【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
691話 馬鹿娘
俺とベアトリクスの真剣勝負を邪魔されてしまった。
邪魔をしたのは、ネルエラ陛下だ。
俺は彼に視線を向ける。
「答えてください。どうして、ベアトリクスを攻撃したのですか? 俺の対戦相手ですよ?」
「はっはっは! すまぬな。どうしても見過ごせなくてな」
ネルエラ陛下は笑いながら、俺たちの方へと歩いてくる。
その態度は威風堂々としたものであり、彼の身分と実力を十分に感じさせるものだった。
「見過ごす? 俺が彼女へ攻撃したことなら、あくまで模擬試合です。問題ありません」
「違う。我が言っているのはそういうことではない」
「では、何だというのです?」
俺はネルエラ陛下への質問をやめない。
もしかしたら不敬かもしれないが、どうしても確認せずにはいられなかったからだ。
「はっはっは! 決まっているだろう。この……馬鹿娘の暴走をだ!!」
ドカッ!
彼は、倒れ込んでいるベアトリクスを思い切り蹴り飛ばした。
「がはっ!!」
蹴られたベアトリクスは苦しそうな声を上げる。
「ベアトリクス。貴様、何をしようとしていた? 王家の秘術は軽々しく出すなと、何度も言ってきただろう!」
「うぅ……。し、しかし父上……」
「黙れ! じゃじゃ馬なところも可愛いと思っていたが、それにも限度がある。いい加減にしろ!!」
「…………」
ベアトリクスは黙り込んでしまった。
ネルエラ陛下の方が立場が上だし、あの様子では実力も上のようだ。
しかし……。
「陛下。そこまで言わないでもよろしいでしょう! ベアトリクス殿下は、俺との決闘に真摯に取り組んでいました! それを面白半分に眺めていた貴方に口出しする資格はありません!!」
「むっ?」
「彼女は立派に戦っていました! それなのに、こんな仕打ちを受ける謂われはありません!!」
俺は怒りを込めてそう言った。
すると、ネルエラ陛下はニヤリと笑う。
「ほう。面白い男だな。この我に逆らうとはな。不敬罪で処刑されたいか? 騎士爵を剥奪した上で、お前の愛する妻たちと共に首を王都に晒すことになるぞ?」
「…………」
やべ。
そこまで考えていなかった。
このサザリアナ王国は安定した平和主義の国だ。
ハガ王国との戦争時も、かなり穏便な解決手段を取った。
まさか口答えぐらいで不敬罪を出されるとは……。
国王である彼がその気になれば、俺の命など消し飛ぶ。
これはマズイ。
俺が絶句していると、ベアトリクスが慌てて起き上がる。
「ち、父上! 申し訳ありませんでした! もう二度とこのようなことは致しません! ですので、ハイブリッジ騎士爵をお許しください!」
立場が逆になってしまったな。
俺が彼女にかばわれることになるとは……。
「お前は控えておれ、ベアトリクス。【サンダーフィスト】」
バシッ!
「ぐあっ!!」
ネルエラ陛下が放ったパンチにより、彼女は再び倒れ込んでしまった。
おいおい、女の子に手をあげるなんて最低じゃないか。
しかも、実の娘に……。
「はっはっは! なんだ? ずいぶんと不服そうではないか?」
「…………」
彼の身分は、俺の遥か上だ。
本来であれば、頭を下げてとにかく機嫌を損ねないようにするべきだ。
愛するミティやアイリスたちのためにも、そうする方が間違いなくいい。
だが、俺はついつい彼に抗議の視線を向けてしまう。
「面白い! ハイブリッジの実力に興味を示す者は多かったのだ。ここは我が相手をしようではないか!」
「は?」
俺は思わず呆けた声を出してしまった。
国王陛下と戦う?
いくら模擬試合とはいえ、下手をすれば即不敬罪になるではないか。
「む? さすがのハイブリッジも怯んだか? では、こうすれば本気を出してもらえるかな?」
ドンッ!
ネルエラ陛下は、勢いよくベアトリクスの頭を踏みつけた。
「やめろ!」
俺は咄嵯に飛び出し、ベアトリクスの身体を彼から引き離す。
そして、そのまま彼女を抱き寄せた。
「う……。ハイブリッジ……。よせ、父上とは戦うな……」
「心配するな。お前の無念は俺が晴らしてやる」
実の父親から暴力を受けた彼女。
その悔しさを晴らすため、俺はネルエラ陛下と対峙することを決意した。
「はっはっは! まさか、そんなじゃじゃ馬をそれほど気に掛ける奴がいたとはな! やはり、ハイブリッジは面白い男だ!」
「褒め言葉として受け取っておきます。しかし、こればかりは譲れませんね。女性には優しくするもの。暴力を振るうなど言語道断です!」
「ふん。軟弱な貴族どもと同じことを言う。まあいい。ならば、我を倒してみせよ。奮戦したならば、特別に不敬罪を免除してやろう」
「分かりました。では、遠慮なく行かせてもらいましょう」
俺はベアトリクスを離れたところに横たえさせる。
「うう……。ハイブリッジ……。駄目だ。駄目なんだ……」
「大丈夫。俺を信じてくれ」
俺は彼女の頭を撫でてから、ゆっくりと立ち上がる。
そして、訓練場の真ん中で待っているネルエラ陛下へ視線を向けた。
「待たせましたね」
「はっはっは! これぐらいは構わぬ。さあ、始めようか!!」
こうして、俺とネルエラ陛下の戦いが始まったのだった。
邪魔をしたのは、ネルエラ陛下だ。
俺は彼に視線を向ける。
「答えてください。どうして、ベアトリクスを攻撃したのですか? 俺の対戦相手ですよ?」
「はっはっは! すまぬな。どうしても見過ごせなくてな」
ネルエラ陛下は笑いながら、俺たちの方へと歩いてくる。
その態度は威風堂々としたものであり、彼の身分と実力を十分に感じさせるものだった。
「見過ごす? 俺が彼女へ攻撃したことなら、あくまで模擬試合です。問題ありません」
「違う。我が言っているのはそういうことではない」
「では、何だというのです?」
俺はネルエラ陛下への質問をやめない。
もしかしたら不敬かもしれないが、どうしても確認せずにはいられなかったからだ。
「はっはっは! 決まっているだろう。この……馬鹿娘の暴走をだ!!」
ドカッ!
