【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
469話 冒険者ギルドにて
ユナとの初体験を済ませて数日が経過した。
今日は、この街の冒険者ギルドに来た。
「よう。呼ばれたので来てやったぞ」
俺は受付嬢にそう声を掛ける。
やや偉そうだが、俺はBランク冒険者であり貴族でもある。
過度に下手に出るのもそれはそれで微妙だ。
「これはこれは。タカシ=ハイブリッジ騎士爵様に、ミリオンズの皆さま。お待ちしておりました」
受付嬢がそう返答する。
俺の偉そうな態度に、気分を害した様子はない。
やはり、これぐらいの態度が適切だろう。
「それで、用件はなんだ?」
「本日は、ミリオンズの皆さまの最新のギルド貢献値やランクアップなどの報告をさせていただきます。ラスターレイン伯爵家が主導されたアヴァロン迷宮の一件に加え、日頃の狩りの功績も織り込んでいます」
受付嬢がそう言う。
功績として大きいのは、もちろんアヴァロン迷宮の一件だ。
しかし、それ以外にも日々適度に狩りをしている。
塵も積もれば山となる。
ゴブリンやファイティングドッグの討伐程度の功績でも、長い目で見ればバカにできない。
「まずは……。リーダーであるタカシ様のギルド貢献値が1億7000万ガルとなります」
「ふむ。高く評価してくれたようだな」
俺のもともとの貢献値は1億ガルだ。
7000万ガルものアップとなる。
「はい。第六隊を率いて、アヴァロン迷宮を攻略。ファイアードラゴンを弱らせ、パーティメンバーのテイムをサポート。さらには、ラスターレイン伯爵家の闇の瘴気を浄化し、主犯である千氏を捕らえることに成功。その貢献度は計り知れません」
受付嬢がそう言う。
こうして言葉にされると、なかなか頑張ってきたように思う。
まあ、ミティやアイリスたちパーティメンバーのがんばりも大きいが。
「ちなみに、まだAランクにはなれないのか?」
「ええっと……。審査基準は極秘ですので確かなことは言えません。しかし、あともう少しだとだけお伝えしておきます」
ふむ。
これほどの功績を積んでも、即Aランクになれるわけではないのか。
まあ、主観ではかなり濃い活動だったが、実際の活動時間としてはわずか1日だけのことだった
長年冒険者として功績を積んできた者たちにすぐに並び立てるほど甘くもないか。
「次に移ります。ミティ様はギルド貢献値が8200万ガルに、アイリス様は8700万ガルに引き上げとなります」
「今後もがんばりますよ! むんっ!」
「いい感じだね。1億が見えてきたなあ」
ミティとアイリスがそう言う。
俺の加護を得てからの活動期間は、彼女たちが最も長い。
その分、ミリオンズ内でもギルド貢献値が高めだ。
アイリスの言う通り、1億の大台が見えてきた。
俗に言う”超新星”入りも狙えるだろう。
「モニカ様は、ギルド貢献値7400万ガルとなります。そして、冒険者ランクがBに上がります」
「私もBランクか。タカシたち3人に追いついたね」
モニカがそう言う。
雷魔法と武闘を操る彼女は、遠距離戦も近接戦も両方こなすことができる。
アヴァロン迷宮、ファイアードラゴン戦、ラスターレイン伯爵戦。
それぞれにおいて見事に貢献してくれた。
非常に頼りになる存在である。
「続いてニム様です。ギルド貢献値が6900万ガルとなり、冒険者ランクがBに昇格します」
「わ、わたしがBランクですか。何だかとんでもないところまで来てしまったような気がします……」
ニムがそうつぶやく。
「その通りです。ニム様は、サザリアナ王国における歴代Bランク冒険者の中でも、最年少となります! 中央大陸まで含めてもかなりの若さでのBランク昇格ですね! ギルドとしても鼻が高いです!」
受付嬢がハイテンションにそう言う。
やはりそうか。
ニムの年齢でここまで戦える者は、そうはいないだろう。
もちろん俺のチートの恩恵が大きいが、彼女の精神力によるところも大きい。
普通の少女なら、特別な力を手に入れてもまともに戦えない可能性が高い。
普段のニムからはやや気弱さも感じるが、戦闘時の彼女は非常に凛々しい顔つきになる。
頼りになる存在だ。
「……ゴホン! 失礼、少々取り乱しました。次に進みます」
受付嬢が咳払いをして、仕切り直す。
彼女が言葉を続ける。
「ユナ様は、ギルド貢献値が7200万ガルとなります。さらに、冒険者ランクがBランクに昇格となります」
「ふふん。前回の特別表彰に続いて、とても順調ね」
ユナが満足げな表情を浮かべる。
確かに、彼女の昇格は順調だ。
それにしても、7200万ガル?
