【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
628話 合同結婚式 新婦控室 ユナ
タカシやニムがそれぞれの控室で準備をしていた頃。
別の控室ではユナがソワソワしながら待っていた。
「ふふん。さすがに緊張してきたわね……」
1人きりで待っていると、どうしても不安になってしまう。
つい、何度も鏡をチェックしてしまうほどだ。
結婚という人生における一大イベントを前に、彼女はドキドキしていた。
これまで経験したことがないほどの緊張感が全身を支配し、なかなか気分が落ち着かない。
そんなとき、控室に1人の女性が入ってきた。
「あら? ユナ、まだ着替えていなかったの?」
「あ、お母さん。今着替えているところよ。メイドの人が手伝いに来てくれるはずなんだけど……」
入って来たのは、ユナの母だ。
彼女は、娘の姿を見て少し驚いた様子だ。
「ふぅん。でも、ユナにしてはずいぶんと大人しいドレスを選んだのね。露出の多い赤狼族の伝統衣装にするのかと思ったけど……」
母の言う通り、今日のユナは落ち着いたデザインのドレスを身に着けていた。
赤狼族の一般的な女性は、もっと露出が多い服装を好む。
「タカシもそう言っていたけど……。今回は合同での結婚式だし、あまり露出が多過ぎるのもどうかと思って……」
「なるほどねぇ。確かに、そういう考え方もあるわね」
今回の結婚式は、合同で行われることになっている。
ハガ王国の王家、ラスターレイン伯爵家、ハルク男爵家、それにベアトリクス第三王女など、多くの人物が参列する予定になっているのだ。
過度に目立つことは避けたい。
「それで、どうなの? タカシさんとは上手くやっていけそうな感じ?」
「ええ、もちろんよ! 私、彼のこと大好きなんだもん! 一緒に暮らしていて、毎日幸せ過ぎて怖いくらいだったんだから!」
「へぇ。今日は素直ね。ずいぶんと惚れ込んでいるようじゃない。まあ、あれだけの好青年だとねえ……」
ユナの答えを聞き、母は微笑む。
タカシとユナの仲の良さは、母も知っていた。
「ふふん。タカシのことは、ひと目見たときから気に入ってはいたわ。懐かしいわね……」
ユナは遠い目をする。
脳裏に浮かぶのは、タカシと最初に出会った時の光景だ。
故郷のウォルフ村への仕送りのため、ラーグの街を拠点に『赤き大牙』として活動しつつ、いい稼ぎ話がないかを探していた。
西の森への遠征を計画していたとき、”犬狩り”という二つ名を持つ新人冒険者の噂を耳にした。
物は試しとパーティに勧誘したところ、なんと快諾されたのである。
その新人は期待通りの近接戦闘能力だった。
それに加えて空間魔法と火魔法まで使えた。
ホワイトタイガーの討伐作戦が成功したこともあり、その遠征での稼ぎは『赤き大牙』として最高額を記録した。
その少し後には、タカシ主催の食事会に招かれ親睦を深めた。
「最初は、いい年してちょっとお調子者かと思ったりもしたけど……。それが魅力でもあるのよね」
正式に『赤き大牙』へ勧誘したものの、残念ながら断られてしまった。
次に再会したのは、ゾルフ砦のガルハード杯でのことだ。
ユナたちは儲け話を求めて、ガルハード砦を訪れた。
そこで、たまたまタカシと遭遇したのだ。
「まさか、あんな規模の武闘大会に出場できるほどになっているとはね。驚いたわ……」
ガルハード杯は、なかなか高水準の大会である。
平均的な参加者の武闘における戦闘能力は、冒険者ランクで言えばCランク相当だ。
もちろん、中にはBランクに近い実力の持ち主もいる。
「しかも、直後の戦争でも活躍していたし……」
武闘大会に水を差すようなタイミングで、オーガとハーピィの国が侵攻してきたのだ。
参加者や居合わせた冒険者たちは、力を合わせて迎え撃った。
その際に小さくない活躍を見せたのが、タカシだ。
「その後はしばらく顔を合わせなかったけど……。ラーグの街で再会したときには、自分たちのパーティを結成していたのよね」
