【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
525話 トリスタ、ヒナ、セバスへの加護(小)付与
ハイブリッジ家のトーナメントから数日が経過した。
あの大会で得たものは多い。
観戦者の町民たちは、娯楽の少ないこの街で大いに楽しんでくれていた。
観戦料も取ったし、街の運営費を少し稼ぐことができた。
また、16人の参加者たちそれぞれにいいことがあった。
まずは、ミティの懐妊。
これ自体はトーナメント戦とは直接関係ないが、おめでたいことは間違いない。
彼女はアイリスやモニカとともに、日々安静にして過ごしてもらっている。
もちろん、多少の運動や家事程度は本人の意向次第で行っている。
彼女たちの懐妊の次にめでたいことは、新たに加護(小)の対象者を得たことだろう。
なんと、5名もの人物があの日に条件を満たした。
もちろん、今は既に加護(小)を付与済みである。
状況が落ち着いてきた今、改めてステータスを確認しておこう。
レベル?、トリスタ=ユスティ
種族:ヒューマン
身分:平民
役割:文官
職業:ーー
ランク:ーー
HP:??
MP:??
腕力:低め
脚力:??
体力:??
器用:高め
魔力:??
残りスキルポイント:???
スキル:
策謀術レベル4(3+1)
言語理解術2
??
加護付与(小)による補正:
全ステータスの2割上昇
所持スキルの内の最大3つのスキルレベルをそれぞれ1ずつ上昇
トリスタの戦闘能力は皆無で、知識方面に能力が偏っている。
以前からわかっていたことではあるが、やはりステータス上もそのようになっていた。
策謀術というスキルが気になる。
俺やミリオンズのみんなの取得候補には挙がっていない。
自力で取得する必要があるタイプのスキルだろう。
今後、ハイブリッジ家全体として大きな作戦を実行することがあれば、彼の策謀術とやらが活躍するかもしれない。
基礎ステータス2割の向上は、加護(小)の対象者全員にもたらされる恩恵である。
彼の壊滅的な戦闘能力も、ほんの少しはマシになるかもしれない。
なにせ、登用試験の際には当時6歳のロロに競り負けていたぐらいだからな。
今のトリスタなら、当時のロロには勝てるかもしれない。
まあ、そのロロも少し前に加護(小)の対象者となっているので、今戦ったら同じような結果になるだろうが。
レベル?、ヒナ=ユスティ(旧姓:イスル)
種族:ハーフハーピィ
身分:平民
役割:警備兵
職業:武闘家
ランク:ーー
HP:??
MP:??
腕力:??
脚力:??
体力:??
器用:低め
魔力:高め
残りスキルポイント:???
スキル:
俯瞰術レベル4(3+1)
格闘術レベル2
??
ヒナの種族はハーフハーピィとなっていた。
以前聞いた話では、先祖が鳥獣人系の人だったらしいな。
ヒナの両親は普通のヒューマンの特徴を持っていたと聞いている。
彼女に流れているハーピィの血は半分ではなくもっと薄いのだろうが、種族としての表記はハーフハーピィだ。
そのあたりの線引がどうなっているのかは少し気になるな。
特筆すべきは俯瞰術レベル4というスキルだろう。
彼女がよく使用する”天眼”という技は、このスキルに由来するものだと思われる。
空から見下ろすような視点を得れば、戦闘や索敵において非常に有効だ。
俺としてもぜひ取得してみたいスキルなのだが、残念ながら取得候補に挙がっていない。
アイリスの闘気術、ユナの獣化術、トリスタの策謀術などもそうだが、専門性の高いスキルや種族固有のスキルはステータス操作では取得できない傾向がある。
一方で、治療魔法や空間魔法のようにやや取得難易度が高いとされる魔法はステータス操作で取得できる。
こちらの線引も気になるところである。
ヒナはそこそこの身体能力と格闘術で、もともとそれなりに強かった。
加護(小)の恩恵により全ステータスが2割向上すれば、その安定した実力がさらに増すことになる。
さらに”天眼”という固有の技もあるし、今後もハイブリッジ家の警備兵として活躍が見込めるだろう。
レベル?、セバス=ドラッケン
種族:半竜人
身分:平民
役割:執事
職業:ブーメラン使い
ランク:C
HP:??
