【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
467話 ユナからの深夜の呼び出し
リーゼロッテとの初体験を済ませて数日が経過した。
あの日以降、俺たちミリオンズはラスターレイン伯爵家に泊まらせてもらっている。
俺とリーゼロッテが深い仲になったのはリールバッハやマルセラたちも勘付いているようで、満足げな雰囲気を感じられる。
ただし、結婚式の詳細日程は未定だ。
今は夜。
与えられた部屋のうちの一部屋にミリオンズのみんなで集まっている。
「ふう。今日もよく遊んだな」
「ふふん。海に入るのは、気持ちがいいわね」
「私もたくさん泳いだ!」
俺の言葉を受けて、ユナとドラちゃんがそう言う。
今日の日中はまた海水浴を行った。
少しのんびりし過ぎな気がしないでもないが、まあいいだろう。
世界滅亡まであと28年以上の猶予があるからな。
今から肩肘を張っていても仕方ない。
「そうですね! 私は”どすこい寿司”の料理がおいしかったです!」
「本当にね。できれば、今後も食べたいところだけど……」
ミティとアイリスがそう言う。
彼女たちはすっかりルクアージュの魚料理に夢中だ。
特に、寿司が好みなようである。
「板前さんに少しコツを教わったから、ラーグの街に帰ったら練習して再現してみるよ」
モニカがそう言う。
料理の達人である彼女なら、近い料理を再現できるだろう。
多少違っても、それはそれで味わい深くアレンジできるのが彼女の強みだ。
「わあい! マリア、モニカお姉ちゃんの料理大好き!」
「わ、わたしもです。今から楽しみですね」
マリアとニムが期待に満ちた目でそう言う。
「確かに楽しみだな。……それはそうと、そろそろ帰る頃合いだろうかか?」
海水浴、慰労会、海洋温泉。
そしてリーゼロッテとの初体験。
いろいろとあったが、休養はたっぷりととった。
「そうですね。しかし、冒険者ギルドに一度は顔を出しておくべきでしょう」
「ええっと。今回のアヴァロン迷宮の攻略やファイアードラゴンの一件について、わたくしたちラスターレイン伯爵家から詳細な報告書が提出されています。冒険者ギルドにて、それらの報告書が吟味されているはずですわ」
サリエとリーゼロッテがそう言う。
「ふむ。できれば、今回の件の評価を得てから出発するのが良さそうでござるが……」
「ピピッ! あと40時間ほどで評価が確定すると推測します。2日後の日中に冒険者ギルドを訪れるのがよいと推奨します」
蓮華とティーナがそう言う。
何を根拠に推測されているのかはわからないが、高性能ゴーレムのティーナが言うのであれば信用に値する。
「わかった。では2日後に冒険者ギルドを訪れて、それからラーグの街に帰ることにしようか」
「「「異議なし!!!」」」
あと2日か。
またゆっくり観光でもするか。
暇つぶし程度に狩りをするのも悪くないだろう。
●●●
夜になった。
今日は夜の運動会はなしだ。
招かれた身で毎日のようにハッスルするのも気後れする。
俺はリラックスした状態で寝転んでいる。
キングサイズの特大ベッドだ。
俺の近くには、ミティ、アイリス、モニカ、ニム、リーゼロッテが眠っている。
まさに両手に花……どころではなく、全身に花束といったところだ。
「すやすや……」
ミティたちは熟睡している。
幸せそうな顔だ。
そんな彼女たちの平和な寝顔を見ていると、俺も幸せな気持ちになる。
そうして俺が幸せを噛み締めつつ寝転んでいるとき。
1つの人影が近づいてきた。
「ふふん。タカシ、ちょっといいかしら?」
「ユナか。こんな夜更けに、どうした?」
彼女は隣の部屋で寝ていたはず。
「いいから付いてきなさい。大切な話があるのよ」
「わかった」
俺はミティたちを起こさないように、ベッドからこっそりと抜け出す。