ラーグの街に帰還したタカシは、ミティ、アイリス、モニカ、ニムと共に『ミリオンズ』を結成した。
パーティリーダーはもちろんタカシだ。
その後は一度ウォルフ村に帰って、落ち着いたタイミングでまたラーグの街を訪れた。
そして、ユナもミリオンズに仮加入した。
「突然手紙が来たときは驚いたわ……。ディルム子爵領がイチャモンを付けてきたなんてね」
その手紙を受け取ったユナは、当初は1人で故郷に向かうつもりだった。
しかしタカシたちに同行を提案され、言葉に甘えた。
「あの時タカシが同行しなかったら、きっと私は大変なことになっていたでしょうね。本当に良かったと思うわ……」
ユナが知る限り、タカシは天才だ。
彼いわく”チート”とやらのおかげであり、まがい物の力らしい。
確かに、彼女自身もその力の恩恵に預かってからというもの、成長速度は段違いとなった。
ズルをしていると言われても間違いではない。
しかし、そんな力を持っていても驕り高ぶらずに振る舞えるのは、タカシの人柄によるものだ。
ユナはそう考えていた。
「その後は、ブギー盗掘団との戦いに、アヴァロン迷宮の攻略とかもあったわね。タカシは強いけど、無敵ではない。私ももっと強くならなくちゃいけないわ」
ユナはそう決意する。
彼女の母は、娘の姿を見て優しく微笑んだ。
「ふふふ。ユナもすっかり成長したわね。昔は強気過ぎて失敗することも多かったけど……」
「そっ、それは言わない約束よ! もう! お母さんったら!」
ユナは顔を真っ赤にして抗議するが、母はまったく意に介さない様子だ。
そんなとき、控室の扉がノックされる音が響いた。
「失礼します! ユナ様のお着替えをお手伝いさせていただきます!」
現れたのは、メイド服に身を包んだ女性だった。
レインである。
「来てくれたのね。じゃあ、お願いしようかしら?」
「はい! お任せくださいませ!」
レインは元気よく返事をする。
そうして、ユナの準備は進んでいったのだった。
別の控室ではユナがソワソワしながら待っていた。
「ふふん。さすがに緊張してきたわね……」
1人きりで待っていると、どうしても不安になってしまう。
つい、何度も鏡をチェックしてしまうほどだ。
結婚という人生における一大イベントを前に、彼女はドキドキしていた。
これまで経験したことがないほどの緊張感が全身を支配し、なかなか気分が落ち着かない。
そんなとき、控室に1人の女性が入ってきた。
「あら? ユナ、まだ着替えていなかったの?」
「あ、お母さん。今着替えているところよ。メイドの人が手伝いに来てくれるはずなんだけど……」
入って来たのは、ユナの母だ。
彼女は、娘の姿を見て少し驚いた様子だ。
「ふぅん。でも、ユナにしてはずいぶんと大人しいドレスを選んだのね。露出の多い赤狼族の伝統衣装にするのかと思ったけど……」
母の言う通り、今日のユナは落ち着いたデザインのドレスを身に着けていた。
赤狼族の一般的な女性は、もっと露出が多い服装を好む。
「タカシもそう言っていたけど……。今回は合同での結婚式だし、あまり露出が多過ぎるのもどうかと思って……」
「なるほどねぇ。確かに、そういう考え方もあるわね」
今回の結婚式は、合同で行われることになっている。
ハガ王国の王家、ラスターレイン伯爵家、ハルク男爵家、それにベアトリクス第三王女など、多くの人物が参列する予定になっているのだ。
過度に目立つことは避けたい。
「それで、どうなの? タカシさんとは上手くやっていけそうな感じ?」
「ええ、もちろんよ! 私、彼のこと大好きなんだもん! 一緒に暮らしていて、毎日幸せ過ぎて怖いくらいだったんだから!」
「へぇ。今日は素直ね。ずいぶんと惚れ込んでいるようじゃない。まあ、あれだけの好青年だとねえ……」
ユナの答えを聞き、母は微笑む。
タカシとユナの仲の良さは、母も知っていた。
