【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
364話 加護付与(小)
蓮華との決闘で勝利を収めた。
みんなにいいところを見せることができた。
特にサリエに活躍を見せられたのは大きい。
先ほどのゴブリンキングとの戦いと合わせて、彼女の忠義度が43にまで上がった。
これで、ミッション達成だ。
ミッション
新たに忠義度40を達成しよう。
報酬:加護付与(小)の解放
スキルポイント10
さっそく、ステータス操作欄で加護付与(小)を選択してみる。
サリエに対して加護の付与を試みる。
…………。
成功だ!
彼女のステータス欄を確認することができるようになった。
レベル?、サリエ=ハルク
種族:ヒューマン
身分:モルガン=ハルク男爵家次女
役割:医師
職業:治療魔法士
ランク:E
武器:オリハルコンクラブ
防具:レザーアーマー(上)
HP:???
MP:???
腕力:低め
脚力:???
体力:???
器用:???
魔力:高め
残りスキルポイント:???
スキル:
棒術レベル2(1+1)
治療魔法レベル2(1+1) 「キュア」
???
???
加護付与(小)による補正:
全ステータスの2割上昇
所持スキルの内の最大3つのスキルレベルをそれぞれ1ずつ上昇
……ふむ?
通常の加護を付与しているミティやアイリスたちと、基本的な表示項目は似た感じだな。
ただし、基礎ステータスやスキルの欄に???の表記が多い。
詳細な能力までは把握できない。
ご丁寧に、加護付与(小)によってどのような補正が行われるのか明記してくれている。
”全ステータスの2割向上”と”所持スキルの内の最大3つのスキルレベルをそれぞれ1ずつ上昇”だ。
”全ステータスの2割向上”は一見地味だが、確かな安定性の向上に繋がるだろう。
ミティやアイリスたちに付与してきた通常の加護では、ステータスの上昇率は3割だった。
それよりも少しだけ上昇率が控えめなわけか。
今後サリエが忠義度50を達成すれば、通常の加護を付与することもできるだろう。
その場合の基礎ステータスの3割上昇は、どのような扱いになるのか。
加護付与(小)による補正と合わせて、5割の上昇となれば理想的なのだが。
まあ、そう都合よくはいかないか。
おそらくは、加護付与(小)による2割の上昇はリセットされて、新たな加護付与による3割の上昇となる感じだろう。
”所持スキルの内の最大3つのスキルレベルをそれぞれ1上昇”も、一見地味だがそれなりに強力だ。
スキルレベルのイメージを整理しておこう。
レベル0は、素人だ。
レベル1は、初心者だ。
日本で言えば、部活動や趣味でそこそこ嗜む程度だろうか。
ニムの栽培術も、当初はスキルレベル1だった。
レベル2は、初級だ。
日本で言えば、少し気合の入った部活動や趣味、もしくはセミプロぐらいのイメージである。
アイリスの格闘術やユナの火魔法などがそうだった。
レベル3は、中級だ。
一人前のプロと言っていいだろう。
アイリスの闘気術、モニカの料理術、ユナの弓術などがそうだった。
10代のうちにレベル3にまで到達できていれば十分に優秀だと言っていいと思われる。
レベル4は、上級だ。
一流のプロと言っていい。
俺たちの中では、当初からレベル4のスキルを持っている者はいない。
ステータス操作によりガンガン伸ばして、今ではレベル4のスキルも当たり前のように持っているが。
俺の剣術、聖魔法、治療魔法。
ミティの投擲術、闘気術。
アイリスの格闘術、聖闘気術、聖魔法、治療魔法。
モニカの格闘術、闘気術。
ユナの弓術、火魔法。
このいずれも、いざとなればそのスキルだけで食っていくことも簡単な上級レベルである。
レベル5は、超上級だ。
トップクラスのプロと言っていいだろう。
俺の火魔法。
ミティの槌術、鍛冶術。
アイリスの闘気術。
モニカの雷魔法。
ニムの土魔法。
このいずれも、そのスキルだけで荒稼ぎすることすら可能な最上級レベルである。
サリエの場合は、もともと棒術レベル1と治療魔法レベル1を持っている。
さらに、???の表記になっているところに別のスキルもあるかもしれない。
裁縫術とか。
それらのスキルのレベルが1ずつ上昇することになるわけだ。
