【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~

猪木洋平@【コミカライズ連載中】

465話 夜襲

 ラスターレイン伯爵家の客室でゆっくりしているところだ。
 この部屋には、俺、ミティ、アイリス、モニカ、ニム、リーゼロッテが泊まることになる。

「さて……。そろそろ夜も遅い。眠ることにしようか」

 俺はそう提案する。

「はい。それもいいですけど………」

「ふふっ。せっかくだし、ボクたちはもう少し起きているよ」

 ミティとアイリスがそう言う。
 何がせっかくなのかはよくわからないが、彼女たちがそう言うのであれば止める必要もないか。

「わかった。俺は先に寝るぞ」

「うん。ゆっくりしなよ。いろいろと疲れもたまっているだろうし」

「そ、そうですね。たっぷりと休んでください」

 モニカとニムがそう言う。
 アヴァロン迷宮やファイヤードラゴンの件が終わってから1週間以上が経過しており、その間はほぼずっとのんびり過ごしている。
 そもそも俺は体力強化レベル2を取得しており、体力は人一倍ある。
 長期的な面での疲労はほとんどたまっていない。

 とはいえ、今日は立食形式の慰労会のあと、海洋温泉での一件があった。
 覗きを企むトミーやギルバートたちを止めるために、それなりの魔力や闘気を消費した。
 極度に疲労しているわけではないが、適度な疲労感はある。

「では、お言葉に甘えて……」

 俺はベッドに横になる。
 かわいい女性たちと同室で眠るとなると少しの緊張感と興奮を覚える。
 しかし同時に、安らぎの感情もある。
 彼女たちとは相当に長い付き合いだからな。

 ミティ、アイリス、モニカとは結婚しているので、名実ともに家族だ。
 ニムとは婚約済み。
 そして、リーゼロッテには先ほど結婚を申し込んだところである。

 よく考えれば、今この部屋には結婚済みか婚約済みの女性しかいないな。
 そのあたりを意識して組まれた部屋割だったのだろうか。
 俺はそんなことを考えながらも、リラックスして意識を手放し始めた。

 ……………………。
 …………。
 ……。

 ふと、体に違和感を覚えた。
 右腕と左腕。
 それに右足と左足。
 それぞれがだれかに触れられている感触がある。

「……ん? なんだ……?」

 俺はそうつぶやく。

「あ。タカシ様が目を覚まされました」

「ありゃ。もう少し行けるところまで行っておこうと思ったのに」

 俺の右手方向からミティ、俺の左手方向からモニカの声が聞こえる。

「わ、わたしの土魔法で何とかしましょうか……?」

「ううん。やっぱり、こういうのはちゃんと起きている状態でしないと……」

 俺の右足方向からニム、左足方向からアイリスの声が聞こえる。
 ここで、俺は瞼を開けた。
 俺の両手両足が、彼女たちによって押さえられているようだ。
 
「みんな、これはいったい……?」

 何をしようというのか。
 俺が何か悪いことをしただろうか。
 ”雪月花”の3人にデレデレしていたのがダメだったのか。
 蓮華、ソフィア、イリアあたりに鼻の下を伸ばしていたのがマズかったのかもしれない。

