【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
496話 リンへの加護(小)付与
リンといっしょに寝た翌朝だ。
部屋にやって来たレインに誤解されたが、がんばって説明して何とか誤解を解いた。
リンはまだ寝ている。
そろそろ起こしていっしょに朝食に向かいたいところなのだが、その前に整理しておきたいことがある。
加護の件だ。
リンの目を治療し、日頃から甘やかし、両親との再会を取り計らい、そして昨日は仲良く添い寝をした。
その結果、とうとう忠義度が40に達し、加護(小)の条件を満たしたのだ。
さっそく付与を実行しておく。
レベル?、リン=シャオ
種族:ヒューマン
身分:隷属奴隷
役割:メイド見習い
職業:ーー
ランク:ーー
HP:???
MP:高め
腕力:低め
脚力:???
体力:???
器用:???
魔力:???
残りスキルポイント:???
スキル:
清掃術レベル2(1+1)
加護付与(小)による補正:
全ステータスの2割上昇
所持スキルの内の最大3つのスキルレベルをそれぞれ1ずつ上昇
俺の加護(小)のチートは、比較的最近手に入れたものだ。
具体的には、半年ほど前である。
その時点で、ミティ、アイリス、モニカ、ニム、ユナ、マリアには通常の加護を付与済みだった。
サリエとリーゼロッテには、加護(小)を経由して今は通常の加護を付与済みである。
蓮華には加護(小)のみを付与済みだ。
そこに、リンが加わることになる。
しかし、加護(小)だけではまだまだ強化率が心もとない。
その恩恵は『全ステータスの2割上昇』と『所持スキルの内の最大3つのスキルレベルをそれぞれ1ずつ上昇』であり、チートと呼ぶとやや大げさだ。
サリエの場合も、加護(小)だけの時点ではさほど活躍していなかった。
彼女の存在感が増したのは、通常の加護が付与されて以降だ。
特にアヴァロン迷宮を攻略しファイアードラゴン戦後のスキル強化を終えてからの彼女は、治療魔法レベル5のオールヒールやオーバーヒールで大活躍をしている。
リーゼロッテは加護(小)だけの状態でもなかなかの活躍を見せていた。
そして、蓮華は今も加護(小)だけだが、十分な戦闘能力を誇る。
しかし、それはリーゼロッテと蓮華の実力の高さも影響している。
彼女たちはもともとCランク冒険者だったからな。
つまり何が言いたいのかというと、加護が付いたからといってリンをミリオンズに加入させるのは早計だろうということだ。
もちろん同じパーティで活動すればその分接する機会が増えて忠義度をさらに稼ぐことも可能なのだろうが……。
リンはこの屋敷に住み込みで働いているため、日常的に接する機会はたくさんある。
危険度の高い冒険者活動にわざわざ同行させる必要もないと思われる。
やはり、まだしばらくは普通にこの屋敷で働いてもらおう。
両親とも同居するわけだし、失われた親子の時間を取り戻してもらうのがいい。
俺はお邪魔虫だ。
と、俺がそんなことを考えているうちに……
「ふぁああ……。よく寝ましたぁ……」
リンが目を覚ました。
「おはよう。リン。そろそろ起きて朝ご飯に行くぞ」
「はいぃ……。ご主人さまぁ、今起きますぅ……」
まだ眠そうだが、がんばってベッドから起き上がっている。
7歳なのに、見事な自律心だ。
なかなかやるな。
そういえば、子どもの方が大人よりもたくさんの睡眠時間が必要なのだったか?