棒術レベル1が2に、治療魔法レベル1が2になる。
これはなかなか大きい。
ミリオンズの中でもサリエの戦闘能力には少し懸念があった。
今回の加護(小)の付与に伴う基礎ステータスとスキルレベルの上昇により、その懸念は大きく減ったことになる。
サリエの冒険者としての成長は順調に進んでいる。
加護付与(小)の恩恵を彼女自身が実感しているか、それとなく探ってみよう。
「サリエ。初めての集団戦はどうだった? 確か、棒術で少しだけ戦ってくれたのだったか」
「ええ。ニムちゃんに守ってもらいつつ、安全第一で戦わせていただきました。いい経験になったと思います」
「そうか。それで、何か成長した実感などはあるか?」
俺の言葉を受けて、サリエが考え込む。
「ええっと……。そういえば、何だか体の調子がいいような……? それに、棒術や治療魔法の腕前も向上しているような気がします」
サリエがそう言う。
加護付与(小)は、ちゃんと本人にもわかるレベルの恩恵を与えてくれているようだ。
「実戦を通して、一皮むけたのかもしれないな。今なら、次の治療魔法も発動できるんじゃないか?」
「いえ。さすがに気のせいかもしれませんが」
「物は試しだ。やってみてくれ。ちょうど、ここにちょっとした擦り傷がある」
俺はそう言って、腕を差し出す。
先ほどの蓮華との決闘でついたキズだ。
アイリスにひと通り治療魔法をかけてもらったが、小さなキズだったので見落としていたようだ。
「わかりました。やってみますね」
サリエが真剣な顔つきになる。
彼女が治療魔法の詠唱を開始する。
俺の腕に手をかざす。
「……神の御業にてかの者を癒やし給え。ヒール」
治療魔法の光が俺の腕を包む。
キズが治っていく。
「おお。ヒールの発動に成功したじゃないか。やはり実戦を通して一回り成長してくれたみたいだな」
「ほ、本当ですね……。理屈はよくわかりませんが、魔物との戦闘がいい刺激になったのでしょうか。不思議なこともあるものです」
サリエは首をかしげているが、基本的には喜んでいる様子だ。
まあ確かに、魔物との戦闘で治療魔法が上達したと言われても、ピンとこないかもしれない。
忠義度50を達成して通常の加護を付与できたタイミングで、加護のことについて情報共有するのがよさそうか。
忠義度40は達成しているわけだし、現時点で部分的にでも加護の件について話してしまうのもなくはない。
しかし、リスクはさほど大きくないとはいえ、メリットがあまりない。
俺が加護の件をミティやアイリスたちと情報共有しているのは、成長の方向性を彼女自身に判断してもらいたいという目的が大きい。
その目的がなければ、加護の件を広く情報共有することにさほど大きな意味はないだろう。
サリエに付与した加護(小)の効力は、”全ステータスの2割上昇”と”所持スキルの内の最大3つのスキルレベルをそれぞれ1ずつ上昇”だ。
いずれも、本人の選択の意思などは絡まないタイプの恩恵である。
加護(小)に留まっている間は、ムリに俺の秘密を暴露する必要もないだろう。
通常の加護を付与できる日を、楽しみにしたいところだ。
●●●
タカシが蓮華を決闘で破った日の夜ーー。
ソーマ騎士爵邸にて。
青年が寝室に佇んでいた。
「さあて。今日は……ミサの日だったな」
彼はそう言って、隣に立つ少女を見る。
「その通りでございます。マイロード」
少女がそう返答する。
「ふふ。たっぷりとかわいがってあげよう。私の愛しいミサ。第一夫人として、最初に私との子どもを産んでほしいしな」
「光栄でございます。マイロード」
ミサが無表情にそう言う。
ソーマがミサを気に入っていることは明白。
だが、ミサがそれを喜んで受け入れているのか、傍目にはわからない。
ソーマとミサが体を重ねる。
そして、夜は更けていった。
みんなにいいところを見せることができた。
特にサリエに活躍を見せられたのは大きい。
先ほどのゴブリンキングとの戦いと合わせて、彼女の忠義度が43にまで上がった。
これで、ミッション達成だ。
ミッション
新たに忠義度40を達成しよう。
報酬:加護付与(小)の解放
スキルポイント10
さっそく、ステータス操作欄で加護付与(小)を選択してみる。
サリエに対して加護の付与を試みる。
…………。
成功だ!
