【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
489話 開墾作業のメンバー集め
リンの父であるパリンやその妻がラーグの街に移住することになった。
荷物などはまた取りに帰ることになる。
しかしその前に、ある程度の用事を済ませておこう。
まずは、畑の開墾からだ。
さっそく街の外にある畑エリアに向かうつもりである。
今この場にいるメンバーは、俺、サリエ、アイリス、リン。
リンの父パリンに、その妻。
合計6人だ。
このメンバーのままでも開墾は可能だが……。
できれば付いてきてほしい者が2人いる。
「ミティ、ニム。畑の開墾を行おうと思う。付いてきてくれないか?」
力仕事といえばミティだ。
そして、畑仕事といえばニムである。
ニムは栽培術レベル3と土魔法レベル5を取得済みだからな。
「はい、がんばります! ……と言いたいところですが、今日は休ませていただいてもよろしいでしょうか?」
ミティがそう言う。
「ん? もちろんそれは構わない。しかし、いったいどうしたんだ? 体調が優れないのか?」
「実はそうなんです。体調管理には気をつけているのですが……。申し訳ありません。せっかく、私の力を必要としてくださっているのに……」
ミティがしょんぼりした顔でそう言う。
彼女の超パワーがあれば、開墾作業はとても捗っただろう。
しかし、体調不良なら仕方ない。
「別に謝る必要はないぞ? ゆっくり休むといい」
「はい。ありがとうございます」
「うーん。ボクも残るよ。少し疲れたみたいだ」
アイリスまでもがそう言う。
ミリオンズに体調不良者が続出しているな。
ルクアージュまでの長旅で疲れが溜まっていたのかもしれない。
しばらくは、このラーグの街でゆっくりしてもらおう。
「ええっと。では、私が治療魔法を掛けましょうか?」
「ううん。たぶん、そういうのじゃないと思う。ありがたいけど、遠慮しておくよ」
サリエの申し出を、アイリスが丁重に断る。
そういうのじゃないって、どういうのなのだろう?
「わ、わたしは元気なのでだいじょうぶですよ。任せてください」
ニムがそう言う。
彼女の体力はミリオンズ内でも随一だ。
体力強化をレベル4にまで伸ばしているからな。
「よろしく頼む。しかし、俺、ニム、サリエの3人だけだと人手が少し不安だな……」
ミティの豪腕に、アイリスの快椀と治療魔法。
この2人がいないと、大幅に戦力がダウンする。
「で、では、ハンナさんとニルスさんに手伝ってもらいましょうか。普段から屋敷内の畑の管理をお任せしていますし、開墾作業においても戦力になるでしょう」
「そうだな、頼んでみよう。今はどこにいるんだ?」
「セバスさんやレインさんの下で、執事やメイドとしての仕事をしていると思います。よ、呼んできますね」
ニムが屋敷の中に入って行く。
と、そこに1人の少女がニムと入れ替わるようにしてこちらに近づいてきた。
ロロだ。
「…………?」
どうしたの、と言いたげな表情でロロがこちらを見つめる。
「え、ええとぉ。ご主人さまが、わたしのお父さんとお母さんのために畑をつくってくれるんだって!」
リンが嬉しそうにロロにそう報告する。
ロロは何も言っていないのだが、よく伝わったな?
さすが、普段から仲がいいだけはある。
「リンの言う通りだ。ロロは何か予定があるのか?」
俺はそう問う。
「…………(ふるふる)」
ロロが首を横に振る。
予定はないらしい。
「では、せっかくだしいっしょに働くか? がんばってくれたら、夕食にデザートをたくさんごちそうしよう」
「…………(こくっ)」
ロロが無言でうなずく。
嬉しそうな表情だ。
時間外労働を申し付けた形だが、そんなに嫌がられなかったな。
まあ、普段から労働時間をかなり短めにしているしな。
元気は有り余っているはずだ。
ロロの孤児院に対する支援をもうひと回り強化してもいいかもしれない。。
前回の訪問では、俺の治療魔法による軽傷の治療や、ニムの土魔法による住宅の簡易補修を行った程度だった。
今の俺たちなら、もっと厚い支援を行うことも可能だ。
それに、ロロの心境も少しだけ気になる。
孤児院出身の平民ロロに比べて、隷属奴隷のリンは身分が下だった。
ロロの両親は行方不明らしい。
一方のリンは、無事に両親と再会し、目の病も完治した。
仲のいい2人だが、ロロが内心で複雑な思いを抱いていてもおかしくはない。
見た感じは大丈夫そうだが、油断は禁物だろう。
リンたち一家に対して大きな援助をしつつある今、孤児院への支援も本格化せねば不公平感が出る。
……と、そんなことを考えているうちにニムがハンナとニルスを連れて戻ってきた。
「お、お待たせしました」
「いや、それほど待っていない。ありがとう、ニム。それにハンナとニルスも、よくぞ引き受けてくれたな」
俺はそう声を掛ける。
「当然のことです。私はお館様の奴隷であり、使用人ですので」
「命じられれば何でもしますよ。俺たち2人分の恩の大きさに比べれば、この程度の仕事は何でもありません」
ハンナとニルスがそう言う。
確かに彼女たちは俺の奴隷だ。
命じた仕事はやって当然ではあるのだろうが、あまりそういう強権的なことはしたくない。
心情を把握しつつ、モチベーションが下がらないように注意しておかないとな。
「では、さっそく向かおう」
俺、ニム、サリエ。
リン、パリンとその妻。
ロロ、ハンナ、ニルス。
9人でラーグの街の外に向かう。
