【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
558話 クリスティたちとの鍛錬
ハルク男爵にサリエとの結婚の挨拶を終え、1週間ほどが経過した。
俺たちはラーグの街に帰還し、日々の生活に戻っていた。
そんな中、今日は武闘の鍛錬に精を出している。
指導役はもちろんアイリスだ。
彼女の格闘術はレベル5に達しているからな。
次点でモニカの格闘術もレベル4に達しているが、彼女は主に料理関係の仕事に精を出している。
たまにこちらに顔を出すこともあるが、今日は不在だ。
「せいっ!」
「…………(どんっ!)」
リンとロロが鋭いパンチを繰り出す。
彼女たちはまだ幼いので戦闘能力にはさほど期待していない。
とはいえ、加護(小)の恩恵により身体能力は同年代の子どもよりも明らかに上だし、鍛錬を積んでおいて損はないだろう。
「いいよー。その調子だね」
アイリスがそう褒める。
彼女は褒めて伸ばすタイプだ。
安心して指導を任せられる。
「てえいっ!」
「ふんっ!」
「はっ!」
レイン、ネスター、シェリーが負けじと声を上げながら拳を突き出す。
こちらの3人の格闘術は、もちろんリンやロロよりも上だ。
レインはメイドながらも最低限の戦闘の心得がある。
ハイブリッジ杯の一回戦ではキリヤ相手に多少の善戦を見せていた。
そして、ネスターとシェリーはレイン以上の実力がある。
かつてはDランク冒険者で、Cランク昇格一歩手前だったそうだからな。
経験も豊富だし、なかなかしっかりしていて頼りになる存在だ。
3人とも、忠義度は30台だ。
次の加護(小)の対象者の有力候補である。
バルダインには加護(小)を付与したので、ミッションの達成まで後4人だ。
ミッション
加護(小)を新たに5人へ付与せよ。
報酬:加護(微)の開放、スキルポイント20
加護(微)のチートスキルを得るのが楽しみだな。
俺がそんなことを考えていたら……。
「ご主人! あたいと戦っているときに考え事とは、ずいぶんと余裕だな!」
クリスティがそう言って、蹴りを放ってきた。
不意打ちに近い攻撃だったが、俺はそれを軽くいなす。
「甘い。蹴りが大振り過ぎるぞ」
俺の格闘術のスキルはレベル3だ。
中級である。
俺の感覚だと、レベル3は『その道で食べていけるだけの稼ぎを得ることができる一人前の水準』である。
本来の得意分野が火魔法や剣術、治療魔法などであることを考えると、格闘術レベル3でも十分に高水準だ。
しかし逆に言えば、格闘を専門にしている者であれば同程度の技量を持つ者はいくらでもいるだろう。
クリスティには加護(小)をまだ付与できていないので確認はできないが、おそらくは彼女の格闘術もレベル3に達していてもおかしくない。
それにも関わらず俺が彼女の攻撃を軽くいなせる理由は、格闘の技量以外にある。
俺が取得済みの各種スキルだ。
武闘における試合で関係してくるのは、回避術レベル3、視力強化レベル1、腕力強化レベル2、脚力強化レベル2、体力強化レベル2、肉体強化レベル3、闘気術レベル4あたりだろう。
これだけの恩恵を受けていれば、純粋な格闘の技量だけでは同格のはずのクリスティ相手だろうと完封できる。
「くそっ! なんで当たらないんだ!」
クリスティが悔しそうな顔をしている。
彼女は最近、よく俺に戦いを挑んでくる。
俺に勝てると思っているようだが、甘いな。
先ほど挙げたように、俺にはたくさんのスキルがある。
俺が彼女に勝って当然なのだ。
「まだまだだな。もっと精進しろ」
「ちっくしょ~!」
クリスティは地団駄を踏むように暴れている。
彼女もだいぶ感情表現が豊かになってきており、見ていて楽しい。
しかし、いつまでも遊んでいるわけにもいかない。
俺は彼女の相手をするべく、構えを取った。
「今度はこっちから行くぞ!」
俺はそう宣言し、一気に距離を詰める。
クリスティは咄嵯にガードを固めるが、遅い。
俺はそのまま彼女の腹に拳を打ち込んだ。
「ぐふっ」
彼女が苦悶の声を上げながら後方に吹っ飛ぶ。
手加減したとはいえ、レベル差もあってかなりのダメージを負ったはずだ。
それでも彼女は立ち上がり、再び向かって来る意思を見せた。
「まだまだぁ!」
「いい根性だ!」