彼女の貢献値はミティやアイリスと比べても、ひと回り大きくアップしているような……。
「ユナ様は、あのファイアードラゴンのテイムに成功した功労者です! タカシ様たちパーティメンバーのサポートも大きかったと伺っていますので、全ての評価をユナ様に集約したわけではありませんが……。今後、ファイアードラゴンを見事に使いこなして見せれば、さらなる貢献値の向上も可能でしょう」
「ふふん。期待していてちょうだいな」
「がんばる!」
ユナとドラちゃんがそう言う。
強大な力を持つドラちゃんと連れ回すのは少しリスクがあるが、ドラちゃんのこの温厚さを見ていればそのような心配も無用に思えてくる。
「次は、リーゼロッテ様です。新たに、特別表彰制度の対象者に認定させていただきました。二つ名は”蒼穹”。ギルド貢献値は2800万ガルとなります」
受付嬢がそう言う。
特別表彰者の写真が載っている紙をこちらに差し出す。
青い髪をたなびかせて、真剣な表情で呪文を詠唱しているリーゼロッテが映っている。
「わたくしが特別表彰者ですか。家出をして冒険者になって、なかなか長く活動してきましたが……。感慨深いものですわね」
「おめでとう、リーゼ。蒼穹は、確か青い空を表す言葉だったか……」
俺はそう言う。
リーゼロッテは、水魔法をレベル5にまで伸ばしている。
水を使った攻撃魔法はお手の物だ。
もちろん、攻撃魔法だけではない。
雨雲を晴らす『蒼穹の担い手~スカイブルー~』や、相手の水魔法の制御を奪う『アクア・マスター』という強力な魔法も行使できる。
「はい。リーゼロッテ様は、単身で天候操作系の魔法を行使されたとうかがっております。そちらを加味して二つ名を決定させていただきました」
受付嬢がそう言う。
天候操作は、かなり大掛かりな魔法だ。
リールバッハたちも魔法により大雨を降らせていた。
しかし、あれはリールバッハ、マルセラ、リカルロイゼ、リルクヴィスト、シャルレーヌの5人の力を結集させ、さらに大量の水の魔石によるブーストを行って発動した水魔法だったそうだ。
単身でその魔法に対抗し、見事に雨雲を晴らさせたリーゼロッテの魔法の力量は桁外れである。
ギルドがそこに着目するのもムリはない。
「特別表彰者として、そしてタカシさんの妻として、二つ名に恥じぬ貢献をしていかないといけませんわね」
「ああ。まあ、リーゼはおいしいものをたくさん食べてくれるだけでもいいぞ。ムリのない範囲でがんばってくれ」
俺の名声を上げることにやりがいを感じているミティ。
もともと世のため人のために活動することを好むアイリス。
未知の料理を探求することに余念がないモニカ。
彼女たちと同等の熱意をリーゼロッテに求めるのは酷かもしれない。
俺のチートがあればそれなりに結果は出せるだろうし、ムリのない範囲でがんばってくれれば十分だ。
「わかりましたわ。お気遣いありがとうございます。おいしいもののためにも、がんばりますわ」
リーゼロッテがそう意気込む。
そう言えば、彼女には食の追求という目的があったか。
料理人として食を追求するモニカと、食べる側として食を追求するリーゼロッテ。
少し方向性は違うが、概ね似通っているとも言える。
食のためなら、リーゼロッテもムリなくがんばってくれそうだ。
次は……。
マリア、サリエ、蓮華あたりか。
彼女たちの功績に対する評価も楽しみなところだ。
今日は、この街の冒険者ギルドに来た。
「よう。呼ばれたので来てやったぞ」
俺は受付嬢にそう声を掛ける。
やや偉そうだが、俺はBランク冒険者であり貴族でもある。
過度に下手に出るのもそれはそれで微妙だ。
「これはこれは。タカシ=ハイブリッジ騎士爵様に、ミリオンズの皆さま。お待ちしておりました」
受付嬢がそう返答する。
俺の偉そうな態度に、気分を害した様子はない。
やはり、これぐらいの態度が適切だろう。
「それで、用件はなんだ?」