彼は、倒れ込んでいるベアトリクスを思い切り蹴り飛ばした。
「がはっ!!」
蹴られたベアトリクスは苦しそうな声を上げる。
「ベアトリクス。貴様、何をしようとしていた? 王家の秘術は軽々しく出すなと、何度も言ってきただろう!」
「うぅ……。し、しかし父上……」
「黙れ! じゃじゃ馬なところも可愛いと思っていたが、それにも限度がある。いい加減にしろ!!」
「…………」
ベアトリクスは黙り込んでしまった。
ネルエラ陛下の方が立場が上だし、あの様子では実力も上のようだ。
しかし……。
「陛下。そこまで言わないでもよろしいでしょう! ベアトリクス殿下は、俺との決闘に真摯に取り組んでいました! それを面白半分に眺めていた貴方に口出しする資格はありません!!」
「むっ?」
「彼女は立派に戦っていました! それなのに、こんな仕打ちを受ける謂われはありません!!」
俺は怒りを込めてそう言った。
すると、ネルエラ陛下はニヤリと笑う。
「ほう。面白い男だな。この我に逆らうとはな。不敬罪で処刑されたいか? 騎士爵を剥奪した上で、お前の愛する妻たちと共に首を王都に晒すことになるぞ?」
「…………」
やべ。
そこまで考えていなかった。
このサザリアナ王国は安定した平和主義の国だ。
ハガ王国との戦争時も、かなり穏便な解決手段を取った。
まさか口答えぐらいで不敬罪を出されるとは……。
国王である彼がその気になれば、俺の命など消し飛ぶ。
これはマズイ。
俺が絶句していると、ベアトリクスが慌てて起き上がる。
「ち、父上! 申し訳ありませんでした! もう二度とこのようなことは致しません! ですので、ハイブリッジ騎士爵をお許しください!」
立場が逆になってしまったな。
俺が彼女にかばわれることになるとは……。
「お前は控えておれ、ベアトリクス。【サンダーフィスト】」
バシッ!
「ぐあっ!!」
ネルエラ陛下が放ったパンチにより、彼女は再び倒れ込んでしまった。
おいおい、女の子に手をあげるなんて最低じゃないか。
しかも、実の娘に……。
「はっはっは! なんだ? ずいぶんと不服そうではないか?」
「…………」
彼の身分は、俺の遥か上だ。
本来であれば、頭を下げてとにかく機嫌を損ねないようにするべきだ。
愛するミティやアイリスたちのためにも、そうする方が間違いなくいい。
だが、俺はついつい彼に抗議の視線を向けてしまう。
「面白い! ハイブリッジの実力に興味を示す者は多かったのだ。ここは我が相手をしようではないか!」
「は?」
俺は思わず呆けた声を出してしまった。
国王陛下と戦う?
いくら模擬試合とはいえ、下手をすれば即不敬罪になるではないか。
「む? さすがのハイブリッジも怯んだか? では、こうすれば本気を出してもらえるかな?」
ドンッ!
ネルエラ陛下は、勢いよくベアトリクスの頭を踏みつけた。
「やめろ!」
俺は咄嵯に飛び出し、ベアトリクスの身体を彼から引き離す。
そして、そのまま彼女を抱き寄せた。
「う……。ハイブリッジ……。よせ、父上とは戦うな……」
「心配するな。お前の無念は俺が晴らしてやる」
実の父親から暴力を受けた彼女。
その悔しさを晴らすため、俺はネルエラ陛下と対峙することを決意した。
「はっはっは! まさか、そんなじゃじゃ馬をそれほど気に掛ける奴がいたとはな! やはり、ハイブリッジは面白い男だ!」
「褒め言葉として受け取っておきます。しかし、こればかりは譲れませんね。女性には優しくするもの。暴力を振るうなど言語道断です!」
「ふん。軟弱な貴族どもと同じことを言う。まあいい。ならば、我を倒してみせよ。奮戦したならば、特別に不敬罪を免除してやろう」
「分かりました。では、遠慮なく行かせてもらいましょう」
俺はベアトリクスを離れたところに横たえさせる。
「うう……。ハイブリッジ……。駄目だ。駄目なんだ……」
「大丈夫。俺を信じてくれ」
俺は彼女の頭を撫でてから、ゆっくりと立ち上がる。
そして、訓練場の真ん中で待っているネルエラ陛下へ視線を向けた。
「待たせましたね」
「はっはっは! これぐらいは構わぬ。さあ、始めようか!!」
こうして、俺とネルエラ陛下の戦いが始まったのだった。
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