【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
619話 ミリオンズ会議
採掘場を視察して2週間ほどが経過した。
あそこの開発は、ブギー頭領やジョー副頭領の主導で順調に進められているようだ。
古代遺跡の道を塞ぐ大岩の件は置いておくとしても、やや人員不足の感があった。
しかし、俺が指示するまでもなくトリスタなどにより事前に手が打たれており、鉱夫を新規募集していた。
鉱山に行く前にラーグの街へ寄った者たちを何人か見かけたが、みな筋骨隆々で精強そうな者たちばかりである。
あれならば、即戦力として十分だろう。
さらに、ナオンが見つけた少女も採掘場で働いてくれている。
ケフィという名の、少し気弱な少女だ。
彼女は元Eランク冒険者だそうだが、諸事情により食い詰め、食料が豊富と噂のハイブリッジ騎士爵領までやって来たらしい。
最初はマッスルな鉱夫たちに物怖じしていたらしいが、初日の歓迎会でおいしいものをたくさん食べてあっさり打ち解けたそうだ。
今では採掘場のアイドル的な存在だとか。
採掘場周辺の女性は食堂のオバちゃんや道具屋のお婆さんくらいしかいないし、男衆からケフィへの人気は凄まじいものがあるようだ。
俺はケフィとやらに会っていないが、やはり女性と聞けば手を出したくなるのが俺という存在である。
……と言いたいところだが、さすがに今回は止めておこう。
採掘場のアイドルを俺が上から掻っ攫ってしまえば、不平不満は避けられまい。
ハーレムを拡大することには興味があるものの、今は自重しておくべきだろう。
そんなことを考えつつ、俺は今日も執務室で書類仕事に励んでいた。
「お館様。お茶をお入れしました。皆さまもご一緒にどうぞ」
メイドのレインが、ティーセットを持って部屋に入って来る。
ちなみに皆さまというのは、ミリオンズのみんなのことだ。
今日はそれぞれの休養日が重なっており、俺の執務室に集まってくれている。
「ありがとう。では、休憩するとしようか」
俺はそう言うと、レインからお茶を受け取る。
席を立ち、みんなが座っているソファの方に移動する。
「どうぞ。ミティ様、アイリス様、モニカ様」
「ありがとうございます」
「さんきゅー!」
「ありがとね」
3人は笑顔を浮かべると、それぞれ紅茶を受け取る。
また、ニム、ユナ、マリア、サリエ、リーゼロッテ、蓮華にもお茶を渡している。
「では、また何かありましたらお呼びくださいませ」
レインが全員に配り終えて部屋から退出する。
今日集まっているのは、特に議題があったわけではない。
しかしせっかくの機会だし、情報共有をしておくか。
「みんな。久しぶりにステータスやスキルの共有をしておこうと思うのだが」
「そ、そうですね。わたしはいろいろと強化してもらいましたし……」
「ふふん。3人が妊娠で離脱している間は、私たちが動いていたものね」
「マリアもたくさん頑張ったよっ!」
ニム、ユナ、マリアがそう言う。
ミティ、アイリス、モニカは、それぞれ抜きん出た戦闘能力や技術を持つ。
しかしその分、妊娠により戦線を離脱した影響は大きい。
それをカバーしてくれたのが、ミリオンズの他のメンバーや、ハイブリッジ家の配下の面々である。
特にニムは、戦闘、農業改革、土魔法による簡易住宅の作成など、様々な分野で活躍している。
「私も治療回りに励みました。ラーグの街には、重傷病者は残っていないはずです」
「ええっと……。わたくしは食っちゃ寝を……。い、いえ、少しは狩りや治療回りを行いましたわ」
「拙者は主に剣術の鍛錬に集中させてもらっていたでござるな。狩りは手伝わせてもらったが」
サリエ、リーゼロッテ、蓮華がそう言う。
ミリオンズの面々は加護により抜群の能力を持つ。
ハイブリッジ騎士爵領の発展のためにはそれらを活用してほしいところだが、毎日100パーセントの努力を強いることは難しい。