リンの両親がこの街で安定して生活できるように、しっかりとした畑をつくってやることにしよう。
荷物などはまた取りに帰ることになる。
しかしその前に、ある程度の用事を済ませておこう。
まずは、畑の開墾からだ。
さっそく街の外にある畑エリアに向かうつもりである。
今この場にいるメンバーは、俺、サリエ、アイリス、リン。
リンの父パリンに、その妻。
合計6人だ。
このメンバーのままでも開墾は可能だが……。
できれば付いてきてほしい者が2人いる。
「ミティ、ニム。畑の開墾を行おうと思う。付いてきてくれないか?」
力仕事といえばミティだ。
そして、畑仕事といえばニムである。
ニムは栽培術レベル3と土魔法レベル5を取得済みだからな。
「はい、がんばります! ……と言いたいところですが、今日は休ませていただいてもよろしいでしょうか?」
ミティがそう言う。
「ん? もちろんそれは構わない。しかし、いったいどうしたんだ? 体調が優れないのか?」
「実はそうなんです。体調管理には気をつけているのですが……。申し訳ありません。せっかく、私の力を必要としてくださっているのに……」
ミティがしょんぼりした顔でそう言う。
彼女の超パワーがあれば、開墾作業はとても捗っただろう。
しかし、体調不良なら仕方ない。
「別に謝る必要はないぞ? ゆっくり休むといい」
「はい。ありがとうございます」
「うーん。ボクも残るよ。少し疲れたみたいだ」
アイリスまでもがそう言う。
ミリオンズに体調不良者が続出しているな。
ルクアージュまでの長旅で疲れが溜まっていたのかもしれない。
しばらくは、このラーグの街でゆっくりしてもらおう。
「ええっと。では、私が治療魔法を掛けましょうか?」
「ううん。たぶん、そういうのじゃないと思う。ありがたいけど、遠慮しておくよ」
サリエの申し出を、アイリスが丁重に断る。
そういうのじゃないって、どういうのなのだろう?
「わ、わたしは元気なのでだいじょうぶですよ。任せてください」
ニムがそう言う。
彼女の体力はミリオンズ内でも随一だ。
体力強化をレベル4にまで伸ばしているからな。
「よろしく頼む。しかし、俺、ニム、サリエの3人だけだと人手が少し不安だな……」
ミティの豪腕に、アイリスの快椀と治療魔法。
この2人がいないと、大幅に戦力がダウンする。
「で、では、ハンナさんとニルスさんに手伝ってもらいましょうか。普段から屋敷内の畑の管理をお任せしていますし、開墾作業においても戦力になるでしょう」
「そうだな、頼んでみよう。今はどこにいるんだ?」
「セバスさんやレインさんの下で、執事やメイドとしての仕事をしていると思います。よ、呼んできますね」
ニムが屋敷の中に入って行く。
と、そこに1人の少女がニムと入れ替わるようにしてこちらに近づいてきた。
ロロだ。
「…………?」
どうしたの、と言いたげな表情でロロがこちらを見つめる。
「え、ええとぉ。ご主人さまが、わたしのお父さんとお母さんのために畑をつくってくれるんだって!」
リンが嬉しそうにロロにそう報告する。
ロロは何も言っていないのだが、よく伝わったな?
さすが、普段から仲がいいだけはある。
「リンの言う通りだ。ロロは何か予定があるのか?」
俺はそう問う。
「…………(ふるふる)」
ロロが首を横に振る。
予定はないらしい。
「では、せっかくだしいっしょに働くか? がんばってくれたら、夕食にデザートをたくさんごちそうしよう」
「…………(こくっ)」
ロロが無言でうなずく。
嬉しそうな表情だ。
時間外労働を申し付けた形だが、そんなに嫌がられなかったな。
まあ、普段から労働時間をかなり短めにしているしな。
元気は有り余っているはずだ。
ロロの孤児院に対する支援をもうひと回り強化してもいいかもしれない。。
前回の訪問では、俺の治療魔法による軽傷の治療や、ニムの土魔法による住宅の簡易補修を行った程度だった。
今の俺たちなら、もっと厚い支援を行うことも可能だ。
それに、ロロの心境も少しだけ気になる。
孤児院出身の平民ロロに比べて、隷属奴隷のリンは身分が下だった。
ロロの両親は行方不明らしい。
一方のリンは、無事に両親と再会し、目の病も完治した。
仲のいい2人だが、ロロが内心で複雑な思いを抱いていてもおかしくはない。
見た感じは大丈夫そうだが、油断は禁物だろう。
リンたち一家に対して大きな援助をしつつある今、孤児院への支援も本格化せねば不公平感が出る。
……と、そんなことを考えているうちにニムがハンナとニルスを連れて戻ってきた。
「お、お待たせしました」
「いや、それほど待っていない。ありがとう、ニム。それにハンナとニルスも、よくぞ引き受けてくれたな」
俺はそう声を掛ける。
「当然のことです。私はお館様の奴隷であり、使用人ですので」
「命じられれば何でもしますよ。俺たち2人分の恩の大きさに比べれば、この程度の仕事は何でもありません」
ハンナとニルスがそう言う。
確かに彼女たちは俺の奴隷だ。
命じた仕事はやって当然ではあるのだろうが、あまりそういう強権的なことはしたくない。
心情を把握しつつ、モチベーションが下がらないように注意しておかないとな。
「では、さっそく向かおう」
俺、ニム、サリエ。
リン、パリンとその妻。
ロロ、ハンナ、ニルス。
9人でラーグの街の外に向かう。
リンの両親がこの街で安定して生活できるように、しっかりとした畑をつくってやることにしよう。
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