【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
588話 度を超えた女好き
ニルスが格闘で兄を一蹴し、ハンナは弓で村の少女を圧倒した。
タカシによる加護(小)の恩恵を受けている彼らは、普通の村人とは一線を画する能力を持つのだ。
「ニルスさん、たくましい身体つきですね」
「かたーい!」
ニルスの回りを、村の少女たちが囲っている。
彼がハンナにしか興味がないことは、みんな知っている。
しかしそれはそれとして、お近づきになろうとする者は絶えない。
日本で言えば、アイドルの取り巻きみたいなものだろうか。
「まあ、鍛えてるからね」
ニルスは苦笑して答えた。
「ハンナちゃんも、すごい弓の精度だったね~」
「あんなに正確な射撃ができる人、初めて見たよ!」
ハンナの回りにも人だかりができている。
「ありがとう。これも、ユナ様に教えてもらっているからだよ」
ハンナが笑顔で答える。
ちなみに、ユナは今日は狩りに出かけているため不在である。
「ユナ様っていうと……。ハンナに同行していた、あの赤い髪の人?」
「うん、その人のこと」
「へえ……。どんな人なの?」
「う~ん……。言いたいことははっきり言うタイプの人かなあ……。最初は少し怖かったんだけど、根はすごく優しい人だよ」
ハンナがそう言う。
実際、心優しい者が多いミリオンズの中では、ユナは少し当たりがキツイ方だろう。
だが、それは表面上のものだ。
心根は優しい少女である。
タカシ、ミティ、アイリス、モニカ、ニム。
ユナ、マリア、サリエ、リーゼロッテ、蓮華。
ミリオンズの構成員は、多少の差はあれど、基本的には穏やかな気質を持っている。
「そうなんだ。ところで、様付けで呼んでいるってことは、偉い人なんだ?」
「言ってなかったっけ? ユナ様は、タカシ=ハイブリッジ騎士爵様の第五夫人に内定している方だよ。ご結婚式はまだだけどね」
「え!? 第五夫人!?」
村の少女がそう聞き返す。
貴族は、側室を迎えることが多い。
それに、大商人や高ランク冒険者なども複数の妻を娶ることはある。
だが、さすがに第五夫人までいるのは、普通ではない。
「ずいぶんと女好きの方なんだね……。私も立候補できないかな? さすがに私みたいな村娘じゃ無理か……」
村の少女が夢見がちにそう言う。
貴族に見初められて側室入り。
村娘が憧れるシチュエーションの1つである。
「う~ん、可能性はなくもないかもね。私も、奴隷商館で始めて会ったときには、エッチな目で見られたし……。ニルスがいるって知ってからはそういう目で見られなくなったから、自制心はすごくある方だと思うけど。でも、最近でもたまに視線を感じるときがあるんだ」
ハンナがそう言う。
タカシは無類の女好きだ。
日本にいたときからその傾向はあったのだが、この世界に来て女好きが加速している。
加護付与やステータス操作というチートを得た影響だろう。
そんな彼だが、既に夫や恋人がいる女性には手を出さないように自分を律している。
NTRは彼の性癖外なのだ。
される側はもちろん、する側にもなるつもりはない。
「へえ……。じゃあ、私が第六夫人になる可能性もあるんだ」
「え? ああ、ええと……。第八夫人までは内定しているから、今からだと最上位でも第九夫人かなあ……」
「はい? 第八夫人だって?」
村の少女がそう聞き返した。
第五夫人というだけでもかなり珍しいのに、第八夫人など聞いたことがない。
ここで、タカシの婚姻関係を整理しておこう。
ミティ第一夫人。
アイリス第二夫人。
モニカ第三夫人。
ニム第四夫人予定。
ユナ第五夫人予定。
マリア第六夫人予定。
サリエ第七夫人予定。
リーゼロッテ第八夫人予定だ。
「あっ。ちょっと正確じゃなかったかも……。第八夫人じゃないや」
「そ、そうだろうね。さすがに、8人の奥さんはあり得ないわ……」
「近いうちに、10人を超えてもおかしくないかも……」
最近、ミリオンズメンバーの蓮華や、メイドのレインにも手を出したとの噂だ。
さらには、Cランク冒険者の花や、サリエの付き人であるオリビアともそういう関係が囁かれている。
全員を正式な妻として迎え入れるかは不明だが、もし妻となるならば合計で10人を超えてくる。
「…………は? 10人? 冗談でしょう?」
村の少女が目を点にして言う。
「ううん、本当だよ」
「…………」
絶句する少女であった。
「で、でも、少し無責任じゃないかしら? そんなに多くの奥さんをもらって……」
「う~ん。まあ、タカシ様はとびきり優秀な方だし、みんなを幸せにする自信がおありなんだろうね。実際、第一夫人から第三夫人まではご妊娠中だし、それ以外の方とのご関係も良好だよ」
ハンナがそう言った。
村の少女は引きつった顔をしつつ、ハンナの言葉に耳を傾ける。
世の中には自分の常識が通じない人がいるんだなあ。
彼女がそんなことを考えつつ、ニルスや他の者たちと共に村へ戻り始めたときだった。
「うわあああぁっ! だ、誰か来てくれ!!」
森の中から、村人の叫び声が聞こえた。
「なんだ!?」
「行ってみよう!」
ニルスとハンナが駆け出し、他の者もそれに続く。
するとそこには、血を流して倒れている村人と、大きななクマがいた。
リトルベアだ。
「ひぃ! た、助けてくれ!!」
村人が悲鳴をあげる。
血は流れているが、致命傷ではなさそうか。
しかし、自力でこの場を脱出できるほど浅くもない。
ここは、何らかの対処が必要だろう。
