【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~

猪木洋平@【コミカライズ連載中】

591話 花との初××?

 数日が経過した。
 今は、ハイブリッジ邸の庭でゆっくりしているところだ。
 農業改革や西の森の開発などで日々頑張っているし、たまにはこうして息抜きする時間も必要だ。
 近くにはCランク冒険者の花もくつろいでいる。

「ん~。美味しいね~。このクッキー」

「そ、それは良かったですぅ。たくさん食べてくださいぃ」

 メイドのリンが用意したクッキーを食べ、花は幸せそうな顔をして喜んでいる。
 リンは、最近お菓子作りにハマっている。
 最初は俺のために作ってくれていたようだが、最近は自分の趣味も兼ねて作るようになったらしい。

「こっちのケーキも素晴らしい。スポンジ生地がふわふわだぞ!」

「そう言ってもらえると嬉しいですぅ」

 リンの作るスイーツは絶品だ!
 彼女には加護(小)を付与済みで、清掃術レベル2を持っていることは確認できている。
 しかし、この様子だと、料理術もレベル2ぐらい持っていてもおかしくない。
 俺は紅茶も飲みつつ、お菓子を堪能する。

「本当においしいね~。のんびりできて最高~。がんばったかいがあったよ~」

 花がしみじみとそう言っている。

「そうだな。俺もここ最近で一番の癒しの時間を過ごせている。ありがとうな」

「どういたしましてぇ。こちらこそぉ、いつもありがとうございますぅ」

「のんびりするのっていいよね~。ずっとこんな時間が続けばいいのにな~」

 花はゆっくりするのが好きなタイプだ。
 その点、上昇志向があり名誉や権力を欲する月や、寡黙ながらもちゃっかりしており金銭欲が強い雪とは異なる。
 三姉妹でも、結構性格が違うのだなと実感させられる。

「俺もこういう時間は好きだな。まあ、いろんな街を旅するのも興味深いが……」

「そうだね~。花ちゃんも、たまにはそういうのもいいと思うよ~」

「わ、わたしはいつか旅もしてみたいですねぇ」

 俺たちはそんな雑談をしつつ、穏やかな時間を過ごす。
 しばらくして、リンはメイドの仕事に戻っていった。

 俺と花は、引き続きゆっくりする。
 もう成り上がりやハーレムは十分だ。
 こうして余生を過ごすのも悪くない。

 ……と言いたいところだが、そうもいかない。
 30年後……いや、正確に言えば28年後に世界滅亡の危機が訪れるからだ。
 それに立ち向かうために、加護の対象者をガンガン増やしておいた方がいい。

 当面の目標は、ミッションを達成して加護(微)を開放することだ。
 そのためには、あと1人の加護(小)の対象者を得る必要がある。
 リンには既に付与済みだ。
 ここは……。

「なあ、花。ここ最近はこのラーグの街を拠点に活動してくれているが、今後もしばらくここに居てくれるのか?」

「うん。もちろんだよ~! ここでの生活は楽しいから好き~」

 花は嬉しそうに答えてくれた。

「そうか。では、少しお願いがあるんだが……」

「何? タカシさんの頼みなら、前向きに考えてあげるよ~」

「実は、花の事をもっとよく知りたいと思ってるんだが……。今夜、俺の部屋に来ないか?」

 ちょっとダイレクト過ぎたか?
 だが、花は以前から俺の妾に立候補しているしな。
 単刀直入に聞くのがいいだろう。

「えっ!? タカシさんの部屋に? それは……その……あの……」

 花は顔を真っ赤にして俯きながらモジモジしている。
 あれ?
 意外だな。
 てっきり喜んで飛びついてくると思ったのだが……。

「駄目か?」

「う、嬉しいけど~。まだ心の準備が~」

 恥ずかしそうに照れている。

「ああ、無理しなくていいぞ。いきなり部屋に来いなんて言われて困るのは当たり前だからな」

「ち、違うよ~。別に無理とかじゃなくって、ただびっくりしただけだよ~。花ちゃんの悠々自適ライフのためにも、ここは踏ん張りどころだよね~」

 花がやや慌て気味にそう言う。

「そうなのか? それなら、よろしく頼むぞ」

 悠々自適な生活を送るために、貴族である俺にその身を差し出す。
 もっと自分の身は大切にしろと言いたいところだが、その相手が俺なのだから俺からは何も言えない。

 まあ、彼女の忠義度も30台後半なので、別にお金や地位だけが目的というわけでもないはずだ。
 世界滅亡の危機に立ち向かうという大義名分もあることだし、おいしくいただいてしまって問題はないだろう。

