【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~

猪木洋平@【コミカライズ連載中】

725話 女盗賊キサラへのくすぐり尋問

 俺は牢屋の一室で、とある女盗賊に1対1の尋問を行っている。
 まずは、彼女の名前を教えてもらった。
 キサラというらしい。

「さあ、ここからが本番だ」

 俺はそう言って、牢屋内のイスに縄で彼女を拘束した。

「な、何をする気だ? どうせ逃げれやしないのによ」

 彼女の言う通り、ここから逃げることは不可能に近い。
 俺の不意を突いてこの部屋から脱出したところで、隣の部屋にいるミティ、ナオミ、ネスター、シェリーが気づくだろう。

 彼女たちが間に合わなかったところで、特に問題はない。
 ここは地下牢。
 脱出経路は限られており、その出入り口には当然警備の者が常駐している。

「そんなに警戒するなって……。ちょっとした実験に付き合ってもらおうと思ってな」

 俺は、彼女にそう告げる。

「じ、実験だと? オレをオモチャにする気か!? ふざけんな!」

「まあまあ、そう怒るなよ。すぐに終わるから」

 彼女は抵抗の素振りを見せるが、イスに縛り付けられているためロクに動けない。

「くそっ! こんなことしやがって、ただじゃおかねえぞ……」

「いいのか? 反抗的な態度を取っても……」

「……チッ」

 彼女は舌打ちして、おとなしくなった。

「よし。では、始めるとするか」

「何を始めるってんだ? オレはもうどうなったって構わん。さっさと殺してくれ」

「それはできない相談だな」

「はあ? どういうことだ?」

「言っただろう? お前には情報を吐いてもらわないと困るんだ」

「諦めな。話せることは全て話し……っ!? ギャハハハッ!? な、何しやがる!!」

「ほう。やはり効き目は抜群だな。素晴らしい……」

 俺はジェイネフェリアからもらったとある魔道具を起動している。
 これは、羽毛を小刻みに震わせる機能を持つ。
 ぶっちゃけ大した仕組みではないのだが、振動具合を微調整できるところが肝だ。
 俺は羽毛をキサラの脇腹に当てる。

「ヒギィイイッ!! や、やめろぉおおおっ!!」

「やめてもいいんだぞ。情報さえ教えてくれればな」

「あぎぃいっ!! だ、だから話せることは全部喋ったって言ってんだろうがぁあっ!!!」

「まだ何か隠してるんじゃないか?」

「ほ、本当だってぇえっ! あひゃあああっ!? ほんどに何も知らねぇんだよぉおっ!!」

「そうか。なら、仕方がないな」

 俺はキサラの脇腹から羽毛を遠ざける。

「はあっ、はあっ……」

「では、次はこっちだな」

「ちょ、待て……」

 俺は次に足裏へ魔道具を向けた。

「ひっ、ま、まさか……」

「ああ、そうだ。今度はここだよ」

「や、やべろっ! そこは本当にダメなんだってばぁあああーっ!!!」

 キサラは激しく暴れるが、縄で縛られているために逃れられない。

「あぐぅううっ! だ、だめだぁああっ! そこだけは許してぐれぇええーっ!」

「こっちの方が反応がいいな……。ここをくすぐられるのが好きなのか? こっちも濡れてきているじゃないか」

 くすぐられて臨戦態勢になるとは……。
 なかなかの希少性癖だ。
 世の中にはいろいろな人がいるんだなぁ。

「う、うるせえ! とにかくやめろぉっ! それ以上されたらおかしくなっちまいそうなんだって!」

「遠慮することはないぞ」

 俺は足裏に羽毛を押し当てつつ、脇腹を手でツンツンと突いた。

「あがっ!? や、やめっ……! ヒギィイイッ!!!」

 キサラの身体が激しく痙攣する。

「おいおい。そんなに動くと危ないぞ」

「だ、だれのせいで……。いぎいぃいいいいいーっ!!」

「お、いい感じになってきたじゃないか。もう少しだな」

「あがっ、あがががっ!! だ、だめだっ、やめろっ、やめてぐれぇええーっ!!」

「大丈夫だ。安心しろよ。ちゃんとこっちも刺激してやるから」

 俺はキサラの脇腹を羽毛で刺激し、脇腹を手で突きつつ、敏感なところへ口を運んだ。

「ち、違う! そういう意味じゃな……っ!?」

「ふむ。これが女盗賊キサラの味か……。悪くないな……」

「あぐぅううっ! ヒギィイイッ!!!」

 俺の絶技により、キサラは盛大に達した。
 そして彼女は気絶した。

「ふう。これで当初の目的を達成……していないじゃないか!」

 俺は我に帰る。
 いつの間にか、手段と目的が入れ替わってしまっていた。

「情報を引き出さないと! おい、起きろ! 起きてくれ!!」

「……ううーん……。もうダメぇ……」

「くそっ! なんて寝付きがいいんだ!」

「……すやすや」

「仕方ない。起きるまで待つか……」

 その後、目が覚めたキサラは隠していた情報を洗いざらい白状してくれた。
 どうやら、街に潜んでいる賊は『闇蛇団』というらしい。
 黒狼団や白狼団とも繋がりを持っていたそうだが、基本的には別の組織だとか。

 いくつかある賭博場の内、最も本体に近い場所も聞き出すことができた。
 騎士団からの尋問では得られていなかった情報だ。
 これを聞けたのは大きい。
 次の作戦が立てやすくなる。

「ありがとう、キサラ」

「……ふん。それよりも、交換条件は覚えているんだろうな?」

「もちろんだとも。まずは減刑嘆願だろ? 反省さえしていれば、お仲間ともども便宜を図ってやるさ。それと……」

 俺はキサラの脇腹をくすぐる。

「あひゃっ!?」

「また今度、くすぐりプレイをしてやるよ。俺の女になれ、キサラ」

「……ふん。仕方ねえから付き合ってやるさ、タカシ親分」

 キサラが顔を背けつつそう答える。
 こうして、俺は女盗賊キサラの心と情報を手に入れたのだった。

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