世界滅亡の危機に立ち向かうためには悠長なことを言ってられない気もするが、落ち着いて考えればまだ28年もあるのだ。
あまり根を詰めすぎて挫折するよりは、継続して頑張ることが大切だろう。
「ああ、みんな本当によくやってくれた。おかげで、ハイブリッジ領は順調に発展できている。もちろん、まだやるべきことはあるが。今はそれよりも……」
「私は赤ちゃんを早く生みたいですね!」
「ボクも。元気に育てたいな」
「ふふっ。誰が一番に産むのかな? そわそわしてくるね」
ミティ、アイリス、モニカがそう言う。
彼女たちのお腹は既にはち切れんばかりに大きくなっている。
出産予定日まであと1か月ほどあるが、もう臨月と言っていいだろう。
早ければ明日にでも出産の可能性がある。
「う、羨ましいですね。次はわたしも……」
「ふふん。その前に、私たちは結婚式を挙げないとね」
「タカシお兄ちゃんとの結婚式、楽しみだなっ! パパとママ、ザックお兄ちゃんも来るし!」
「私の父ハルク男爵には、既に招待状を送っていますよ」
「わたくしもお父様に送付しましたわ。お母様やお兄様たち、それにシャルやコーバッツも来てくれることでしょう」
ニム、ユナ、マリア、サリエ、リーゼロッテがそう言う。
これまで長い間日程調整をしていた彼女たちとの合同結婚式であるが、ついに日程が決まったのだ。
今からおよそ2週間後。
ちょうど出産の時期と被ってしまったが、こればかりは仕方ないだろう。
「ああ、俺も楽しみだよ。しかし出産や結婚式で、バタバタした毎日になりそうだ。さっき提案したように、今のうちにステータスやスキルを共有しておこう」
「承知しました! いつも通り、私から行きますか?」
「そうだな。まずはミティのステータスとスキルを共有していこうか」
この辺はいつもの流れだ。
ミティ、アイリス、モニカ、ニム……と、ミリオンズに加入した順番に整理して共有することが慣習になっている。
さっそくミティのステータスから確認していくことにしよう。
あそこの開発は、ブギー頭領やジョー副頭領の主導で順調に進められているようだ。
古代遺跡の道を塞ぐ大岩の件は置いておくとしても、やや人員不足の感があった。
しかし、俺が指示するまでもなくトリスタなどにより事前に手が打たれており、鉱夫を新規募集していた。
鉱山に行く前にラーグの街へ寄った者たちを何人か見かけたが、みな筋骨隆々で精強そうな者たちばかりである。
あれならば、即戦力として十分だろう。
さらに、ナオンが見つけた少女も採掘場で働いてくれている。
ケフィという名の、少し気弱な少女だ。
彼女は元Eランク冒険者だそうだが、諸事情により食い詰め、食料が豊富と噂のハイブリッジ騎士爵領までやって来たらしい。
最初はマッスルな鉱夫たちに物怖じしていたらしいが、初日の歓迎会でおいしいものをたくさん食べてあっさり打ち解けたそうだ。
今では採掘場のアイドル的な存在だとか。
採掘場周辺の女性は食堂のオバちゃんや道具屋のお婆さんくらいしかいないし、男衆からケフィへの人気は凄まじいものがあるようだ。
俺はケフィとやらに会っていないが、やはり女性と聞けば手を出したくなるのが俺という存在である。
……と言いたいところだが、さすがに今回は止めておこう。
採掘場のアイドルを俺が上から掻っ攫ってしまえば、不平不満は避けられまい。
ハーレムを拡大することには興味があるものの、今は自重しておくべきだろう。
そんなことを考えつつ、俺は今日も執務室で書類仕事に励んでいた。
「お館様。お茶をお入れしました。皆さまもご一緒にどうぞ」
メイドのレインが、ティーセットを持って部屋に入って来る。
ちなみに皆さまというのは、ミリオンズのみんなのことだ。
今日はそれぞれの休養日が重なっており、俺の執務室に集まってくれている。
「ありがとう。では、休憩するとしようか」
俺はそう言うと、レインからお茶を受け取る。
席を立ち、みんなが座っているソファの方に移動する。