そして、ユナとともに部屋を出た。
「…………」
ユナが無言で歩いていく。
とある窓から外に出る。
ラスターレイン伯爵邸の屋根の上だ。
「ふふん。こっちよ」
「ああ」
俺とユナは、屋根の上を歩き始める。
屋敷の隅のほうにある、一際高い塔のような建物に到着した。
ユナの先導のもと、その塔の外壁を軽やかに登っていく。
彼女はいつの間にか”赤狼族獣化”の技を使っている。
この状態になると、体温が上昇し極度に暑がりになるとともに、身体能力が増す。
素早さにおいてはモニカやアイリスのほうが上だが、身のこなしの軽やかさだけで言えばユナも決して引けを取らない。
塔の内部に人の気配はない。
かつては見張り台か何かに使われていたのかもしれないが、今はただの物置になっているといったところか。
「ここが頂上よ。景色はどうかしら?」
「ふむ。すばらしい眺めだな」
俺は眼前の景色を見渡す。
ここは異世界。
現代日本と比べると、夜の灯りは極端に少ない。
とはいえ、魔道具があるので完全な暗闇というわけでもない。
ポツポツと灯りがこぼれている。
そして、月明かりの存在もある。
ルクアージュの美しい街並みや、雄大な海が一望できる。
「この素晴らしい景色をユナと見れてよかったよ。これを見せるために呼んでくれたのか?」
「ふふん。もちろんそれもあるけど……。もっと大切なことがあるのよ」
ユナが景色から視線を外し、こちらを見据える。
暗がりで表情ははっきりとは見えない。
しかし、心なしか赤くなっているように見える。
「ああ、もう……。あっついわね……」
ユナがおもむろに服を脱ぎだす。
獣化の影響か。
「服は俺が預かっておこう」
「ええ。ありがとう……」
ユナの服を俺のアイテムボックスに入れる。
今は塔の頂上だ。
その辺に置いておくと、風が吹いて飛んでいってしまう可能性がある。
アイテムボックスに収納しておくのが安全だろう。
さて。
ユナからの大切な話とは、いったい何なのだろうか。
あの日以降、俺たちミリオンズはラスターレイン伯爵家に泊まらせてもらっている。
俺とリーゼロッテが深い仲になったのはリールバッハやマルセラたちも勘付いているようで、満足げな雰囲気を感じられる。
ただし、結婚式の詳細日程は未定だ。
今は夜。
与えられた部屋のうちの一部屋にミリオンズのみんなで集まっている。
「ふう。今日もよく遊んだな」
「ふふん。海に入るのは、気持ちがいいわね」
「私もたくさん泳いだ!」
俺の言葉を受けて、ユナとドラちゃんがそう言う。
今日の日中はまた海水浴を行った。
少しのんびりし過ぎな気がしないでもないが、まあいいだろう。
世界滅亡まであと28年以上の猶予があるからな。
今から肩肘を張っていても仕方ない。
「そうですね! 私は”どすこい寿司”の料理がおいしかったです!」
「本当にね。できれば、今後も食べたいところだけど……」
ミティとアイリスがそう言う。
彼女たちはすっかりルクアージュの魚料理に夢中だ。
特に、寿司が好みなようである。
「板前さんに少しコツを教わったから、ラーグの街に帰ったら練習して再現してみるよ」
モニカがそう言う。
料理の達人である彼女なら、近い料理を再現できるだろう。
多少違っても、それはそれで味わい深くアレンジできるのが彼女の強みだ。
「わあい! マリア、モニカお姉ちゃんの料理大好き!」
「わ、わたしもです。今から楽しみですね」
マリアとニムが期待に満ちた目でそう言う。
「確かに楽しみだな。……それはそうと、そろそろ帰る頃合いだろうかか?」
海水浴、慰労会、海洋温泉。
そしてリーゼロッテとの初体験。
いろいろとあったが、休養はたっぷりととった。
「そうですね。しかし、冒険者ギルドに一度は顔を出しておくべきでしょう」
