【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
499話 サリエの講義とアイリスの鍛錬
孤児院を訪問しているところだ。
同行者は、俺、ミティ、ニム、サリエ、アイリス、クリスティ、ロロである。
「いいですか? あなたたちは、ハイブリッジ騎士爵様のおかげで生活が安定しました。その恩を決して忘れてはなりませんよ」
「はい! サリエ様!」
「肝に銘じます!」
サリエのもとには、比較的行儀のいい少年少女が集まっている。
何やら心構えに関する講義を行っているようだ。
彼女は男爵家次女であり、医師を志して勉強に励んでいる。
ミリオンズの中で、もっとも自律心があるのが彼女だと思う。
アイリスや蓮華あたりもかなり真面目だが。
サリエと同じく貴族家の娘であるリーゼロッテはどうだろう?
民衆を想う気持ちはあるし、かつてファイアードラゴンへの対応方針を巡って実家を飛び出したような気概もあるが……。
それ以外の面では、かなり適当だ。
日々、食っちゃ寝の生活をしている。
生真面目で厳格なサリエとは対照的だ。
もちろん、俺は両者とも好きだ。
「……では、皆さんの心構えを正したところで、本題に入りましょう。治療魔法、植物魔法、棒術、裁縫術、社交術。私に教えられることは何でも教えてあげますよ。ただし、将来はハイブリッジ家に忠誠を誓うことを約束してもらいます」
「俺は治療魔法の練習がしたい!」
「わたしは裁縫に興味があるなあ」
「いいでしょう。順番に教えていきます」
サリエが子どもたちに指導を始める。
俺と彼女は結婚していないし、親であるハルク男爵にもまだ話を通してはいないが、俺と彼女自身の意思は定まっている。
半ば結婚したようなものと言っても過言ではないだろう。
彼女は早くも、俺の妻になったかのように人々に接する。
今行っているのも、将来的に俺の有能な配下を増やすためのものだ。
「さあて。今日も武闘の鍛錬を始めるよー。みんな、ちゃんと復習はしていたかな?」
「「「はーい!」」」
アイリスの問いに、子どもたちが元気よくそう答える。
彼女の教え方はすごく優しく、子どもたちから特に好評である。
厳しくするのが苦手なようで、もしかすると人によっては合わない可能性もあるが……。
今のところはうまく回っているようで、子どもたちが伸び伸びと鍛錬をしている。
「ここにいるみんなは、冒険者に興味があるんだよね。実際に狩りをするときには武器を使う人が多いだろうけど……。ここで学んだ身のこなしは流用できるし、万が一武器を失ったら最後は己の肉体が頼りになるからね。しっかり鍛えておこう」
アイリスが子どもたちにそう説明する。
子どもたちは素直に従い、武闘の鍛錬に励む。
さらに、アイリスとともに子どもたちに指導を行っている者がいる。
「腕の力は付いてきているな! だが、手打ちになっているぜ!」
「手打ち?」
「ああ! こうやって……体重を乗せてパンチを放つと、威力が増すんだぜ!」
「なるほど!」
少年に指導しているのは、猫獣人の少女クリスティである。
彼女は、俺が数か月前に購入した犯罪奴隷だ。
奴隷なので俺に従うのは当然のことなのだが、購入直後は渋々従っているという態度だった。
彼女が生まれた部族は、”自分より強いやつにしか従わない”という風習があったためだ。
そこで俺は彼女と模擬試合をして実力を見せた。
それ以降は忠義度が上がり、俺に一定の敬意を払うようになってくれたのだが……。
「アイリス姉さん! こっちの奴らはちゃんと復習して鍛錬していたみたいですぜ!」
「そう、よかったよ。手伝ってくれてありがとうね。クリスティちゃん」
クリスティは、俺よりもアイリスによくなついている。
魔法や剣術を込みでなら俺もやすやすとアイリスに負けるつもりはないのだが、クリスティが得意としている武闘という土俵では俺がアイリスに勝てる余地はない。
より強いアイリスになつくのは、当然といえば当然だ。
俺、ニム、ミティ、サリエ、アイリス、クリスティ。
みんなで、それぞれ少年少女の相手をしていく。
楽しみという点でも将来への学びという点でも、子どもたちにとって非常に有意義な時間だろう。
「…………(にこにこ)」
そんな俺たちを、ロロが満足げな表情で眺めている。
彼女はまだ6歳なのだが、非常に大人びている。
また、座学においても身体能力においても、標準的な同年代の能力を大きく超えている。
登用試験の筆記テストでは、大人に混じって平均点近くを叩き出した。
また、模擬試合ではヘッポコ少年トリスタに競り勝った。
「おっと。そう言えば、ロロからみんなにプレゼントがあるんだったな」
俺は子どもたちに向けて、そう言う。
「プレゼント?」
「なんだろ?」
子どもたちが俺やロロの方を見る。
俺もロロの方に視線を向け、口を開く。
「よし、ロロ。見せてやれ。ミティも手伝ってやってくれ」
「…………(こくり)」
「わかりました!」
2人はアイテムバッグから、布に包まれたとある物を取り出して地面に置く。
「なにが入ってるの~?」
「気になる~」
子どもたちがミティとロロに寄ってきて、興味深そうに見ている。
さて。
彼らには、喜んでもらいたいところだ。
同行者は、俺、ミティ、ニム、サリエ、アイリス、クリスティ、ロロである。
「いいですか? あなたたちは、ハイブリッジ騎士爵様のおかげで生活が安定しました。その恩を決して忘れてはなりませんよ」
「はい! サリエ様!」
「肝に銘じます!」
サリエのもとには、比較的行儀のいい少年少女が集まっている。
何やら心構えに関する講義を行っているようだ。
彼女は男爵家次女であり、医師を志して勉強に励んでいる。
ミリオンズの中で、もっとも自律心があるのが彼女だと思う。
アイリスや蓮華あたりもかなり真面目だが。
サリエと同じく貴族家の娘であるリーゼロッテはどうだろう?