彼女のステータス欄を確認することができるようになった。
レベル?、サリエ=ハルク
種族:ヒューマン
身分:モルガン=ハルク男爵家次女
役割:医師
職業:治療魔法士
ランク:E
武器:オリハルコンクラブ
防具:レザーアーマー(上)
HP:???
MP:???
腕力:低め
脚力:???
体力:???
器用:???
魔力:高め
残りスキルポイント:???
スキル:
棒術レベル2(1+1)
治療魔法レベル2(1+1) 「キュア」
???
???
加護付与(小)による補正:
全ステータスの2割上昇
所持スキルの内の最大3つのスキルレベルをそれぞれ1ずつ上昇
……ふむ?
通常の加護を付与しているミティやアイリスたちと、基本的な表示項目は似た感じだな。
ただし、基礎ステータスやスキルの欄に???の表記が多い。
詳細な能力までは把握できない。
ご丁寧に、加護付与(小)によってどのような補正が行われるのか明記してくれている。
”全ステータスの2割向上”と”所持スキルの内の最大3つのスキルレベルをそれぞれ1ずつ上昇”だ。
”全ステータスの2割向上”は一見地味だが、確かな安定性の向上に繋がるだろう。
ミティやアイリスたちに付与してきた通常の加護では、ステータスの上昇率は3割だった。
それよりも少しだけ上昇率が控えめなわけか。
今後サリエが忠義度50を達成すれば、通常の加護を付与することもできるだろう。
その場合の基礎ステータスの3割上昇は、どのような扱いになるのか。
加護付与(小)による補正と合わせて、5割の上昇となれば理想的なのだが。
まあ、そう都合よくはいかないか。
おそらくは、加護付与(小)による2割の上昇はリセットされて、新たな加護付与による3割の上昇となる感じだろう。
”所持スキルの内の最大3つのスキルレベルをそれぞれ1上昇”も、一見地味だがそれなりに強力だ。
スキルレベルのイメージを整理しておこう。
レベル0は、素人だ。
レベル1は、初心者だ。
日本で言えば、部活動や趣味でそこそこ嗜む程度だろうか。
ニムの栽培術も、当初はスキルレベル1だった。
レベル2は、初級だ。
日本で言えば、少し気合の入った部活動や趣味、もしくはセミプロぐらいのイメージである。
アイリスの格闘術やユナの火魔法などがそうだった。
レベル3は、中級だ。
一人前のプロと言っていいだろう。
アイリスの闘気術、モニカの料理術、ユナの弓術などがそうだった。
10代のうちにレベル3にまで到達できていれば十分に優秀だと言っていいと思われる。
レベル4は、上級だ。
一流のプロと言っていい。
俺たちの中では、当初からレベル4のスキルを持っている者はいない。
ステータス操作によりガンガン伸ばして、今ではレベル4のスキルも当たり前のように持っているが。
俺の剣術、聖魔法、治療魔法。
ミティの投擲術、闘気術。
アイリスの格闘術、聖闘気術、聖魔法、治療魔法。
モニカの格闘術、闘気術。
ユナの弓術、火魔法。
このいずれも、いざとなればそのスキルだけで食っていくことも簡単な上級レベルである。
レベル5は、超上級だ。
トップクラスのプロと言っていいだろう。
俺の火魔法。
ミティの槌術、鍛冶術。
アイリスの闘気術。
モニカの雷魔法。
ニムの土魔法。
このいずれも、そのスキルだけで荒稼ぎすることすら可能な最上級レベルである。
サリエの場合は、もともと棒術レベル1と治療魔法レベル1を持っている。
さらに、???の表記になっているところに別のスキルもあるかもしれない。
裁縫術とか。
それらのスキルのレベルが1ずつ上昇することになるわけだ。
棒術レベル1が2に、治療魔法レベル1が2になる。
これはなかなか大きい。
ミリオンズの中でもサリエの戦闘能力には少し懸念があった。
