【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
729話 ルーレット
俺たちは賭博場への潜入に成功した。
ボスに接触するためには、まずは目の前にいる奴らをギャンブルで叩き潰さなければならない。
「よし、手分けして取り組もうか」
この場にいるこちらの手勢は、俺、ミティ、ナオミ、ネスター、シェリーの5人だ。
資金は金貨100枚。
俺のアイテムボックスやミティのアイテムバッグにはまだ入っているが、とりあえずは金貨100枚で取り組もう。
「これをチップに替えてくれ」
「承知いたしました」
案内人のトパーズに、金貨をチップへと替えてもらう。
金貨100枚がチップ100枚になった。
それを20枚ずつに分ける。
「ミ……ベティ、しっかり頼むぞ」
「はい! タカ……ターキース様のために、しっかりと増やします!」
ミティが意気込む。
やる気十分だ。
「ほら、お前たちも」
俺は続けて、ナオミ、ネスター、シェリーにそれぞれ金貨20枚を差し出す。
「(ええっと、アタシはギャンブルをやったことなくて……)」
「(同じくだ)」
「(私がやっても減らしてしまうだけだと思う)」
3人が不安げな表情でそう言う。
「(心配するな。減らしてもいい。やらないと怪しまれるかもしれん。それに、ギャンブルなんて時の運なんだ。初めてでも意外に稼げるかもしれんぞ?)」
俺はそう言う。
ギャンブルは運の要素が大きいものが多い。
ブラックジャックにはカウンティングなんて技術もあるが、ごく短期的に見れば運の要素の方がずっと大きい。
ポーカーやバカラも似たようなものだ。
ルーレットとスロットは特に運の要素が大きい。
仕様によっては目押しも可能だが……。
「わ、わかりました! がんばります!!」
ナオミが意気込む。
ネスターとシェリーも仕方なさげに金貨を受け取る。
「じゃあ、健闘を祈る」
俺たちは5手に分かれる。
敵地にて別行動をするのはどうかとも思ったが、それほど広い部屋というわけでもない。
部屋の端から端でも目視できる程度だ。
これなら、俺たちの正体に勘づいた賊が実力行使に出ても対応できる。
「まずはルーレットにするか……」
俺はルーレット台の前に座る。
「黒の3だ」
俺はチップ1枚をベットする。
「赤の2」
「黒の4」
他の者も順次賭けていく。
ディーラーがルーレット盤に玉を投げ入れる。
「赤の1だ」
「俺は黒の2に賭ける」
また別の者たちが賭けを宣言していく。
そう言えば、玉が回り始めてからもしばらくは賭けられるのだったか。
「ノーモアベット」
ディーラーがそう言う。
この言葉から後は賭けられなくなるのだったな。
おおよそのルールは地球と同じらしい。
違いがあるとすれば、賭ける対象が赤黒の1から5までしかないことか。
そして、1点賭けしか認められていないようだ。
ルーレット上には0と書かれた場所もあるので、当たる確率は11分の1。
「結果は……赤の2です」
外した者のチップをディーラーが回収し、当てた者に10倍のチップを払い戻した。
(当たる確率が11分の1で、払い戻し率は10倍か。なるほど、長く取り組めば必ず胴元が儲かる仕組みだな)
ギャンブルは勝ち負けがはっきりと出る。
しかも、一回の勝負で終わりではない。
長く続ければ続けるほど、客が損をする。
しかし、客はその損失を補填するためにまたギャンブルをしに来る。
このカジノはそんなシステムになっているのだろう。
(さて、次はどうしようかな……?)
