【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
478話 ラーグの街の近郊に到着
さらに1週間以上が経過した。
ミティと蓮華の風魔法、アイリスとサリエの治療魔法、マリアの重力魔法によるスピードアップもあり、馬車はぐんぐんと進んでいく。
そして、ついにラーグの街に帰還した。
「見えてきたぞ。予定よりも早かったな」
「そうだね。みんなのおかげだよ。お父さんとお母さんが心配だったから、早く帰れてよかった」
モニカがそう言う。
彼女の両親について明確な懸念事項があったわけではないが、それでも1か月以上離れて暮らすと不安なものなのだろう。
彼女が街を出て親と離れ離れになるのは、初めての経験だそうだしな。
「す、少しファイティングドッグの数が多いような気がしますね」
「そうだねー。ボクたちが不在の間、繁殖しちゃったのかなあ」
ニムとアイリスがそう言う。
ラーグの街の近郊は比較的平和で、ファイティングドッグぐらいしか出現しない。
しかしそのファイティングドッグの数がやや多いように感じる。
最下級の魔物なので冒険者にとっては問題ない相手だが、一般人にとっては少し怖い存在だろう。
俺も、この世界に来た直後に戦ったときは肝を冷やしたものだ。
「へへっ。ファイティングドッグぐらいなら、俺たちに任せといてくだせえ!」
「私たちも負けないわ! 手柄は譲らないわよ!」
トミーとツキがそう言う。
確かに、Cランクである彼らにとっては問題ない相手だろう。
ファイティングドッグを安全に討伐するには、Eランク冒険者や一般人なら複数人が推奨される。
Dランク冒険者なら1対1。
Cランク冒険者なら、1対複数匹でも対処可能だ。
とはいえ、たかがファイティングドッグを倒す程度では、冒険者としての稼ぎはイマイチである。
彼らは、稼ぎの手段としてファイティングドッグ狩りを行うというよりは、貴族であり領主である俺の心証を良くするために狩ろうとしてくれているのだろう。
「期待しているぞ。まあ、今日は移動の疲れもあるし明日以降でいい。それに、お前たちにもっと適した割の良い仕事があるかもしれないぞ」
俺はそう言う。
ファイティングドッグの数は増えているようだが、今すぐどうこうという話でもない。
疲れを癒やしてもらってからでいいだろう。
1週間以上の長期移動後に即仕事を振るようなブラックではないのだよ、うちは。
また、ファイティングドッグ狩りなんぞにCランク冒険者である彼らを使うのはややもったいない気がするという事情もある。
西の森の開発状況次第だが、そちらの魔物の駆除に精を出してもらったほうがいいかもしれない。
「むっ! タカシ様、あれをご覧ください」
「ん?」
俺はミティが指差した方向を見る。
数人の人影が適度な距離を保ったまま、個別にファイティングドッグと戦っている。
冒険者が狩りを行っているのだろう。
「ふむ。なかなか悪くない動きだ。人数は5人か。Dランク……いや、Cランク下位ぐらいはあるかもしれないな」
「さすがはタカシ様です。一目でそこまで見抜かれるとは」
ミティが感心する。
俺は剣術レベル4、格闘術レベル3、回避術レベル3を取得済みだ。
自身の戦闘能力が向上することに加え、他者の剣術、格闘術、回避術がどの程度のレベルにあるかもなんとなく理解できる。
その上視力強化レベル1を取得済みであり、他者の身のこなしをつぶさに観察することも可能だ。
「あれ? あれってクリスティちゃんだね」
アイリスがそう言う。
彼女の視線の先にいるのは、猫獣人の犯罪奴隷クリスティだ。
犯罪奴隷とはいっても、食うに困っての食い逃げとコソドロの累積によるものであり、極悪人というわけではない。
俺の配下であり、普段は屋敷の警備を任せている。
「はっ! 犬っころなんて、あたいの敵じゃねえぜ!」
彼女は、武闘によりファイティングドッグを蹴散らしていく。
なかなかの実力だ。
以前よりも少し成長しているように思える。
俺たちが不在の間、しっかりと鍛錬を積んでいたようだな。
さらに、彼女から少しだけ離れたところでも、同じくファイティングドッグと交戦している者たちがいる。