民衆を想う気持ちはあるし、かつてファイアードラゴンへの対応方針を巡って実家を飛び出したような気概もあるが……。
それ以外の面では、かなり適当だ。
日々、食っちゃ寝の生活をしている。
生真面目で厳格なサリエとは対照的だ。
もちろん、俺は両者とも好きだ。
「……では、皆さんの心構えを正したところで、本題に入りましょう。治療魔法、植物魔法、棒術、裁縫術、社交術。私に教えられることは何でも教えてあげますよ。ただし、将来はハイブリッジ家に忠誠を誓うことを約束してもらいます」
「俺は治療魔法の練習がしたい!」
「わたしは裁縫に興味があるなあ」
「いいでしょう。順番に教えていきます」
サリエが子どもたちに指導を始める。
俺と彼女は結婚していないし、親であるハルク男爵にもまだ話を通してはいないが、俺と彼女自身の意思は定まっている。
半ば結婚したようなものと言っても過言ではないだろう。
彼女は早くも、俺の妻になったかのように人々に接する。
今行っているのも、将来的に俺の有能な配下を増やすためのものだ。
「さあて。今日も武闘の鍛錬を始めるよー。みんな、ちゃんと復習はしていたかな?」
「「「はーい!」」」
アイリスの問いに、子どもたちが元気よくそう答える。
彼女の教え方はすごく優しく、子どもたちから特に好評である。
厳しくするのが苦手なようで、もしかすると人によっては合わない可能性もあるが……。
今のところはうまく回っているようで、子どもたちが伸び伸びと鍛錬をしている。
「ここにいるみんなは、冒険者に興味があるんだよね。実際に狩りをするときには武器を使う人が多いだろうけど……。ここで学んだ身のこなしは流用できるし、万が一武器を失ったら最後は己の肉体が頼りになるからね。しっかり鍛えておこう」
アイリスが子どもたちにそう説明する。
子どもたちは素直に従い、武闘の鍛錬に励む。
さらに、アイリスとともに子どもたちに指導を行っている者がいる。
「腕の力は付いてきているな! だが、手打ちになっているぜ!」
「手打ち?」
「ああ! こうやって……体重を乗せてパンチを放つと、威力が増すんだぜ!」
「なるほど!」
少年に指導しているのは、猫獣人の少女クリスティである。
彼女は、俺が数か月前に購入した犯罪奴隷だ。
奴隷なので俺に従うのは当然のことなのだが、購入直後は渋々従っているという態度だった。
彼女が生まれた部族は、”自分より強いやつにしか従わない”という風習があったためだ。
そこで俺は彼女と模擬試合をして実力を見せた。
それ以降は忠義度が上がり、俺に一定の敬意を払うようになってくれたのだが……。
「アイリス姉さん! こっちの奴らはちゃんと復習して鍛錬していたみたいですぜ!」
「そう、よかったよ。手伝ってくれてありがとうね。クリスティちゃん」
クリスティは、俺よりもアイリスによくなついている。
魔法や剣術を込みでなら俺もやすやすとアイリスに負けるつもりはないのだが、クリスティが得意としている武闘という土俵では俺がアイリスに勝てる余地はない。
より強いアイリスになつくのは、当然といえば当然だ。
俺、ニム、ミティ、サリエ、アイリス、クリスティ。
みんなで、それぞれ少年少女の相手をしていく。
楽しみという点でも将来への学びという点でも、子どもたちにとって非常に有意義な時間だろう。
「…………(にこにこ)」
そんな俺たちを、ロロが満足げな表情で眺めている。
彼女はまだ6歳なのだが、非常に大人びている。
また、座学においても身体能力においても、標準的な同年代の能力を大きく超えている。
登用試験の筆記テストでは、大人に混じって平均点近くを叩き出した。
また、模擬試合ではヘッポコ少年トリスタに競り勝った。
「おっと。そう言えば、ロロからみんなにプレゼントがあるんだったな」
俺は子どもたちに向けて、そう言う。
「プレゼント?」
「なんだろ?」
子どもたちが俺やロロの方を見る。
俺もロロの方に視線を向け、口を開く。
「よし、ロロ。見せてやれ。ミティも手伝ってやってくれ」
「…………(こくり)」
「わかりました!」
2人はアイテムバッグから、布に包まれたとある物を取り出して地面に置く。
「なにが入ってるの~?」
「気になる~」
子どもたちがミティとロロに寄ってきて、興味深そうに見ている。
さて。
彼らには、喜んでもらいたいところだ。
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