俺は少し考える。
ルール自体は単純だが、このゲームには少し穴があるように思えた。
まず、ルーレットの器具の精度があまりない。
玉が落ちる箇所のサイズが若干ながらも異なっている。
見たところ、赤の2が一番出やすく、黒の4が最も出にくいはずだ。
常人の目視では気付けない程度の差異だが、視力強化のスキルを持つ俺なら気付くことができる。
そして、他にもルール上の穴がある。
ナオミたちが他のギャンブルで勝てるとも限らないし、ここは俺がドカンと稼いでおくか。
「黒の2だ」
「赤の1」
他の客が賭けていくのを尻目に、俺はディーラーが玉を投入するのを待った。
俺は視力強化のスキルを活用し、玉の動きを追う。
「黒の4に3枚」
玉が落ち始めたところで、チップを3枚ベットする。
「ノーモアベット」
ディーラーの言葉を聞き、俺は結果を待つ。
玉は勢いよく転がっていき、黒の4で止まった。
「当たりだな」
「おめでとうございます」
ディーラーが俺のチップを回収し、配当をくれる。
俺のチップが一気に30枚増えた。
いや、賭けた3枚に対して30枚が戻ってきたので、増えたのは27枚か。
最初に1枚無駄にしているので、今の総枚数は46枚だ。
「「「おおっ!?」」」
周りの客たちから歓声が上がった。
「おい、あんちゃん。いきなり大儲けじゃないか」
「運がいいんだね。羨ましいよ」
周りから称賛の声が上がる。
「まだまださ。夜は始まったばかりだ」
この調子でガンガン稼がせてもらおう。
ルーレットが一段落付けば、次はスロットもありだな。
目押しが可能な対してタイプのスロットなら、好き放題当てられるだろう。
ブラックジャックでも稼げる可能性がある。
俺の『異世界言語』のスキルによってブラックジャックと訳されているだけで、実際には少し違うゲームだ。
用いられる絵札の種類も、地球のトランプとは少し異なるだろう。
だが、大元の理論はブラックジャックの知識を流用できるはず。
カウンティングの概念がない場でそれを用いれば、無双できるかもな。
地球でカウンティングを使えば出禁になるらしいが、こんな場ではそこまで理論が発展していないはずだし。
(さあ、お楽しみの時間だ)
今夜は、ケツの毛までむしり取ってやる。
最初から俺を支配人に会わせなかったことを後悔させてやるぜ。
ボスに接触するためには、まずは目の前にいる奴らをギャンブルで叩き潰さなければならない。
「よし、手分けして取り組もうか」
この場にいるこちらの手勢は、俺、ミティ、ナオミ、ネスター、シェリーの5人だ。
資金は金貨100枚。
俺のアイテムボックスやミティのアイテムバッグにはまだ入っているが、とりあえずは金貨100枚で取り組もう。
「これをチップに替えてくれ」
「承知いたしました」
案内人のトパーズに、金貨をチップへと替えてもらう。
金貨100枚がチップ100枚になった。
それを20枚ずつに分ける。
「ミ……ベティ、しっかり頼むぞ」
「はい! タカ……ターキース様のために、しっかりと増やします!」
ミティが意気込む。
やる気十分だ。
「ほら、お前たちも」
俺は続けて、ナオミ、ネスター、シェリーにそれぞれ金貨20枚を差し出す。
「(ええっと、アタシはギャンブルをやったことなくて……)」
「(同じくだ)」
「(私がやっても減らしてしまうだけだと思う)」
3人が不安げな表情でそう言う。
「(心配するな。減らしてもいい。やらないと怪しまれるかもしれん。それに、ギャンブルなんて時の運なんだ。初めてでも意外に稼げるかもしれんぞ?)」
俺はそう言う。
ギャンブルは運の要素が大きいものが多い。
ブラックジャックにはカウンティングなんて技術もあるが、ごく短期的に見れば運の要素の方がずっと大きい。
ポーカーやバカラも似たようなものだ。
ルーレットとスロットは特に運の要素が大きい。
仕様によっては目押しも可能だが……。
「わ、わかりました! がんばります!!」
ナオミが意気込む。
ネスターとシェリーも仕方なさげに金貨を受け取る。
「じゃあ、健闘を祈る」