 ……と、そんなことを考えつつ、夜を迎えたのだが……。

「あうう……。や、やっぱり緊張するね~」

 花が顔を真っ赤にしてそう言う。

「そんなに固くならないでくれ。別に乱暴するわけではないのだから」

 しかし、やはり意外だ。
 花がここまで緊張するとは。
 普段の泰然自若とした態度からは想像できない姿だ。
 堂々と妾に立候補するぐらいだから、てっきり経験豊富なのだと思っていたが。

「さあ、スカートを脱いでもらうか」

 俺はそう言いつつ、ベッドの上で花を押し倒すような体勢になる。

「わ、わかったよ~。よ、よーし、やるよ~!」

 花はやや上ずった声でそう言って、おもむろに自分の服に手をかける。
 そして、一気に脱ぎ去った。

「おお! 素晴らしい!!」

 花はその大きな胸と綺麗な肌を露わにしている。
 俺はその姿を見て、思わず声を上げてしまった。
 彼女は俺の視線を感じて、やや頬を赤く染めている。
 そんな花が可愛らしい。

 俺のマグナムがビッグマグナムになっていくのを感じる。
 気配を感じ取ったのか、花の視線が俺の股間に向かう。

「え? わ、わわわ……。こんなに大きくなるの~?」

「そうだ。これが男のモノだ。花も見たことあるだろう」

「な、ないよ~……。見たことない。こ、こんなに大きいとは思わなかったよ~」

 花は若干引きつっている。
 まさかの未経験だったとは。
 重ねて言うが、意外である。
 畑で俺がスカートの中を覗いた際にも、さほど動じた様子はなかったのに。

「ふふふ。このビッグマグナムが、花を気持ち良くさせてあげるのだ。楽しみにしておけ」

 俺はそう言って、モノを強調するように仁王立ちする。
 そして、彼女の頭に優しく手を添え、こちらに誘導した。
 まだ慣れていないようだし、焦らずゆっくりするのがいいだろう。
 俺はそう思った。
 しかし……。

「や、やっぱりダメ~!!」

 ドゴオン!
 花の強烈なパンチが俺のモノに直撃した。

「ぐはあっ!?」

 あまりの痛みに、俺は倒れ込む。

「な、なんで……」

「そ、それは……だって……。ご、ごめんね……」

 花は真っ赤になりながらそう言う。
 半べそになっている。
 どうも、彼女には早すぎたようだ。

「すまん……。急かしすぎたな。俺が悪かった……」

 俺は倒れ込んだ状態のまま、そう謝罪する。

「ううん。元はと言えば、花ちゃんが誘っちゃったんだもん。タカシさんが悪いわけじゃないよ」

 確かにそうだ。
 ハイブリッジ杯の頃から、彼女は妾に立候補していた。
 てっきり、彼女もその気なのだと思っていた。
 まさか、こんな反撃をされるとは。

「いや、俺がもう少し気を使っていればよかったんだ」

 妾に立候補している者だからといって、好きに襲っていいわけではない。
 やはり、1人の女性として尊重し、大事に扱わなければならない。
 そんな当たり前のことを、俺は忘れていた。

「ううん……。ごめんね。花ちゃんが悪いんだよ。きっと、次はちゃんとするから……」

「焦る必要はない。いつまでも待つ。それに、妾云々は別としても、花の能力には助けられている。好きなだけハイブリッジ邸でゆっくりしてくれればいいさ」

 俺はモノの痛みに堪えながら、キメ顔でそう言う。
 そうして、花との初めては失敗に終わったのだった。

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