【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
501話 ロロへの加護(小)付与
孤児院へ訪問してから数日が経過した。
あの日はみんなに喜んでもらえたし、何よりロロが大満足してとても嬉しそうにしていた。
大成功だと言っていいだろう。
そして、朗報が1つある。
ロロの忠義度が40に達して加護(小)の条件を満たしたのだ。
さっそく付与を実行しておく。
俺は彼女自身にはさほど援助していないのだが、どうやら孤児院のみんなに援助したことが忠義度に繋がったようだ。
こういった忠義度が上昇する条件においても、個人差は相当にある。
個別的な事例に対していろいろと試行錯誤してアプローチしていくしかない。
少し前のリンといい、今回のロロといい、最近はいい感じにアプローチ方法が的中している形だ。
レベル?、ロロ=アロティ
種族:ハーフドワーフ
身分:平民
役割:鍛冶師見習い
職業:ーー
ランク:ーー
HP:???
MP:???
腕力:高め
脚力:低め
体力:???
器用:???
魔力:???
残りスキルポイント:???
スキル:
鍛冶術レベル2(1+1)
加護付与(小)による補正:
全ステータスの2割上昇
所持スキルの内の最大3つのスキルレベルをそれぞれ1ずつ上昇
加護(小)の対象者は、現在これで3人目だ。
蓮華、リン、そしてロロとなる。
リンのときにも感じたことだが、加護(小)だけでは強化率が心もとない。
蓮華はもともとCランク冒険者だったので、加護(小)だけでもミリオンズの戦力になり得る。
しかし、リンやロロはまだ幼女。
そこらの幼女よりも有能かつ強いのは間違いないが、冒険者としてやっていくのは難しい。
まあ、基礎ステータスの向上とスキルレベルの上昇だけでもよしとしよう。
日常業務では、地味ながらもそれなりの効果が出るだろう。
俺がそんなことを考えながら、屋敷内でゆっくりしているとき……。
「…………(るんるん)」
ロロがご機嫌な様子で歩いていた。
「よう。何かいいことでもあったのか?」
「…………(ふるふる)」
彼女が首を横に振る。
「ん? なら、まさか誰かに嫌なことでもされたか?」
「…………(ふるふる)」
彼女が再び首を横に振る。
そして、口を開く。
「……ここで働き始めてから、ずっといいことばかり……。それだけで十分に幸せ……」
「なるほど。そういうことか」
今日何か特別にいいことが起きたわけではなく、少し前の孤児院訪問の件や、日常の仕事内容や待遇に対して満足してくれているということだろう。
配下の者が幸せそうに働いていてくれると、俺も嬉しくなってくる。
俺とロロがほんわかしていたとき……。
「頼もーー!!!」
大声が聞こえた。
玄関の方からだ。
「なんだ!?」
俺は慌てて向かう。
するとそこには……。
「おぉ! あなた様が噂の騎士爵様ですね!?」
見知らぬ1人の女性がそこにいた。
腰には剣を携えている。
年齢は20代中盤くらいだろうか。
凛々しい顔立ちをしていて、かなり綺麗だ。
身長は160センチ台後半はあると思う。
服装は動きやすそうな軽装であるものの、要所要所に金属鎧が装着されており、それなりに立派な装備をしていることが窺える。
「ちっ! てめえ、騎士爵サマの前で無礼だぞ!」
「そ、そうです! ひざまずきなさい!」
屋敷の警備兵がそう言う。
今はキリヤとヴィルナの2人の勤務中だった。
彼らはしっかりと謎の女性の警戒をしてくれているが、さすがに声を出すことまでは止めることは難しい。
女性は一瞬だけ彼らを見て眉間にしわを寄せたものの、すぐにこちらへ向き直り、頭を下げた。
「突然の訪問失礼します。私は王都第五騎士団所属、第四小隊隊長のナオン=ネリアと言います。本日はお願いがあって参りました」
騎士団所属の女性が何の用だろう?