俺たちは5手に分かれる。
敵地にて別行動をするのはどうかとも思ったが、それほど広い部屋というわけでもない。
部屋の端から端でも目視できる程度だ。
これなら、俺たちの正体に勘づいた賊が実力行使に出ても対応できる。
「まずはルーレットにするか……」
俺はルーレット台の前に座る。
「黒の3だ」
俺はチップ1枚をベットする。
「赤の2」
「黒の4」
他の者も順次賭けていく。
ディーラーがルーレット盤に玉を投げ入れる。
「赤の1だ」
「俺は黒の2に賭ける」
また別の者たちが賭けを宣言していく。
そう言えば、玉が回り始めてからもしばらくは賭けられるのだったか。
「ノーモアベット」
ディーラーがそう言う。
この言葉から後は賭けられなくなるのだったな。
おおよそのルールは地球と同じらしい。
違いがあるとすれば、賭ける対象が赤黒の1から5までしかないことか。
そして、1点賭けしか認められていないようだ。
ルーレット上には0と書かれた場所もあるので、当たる確率は11分の1。
「結果は……赤の2です」
外した者のチップをディーラーが回収し、当てた者に10倍のチップを払い戻した。
(当たる確率が11分の1で、払い戻し率は10倍か。なるほど、長く取り組めば必ず胴元が儲かる仕組みだな)
ギャンブルは勝ち負けがはっきりと出る。
しかも、一回の勝負で終わりではない。
長く続ければ続けるほど、客が損をする。
しかし、客はその損失を補填するためにまたギャンブルをしに来る。
このカジノはそんなシステムになっているのだろう。
(さて、次はどうしようかな……?)
俺は少し考える。
ルール自体は単純だが、このゲームには少し穴があるように思えた。
まず、ルーレットの器具の精度があまりない。
玉が落ちる箇所のサイズが若干ながらも異なっている。
見たところ、赤の2が一番出やすく、黒の4が最も出にくいはずだ。
常人の目視では気付けない程度の差異だが、視力強化のスキルを持つ俺なら気付くことができる。
そして、他にもルール上の穴がある。
ナオミたちが他のギャンブルで勝てるとも限らないし、ここは俺がドカンと稼いでおくか。
「黒の2だ」
「赤の1」
他の客が賭けていくのを尻目に、俺はディーラーが玉を投入するのを待った。
俺は視力強化のスキルを活用し、玉の動きを追う。
「黒の4に3枚」
玉が落ち始めたところで、チップを3枚ベットする。
「ノーモアベット」
ディーラーの言葉を聞き、俺は結果を待つ。
玉は勢いよく転がっていき、黒の4で止まった。
「当たりだな」
「おめでとうございます」
ディーラーが俺のチップを回収し、配当をくれる。
俺のチップが一気に30枚増えた。
いや、賭けた3枚に対して30枚が戻ってきたので、増えたのは27枚か。
最初に1枚無駄にしているので、今の総枚数は46枚だ。
「「「おおっ!?」」」
周りの客たちから歓声が上がった。
「おい、あんちゃん。いきなり大儲けじゃないか」
「運がいいんだね。羨ましいよ」
周りから称賛の声が上がる。
「まだまださ。夜は始まったばかりだ」
この調子でガンガン稼がせてもらおう。
ルーレットが一段落付けば、次はスロットもありだな。
目押しが可能な対してタイプのスロットなら、好き放題当てられるだろう。
ブラックジャックでも稼げる可能性がある。
俺の『異世界言語』のスキルによってブラックジャックと訳されているだけで、実際には少し違うゲームだ。
用いられる絵札の種類も、地球のトランプとは少し異なるだろう。
だが、大元の理論はブラックジャックの知識を流用できるはず。
カウンティングの概念がない場でそれを用いれば、無双できるかもな。
地球でカウンティングを使えば出禁になるらしいが、こんな場ではそこまで理論が発展していないはずだし。
(さあ、お楽しみの時間だ)
今夜は、ケツの毛までむしり取ってやる。
最初から俺を支配人に会わせなかったことを後悔させてやるぜ。
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