「本日は、ミリオンズの皆さまの最新のギルド貢献値やランクアップなどの報告をさせていただきます。ラスターレイン伯爵家が主導されたアヴァロン迷宮の一件に加え、日頃の狩りの功績も織り込んでいます」
受付嬢がそう言う。
功績として大きいのは、もちろんアヴァロン迷宮の一件だ。
しかし、それ以外にも日々適度に狩りをしている。
塵も積もれば山となる。
ゴブリンやファイティングドッグの討伐程度の功績でも、長い目で見ればバカにできない。
「まずは……。リーダーであるタカシ様のギルド貢献値が1億7000万ガルとなります」
「ふむ。高く評価してくれたようだな」
俺のもともとの貢献値は1億ガルだ。
7000万ガルものアップとなる。
「はい。第六隊を率いて、アヴァロン迷宮を攻略。ファイアードラゴンを弱らせ、パーティメンバーのテイムをサポート。さらには、ラスターレイン伯爵家の闇の瘴気を浄化し、主犯である千氏を捕らえることに成功。その貢献度は計り知れません」
受付嬢がそう言う。
こうして言葉にされると、なかなか頑張ってきたように思う。
まあ、ミティやアイリスたちパーティメンバーのがんばりも大きいが。
「ちなみに、まだAランクにはなれないのか?」
「ええっと……。審査基準は極秘ですので確かなことは言えません。しかし、あともう少しだとだけお伝えしておきます」
ふむ。
これほどの功績を積んでも、即Aランクになれるわけではないのか。
まあ、主観ではかなり濃い活動だったが、実際の活動時間としてはわずか1日だけのことだった
長年冒険者として功績を積んできた者たちにすぐに並び立てるほど甘くもないか。
「次に移ります。ミティ様はギルド貢献値が8200万ガルに、アイリス様は8700万ガルに引き上げとなります」
「今後もがんばりますよ! むんっ!」
「いい感じだね。1億が見えてきたなあ」
ミティとアイリスがそう言う。
俺の加護を得てからの活動期間は、彼女たちが最も長い。
その分、ミリオンズ内でもギルド貢献値が高めだ。
アイリスの言う通り、1億の大台が見えてきた。
俗に言う”超新星”入りも狙えるだろう。
「モニカ様は、ギルド貢献値7400万ガルとなります。そして、冒険者ランクがBに上がります」
「私もBランクか。タカシたち3人に追いついたね」
モニカがそう言う。
雷魔法と武闘を操る彼女は、遠距離戦も近接戦も両方こなすことができる。
アヴァロン迷宮、ファイアードラゴン戦、ラスターレイン伯爵戦。
それぞれにおいて見事に貢献してくれた。
非常に頼りになる存在である。
「続いてニム様です。ギルド貢献値が6900万ガルとなり、冒険者ランクがBに昇格します」
「わ、わたしがBランクですか。何だかとんでもないところまで来てしまったような気がします……」
ニムがそうつぶやく。
「その通りです。ニム様は、サザリアナ王国における歴代Bランク冒険者の中でも、最年少となります! 中央大陸まで含めてもかなりの若さでのBランク昇格ですね! ギルドとしても鼻が高いです!」
受付嬢がハイテンションにそう言う。
やはりそうか。
ニムの年齢でここまで戦える者は、そうはいないだろう。
もちろん俺のチートの恩恵が大きいが、彼女の精神力によるところも大きい。
普通の少女なら、特別な力を手に入れてもまともに戦えない可能性が高い。
普段のニムからはやや気弱さも感じるが、戦闘時の彼女は非常に凛々しい顔つきになる。
頼りになる存在だ。
「……ゴホン! 失礼、少々取り乱しました。次に進みます」
受付嬢が咳払いをして、仕切り直す。
彼女が言葉を続ける。
「ユナ様は、ギルド貢献値が7200万ガルとなります。さらに、冒険者ランクがBランクに昇格となります」
「ふふん。前回の特別表彰に続いて、とても順調ね」
ユナが満足げな表情を浮かべる。
確かに、彼女の昇格は順調だ。
それにしても、7200万ガル?