「騎士爵サマ。問答無用で追い払おうか?」
キリヤが俺にそう尋ねる。
「いや、それには及ばない。少し話を聞いてみよう」
俺は女性を招き入れることにした。
応接室にて彼女と向かい合う形で座る。
彼女はリンから出されたお茶を飲むこともなく、単刀直入に要件を切り出した。
「実は、私をここに雇い入れていただきたいのです」
「ほう?」
唐突な申し出だ。
普通なら、怪しむところである。
しかし、彼女からは敵意や殺気を感じられない。
忠義度も10台であり、特に敵対的というわけでもないようだ。
俺はとりあえず会話を続けることにする。
「俺のところで働きたいという意向は分かった。しかし、どうしてまた急に?」
「ええと。もちろんご存知かと思いますが、王都近郊は長らく平和が維持されているのです。ネルエラ陛下のお膝元というのも関係しております」
もちろんご存知ではない。
しかし、話の腰を折るのは止めておこう。
「それで?」
「平和なので、騎士団の仕事が不足しているのです。自律心の強い者は鍛錬に明け暮れ、家族を持つ者は安全に食い扶持を得られて有難がっておりますが……。一部には、実戦任務が少ないことに不満を持つ者もいるのです」
ふうむ。
向上心が旺盛なことだな。
俺はどちらかと言えば、”安全に稼げてラッキー”と思うタイプだが。
まあ、それは置いておいて、だ。
「つまり……、どういうことだってばよ?」
「私の能力を活かせる場所を探しています。騎士団長に相談したところ、ハイブリッジ騎士爵領でなら仕事があるかもしれないとアドバイスをいただけました」
「騎士団長にまで相談済みなのか」
「はい。そこで、志を同じくする私の部下とともに、この街に来たのです」
「部下?」
「ええ。あまり大人数で押しかけるのも無作法ですので、今は宿屋で待機させております。人数は5名です」
「5人……。ナオンを含めて、6人ということか」
「はい。どうか、私たちを雇い入れていただけないでしょうか? 街の治安維持や盗賊退治など、お任せください」
ナオンがそう言って、頭を下げる。
さて。
どうしたものか。
あの日はみんなに喜んでもらえたし、何よりロロが大満足してとても嬉しそうにしていた。
大成功だと言っていいだろう。
そして、朗報が1つある。
ロロの忠義度が40に達して加護(小)の条件を満たしたのだ。
さっそく付与を実行しておく。
俺は彼女自身にはさほど援助していないのだが、どうやら孤児院のみんなに援助したことが忠義度に繋がったようだ。
こういった忠義度が上昇する条件においても、個人差は相当にある。
個別的な事例に対していろいろと試行錯誤してアプローチしていくしかない。
少し前のリンといい、今回のロロといい、最近はいい感じにアプローチ方法が的中している形だ。
レベル?、ロロ=アロティ
種族:ハーフドワーフ
身分:平民
役割:鍛冶師見習い
職業:ーー
ランク:ーー
HP:???
MP:???
腕力:高め
脚力:低め
体力:???
器用:???
魔力:???
残りスキルポイント:???