「ええっと。今回のアヴァロン迷宮の攻略やファイアードラゴンの一件について、わたくしたちラスターレイン伯爵家から詳細な報告書が提出されています。冒険者ギルドにて、それらの報告書が吟味されているはずですわ」
サリエとリーゼロッテがそう言う。
「ふむ。できれば、今回の件の評価を得てから出発するのが良さそうでござるが……」
「ピピッ! あと40時間ほどで評価が確定すると推測します。2日後の日中に冒険者ギルドを訪れるのがよいと推奨します」
蓮華とティーナがそう言う。
何を根拠に推測されているのかはわからないが、高性能ゴーレムのティーナが言うのであれば信用に値する。
「わかった。では2日後に冒険者ギルドを訪れて、それからラーグの街に帰ることにしようか」
「「「異議なし!!!」」」
あと2日か。
またゆっくり観光でもするか。
暇つぶし程度に狩りをするのも悪くないだろう。
●●●
夜になった。
今日は夜の運動会はなしだ。
招かれた身で毎日のようにハッスルするのも気後れする。
俺はリラックスした状態で寝転んでいる。
キングサイズの特大ベッドだ。
俺の近くには、ミティ、アイリス、モニカ、ニム、リーゼロッテが眠っている。
まさに両手に花……どころではなく、全身に花束といったところだ。
「すやすや……」
ミティたちは熟睡している。
幸せそうな顔だ。
そんな彼女たちの平和な寝顔を見ていると、俺も幸せな気持ちになる。
そうして俺が幸せを噛み締めつつ寝転んでいるとき。
1つの人影が近づいてきた。
「ふふん。タカシ、ちょっといいかしら?」
「ユナか。こんな夜更けに、どうした?」
彼女は隣の部屋で寝ていたはず。
「いいから付いてきなさい。大切な話があるのよ」
「わかった」
俺はミティたちを起こさないように、ベッドからこっそりと抜け出す。
そして、ユナとともに部屋を出た。
「…………」
ユナが無言で歩いていく。
とある窓から外に出る。
ラスターレイン伯爵邸の屋根の上だ。
「ふふん。こっちよ」
「ああ」
俺とユナは、屋根の上を歩き始める。
屋敷の隅のほうにある、一際高い塔のような建物に到着した。
ユナの先導のもと、その塔の外壁を軽やかに登っていく。
彼女はいつの間にか”赤狼族獣化”の技を使っている。
この状態になると、体温が上昇し極度に暑がりになるとともに、身体能力が増す。
素早さにおいてはモニカやアイリスのほうが上だが、身のこなしの軽やかさだけで言えばユナも決して引けを取らない。
塔の内部に人の気配はない。
かつては見張り台か何かに使われていたのかもしれないが、今はただの物置になっているといったところか。
「ここが頂上よ。景色はどうかしら?」
「ふむ。すばらしい眺めだな」
俺は眼前の景色を見渡す。
ここは異世界。
現代日本と比べると、夜の灯りは極端に少ない。
とはいえ、魔道具があるので完全な暗闇というわけでもない。
ポツポツと灯りがこぼれている。
そして、月明かりの存在もある。
ルクアージュの美しい街並みや、雄大な海が一望できる。
「この素晴らしい景色をユナと見れてよかったよ。これを見せるために呼んでくれたのか?」
「ふふん。もちろんそれもあるけど……。もっと大切なことがあるのよ」
ユナが景色から視線を外し、こちらを見据える。
暗がりで表情ははっきりとは見えない。
しかし、心なしか赤くなっているように見える。
「ああ、もう……。あっついわね……」
ユナがおもむろに服を脱ぎだす。
獣化の影響か。
「服は俺が預かっておこう」
「ええ。ありがとう……」
ユナの服を俺のアイテムボックスに入れる。
今は塔の頂上だ。
その辺に置いておくと、風が吹いて飛んでいってしまう可能性がある。
アイテムボックスに収納しておくのが安全だろう。
さて。
ユナからの大切な話とは、いったい何なのだろうか。
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