 ミティやアイリスたちの怒りの制裁が始まろうとしている。
 ……いや、それは考えすぎか?
 押さえられているとはいっても、それほどの力は込められていない。

 両手両足の拘束はその気になれば振り解ける。
 それ以上の違和感を覚える箇所がある。
 具体的にはーー。

「みんな、何をしているんだ? 何か、股間のあたりがスースーするんだが」

「タカシ様のズボンは、脱がさせていただきました!」

「ミティ!? なぜそんなことを!?」

 寝込みを襲って服を脱がせるとは、何という蛮行だ。
 パンツまでは脱がされていないのが救いか。

「ふふ。それはもちろん、考えあってのことだよ」

「タカシにとっても悪いことじゃないと思うけどな」

 アイリスとモニカがそう言う。

「なるほど。つまり……みんないっしょにやろうということか」

 夢の複数プレイだ。
 俺、ミティ、アイリス、モニカで4Pをしよう。
 ずっとやってみたいと思っていたのだが、女性側に失礼な気がして言い出せなかったのだ。

「え、ええと……。今回はそうではありませんよ」

 ニムがおずおずとそう言う。
 そ、そうか。
 彼女もいたのだった。
 
 彼女は子どもというわけではない。
 しかし、大人というわけでもない。
 微妙なお年頃だ。
 そんな彼女の前で、4Pをするわけにはいかない。

 それに、この場にはあと1人の女性がいる。
 ずっと口を開いていないが……。

「タカシさん。今夜は、わたしくのためにみなさんが手伝ってくれることになっていますの……」

 リーゼロッテだ。
 彼女がようやく口を開いた。
 顔は赤く、何やら緊張している表情をしている。

「手伝うって……。何をだ?」

「あの……。もちろん、せ、性交渉のことですわ……。でも、やり方がわかりませんの……」

 リーゼロッテはそういう知識がなかったのか?
 両親のリールバッハやマルセラから教育がされていなかったようだ。
 伯爵家だし、結構大切なことだと思うんだけどな。

「だいじょうぶだよ。ボクたちに任せて」

「マルセラさんから、リーゼロッテさんのサポートをするように頼まれたんだ」

 アイリスとモニカがそう言う。
 俺の知らないところで、そんなやり取りがあったとは。

 俺に言ってくれれば、最大限に配慮をしていたのだが。
 男の俺よりも、同性の彼女たちのほうが相談しやすかったのだろうか。

「さあ、さっそく始めよう。まずは、服を脱ごうね」

 アイリスがリーゼロッテにそう声を掛ける。

「は、恥ずかしいですわ……」

 リーゼロッテがもじもじして脱ごうとしない。

「私たちもいっしょに脱ぐよ。ねえ、みんな?」

「そ、そうですね。……よいしょ」

 モニカの言葉を受けて、ニムが服を脱ぐ。
 さらに、ミティやアイリスも合わせて脱ぐ。
 確かにこれなら、リーゼロッテの羞恥心も多少は軽減されるかもしれない。

「こ、これでよろしいですの?」

 リーゼロッテの下着があらわになる。
 水玉柄か。
 意外に子どもっぽいデザインだ。
 彼女の豊満なボディとはアンバランスだが、だからこその魅力も感じる。

「す、すばらしい……」

 俺は思わずそうこぼす。

「そ、そんなにまじまじと見ないでくださいまし……。わたくしの体で、満足いただけるのでしょうか……」

 リーゼロッテが不安げな顔でそう言う。
 彼女の体は十分に魅力的だ。
 だからこそ、俺は思わず見とれてしまったわけだが。

「だいじょうぶです。タカシ様は、とても喜んでいらっしゃいます」

 俺の代わりに、ミティがそう言う。
 俺の心が読めるのか?

「本当でしょうか?」

 リーゼロッテがそう問う。

「ええ、確認しましょう。タカシ様の下着を下ろせばはっきりします」

 ミティの手が俺のパンツにかかる。
 え?
 そういう手段に訴えるのか。

「や、やめ……」

 自分で脱ぐのはともかく、人に脱がされるのはなぜか恥ずかしさを感じる。
 抵抗したいが、俺の両手両足はみんなに押さえられている。
 ガチの拘束ではないので俺が本気を出せば振り払えるだろうが、勢い余ってケガをさせてしまうかもしれない。
 加減が難しい。

 そうこうしているうちにーー。
 ポロン。
 ミティにより俺のパンツが下ろされ、俺のマグナムがあらわになった。
 リーゼロッテや他のみんなのすばらしい姿を見て、既にバトルモードになっている。

「まあ……! これが殿方の……。こんなに大きなものが、わたくしの中に入るのでしょうか……」

 リーゼロッテが目を丸くしてそう言う。
 夜はまだまだ長そうだ。

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