何とかリトルベアの気を引き、逃走の時間を稼ぐか。
あるいは……。
タカシによる加護(小)の恩恵を受けている彼らは、普通の村人とは一線を画する能力を持つのだ。
「ニルスさん、たくましい身体つきですね」
「かたーい!」
ニルスの回りを、村の少女たちが囲っている。
彼がハンナにしか興味がないことは、みんな知っている。
しかしそれはそれとして、お近づきになろうとする者は絶えない。
日本で言えば、アイドルの取り巻きみたいなものだろうか。
「まあ、鍛えてるからね」
ニルスは苦笑して答えた。
「ハンナちゃんも、すごい弓の精度だったね~」
「あんなに正確な射撃ができる人、初めて見たよ!」
ハンナの回りにも人だかりができている。
「ありがとう。これも、ユナ様に教えてもらっているからだよ」
ハンナが笑顔で答える。
ちなみに、ユナは今日は狩りに出かけているため不在である。
「ユナ様っていうと……。ハンナに同行していた、あの赤い髪の人?」
「うん、その人のこと」
「へえ……。どんな人なの?」
「う~ん……。言いたいことははっきり言うタイプの人かなあ……。最初は少し怖かったんだけど、根はすごく優しい人だよ」
ハンナがそう言う。
実際、心優しい者が多いミリオンズの中では、ユナは少し当たりがキツイ方だろう。
だが、それは表面上のものだ。
心根は優しい少女である。
タカシ、ミティ、アイリス、モニカ、ニム。
ユナ、マリア、サリエ、リーゼロッテ、蓮華。
ミリオンズの構成員は、多少の差はあれど、基本的には穏やかな気質を持っている。
「そうなんだ。ところで、様付けで呼んでいるってことは、偉い人なんだ?」
「言ってなかったっけ? ユナ様は、タカシ=ハイブリッジ騎士爵様の第五夫人に内定している方だよ。ご結婚式はまだだけどね」
「え!? 第五夫人!?」
村の少女がそう聞き返す。
貴族は、側室を迎えることが多い。
それに、大商人や高ランク冒険者なども複数の妻を娶ることはある。
だが、さすがに第五夫人までいるのは、普通ではない。
「ずいぶんと女好きの方なんだね……。私も立候補できないかな? さすがに私みたいな村娘じゃ無理か……」
村の少女が夢見がちにそう言う。
貴族に見初められて側室入り。
村娘が憧れるシチュエーションの1つである。
「う~ん、可能性はなくもないかもね。私も、奴隷商館で始めて会ったときには、エッチな目で見られたし……。ニルスがいるって知ってからはそういう目で見られなくなったから、自制心はすごくある方だと思うけど。でも、最近でもたまに視線を感じるときがあるんだ」
ハンナがそう言う。
タカシは無類の女好きだ。
日本にいたときからその傾向はあったのだが、この世界に来て女好きが加速している。
加護付与やステータス操作というチートを得た影響だろう。
そんな彼だが、既に夫や恋人がいる女性には手を出さないように自分を律している。
NTRは彼の性癖外なのだ。
される側はもちろん、する側にもなるつもりはない。
「へえ……。じゃあ、私が第六夫人になる可能性もあるんだ」
「え? ああ、ええと……。第八夫人までは内定しているから、今からだと最上位でも第九夫人かなあ……」
「はい? 第八夫人だって?」
村の少女がそう聞き返した。
第五夫人というだけでもかなり珍しいのに、第八夫人など聞いたことがない。
ここで、タカシの婚姻関係を整理しておこう。
ミティ第一夫人。
アイリス第二夫人。
モニカ第三夫人。
ニム第四夫人予定。
ユナ第五夫人予定。
マリア第六夫人予定。
サリエ第七夫人予定。
リーゼロッテ第八夫人予定だ。
「あっ。ちょっと正確じゃなかったかも……。第八夫人じゃないや」
「そ、そうだろうね。さすがに、8人の奥さんはあり得ないわ……」
「近いうちに、10人を超えてもおかしくないかも……」
最近、ミリオンズメンバーの蓮華や、メイドのレインにも手を出したとの噂だ。
さらには、Cランク冒険者の花や、サリエの付き人であるオリビアともそういう関係が囁かれている。
全員を正式な妻として迎え入れるかは不明だが、もし妻となるならば合計で10人を超えてくる。
「…………は? 10人? 冗談でしょう?」
村の少女が目を点にして言う。
「ううん、本当だよ」
「…………」
絶句する少女であった。
「で、でも、少し無責任じゃないかしら? そんなに多くの奥さんをもらって……」
「う~ん。まあ、タカシ様はとびきり優秀な方だし、みんなを幸せにする自信がおありなんだろうね。実際、第一夫人から第三夫人まではご妊娠中だし、それ以外の方とのご関係も良好だよ」
ハンナがそう言った。
村の少女は引きつった顔をしつつ、ハンナの言葉に耳を傾ける。
世の中には自分の常識が通じない人がいるんだなあ。
彼女がそんなことを考えつつ、ニルスや他の者たちと共に村へ戻り始めたときだった。
「うわあああぁっ! だ、誰か来てくれ!!」
森の中から、村人の叫び声が聞こえた。
「なんだ!?」
「行ってみよう!」
ニルスとハンナが駆け出し、他の者もそれに続く。
するとそこには、血を流して倒れている村人と、大きななクマがいた。
リトルベアだ。
「ひぃ! た、助けてくれ!!」
村人が悲鳴をあげる。
血は流れているが、致命傷ではなさそうか。
しかし、自力でこの場を脱出できるほど浅くもない。
ここは、何らかの対処が必要だろう。
何とかリトルベアの気を引き、逃走の時間を稼ぐか。
あるいは……。
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