「スパーク・スラッシュ!」
「閃光連突!」
人族の青年キリヤと、兎獣人の少女ヴィルナだ。
彼らは登用試験を突破して俺の配下となった者たちだ。
普段は、クリスティと同じく俺の屋敷の警備をしてもらっている。
キリヤは雷魔法を併用した双剣で、ヴィルナは細剣でファイティングドッグを討伐している。
「おお、みんないい動きだなあ……」
「は、はい。腕を上げているみたいですね」
ニムがそう言う。
彼女は登用試験の模擬試合で、キリヤと戦ったことがある。
彼女のロックアーマーの守りをキリヤは突破できなかったが、彼の動き自体はとてもよかった。
「クリスティ、キリヤ、ヴィルナたちでファイティングドッグを間引いてくれている感じか?」
彼女たちの本来の役割は俺の屋敷の警備だ。
とはいえ、他にも警備兵のネスターやシェリー、それに執事のセバスなどが屋敷に常駐している。
俺たちミリオンズが留守の間は、ガチガチに警備する必要はないだろう。
極端に高価な物も置いていないしな。
そのあたりの事情を考慮して、現町長やセバスからの指示や許可によりファイティングドッグ狩りを行っているのかもしれない。
「…………キリヤさん、背後からもう1匹近づいています! オリビアさん、カバーを!」
4人目がそう指示を出す。
彼女の名前はヒナだ。
”天眼”という特殊な技を持つ。
空から俯瞰したような視界により、状況を的確に把握する技だ。
「承知しました! せいっ!」
オリビアがキリヤのカバーに向かい、剣術でファイティングドッグを迎え撃つ。
彼女はサリエの付き人だ。
家事、炊事、戦闘など、ひと通りのことができる。
年齢は20代後半くらいで、いわゆるキャリアウーマンのような雰囲気がある女性だ。
クリスティ、キリヤ、ヴィルナ、ヒナ、オリビア。
彼女たち5人は見事な連携により、近くにいるファイティングドッグを殲滅した。
ひと回り離れたところには他のファイティングドッグがまだいるだろうが、これでも一定程度の間引き効果はあるだろう。
通りがかりに偶然出会っただけだが、とりあえず一声掛けてみるか。
ミティと蓮華の風魔法、アイリスとサリエの治療魔法、マリアの重力魔法によるスピードアップもあり、馬車はぐんぐんと進んでいく。
そして、ついにラーグの街に帰還した。
「見えてきたぞ。予定よりも早かったな」
「そうだね。みんなのおかげだよ。お父さんとお母さんが心配だったから、早く帰れてよかった」
モニカがそう言う。
彼女の両親について明確な懸念事項があったわけではないが、それでも1か月以上離れて暮らすと不安なものなのだろう。
彼女が街を出て親と離れ離れになるのは、初めての経験だそうだしな。
「す、少しファイティングドッグの数が多いような気がしますね」
「そうだねー。ボクたちが不在の間、繁殖しちゃったのかなあ」
ニムとアイリスがそう言う。
ラーグの街の近郊は比較的平和で、ファイティングドッグぐらいしか出現しない。
しかしそのファイティングドッグの数がやや多いように感じる。
最下級の魔物なので冒険者にとっては問題ない相手だが、一般人にとっては少し怖い存在だろう。
俺も、この世界に来た直後に戦ったときは肝を冷やしたものだ。
「へへっ。ファイティングドッグぐらいなら、俺たちに任せといてくだせえ!」
「私たちも負けないわ! 手柄は譲らないわよ!」
トミーとツキがそう言う。
確かに、Cランクである彼らにとっては問題ない相手だろう。
ファイティングドッグを安全に討伐するには、Eランク冒険者や一般人なら複数人が推奨される。
Dランク冒険者なら1対1。
Cランク冒険者なら、1対複数匹でも対処可能だ。
とはいえ、たかがファイティングドッグを倒す程度では、冒険者としての稼ぎはイマイチである。
彼らは、稼ぎの手段としてファイティングドッグ狩りを行うというよりは、貴族であり領主である俺の心証を良くするために狩ろうとしてくれているのだろう。
「期待しているぞ。まあ、今日は移動の疲れもあるし明日以降でいい。それに、お前たちにもっと適した割の良い仕事があるかもしれないぞ」
俺はそう言う。