「どうぞ。ミティ様、アイリス様、モニカ様」
「ありがとうございます」
「さんきゅー!」
「ありがとね」
3人は笑顔を浮かべると、それぞれ紅茶を受け取る。
また、ニム、ユナ、マリア、サリエ、リーゼロッテ、蓮華にもお茶を渡している。
「では、また何かありましたらお呼びくださいませ」
レインが全員に配り終えて部屋から退出する。
今日集まっているのは、特に議題があったわけではない。
しかしせっかくの機会だし、情報共有をしておくか。
「みんな。久しぶりにステータスやスキルの共有をしておこうと思うのだが」
「そ、そうですね。わたしはいろいろと強化してもらいましたし……」
「ふふん。3人が妊娠で離脱している間は、私たちが動いていたものね」
「マリアもたくさん頑張ったよっ!」
ニム、ユナ、マリアがそう言う。
ミティ、アイリス、モニカは、それぞれ抜きん出た戦闘能力や技術を持つ。
しかしその分、妊娠により戦線を離脱した影響は大きい。
それをカバーしてくれたのが、ミリオンズの他のメンバーや、ハイブリッジ家の配下の面々である。
特にニムは、戦闘、農業改革、土魔法による簡易住宅の作成など、様々な分野で活躍している。
「私も治療回りに励みました。ラーグの街には、重傷病者は残っていないはずです」
「ええっと……。わたくしは食っちゃ寝を……。い、いえ、少しは狩りや治療回りを行いましたわ」
「拙者は主に剣術の鍛錬に集中させてもらっていたでござるな。狩りは手伝わせてもらったが」
サリエ、リーゼロッテ、蓮華がそう言う。
ミリオンズの面々は加護により抜群の能力を持つ。
ハイブリッジ騎士爵領の発展のためにはそれらを活用してほしいところだが、毎日100パーセントの努力を強いることは難しい。
世界滅亡の危機に立ち向かうためには悠長なことを言ってられない気もするが、落ち着いて考えればまだ28年もあるのだ。
あまり根を詰めすぎて挫折するよりは、継続して頑張ることが大切だろう。
「ああ、みんな本当によくやってくれた。おかげで、ハイブリッジ領は順調に発展できている。もちろん、まだやるべきことはあるが。今はそれよりも……」
「私は赤ちゃんを早く生みたいですね!」
「ボクも。元気に育てたいな」
「ふふっ。誰が一番に産むのかな? そわそわしてくるね」
ミティ、アイリス、モニカがそう言う。
彼女たちのお腹は既にはち切れんばかりに大きくなっている。
出産予定日まであと1か月ほどあるが、もう臨月と言っていいだろう。
早ければ明日にでも出産の可能性がある。
「う、羨ましいですね。次はわたしも……」
「ふふん。その前に、私たちは結婚式を挙げないとね」
「タカシお兄ちゃんとの結婚式、楽しみだなっ! パパとママ、ザックお兄ちゃんも来るし!」
「私の父ハルク男爵には、既に招待状を送っていますよ」
「わたくしもお父様に送付しましたわ。お母様やお兄様たち、それにシャルやコーバッツも来てくれることでしょう」
ニム、ユナ、マリア、サリエ、リーゼロッテがそう言う。
これまで長い間日程調整をしていた彼女たちとの合同結婚式であるが、ついに日程が決まったのだ。
今からおよそ2週間後。
ちょうど出産の時期と被ってしまったが、こればかりは仕方ないだろう。
「ああ、俺も楽しみだよ。しかし出産や結婚式で、バタバタした毎日になりそうだ。さっき提案したように、今のうちにステータスやスキルを共有しておこう」
「承知しました! いつも通り、私から行きますか?」
「そうだな。まずはミティのステータスとスキルを共有していこうか」
この辺はいつもの流れだ。
ミティ、アイリス、モニカ、ニム……と、ミリオンズに加入した順番に整理して共有することが慣習になっている。
さっそくミティのステータスから確認していくことにしよう。
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