MP:低め
腕力:??
脚力:??
体力:??
器用:高め
魔力:??
残りスキルポイント:???
スキル:
執事術レベル5(4+1)
竜化術レベル4(3+1)
??
セバスは竜人とヒューマンのハーフだ。
一時期は冒険者としても活動していたそうで、ランクはCにまで到達しているという。
そんな彼の得意戦法はブーメランを用いた波状攻撃だ。
また、奥の手として竜化という技もある。
彼の本業は執事である。
もともとのスキルレベルは4であり、加護(小)の恩恵によりレベル5に達している。
レベル5は超一流の領域だ。
彼は今後も、ハイブリッジ家の重鎮として使用人や配下の者たちをうまくまとめてくれるだろう。
さらに、いざというときには戦闘面でも頼りになる。
ハイブリッジ家になくてはならない存在となった。
「セバス。体の調子はどうだ?」
「それが、ここ最近はすこぶる調子がいいのです。ちょうど、あの大会が終わった頃からでしょうか……」
なるほど。
リンやロロのときもそうだったが、加護(小)の恩恵はやはり本人にも知覚できるレベルのようだな。
「久しぶりに全力を出したのだろう? なまっていた体にいい刺激があったのかもしれないな」
「そういうことでございましょうか。私もまだまだ現役で働けそうです。忠誠を誓いましたお館様のために、今後も励んで参りますよ」
「ああ。よろしく頼む」
セバスは非常に頼りになる存在だ。
今後とも、ハイブリッジ家を支えていってくれることだろう。
「うーん……。今日も疲れたなあ……」
トリスタがそんなことをつぶやきながら、ハイブリッジ家の敷地内に入ってきた。
今は夕方。
街の行政機関での労働が終わって、帰宅してきたようだ。
「トリスタは相変わらずだね! ただ、仕事終わりでも以前よりは元気そうだけど……」
門を警備しているヒナが彼を出迎える。
彼女もそろそろ仕事が終わる時間だ。
「確かにそうかも。なんだか、体の調子がいいんだ。それに、頭もやたらと冴える」
「いいことだね。無理する必要はないけど、私たちの将来のためにもっと稼いでほしいな」
「一応、僕なりにはがんばるよ。それにしても、ヒナは最近ずっと元気だね」
「うん。今の私なら、侵入者なんて絶対に許さないよ。すぐに見つけて撃退しちゃうんだから」
シュッと拳を突き出すヒナ。
それを見たトリスタンは思わず笑ってしまう。
「あはは。それは頼もしいなあ。ま、君が元気なのは嬉しいことだよ。いつも笑顔を絶やさず、楽しく過ごしてほしいからさ」
「トリスタ……」
ずいぶんといい雰囲気だ。
ただ、彼らは1つだけ忘れていることがある。
「んんっ! うぉっほん!」
ネスターが咳払いをする。
警備兵としてヒナとともに正門前で立っていた彼だが、どうやら2人のやり取りが気に入らなかったらしい。
「トリスタ君。ヒナさんは勤務中だぞ。別に君たちの仲を邪魔するつもりはないのだが、勤務中は謹んだ方がいい。まあ、タカシ殿はこれぐらいで怒るような狭量なお方ではないが……、あまり羽目を外すような真似はしないでくれ」
ネスターがそう言う。
確かに、俺は細かいことを気にしない。
くだらないことで配下を注意して、忠義度が下がったら嫌だからな。
とはいえ、甘くし過ぎるのもそれはそれで問題だ。
ネスターのようにマジメに働いている者が割を食う。
そちらの方に不満がたまり、忠義度の低下に繋がる可能性がある。
「わ、わかったよ。以後気を付ける。ヒナ、また後でね。もうすぐ交代の時間だろ?」
「そうだね。トリスタはゆっくりしていてよ」
トリスタとヒナの新婚生活は順調のようだ。
草食系のトリスタではあるが、ヒナと仲良くやっている。
2人とも加護(小)の対象者であり、もともと優秀な者たちだ。
今後とも、末永くハイブリッジ家に貢献してくれることだろう。
あの大会で得たものは多い。
観戦者の町民たちは、娯楽の少ないこの街で大いに楽しんでくれていた。
観戦料も取ったし、街の運営費を少し稼ぐことができた。
また、16人の参加者たちそれぞれにいいことがあった。
まずは、ミティの懐妊。
これ自体はトーナメント戦とは直接関係ないが、おめでたいことは間違いない。
彼女はアイリスやモニカとともに、日々安静にして過ごしてもらっている。
もちろん、多少の運動や家事程度は本人の意向次第で行っている。
彼女たちの懐妊の次にめでたいことは、新たに加護(小)の対象者を得たことだろう。
なんと、5名もの人物があの日に条件を満たした。
もちろん、今は既に加護(小)を付与済みである。
状況が落ち着いてきた今、改めてステータスを確認しておこう。
レベル?、トリスタ=ユスティ
種族:ヒューマン
身分:平民
役割:文官
職業:ーー
ランク:ーー
HP:??