ファイティングドッグの数は増えているようだが、今すぐどうこうという話でもない。
疲れを癒やしてもらってからでいいだろう。
1週間以上の長期移動後に即仕事を振るようなブラックではないのだよ、うちは。
また、ファイティングドッグ狩りなんぞにCランク冒険者である彼らを使うのはややもったいない気がするという事情もある。
西の森の開発状況次第だが、そちらの魔物の駆除に精を出してもらったほうがいいかもしれない。
「むっ! タカシ様、あれをご覧ください」
「ん?」
俺はミティが指差した方向を見る。
数人の人影が適度な距離を保ったまま、個別にファイティングドッグと戦っている。
冒険者が狩りを行っているのだろう。
「ふむ。なかなか悪くない動きだ。人数は5人か。Dランク……いや、Cランク下位ぐらいはあるかもしれないな」
「さすがはタカシ様です。一目でそこまで見抜かれるとは」
ミティが感心する。
俺は剣術レベル4、格闘術レベル3、回避術レベル3を取得済みだ。
自身の戦闘能力が向上することに加え、他者の剣術、格闘術、回避術がどの程度のレベルにあるかもなんとなく理解できる。
その上視力強化レベル1を取得済みであり、他者の身のこなしをつぶさに観察することも可能だ。
「あれ? あれってクリスティちゃんだね」
アイリスがそう言う。
彼女の視線の先にいるのは、猫獣人の犯罪奴隷クリスティだ。
犯罪奴隷とはいっても、食うに困っての食い逃げとコソドロの累積によるものであり、極悪人というわけではない。
俺の配下であり、普段は屋敷の警備を任せている。
「はっ! 犬っころなんて、あたいの敵じゃねえぜ!」
彼女は、武闘によりファイティングドッグを蹴散らしていく。
なかなかの実力だ。
以前よりも少し成長しているように思える。
俺たちが不在の間、しっかりと鍛錬を積んでいたようだな。
さらに、彼女から少しだけ離れたところでも、同じくファイティングドッグと交戦している者たちがいる。
「スパーク・スラッシュ!」
「閃光連突!」
人族の青年キリヤと、兎獣人の少女ヴィルナだ。
彼らは登用試験を突破して俺の配下となった者たちだ。
普段は、クリスティと同じく俺の屋敷の警備をしてもらっている。
キリヤは雷魔法を併用した双剣で、ヴィルナは細剣でファイティングドッグを討伐している。
「おお、みんないい動きだなあ……」
「は、はい。腕を上げているみたいですね」
ニムがそう言う。
彼女は登用試験の模擬試合で、キリヤと戦ったことがある。
彼女のロックアーマーの守りをキリヤは突破できなかったが、彼の動き自体はとてもよかった。
「クリスティ、キリヤ、ヴィルナたちでファイティングドッグを間引いてくれている感じか?」
彼女たちの本来の役割は俺の屋敷の警備だ。
とはいえ、他にも警備兵のネスターやシェリー、それに執事のセバスなどが屋敷に常駐している。
俺たちミリオンズが留守の間は、ガチガチに警備する必要はないだろう。
極端に高価な物も置いていないしな。
そのあたりの事情を考慮して、現町長やセバスからの指示や許可によりファイティングドッグ狩りを行っているのかもしれない。
「…………キリヤさん、背後からもう1匹近づいています! オリビアさん、カバーを!」
4人目がそう指示を出す。
彼女の名前はヒナだ。
”天眼”という特殊な技を持つ。
空から俯瞰したような視界により、状況を的確に把握する技だ。
「承知しました! せいっ!」
オリビアがキリヤのカバーに向かい、剣術でファイティングドッグを迎え撃つ。
彼女はサリエの付き人だ。
家事、炊事、戦闘など、ひと通りのことができる。
年齢は20代後半くらいで、いわゆるキャリアウーマンのような雰囲気がある女性だ。
クリスティ、キリヤ、ヴィルナ、ヒナ、オリビア。
彼女たち5人は見事な連携により、近くにいるファイティングドッグを殲滅した。
ひと回り離れたところには他のファイティングドッグがまだいるだろうが、これでも一定程度の間引き効果はあるだろう。
通りがかりに偶然出会っただけだが、とりあえず一声掛けてみるか。
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