俺は彼女を正面から迎え撃つ。
何度も殴られ、蹴られ、それでも立ち上がっては襲ってくる。
そんな攻防をしばらく続けていたが、やがて限界が訪れたようで、糸が切れたかのようにその場に倒れこんだ。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
彼女は荒くなった息を整えようとしている。
「よし、今日はここまでにしておこう。少し休め」
「了解だぜ……」
そう言って仰向けに寝転がる。
「お疲れ様。クリスティちゃん」
アイリスがそう声を掛ける。
そして、彼女が治療魔法を発動する。
「はぁ、はぁ……、ありがとうございます……」
クリスティは呼吸を整えることに集中しながらも、何とか返事をした。
「今日の模擬戦はどうでしたか? アイリス姉さん」
彼女が尋ねる。
「うん。動きは悪くなかったよ。でも、相手が悪かったね。タカシの動きについていけるのはボクとモニカくらいだからね」
「やっぱりそうなんですね……。ご主人は武闘が専門じゃないのに……」
クリスティが残念そうにそう言う。
まあ、この調子でがんばれば少しずつでも強くはなるさ。
もし加護(小)が付けば、一気に強くなることも可能だ。
それほど焦る必要はない。
「ふぁああ……。ご主人さまはすごすぎですぅ……」
「…………(びっくり)」
リンとロロが感心しながらそんなことを言っている。
彼女たちにいいところを見せられたようだな。
既に加護(小)を付与済みだが、さらに上がれば通常の加護も狙える。
ここから先はやはり上がりにくいので、実際の付与はまだ先になるだろうが。
コツコツと上げていこう。
「魔法でも剣でも、それに格闘でも……。お館様の実力はとどまることを知りませんね」
「それでこそ、俺たちが仕えるべき主だ」
「働きがいがあるってものだね」
レイン、ネスター、シェリーがそう言う。
彼女たちにも、早く加護(小)を付与したいな。
レインには、彼女の恋慕の気持ちに応えてやれば条件を満たすかもしれない。
ネスターとシェリーには、俺の奴隷として何か功績を挙げてほしいところだ。
そうなれば、堂々と報酬を上げることができる。
それぞれ、期待していきたいところだ。
俺たちはラーグの街に帰還し、日々の生活に戻っていた。
そんな中、今日は武闘の鍛錬に精を出している。
指導役はもちろんアイリスだ。
彼女の格闘術はレベル5に達しているからな。
次点でモニカの格闘術もレベル4に達しているが、彼女は主に料理関係の仕事に精を出している。
たまにこちらに顔を出すこともあるが、今日は不在だ。
「せいっ!」
「…………(どんっ!)」
リンとロロが鋭いパンチを繰り出す。
彼女たちはまだ幼いので戦闘能力にはさほど期待していない。
とはいえ、加護(小)の恩恵により身体能力は同年代の子どもよりも明らかに上だし、鍛錬を積んでおいて損はないだろう。
「いいよー。その調子だね」
アイリスがそう褒める。
彼女は褒めて伸ばすタイプだ。
安心して指導を任せられる。
「てえいっ!」
「ふんっ!」
「はっ!」
レイン、ネスター、シェリーが負けじと声を上げながら拳を突き出す。
こちらの3人の格闘術は、もちろんリンやロロよりも上だ。
レインはメイドながらも最低限の戦闘の心得がある。
ハイブリッジ杯の一回戦ではキリヤ相手に多少の善戦を見せていた。
そして、ネスターとシェリーはレイン以上の実力がある。
かつてはDランク冒険者で、Cランク昇格一歩手前だったそうだからな。
経験も豊富だし、なかなかしっかりしていて頼りになる存在だ。
3人とも、忠義度は30台だ。
次の加護(小)の対象者の有力候補である。
バルダインには加護(小)を付与したので、ミッションの達成まで後4人だ。
ミッション
加護(小)を新たに5人へ付与せよ。
報酬:加護(微)の開放、スキルポイント20
加護(微)のチートスキルを得るのが楽しみだな。
俺がそんなことを考えていたら……。
「ご主人! あたいと戦っているときに考え事とは、ずいぶんと余裕だな!」
クリスティがそう言って、蹴りを放ってきた。
不意打ちに近い攻撃だったが、俺はそれを軽くいなす。
「甘い。蹴りが大振り過ぎるぞ」
俺の格闘術のスキルはレベル3だ。
中級である。