MP:??
腕力:低め
脚力:??
体力:??
器用:高め
魔力:??
残りスキルポイント:???
スキル:
策謀術レベル4(3+1)
言語理解術2
??
加護付与(小)による補正:
全ステータスの2割上昇
所持スキルの内の最大3つのスキルレベルをそれぞれ1ずつ上昇
トリスタの戦闘能力は皆無で、知識方面に能力が偏っている。
以前からわかっていたことではあるが、やはりステータス上もそのようになっていた。
策謀術というスキルが気になる。
俺やミリオンズのみんなの取得候補には挙がっていない。
自力で取得する必要があるタイプのスキルだろう。
今後、ハイブリッジ家全体として大きな作戦を実行することがあれば、彼の策謀術とやらが活躍するかもしれない。
基礎ステータス2割の向上は、加護(小)の対象者全員にもたらされる恩恵である。
彼の壊滅的な戦闘能力も、ほんの少しはマシになるかもしれない。
なにせ、登用試験の際には当時6歳のロロに競り負けていたぐらいだからな。
今のトリスタなら、当時のロロには勝てるかもしれない。
まあ、そのロロも少し前に加護(小)の対象者となっているので、今戦ったら同じような結果になるだろうが。
レベル?、ヒナ=ユスティ(旧姓:イスル)
種族:ハーフハーピィ
身分:平民
役割:警備兵
職業:武闘家
ランク:ーー
HP:??
MP:??
腕力:??
脚力:??
体力:??
器用:低め
魔力:高め
残りスキルポイント:???
スキル:
俯瞰術レベル4(3+1)
格闘術レベル2
??
ヒナの種族はハーフハーピィとなっていた。
以前聞いた話では、先祖が鳥獣人系の人だったらしいな。
ヒナの両親は普通のヒューマンの特徴を持っていたと聞いている。
彼女に流れているハーピィの血は半分ではなくもっと薄いのだろうが、種族としての表記はハーフハーピィだ。
そのあたりの線引がどうなっているのかは少し気になるな。
特筆すべきは俯瞰術レベル4というスキルだろう。
彼女がよく使用する”天眼”という技は、このスキルに由来するものだと思われる。
空から見下ろすような視点を得れば、戦闘や索敵において非常に有効だ。
俺としてもぜひ取得してみたいスキルなのだが、残念ながら取得候補に挙がっていない。
アイリスの闘気術、ユナの獣化術、トリスタの策謀術などもそうだが、専門性の高いスキルや種族固有のスキルはステータス操作では取得できない傾向がある。
一方で、治療魔法や空間魔法のようにやや取得難易度が高いとされる魔法はステータス操作で取得できる。
こちらの線引も気になるところである。
ヒナはそこそこの身体能力と格闘術で、もともとそれなりに強かった。
加護(小)の恩恵により全ステータスが2割向上すれば、その安定した実力がさらに増すことになる。
さらに”天眼”という固有の技もあるし、今後もハイブリッジ家の警備兵として活躍が見込めるだろう。
レベル?、セバス=ドラッケン
種族:半竜人
身分:平民
役割:執事
職業:ブーメラン使い
ランク:C
HP:??