昨晩、俺とリンは同じくらいの時刻に就寝した。
俺の睡眠時間は足りているが、子どものリンはやや睡眠不足気味かもしれない。
……まあ、彼女の労働時間は1日あたり3時間以下だし、気にするほどでもないか。
眠ければ、適当に昼寝をする時間はある。
「昨日はよく眠れたか? 何か体調に異変は感じないか?」
俺はそう探りを入れる。
「異変ですかぁ? ……そういえば、何だか力がみなぎってくる気がしますぅ」
「力、か」
「はいぃ。ご主人さまといっしょに寝られて、パワーをいただけたのでしょうか……」
リンがそう言う。
あまり深い意味はないのだろうが、思わずドキリとしてしまう。
彼女が感じている力は、加護(小)によるステータスの2割向上効果だろう。
俺がパワーを与えたと言っても過言ではない。
「ふむ。何にせよ、活力がみなぎるのはいいことだな。レインやクルミナの下で、仕事をがんばるようにな。余裕があれば、両親の畑仕事を手伝ってもいいぞ?」
「わかりましたぁ。まずは、見習いを卒業できるようにメイドさんのお仕事をがんばりますぅ」
「おう」
「何だか、お掃除のコツも突然掴んだような気がしますぅ。今日から、どんどんきれいにしていきますよぉ」
なるほど。
ステータス画面で確認した通り、加護(小)の恩恵はしっかりとスキルにも及んでいるようだな。
彼女がもともと持っていたスキルは清掃術レベル1だ。
おそらく、この屋敷に来て働き始めてから得たスキルだろう。
およそ半年間働いていたわけだし、レベル1のスキルぐらいは身についていてもおかしくはないな。
そしてそれが、加護の恩恵によりレベル2に上昇した。
「リンには期待しているぞ。今後もよろしく頼む」
レベル2のスキルは、大人基準では一級品というわけではない。
スキルの内容にもよるが、おおよそセミプロみたいなものだ。
だが、そのスキルを7歳児が持っているとなるとかなりめずらしいだろう。
彼女には、メイドのホープとしてがんばっていってもらいたい。
さて……。
リンたち一家の件は、とりあえずひと段落したと言っていいだろう。
彼女に加護(小)を無事に付与できたことだしな。
続けてパリンたちに加護(小)を付与できれば理想的だが、それにはやや時間がかかりそうだ。
やはり、ある程度年齢を重ねている者は忠義度が上がりにくい。
そろそろ、他の課題にも取り掛かるか。
ロロの孤児院の援助、キリヤとヴィルナの仲の進展、トリスタとヒナの仲の進展。
クリスティの武闘の上達具合の確認、ニルスとハンナの今後のこと、ネスターとシェリーの今後のこと。
アヴァロン迷宮で手に入れた朽ちた剣の修繕。
屋敷に住まう謎の霊的存在の調査。
西の森の開発。
ニム、ユナとの結婚の件の具体的な進展。
マリアとの結婚の件をバルダインやナスタシアに相談。
サリエとの結婚の剣をハルク男爵に報告。
こう整理してみると、やることがメチャクチャたくさんあるなあ。
がんばって一つ一つをこなしていく必要がある。
部屋にやって来たレインに誤解されたが、がんばって説明して何とか誤解を解いた。
リンはまだ寝ている。
そろそろ起こしていっしょに朝食に向かいたいところなのだが、その前に整理しておきたいことがある。
加護の件だ。
リンの目を治療し、日頃から甘やかし、両親との再会を取り計らい、そして昨日は仲良く添い寝をした。
その結果、とうとう忠義度が40に達し、加護(小)の条件を満たしたのだ。
さっそく付与を実行しておく。
レベル?、リン=シャオ
種族:ヒューマン
身分:隷属奴隷
役割:メイド見習い
職業:ーー
ランク:ーー
HP:???
MP:高め
腕力:低め
脚力:???
体力:???
器用:???
魔力:???
残りスキルポイント:???
スキル:
清掃術レベル2(1+1)
加護付与(小)による補正:
全ステータスの2割上昇
所持スキルの内の最大3つのスキルレベルをそれぞれ1ずつ上昇
俺の加護(小)のチートは、比較的最近手に入れたものだ。
具体的には、半年ほど前である。
その時点で、ミティ、アイリス、モニカ、ニム、ユナ、マリアには通常の加護を付与済みだった。
サリエとリーゼロッテには、加護(小)を経由して今は通常の加護を付与済みである。
蓮華には加護(小)のみを付与済みだ。
そこに、リンが加わることになる。
しかし、加護(小)だけではまだまだ強化率が心もとない。
その恩恵は『全ステータスの2割上昇』と『所持スキルの内の最大3つのスキルレベルをそれぞれ1ずつ上昇』であり、チートと呼ぶとやや大げさだ。
サリエの場合も、加護(小)だけの時点ではさほど活躍していなかった。
彼女の存在感が増したのは、通常の加護が付与されて以降だ。
特にアヴァロン迷宮を攻略しファイアードラゴン戦後のスキル強化を終えてからの彼女は、治療魔法レベル5のオールヒールやオーバーヒールで大活躍をしている。
リーゼロッテは加護(小)だけの状態でもなかなかの活躍を見せていた。
そして、蓮華は今も加護(小)だけだが、十分な戦闘能力を誇る。
しかし、それはリーゼロッテと蓮華の実力の高さも影響している。
彼女たちはもともとCランク冒険者だったからな。
つまり何が言いたいのかというと、加護が付いたからといってリンをミリオンズに加入させるのは早計だろうということだ。
もちろん同じパーティで活動すればその分接する機会が増えて忠義度をさらに稼ぐことも可能なのだろうが……。
リンはこの屋敷に住み込みで働いているため、日常的に接する機会はたくさんある。
危険度の高い冒険者活動にわざわざ同行させる必要もないと思われる。
やはり、まだしばらくは普通にこの屋敷で働いてもらおう。
両親とも同居するわけだし、失われた親子の時間を取り戻してもらうのがいい。
俺はお邪魔虫だ。
と、俺がそんなことを考えているうちに……
「ふぁああ……。よく寝ましたぁ……」
リンが目を覚ました。
「おはよう。リン。そろそろ起きて朝ご飯に行くぞ」
「はいぃ……。ご主人さまぁ、今起きますぅ……」
まだ眠そうだが、がんばってベッドから起き上がっている。
7歳なのに、見事な自律心だ。
なかなかやるな。
そういえば、子どもの方が大人よりもたくさんの睡眠時間が必要なのだったか?