スキル:
鍛冶術レベル2(1+1)
加護付与(小)による補正:
全ステータスの2割上昇
所持スキルの内の最大3つのスキルレベルをそれぞれ1ずつ上昇
加護(小)の対象者は、現在これで3人目だ。
蓮華、リン、そしてロロとなる。
リンのときにも感じたことだが、加護(小)だけでは強化率が心もとない。
蓮華はもともとCランク冒険者だったので、加護(小)だけでもミリオンズの戦力になり得る。
しかし、リンやロロはまだ幼女。
そこらの幼女よりも有能かつ強いのは間違いないが、冒険者としてやっていくのは難しい。
まあ、基礎ステータスの向上とスキルレベルの上昇だけでもよしとしよう。
日常業務では、地味ながらもそれなりの効果が出るだろう。
俺がそんなことを考えながら、屋敷内でゆっくりしているとき……。
「…………(るんるん)」
ロロがご機嫌な様子で歩いていた。
「よう。何かいいことでもあったのか?」
「…………(ふるふる)」
彼女が首を横に振る。
「ん? なら、まさか誰かに嫌なことでもされたか?」
「…………(ふるふる)」
彼女が再び首を横に振る。
そして、口を開く。
「……ここで働き始めてから、ずっといいことばかり……。それだけで十分に幸せ……」
「なるほど。そういうことか」
今日何か特別にいいことが起きたわけではなく、少し前の孤児院訪問の件や、日常の仕事内容や待遇に対して満足してくれているということだろう。
配下の者が幸せそうに働いていてくれると、俺も嬉しくなってくる。
俺とロロがほんわかしていたとき……。
「頼もーー!!!」
大声が聞こえた。
玄関の方からだ。
「なんだ!?」
俺は慌てて向かう。
するとそこには……。
「おぉ! あなた様が噂の騎士爵様ですね!?」
見知らぬ1人の女性がそこにいた。
腰には剣を携えている。
年齢は20代中盤くらいだろうか。
凛々しい顔立ちをしていて、かなり綺麗だ。
身長は160センチ台後半はあると思う。
服装は動きやすそうな軽装であるものの、要所要所に金属鎧が装着されており、それなりに立派な装備をしていることが窺える。
「ちっ! てめえ、騎士爵サマの前で無礼だぞ!」
「そ、そうです! ひざまずきなさい!」
屋敷の警備兵がそう言う。
今はキリヤとヴィルナの2人の勤務中だった。
彼らはしっかりと謎の女性の警戒をしてくれているが、さすがに声を出すことまでは止めることは難しい。
女性は一瞬だけ彼らを見て眉間にしわを寄せたものの、すぐにこちらへ向き直り、頭を下げた。
「突然の訪問失礼します。私は王都第五騎士団所属、第四小隊隊長のナオン=ネリアと言います。本日はお願いがあって参りました」
騎士団所属の女性が何の用だろう?
「騎士爵サマ。問答無用で追い払おうか?」
キリヤが俺にそう尋ねる。
「いや、それには及ばない。少し話を聞いてみよう」
俺は女性を招き入れることにした。
応接室にて彼女と向かい合う形で座る。
彼女はリンから出されたお茶を飲むこともなく、単刀直入に要件を切り出した。
「実は、私をここに雇い入れていただきたいのです」
「ほう?」
唐突な申し出だ。
普通なら、怪しむところである。
しかし、彼女からは敵意や殺気を感じられない。
忠義度も10台であり、特に敵対的というわけでもないようだ。
俺はとりあえず会話を続けることにする。
「俺のところで働きたいという意向は分かった。しかし、どうしてまた急に?」
「ええと。もちろんご存知かと思いますが、王都近郊は長らく平和が維持されているのです。ネルエラ陛下のお膝元というのも関係しております」
もちろんご存知ではない。
しかし、話の腰を折るのは止めておこう。
「それで?」
「平和なので、騎士団の仕事が不足しているのです。自律心の強い者は鍛錬に明け暮れ、家族を持つ者は安全に食い扶持を得られて有難がっておりますが……。一部には、実戦任務が少ないことに不満を持つ者もいるのです」
ふうむ。
向上心が旺盛なことだな。
俺はどちらかと言えば、”安全に稼げてラッキー”と思うタイプだが。
まあ、それは置いておいて、だ。
「つまり……、どういうことだってばよ?」
「私の能力を活かせる場所を探しています。騎士団長に相談したところ、ハイブリッジ騎士爵領でなら仕事があるかもしれないとアドバイスをいただけました」
「騎士団長にまで相談済みなのか」
「はい。そこで、志を同じくする私の部下とともに、この街に来たのです」
「部下?」
「ええ。あまり大人数で押しかけるのも無作法ですので、今は宿屋で待機させております。人数は5名です」
「5人……。ナオンを含めて、6人ということか」
「はい。どうか、私たちを雇い入れていただけないでしょうか? 街の治安維持や盗賊退治など、お任せください」
ナオンがそう言って、頭を下げる。
さて。
どうしたものか。
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