俺の感覚だと、レベル3は『その道で食べていけるだけの稼ぎを得ることができる一人前の水準』である。
本来の得意分野が火魔法や剣術、治療魔法などであることを考えると、格闘術レベル3でも十分に高水準だ。
しかし逆に言えば、格闘を専門にしている者であれば同程度の技量を持つ者はいくらでもいるだろう。
クリスティには加護(小)をまだ付与できていないので確認はできないが、おそらくは彼女の格闘術もレベル3に達していてもおかしくない。
それにも関わらず俺が彼女の攻撃を軽くいなせる理由は、格闘の技量以外にある。
俺が取得済みの各種スキルだ。
武闘における試合で関係してくるのは、回避術レベル3、視力強化レベル1、腕力強化レベル2、脚力強化レベル2、体力強化レベル2、肉体強化レベル3、闘気術レベル4あたりだろう。
これだけの恩恵を受けていれば、純粋な格闘の技量だけでは同格のはずのクリスティ相手だろうと完封できる。
「くそっ! なんで当たらないんだ!」
クリスティが悔しそうな顔をしている。
彼女は最近、よく俺に戦いを挑んでくる。
俺に勝てると思っているようだが、甘いな。
先ほど挙げたように、俺にはたくさんのスキルがある。
俺が彼女に勝って当然なのだ。
「まだまだだな。もっと精進しろ」
「ちっくしょ~!」
クリスティは地団駄を踏むように暴れている。
彼女もだいぶ感情表現が豊かになってきており、見ていて楽しい。
しかし、いつまでも遊んでいるわけにもいかない。
俺は彼女の相手をするべく、構えを取った。
「今度はこっちから行くぞ!」
俺はそう宣言し、一気に距離を詰める。
クリスティは咄嵯にガードを固めるが、遅い。
俺はそのまま彼女の腹に拳を打ち込んだ。
「ぐふっ」
彼女が苦悶の声を上げながら後方に吹っ飛ぶ。
手加減したとはいえ、レベル差もあってかなりのダメージを負ったはずだ。
それでも彼女は立ち上がり、再び向かって来る意思を見せた。
「まだまだぁ!」
「いい根性だ!」
俺は彼女を正面から迎え撃つ。
何度も殴られ、蹴られ、それでも立ち上がっては襲ってくる。
そんな攻防をしばらく続けていたが、やがて限界が訪れたようで、糸が切れたかのようにその場に倒れこんだ。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
彼女は荒くなった息を整えようとしている。
「よし、今日はここまでにしておこう。少し休め」
「了解だぜ……」
そう言って仰向けに寝転がる。
「お疲れ様。クリスティちゃん」
アイリスがそう声を掛ける。
そして、彼女が治療魔法を発動する。
「はぁ、はぁ……、ありがとうございます……」
クリスティは呼吸を整えることに集中しながらも、何とか返事をした。
「今日の模擬戦はどうでしたか? アイリス姉さん」
彼女が尋ねる。
「うん。動きは悪くなかったよ。でも、相手が悪かったね。タカシの動きについていけるのはボクとモニカくらいだからね」
「やっぱりそうなんですね……。ご主人は武闘が専門じゃないのに……」
クリスティが残念そうにそう言う。
まあ、この調子でがんばれば少しずつでも強くはなるさ。
もし加護(小)が付けば、一気に強くなることも可能だ。
それほど焦る必要はない。
「ふぁああ……。ご主人さまはすごすぎですぅ……」
「…………(びっくり)」
リンとロロが感心しながらそんなことを言っている。
彼女たちにいいところを見せられたようだな。
既に加護(小)を付与済みだが、さらに上がれば通常の加護も狙える。
ここから先はやはり上がりにくいので、実際の付与はまだ先になるだろうが。
コツコツと上げていこう。
「魔法でも剣でも、それに格闘でも……。お館様の実力はとどまることを知りませんね」
「それでこそ、俺たちが仕えるべき主だ」
「働きがいがあるってものだね」
レイン、ネスター、シェリーがそう言う。
彼女たちにも、早く加護(小)を付与したいな。
レインには、彼女の恋慕の気持ちに応えてやれば条件を満たすかもしれない。
ネスターとシェリーには、俺の奴隷として何か功績を挙げてほしいところだ。
そうなれば、堂々と報酬を上げることができる。
それぞれ、期待していきたいところだ。
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