今回の加護(小)の付与に伴う基礎ステータスとスキルレベルの上昇により、その懸念は大きく減ったことになる。
サリエの冒険者としての成長は順調に進んでいる。
加護付与(小)の恩恵を彼女自身が実感しているか、それとなく探ってみよう。
「サリエ。初めての集団戦はどうだった? 確か、棒術で少しだけ戦ってくれたのだったか」
「ええ。ニムちゃんに守ってもらいつつ、安全第一で戦わせていただきました。いい経験になったと思います」
「そうか。それで、何か成長した実感などはあるか?」
俺の言葉を受けて、サリエが考え込む。
「ええっと……。そういえば、何だか体の調子がいいような……? それに、棒術や治療魔法の腕前も向上しているような気がします」
サリエがそう言う。
加護付与(小)は、ちゃんと本人にもわかるレベルの恩恵を与えてくれているようだ。
「実戦を通して、一皮むけたのかもしれないな。今なら、次の治療魔法も発動できるんじゃないか?」
「いえ。さすがに気のせいかもしれませんが」
「物は試しだ。やってみてくれ。ちょうど、ここにちょっとした擦り傷がある」
俺はそう言って、腕を差し出す。
先ほどの蓮華との決闘でついたキズだ。
アイリスにひと通り治療魔法をかけてもらったが、小さなキズだったので見落としていたようだ。
「わかりました。やってみますね」
サリエが真剣な顔つきになる。
彼女が治療魔法の詠唱を開始する。
俺の腕に手をかざす。
「……神の御業にてかの者を癒やし給え。ヒール」
治療魔法の光が俺の腕を包む。
キズが治っていく。
「おお。ヒールの発動に成功したじゃないか。やはり実戦を通して一回り成長してくれたみたいだな」
「ほ、本当ですね……。理屈はよくわかりませんが、魔物との戦闘がいい刺激になったのでしょうか。不思議なこともあるものです」
サリエは首をかしげているが、基本的には喜んでいる様子だ。
まあ確かに、魔物との戦闘で治療魔法が上達したと言われても、ピンとこないかもしれない。
忠義度50を達成して通常の加護を付与できたタイミングで、加護のことについて情報共有するのがよさそうか。
忠義度40は達成しているわけだし、現時点で部分的にでも加護の件について話してしまうのもなくはない。
しかし、リスクはさほど大きくないとはいえ、メリットがあまりない。
俺が加護の件をミティやアイリスたちと情報共有しているのは、成長の方向性を彼女自身に判断してもらいたいという目的が大きい。
その目的がなければ、加護の件を広く情報共有することにさほど大きな意味はないだろう。
サリエに付与した加護(小)の効力は、”全ステータスの2割上昇”と”所持スキルの内の最大3つのスキルレベルをそれぞれ1ずつ上昇”だ。
いずれも、本人の選択の意思などは絡まないタイプの恩恵である。
加護(小)に留まっている間は、ムリに俺の秘密を暴露する必要もないだろう。
通常の加護を付与できる日を、楽しみにしたいところだ。
●●●
タカシが蓮華を決闘で破った日の夜ーー。
ソーマ騎士爵邸にて。
青年が寝室に佇んでいた。
「さあて。今日は……ミサの日だったな」
彼はそう言って、隣に立つ少女を見る。
「その通りでございます。マイロード」
少女がそう返答する。
「ふふ。たっぷりとかわいがってあげよう。私の愛しいミサ。第一夫人として、最初に私との子どもを産んでほしいしな」
「光栄でございます。マイロード」
ミサが無表情にそう言う。
ソーマがミサを気に入っていることは明白。
だが、ミサがそれを喜んで受け入れているのか、傍目にはわからない。
ソーマとミサが体を重ねる。
そして、夜は更けていった。
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