの幸せな夢にも終わりが来る。
彼女がつらい現実に引き戻されていく。
「……嬢ちゃん。おい、嬢ちゃん!」
「ふぇ?」
目を覚ましてみれば、そこは薄暗い部屋。
そして、目の前には見知らぬ男がいた。
「ひっ! だ、誰……?」
「誰も何も、これから嬢ちゃんの主人になる男だよ。団のみんなと共有だけどな」
「団? な、なんで……。助けてもらったはずなのに……」
ノノンはまだ混乱していた。
夢の中で助けられた記憶と、目の前の現実のギャップに戸惑っている。
だが、少なくとも目の前にいる男が自分にとって好ましくない存在であることは理解できた。
「や、やだっ! 助けて、騎士様ぁ……」
「騎士? 騎士団の奴らが俺たちみたいな中途半端な組織を相手にするわけねぇだろ」
男は下卑た顔で笑う。
「ど、どうしてぇ!? ずっと一緒だって言ってくれたのにぃ!! 騎士様ぁ!」
ノノンが半狂乱になって叫ぶ。
そんな彼女に、男は呆れたような口調で言う。
「あのな、騎士なんてものはなぁ。金を持ってる貴族を守るもんだ。それか、せいぜい大型犯罪組織の摘発か、魔物の群れの間引きか……。嬢ちゃんを助けに来るわけがないだろ。お前さんは、ただの借金奴隷なんだからな」
借金奴隷は、基本的に自業自得だ。
厳密に言えば、ノノンは違法な高レートギャンブルによって陥れられたので、被害者としての側面も強いのだが。
それでも、誘拐事件や殺人事件と比べて、騎士団の捜査の手が伸びにくいことは確かだった。
「へへへ! ずいぶんと幸せそうな顔をしていたな」
「一日経って、覚悟ができたのでしょうか?」
「ようやく日が落ちた。ここからは俺たちの時間だ!」
ノノンの周囲に男たちが集まってくる。
その顔には、嗜虐的な笑みが浮かんでいた。
「ひぅっ!!」
恐怖からノノンの顔に涙が流れる。
しかし、男どもはそれを拭うことさえしなかった。
男たちは、自分の欲望を満たすことしか考えていないからだ。
そこに1人の男が現れる。
「やめねぇかっ! バカ野郎ども!!」
そう叫んだのは、『闇蛇団』の頭目ロッシュだった。
「ロ、ロッシュさん……?」
ノノンが縋るような視線を送る。
「お嬢ちゃんが怖がっているじゃねえか。もうちょっと優しくしろよ」
「す、すいません……。でも、こいつ、あまりにも可愛い顔をしているんでつい……」
「確かに、ガキのくせに見た目だけは極上だからな。だが、商品価値を下げる真似をするんじゃねぇよ。客が減ったらどうするんだ」
ロッシュの言葉が不穏なものになっていく。
別に、ノノンの身を案じて部下の暴走を止めたわけではなかったのだ。
彼が気にしているのは、今後のトータル的な利益のことである。
「も、申し訳ありません! 気をつけます!」
「ったく、最近の若い連中は……。まあいい、さっさと仕事を始めろ。昨日中断していた撮影会を始めろ!」
「はい! 分かりました! 行くぞ、てめえら!」
「「へい!」」
男たちは、今度は丁寧な手つきでノノンの貫頭衣を脱がしていく。
「うぅ……。やめてぇ……。お願いします……」
乱暴にされようが優しくされようが、ノノンの絶望は変わらない。
彼女の膨らみかけの胸や下腹部が露わになる。
全裸にされてしまったノノンは、泣きながら懇願する。
「ごめんなさい……。許してください……。何でも言うことを聞きますからぁ……!」
「何でも? 今何でもって言ったな? なら、俺たちの相手をしてもらうぜぇ!」
「ひっ!? そ、それは……」
「嫌なのか? だったら、簡単に何でもなんざ言うもんじゃねぇなぁ!」
「あ、ああっ!」
「おら、暴れんじゃねぇよ」
「い、いやぁ……」
彼女は最後の抵抗をやめない。
まだ男を受け入れたことのない体。
夢で見たような素敵な運命の相手に捧げるはずの体を、こんな男たちに見られ、あまつさえ魔道具で写真まで撮られるなど、絶対に許容できない。
「チッ! 暴れないように押さえつければ、写真にむさい男どもが映っちまう。おい、お前ら。これを使え」
「「へいっ!!」」
ロッシュに指示された男たちが手にしたのは、ロープと手錠だった。
彼らは慣れた手つきでノノンの手足にそれを嵌めると、そのままイスの上に固定した。
全裸の少女が椅子の上でM字開脚の状態で拘束されている。
その様子は、まるでそういった類の本の表紙のような光景だ。
男たちの視線が彼女に突き刺さる。
縛られている彼女に、もはや逃げ場はない。
「ひぐっ! やだぁ……。見ないでぇ……。誰か助けてぇ……」
「安心しろ。助けなんて来ねぇよ」
「その通り。これからは我らの奴隷として生きることになるのだ」
「ち、違う……。わたしは、わたしは……」
ノノンが現実逃避のような希望を口にしようとした瞬間だった。
バンッ!