MP:低め
腕力:??
脚力:??
体力:??
器用:高め
魔力:??
残りスキルポイント:???
スキル:
執事術レベル5(4+1)
竜化術レベル4(3+1)
??
セバスは竜人とヒューマンのハーフだ。
一時期は冒険者としても活動していたそうで、ランクはCにまで到達しているという。
そんな彼の得意戦法はブーメランを用いた波状攻撃だ。
また、奥の手として竜化という技もある。
彼の本業は執事である。
もともとのスキルレベルは4であり、加護(小)の恩恵によりレベル5に達している。
レベル5は超一流の領域だ。
彼は今後も、ハイブリッジ家の重鎮として使用人や配下の者たちをうまくまとめてくれるだろう。
さらに、いざというときには戦闘面でも頼りになる。
ハイブリッジ家になくてはならない存在となった。
「セバス。体の調子はどうだ?」
「それが、ここ最近はすこぶる調子がいいのです。ちょうど、あの大会が終わった頃からでしょうか……」
なるほど。
リンやロロのときもそうだったが、加護(小)の恩恵はやはり本人にも知覚できるレベルのようだな。
「久しぶりに全力を出したのだろう? なまっていた体にいい刺激があったのかもしれないな」
「そういうことでございましょうか。私もまだまだ現役で働けそうです。忠誠を誓いましたお館様のために、今後も励んで参りますよ」
「ああ。よろしく頼む」
セバスは非常に頼りになる存在だ。
今後とも、ハイブリッジ家を支えていってくれることだろう。
「うーん……。今日も疲れたなあ……」
トリスタがそんなことをつぶやきながら、ハイブリッジ家の敷地内に入ってきた。
今は夕方。
街の行政機関での労働が終わって、帰宅してきたようだ。
「トリスタは相変わらずだね! ただ、仕事終わりでも以前よりは元気そうだけど……」
門を警備しているヒナが彼を出迎える。
彼女もそろそろ仕事が終わる時間だ。
「確かにそうかも。なんだか、体の調子がいいんだ。それに、頭もやたらと冴える」
「いいことだね。無理する必要はないけど、私たちの将来のためにもっと稼いでほしいな」
「一応、僕なりにはがんばるよ。それにしても、ヒナは最近ずっと元気だね」
「うん。今の私なら、侵入者なんて絶対に許さないよ。すぐに見つけて撃退しちゃうんだから」
シュッと拳を突き出すヒナ。
それを見たトリスタンは思わず笑ってしまう。
「あはは。それは頼もしいなあ。ま、君が元気なのは嬉しいことだよ。いつも笑顔を絶やさず、楽しく過ごしてほしいからさ」
「トリスタ……」
ずいぶんといい雰囲気だ。
ただ、彼らは1つだけ忘れていることがある。
「んんっ! うぉっほん!」
ネスターが咳払いをする。
警備兵としてヒナとともに正門前で立っていた彼だが、どうやら2人のやり取りが気に入らなかったらしい。
「トリスタ君。ヒナさんは勤務中だぞ。別に君たちの仲を邪魔するつもりはないのだが、勤務中は謹んだ方がいい。まあ、タカシ殿はこれぐらいで怒るような狭量なお方ではないが……、あまり羽目を外すような真似はしないでくれ」
ネスターがそう言う。
確かに、俺は細かいことを気にしない。
くだらないことで配下を注意して、忠義度が下がったら嫌だからな。
とはいえ、甘くし過ぎるのもそれはそれで問題だ。
ネスターのようにマジメに働いている者が割を食う。
そちらの方に不満がたまり、忠義度の低下に繋がる可能性がある。
「わ、わかったよ。以後気を付ける。ヒナ、また後でね。もうすぐ交代の時間だろ?」
「そうだね。トリスタはゆっくりしていてよ」
トリスタとヒナの新婚生活は順調のようだ。
草食系のトリスタではあるが、ヒナと仲良くやっている。
2人とも加護(小)の対象者であり、もともと優秀な者たちだ。
今後とも、末永くハイブリッジ家に貢献してくれることだろう。
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