昨晩、俺とリンは同じくらいの時刻に就寝した。
俺の睡眠時間は足りているが、子どものリンはやや睡眠不足気味かもしれない。
……まあ、彼女の労働時間は1日あたり3時間以下だし、気にするほどでもないか。
眠ければ、適当に昼寝をする時間はある。
「昨日はよく眠れたか? 何か体調に異変は感じないか?」
俺はそう探りを入れる。
「異変ですかぁ? ……そういえば、何だか力がみなぎってくる気がしますぅ」
「力、か」
「はいぃ。ご主人さまといっしょに寝られて、パワーをいただけたのでしょうか……」
リンがそう言う。
あまり深い意味はないのだろうが、思わずドキリとしてしまう。
彼女が感じている力は、加護(小)によるステータスの2割向上効果だろう。
俺がパワーを与えたと言っても過言ではない。
「ふむ。何にせよ、活力がみなぎるのはいいことだな。レインやクルミナの下で、仕事をがんばるようにな。余裕があれば、両親の畑仕事を手伝ってもいいぞ?」
「わかりましたぁ。まずは、見習いを卒業できるようにメイドさんのお仕事をがんばりますぅ」
「おう」
「何だか、お掃除のコツも突然掴んだような気がしますぅ。今日から、どんどんきれいにしていきますよぉ」
なるほど。
ステータス画面で確認した通り、加護(小)の恩恵はしっかりとスキルにも及んでいるようだな。
彼女がもともと持っていたスキルは清掃術レベル1だ。
おそらく、この屋敷に来て働き始めてから得たスキルだろう。
およそ半年間働いていたわけだし、レベル1のスキルぐらいは身についていてもおかしくはないな。
そしてそれが、加護の恩恵によりレベル2に上昇した。
「リンには期待しているぞ。今後もよろしく頼む」
レベル2のスキルは、大人基準では一級品というわけではない。
スキルの内容にもよるが、おおよそセミプロみたいなものだ。
だが、そのスキルを7歳児が持っているとなるとかなりめずらしいだろう。
彼女には、メイドのホープとしてがんばっていってもらいたい。
さて……。
リンたち一家の件は、とりあえずひと段落したと言っていいだろう。
彼女に加護(小)を無事に付与できたことだしな。
続けてパリンたちに加護(小)を付与できれば理想的だが、それにはやや時間がかかりそうだ。
やはり、ある程度年齢を重ねている者は忠義度が上がりにくい。
そろそろ、他の課題にも取り掛かるか。
ロロの孤児院の援助、キリヤとヴィルナの仲の進展、トリスタとヒナの仲の進展。
クリスティの武闘の上達具合の確認、ニルスとハンナの今後のこと、ネスターとシェリーの今後のこと。
アヴァロン迷宮で手に入れた朽ちた剣の修繕。
屋敷に住まう謎の霊的存在の調査。
西の森の開発。
ニム、ユナとの結婚の件の具体的な進展。
マリアとの結婚の件をバルダインやナスタシアに相談。
サリエとの結婚の剣をハルク男爵に報告。
こう整理してみると、やることがメチャクチャたくさんあるなあ。
がんばって一つ一つをこなしていく必要がある。
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