【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~

猪木洋平@【コミカライズ連載中】

736話 脱衣ポーカー

 薄幸の少女ノノンがギャンブルで追い詰められている。
 資金が完全にゼロになった彼女は、自分が着ている服を1着あたり金貨1枚分のチップとして賭けることになった。

「ロッシュの頭! 出入り口は固めました!」

「これで万が一にも逃げられませんぜ」

 男たちがそう言う。
 ロッシュは満足気にうなずき、ニヤリと笑みを浮かべた。

「さあ、始めようか。こっちが賭けるチップは金貨1枚分。嬢ちゃんは、服を1着だ。特別ルールとして、レイズとドロップは無しとする」

「はい……」

「んじゃ、手札交換をしろ。まずは嬢ちゃんからだ」

 ノノンは震えながらカードを3枚交換する。

「次は、俺だ」

 2枚のカードをテーブルに置いたロッシュがそう言う。
 ノノンは恐々と自分のカードを確認する。
 彼女の手札は……ワンペアだった。

(これじゃ……勝てない……)

 ノノンは絶望的な気持ちになる。

「おら、早く手札を公開しな」

「うぅ……。ワンペアです」

 ロッシュは自分のカードを見る。

「はっ、残念だな。俺はスリーカードだ。俺の勝ちだな」

「……」

 ノノンは何も言えない。

「さて、嬢ちゃんの負けだ。約束通り、服を脱いでもらうぞ」

「うっひょー! 脱げ、脱げ!」

「まだガキだが、顔は可愛いから見ものだぜ」

「シャツを脱ぐのか、スカートを脱ぐのか。どっちなんだ?」

「早くしろよー!」

 観客たちが口々に囃し立てる。

「ぐすっ……。スカートです……。脱ぎます……」

 ノノンは涙ぐみながら、着ていたスカートに手をかけた。
 だが、手が震えておりうまく脱げない様子だ。

「はぁ……。面倒くせえな。おい、お前ら。手伝ってやれ」

「へへ、了解です」

「ストリップショーの始まりだぜ」

 ロッシュの部下たちは下卑た笑い声を上げながら、ノノンの周囲に集まる。
 そして、彼女の両手を掴んで立たせ、無理やりバンザイの姿勢を取らせた。

「あっ……、や、やめてぇ……」

 ノノンが怯えの声を上げる。

「さて、それじゃ早速見せてもらおうか。お前がどんなパンツを履いているか」

 男の言葉に、ノノンの顔が真っ赤に染まる。

「そ、そんなこと、言わないでください……」

「いい加減に観念しな。ほら、お前らも早くスカートを取り上げろ。なにせ、金貨1枚の高級スカートなんだからな」

「へい!」

「へへ。覚悟を決めな」

「ああ……。だめ……」

 ノノンの抵抗も虚しく、彼女の小さな両手首は男たちによって押さえつけられている。

「ぐすっ……、ごめんなさい。お父さん……お母さん……」

 ノノンは涙を流し、顔を背ける。
 彼女は後悔していた。
 ギャンブルなんて、素人が参加するようなものじゃなかったのだと。

 だが、今さら悔やんでももう遅い。
 男たちの手によってガバッとスカートがめくられる。
 ノノンの可愛らしい純白の下着が露わになった。

「おお、こいつはいい眺めだぜ」

「小便臭いガキには勿体ねえくらいの上物だな」

「今日までの勝ち分で新調したのか?」

「この歳でこんなに綺麗な白いパンツを履ける奴はそうはいねえぜ」

「うっ……。ううっ……。ううっ……」

 ノノンは嗚咽を漏らしながら、悔しさに歯噛みする。

「はっ! 泣きべそかいてる暇があったら、次の行動を考えな! おい、早くそのボロスカートを脱がしちまえ」

「へいっ!」

「ひっ……!」

 男たちの手が伸びてきて、ノノンのスカートを剥ぎ取ろうとしてくる。
 ノノンは改めて抵抗するが、力では敵わない。
 あっという間にスカートを剥ぎ取られてしまった。

「へへ、次の勝負が楽しみだなあ?」

「次負けたら、シャツかパンツを脱ぐことになるぜ」

「ひゃははは! やべえ! ガキだと思っていたが、こりゃ楽しくなってきたぜ!」

 観客たちの興奮が高まっていく。

「さあ、次だ。手札交換をしろ」

 ノノンは涙を拭い、震える手で手札を交換した。

「ううっ……。ぐすっ……」

「はっはっは、そう落ち込むなって。まだまだこれからなんだからよ」

「そうだぜ。それにしても、嬢ちゃんは運が悪いな。せっかくの最後の財産も、残り2枚か」

「次はどっちを脱ぐことになるんだろうな?」

「ま、それは後のお楽しみだな」

 観客たちが好き勝手に盛り上がっている。

「よし、手札交換が終わったな? なら、手札を公開しな」

「はい……。ワンペアです……」

「はっはっは、またワンペアか。これで2連続だな。対する俺のカードは……」

 ロッシュはニヤリと笑ってカードを見せる。

「ツーペアだ。俺の勝ちだな」

「ううぅっ……」

 ノノンは自分のカードを見て、絶望的な表情を浮かべた。

「さて、どうするか……。次はどっちを脱ぐんだ? 諦めて両方脱ぐのでもいいぜ? その方が早い」

「ううっ……。ぐすっ……」

 ノノンは俯いて何も言えない。

「おいおい、まさか本当に両方とも脱ぐのか?」

「ひゃはは! そりゃいい! 物事には諦めが肝心だ」

「いいぞー! 脱げー!」

「「脱ーげ! 脱ーげ!」」

 観客たちが囃し立てる。

「くくく……。こんなガキで興奮するとは、仕方のねえ野郎どもだぜ。ほら嬢ちゃん、早く決めろよ」

 ロッシュは笑みを深めながら、ノノンに選択を迫ったのだった。

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