地下牢の扉が勢いよく開かれる。
「ロッシュの頭! 大変です!」
「何事だ?」
「カジノ荒らしです!! 5人組の男女がこの賭博場に殴り込みをかけてきました!! 荒稼ぎをされてしまっています!!」
「なにぃ!?」
慌てたように、ノノンの痴態の撮影準備をしていた男たちが立ち上がる。
ノノンの痴態は、ギリギリのところで記録に残されることはなかった。
「なんでそんな奴らを入れた! このカジノは会員制だろうが! 長くカモになってくれそうな金持ちか、すぐに身ぐるみ剥げそうなカモか。どっちかしか入れなかったはずだろう!」
「それが、強引な手段を使われまして……」
このカジノの地上部分では、カモフラージュとして会員制の酒場を開いている。
そして会員だけを地下カジノへ案内する。
タカシたちはもちろん会員ではなかったが、1階のチンピラをボコボコにすることで地下カジノの者を引きずり出したのだ。
「強引? そこらの強者程度なら、お前で対処できただろう?」
「いえ、奴は生半可な実力者ではありません。俺なんかでは、あっという間に殺されてしまうでしょう」
男はタカシたちへ対処すべく地上に現れたが、タカシたちの戦闘能力は想定以上のものだった。
「ふむ、お前がそこまで言うのか……」
「はい。しかし、見たところギャンブルは素人。金を巻き上げて追っ払おうと思っていたのですが……」
「ギャンブルの腕も一流だったというわけか。もしくは、ただ運がいいだけか……」
「いかが対応致しましょう? このままだと、せっかくの資金が奪われてしまいます」
「面白えじゃねぇか! この”ギャンブル王”ロッシュが相手してやるぜ!」
ロッシュが立ち上がる。
彼の思考から、ノノンの存在は完全に消えていた。
「頭目、お待ちください」
「ここは俺たち五英傑に任せてくれや」
「我らの至福の時を邪魔したこと、万死に値する」
「……ふん! いいだろう! カジノ荒らしにギャフンと言わせてやれ!」
「「「「「おう!!」」」」」
ロッシュと五英傑、それにその他のメンバーが地下牢に併設されている闇カジノへ向かっていく。
後に残されたのは、全裸にM字開脚状態で拘束されたままのノノンだけなのであった。
彼女がつらい現実に引き戻されていく。
「……嬢ちゃん。おい、嬢ちゃん!」
「ふぇ?」
目を覚ましてみれば、そこは薄暗い部屋。
そして、目の前には見知らぬ男がいた。
「ひっ! だ、誰……?」
「誰も何も、これから嬢ちゃんの主人になる男だよ。団のみんなと共有だけどな」
「団? な、なんで……。助けてもらったはずなのに……」
ノノンはまだ混乱していた。
夢の中で助けられた記憶と、目の前の現実のギャップに戸惑っている。
だが、少なくとも目の前にいる男が自分にとって好ましくない存在であることは理解できた。
「や、やだっ! 助けて、騎士様ぁ……」
「騎士? 騎士団の奴らが俺たちみたいな中途半端な組織を相手にするわけねぇだろ」
男は下卑た顔で笑う。
「ど、どうしてぇ!? ずっと一緒だって言ってくれたのにぃ!! 騎士様ぁ!」
ノノンが半狂乱になって叫ぶ。
そんな彼女に、男は呆れたような口調で言う。
「あのな、騎士なんてものはなぁ。金を持ってる貴族を守るもんだ。それか、せいぜい大型犯罪組織の摘発か、魔物の群れの間引きか……。嬢ちゃんを助けに来るわけがないだろ。お前さんは、ただの借金奴隷なんだからな」
借金奴隷は、基本的に自業自得だ。
厳密に言えば、ノノンは違法な高レートギャンブルによって陥れられたので、被害者としての側面も強いのだが。
それでも、誘拐事件や殺人事件と比べて、騎士団の捜査の手が伸びにくいことは確かだった。
「へへへ! ずいぶんと幸せそうな顔をしていたな」
「一日経って、覚悟ができたのでしょうか?」
「ようやく日が落ちた。ここからは俺たちの時間だ!」
ノノンの周囲に男たちが集まってくる。
その顔には、嗜虐的な笑みが浮かんでいた。
「ひぅっ!!」
恐怖からノノンの顔に涙が流れる。
しかし、男どもはそれを拭うことさえしなかった。
男たちは、自分の欲望を満たすことしか考えていないからだ。
そこに1人の男が現れる。
「やめねぇかっ! バカ野郎ども!!」
そう叫んだのは、『闇蛇団』の頭目ロッシュだった。
「ロ、ロッシュさん……?」
ノノンが縋るような視線を送る。
「お嬢ちゃんが怖がっているじゃねえか。もうちょっと優しくしろよ」
「す、すいません……。でも、こいつ、あまりにも可愛い顔をしているんでつい……」
「確かに、ガキのくせに見た目だけは極上だからな。だが、商品価値を下げる真似をするんじゃねぇよ。客が減ったらどうするんだ」