彼女の貢献値はミティやアイリスと比べても、ひと回り大きくアップしているような……。
「ユナ様は、あのファイアードラゴンのテイムに成功した功労者です! タカシ様たちパーティメンバーのサポートも大きかったと伺っていますので、全ての評価をユナ様に集約したわけではありませんが……。今後、ファイアードラゴンを見事に使いこなして見せれば、さらなる貢献値の向上も可能でしょう」
「ふふん。期待していてちょうだいな」
「がんばる!」
ユナとドラちゃんがそう言う。
強大な力を持つドラちゃんと連れ回すのは少しリスクがあるが、ドラちゃんのこの温厚さを見ていればそのような心配も無用に思えてくる。
「次は、リーゼロッテ様です。新たに、特別表彰制度の対象者に認定させていただきました。二つ名は”蒼穹”。ギルド貢献値は2800万ガルとなります」
受付嬢がそう言う。
特別表彰者の写真が載っている紙をこちらに差し出す。
青い髪をたなびかせて、真剣な表情で呪文を詠唱しているリーゼロッテが映っている。
「わたくしが特別表彰者ですか。家出をして冒険者になって、なかなか長く活動してきましたが……。感慨深いものですわね」
「おめでとう、リーゼ。蒼穹は、確か青い空を表す言葉だったか……」
俺はそう言う。
リーゼロッテは、水魔法をレベル5にまで伸ばしている。
水を使った攻撃魔法はお手の物だ。
もちろん、攻撃魔法だけではない。
雨雲を晴らす『蒼穹の担い手~スカイブルー~』や、相手の水魔法の制御を奪う『アクア・マスター』という強力な魔法も行使できる。
「はい。リーゼロッテ様は、単身で天候操作系の魔法を行使されたとうかがっております。そちらを加味して二つ名を決定させていただきました」
受付嬢がそう言う。
天候操作は、かなり大掛かりな魔法だ。
リールバッハたちも魔法により大雨を降らせていた。
しかし、あれはリールバッハ、マルセラ、リカルロイゼ、リルクヴィスト、シャルレーヌの5人の力を結集させ、さらに大量の水の魔石によるブーストを行って発動した水魔法だったそうだ。
単身でその魔法に対抗し、見事に雨雲を晴らさせたリーゼロッテの魔法の力量は桁外れである。
ギルドがそこに着目するのもムリはない。
「特別表彰者として、そしてタカシさんの妻として、二つ名に恥じぬ貢献をしていかないといけませんわね」
「ああ。まあ、リーゼはおいしいものをたくさん食べてくれるだけでもいいぞ。ムリのない範囲でがんばってくれ」
俺の名声を上げることにやりがいを感じているミティ。
もともと世のため人のために活動することを好むアイリス。
未知の料理を探求することに余念がないモニカ。
彼女たちと同等の熱意をリーゼロッテに求めるのは酷かもしれない。
俺のチートがあればそれなりに結果は出せるだろうし、ムリのない範囲でがんばってくれれば十分だ。
「わかりましたわ。お気遣いありがとうございます。おいしいもののためにも、がんばりますわ」
リーゼロッテがそう意気込む。
そう言えば、彼女には食の追求という目的があったか。
料理人として食を追求するモニカと、食べる側として食を追求するリーゼロッテ。
少し方向性は違うが、概ね似通っているとも言える。
食のためなら、リーゼロッテもムリなくがんばってくれそうだ。
次は……。
マリア、サリエ、蓮華あたりか。
彼女たちの功績に対する評価も楽しみなところだ。
コメント