「ふふん。タカシのことは、ひと目見たときから気に入ってはいたわ。懐かしいわね……」
ユナは遠い目をする。
脳裏に浮かぶのは、タカシと最初に出会った時の光景だ。
故郷のウォルフ村への仕送りのため、ラーグの街を拠点に『赤き大牙』として活動しつつ、いい稼ぎ話がないかを探していた。
西の森への遠征を計画していたとき、”犬狩り”という二つ名を持つ新人冒険者の噂を耳にした。
物は試しとパーティに勧誘したところ、なんと快諾されたのである。
その新人は期待通りの近接戦闘能力だった。
それに加えて空間魔法と火魔法まで使えた。
ホワイトタイガーの討伐作戦が成功したこともあり、その遠征での稼ぎは『赤き大牙』として最高額を記録した。
その少し後には、タカシ主催の食事会に招かれ親睦を深めた。
「最初は、いい年してちょっとお調子者かと思ったりもしたけど……。それが魅力でもあるのよね」
正式に『赤き大牙』へ勧誘したものの、残念ながら断られてしまった。
次に再会したのは、ゾルフ砦のガルハード杯でのことだ。
ユナたちは儲け話を求めて、ガルハード砦を訪れた。
そこで、たまたまタカシと遭遇したのだ。
「まさか、あんな規模の武闘大会に出場できるほどになっているとはね。驚いたわ……」
ガルハード杯は、なかなか高水準の大会である。
平均的な参加者の武闘における戦闘能力は、冒険者ランクで言えばCランク相当だ。
もちろん、中にはBランクに近い実力の持ち主もいる。
「しかも、直後の戦争でも活躍していたし……」
武闘大会に水を差すようなタイミングで、オーガとハーピィの国が侵攻してきたのだ。
参加者や居合わせた冒険者たちは、力を合わせて迎え撃った。
その際に小さくない活躍を見せたのが、タカシだ。
「その後はしばらく顔を合わせなかったけど……。ラーグの街で再会したときには、自分たちのパーティを結成していたのよね」
ラーグの街に帰還したタカシは、ミティ、アイリス、モニカ、ニムと共に『ミリオンズ』を結成した。
パーティリーダーはもちろんタカシだ。
その後は一度ウォルフ村に帰って、落ち着いたタイミングでまたラーグの街を訪れた。
そして、ユナもミリオンズに仮加入した。
「突然手紙が来たときは驚いたわ……。ディルム子爵領がイチャモンを付けてきたなんてね」
その手紙を受け取ったユナは、当初は1人で故郷に向かうつもりだった。
しかしタカシたちに同行を提案され、言葉に甘えた。
「あの時タカシが同行しなかったら、きっと私は大変なことになっていたでしょうね。本当に良かったと思うわ……」
ユナが知る限り、タカシは天才だ。
彼いわく”チート”とやらのおかげであり、まがい物の力らしい。
確かに、彼女自身もその力の恩恵に預かってからというもの、成長速度は段違いとなった。
ズルをしていると言われても間違いではない。
しかし、そんな力を持っていても驕り高ぶらずに振る舞えるのは、タカシの人柄によるものだ。
ユナはそう考えていた。
「その後は、ブギー盗掘団との戦いに、アヴァロン迷宮の攻略とかもあったわね。タカシは強いけど、無敵ではない。私ももっと強くならなくちゃいけないわ」
ユナはそう決意する。
彼女の母は、娘の姿を見て優しく微笑んだ。
「ふふふ。ユナもすっかり成長したわね。昔は強気過ぎて失敗することも多かったけど……」
「そっ、それは言わない約束よ! もう! お母さんったら!」
ユナは顔を真っ赤にして抗議するが、母はまったく意に介さない様子だ。
そんなとき、控室の扉がノックされる音が響いた。
「失礼します! ユナ様のお着替えをお手伝いさせていただきます!」
現れたのは、メイド服に身を包んだ女性だった。
レインである。
「来てくれたのね。じゃあ、お願いしようかしら?」
「はい! お任せくださいませ!」
レインは元気よく返事をする。
そうして、ユナの準備は進んでいったのだった。
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