ロッシュの言葉が不穏なものになっていく。
別に、ノノンの身を案じて部下の暴走を止めたわけではなかったのだ。
彼が気にしているのは、今後のトータル的な利益のことである。
「も、申し訳ありません! 気をつけます!」
「ったく、最近の若い連中は……。まあいい、さっさと仕事を始めろ。昨日中断していた撮影会を始めろ!」
「はい! 分かりました! 行くぞ、てめえら!」
「「へい!」」
男たちは、今度は丁寧な手つきでノノンの貫頭衣を脱がしていく。
「うぅ……。やめてぇ……。お願いします……」
乱暴にされようが優しくされようが、ノノンの絶望は変わらない。
彼女の膨らみかけの胸や下腹部が露わになる。
全裸にされてしまったノノンは、泣きながら懇願する。
「ごめんなさい……。許してください……。何でも言うことを聞きますからぁ……!」
「何でも? 今何でもって言ったな? なら、俺たちの相手をしてもらうぜぇ!」
「ひっ!? そ、それは……」
「嫌なのか? だったら、簡単に何でもなんざ言うもんじゃねぇなぁ!」
「あ、ああっ!」
「おら、暴れんじゃねぇよ」
「い、いやぁ……」
彼女は最後の抵抗をやめない。
まだ男を受け入れたことのない体。
夢で見たような素敵な運命の相手に捧げるはずの体を、こんな男たちに見られ、あまつさえ魔道具で写真まで撮られるなど、絶対に許容できない。
「チッ! 暴れないように押さえつければ、写真にむさい男どもが映っちまう。おい、お前ら。これを使え」
「「へいっ!!」」
ロッシュに指示された男たちが手にしたのは、ロープと手錠だった。
彼らは慣れた手つきでノノンの手足にそれを嵌めると、そのままイスの上に固定した。
全裸の少女が椅子の上でM字開脚の状態で拘束されている。
その様子は、まるでそういった類の本の表紙のような光景だ。
男たちの視線が彼女に突き刺さる。
縛られている彼女に、もはや逃げ場はない。
「ひぐっ! やだぁ……。見ないでぇ……。誰か助けてぇ……」
「安心しろ。助けなんて来ねぇよ」
「その通り。これからは我らの奴隷として生きることになるのだ」
「ち、違う……。わたしは、わたしは……」
ノノンが現実逃避のような希望を口にしようとした瞬間だった。
バンッ!
地下牢の扉が勢いよく開かれる。
「ロッシュの頭! 大変です!」
「何事だ?」
「カジノ荒らしです!! 5人組の男女がこの賭博場に殴り込みをかけてきました!! 荒稼ぎをされてしまっています!!」
「なにぃ!?」
慌てたように、ノノンの痴態の撮影準備をしていた男たちが立ち上がる。
ノノンの痴態は、ギリギリのところで記録に残されることはなかった。
「なんでそんな奴らを入れた! このカジノは会員制だろうが! 長くカモになってくれそうな金持ちか、すぐに身ぐるみ剥げそうなカモか。どっちかしか入れなかったはずだろう!」
「それが、強引な手段を使われまして……」
このカジノの地上部分では、カモフラージュとして会員制の酒場を開いている。
そして会員だけを地下カジノへ案内する。
タカシたちはもちろん会員ではなかったが、1階のチンピラをボコボコにすることで地下カジノの者を引きずり出したのだ。
「強引? そこらの強者程度なら、お前で対処できただろう?」
「いえ、奴は生半可な実力者ではありません。俺なんかでは、あっという間に殺されてしまうでしょう」
男はタカシたちへ対処すべく地上に現れたが、タカシたちの戦闘能力は想定以上のものだった。
「ふむ、お前がそこまで言うのか……」
「はい。しかし、見たところギャンブルは素人。金を巻き上げて追っ払おうと思っていたのですが……」
「ギャンブルの腕も一流だったというわけか。もしくは、ただ運がいいだけか……」
「いかが対応致しましょう? このままだと、せっかくの資金が奪われてしまいます」
「面白えじゃねぇか! この”ギャンブル王”ロッシュが相手してやるぜ!」
ロッシュが立ち上がる。
彼の思考から、ノノンの存在は完全に消えていた。
「頭目、お待ちください」
「ここは俺たち五英傑に任せてくれや」
「我らの至福の時を邪魔したこと、万死に値する」
「……ふん! いいだろう! カジノ荒らしにギャフンと言わせてやれ!」
「「「「「おう!!」」」」」
ロッシュと五英傑、それにその他のメンバーが地下牢に併設されている闇カジノへ向かっていく。
後に残されたのは、全裸にM字開脚状態で拘束されたままのノノンだけなのであった。
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