【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~

猪木洋平@【コミカライズ連載中】

335話 スキル強化の整理 後編

 ここ最近で各自が強化したスキルの情報を整理して共有しているところだ。
ミティ、アイリス、モニカ、ニムのスキルの情報共有は終わった。

「次はユナか。ユナが伸ばしたのは……」
「ふふん。私は、テイム術をレベル2にしてもらったわね。これもなかなか便利よ。今のところは、馬ぐらいしか手なづけていないけれど」

 ユナがそう言う。
彼女の言う通り、彼女はテイム術を取得してレベル2にまで伸ばしている。

 もともと彼女はレッドウルフや馬の扱いには長けていた。
それが、スキルによってさらにサポートされるようなイメージとなる。

 いずれは特別表彰者のアルカのように、強力な魔物を手なづけてくれるだろう。
アルカのリトルベア(くまっち)は強かった。
慢心して火魔法をぶっ放すだけで勝負を終わらせようとする俺を、怒涛の連撃により撃破したことがある。

 アルカの従魔にはレッドウルフ(うるふっち)やキメラ(きめらっち)などもいる。
強力な魔物をいろいろと従えている彼女は、ある意味1人で冒険者パーティを組んでいるようなものだ。
確かな戦力と柔軟性を持つ。

「いい魔物をテイムできればいいな。ファイティングドッグのテイムは失敗したのだったか?」
「そうね。やつは獰猛だし、人になつかないみたいね。テイムには向かないわ」

 ユナがそう答える。
ファイティングドッグをテイムして仲間にすることは難しいようだ。
まあ、やつ程度をテイムしたところで大した戦力にもならないし、こだわる必要もないだろう。

 リトルベア級以上の魔物をテイムすれば、なかなかの戦力になる。
理想を言えば、キメラ級の魔物がいれば百人力だが。
キメラの研究開発はサザリアナ王国でもウェンティア王国でも違法なので、そうそう都合よく遭遇することはなさそうか。
ミドルベアや、竜種あたりのテイムに期待したいところだ。

「最後は俺だな。まずは、アイリスと同じく聖魔法をレベル4に強化した。これで闇の瘴気に対する対策は万全だ」
「そうだねー。ボクとタカシの2人なら、たいていの闇の瘴気は払えるだろうね。ソフィアさんからもらった光の精霊石もあるし」

 アイリスがそう言う。
センの闇魔法だろうと、5大災厄の霧蛇竜ヘルザムだろうと、俺たちが恐れるものなど何もない。
もう何も恐くない。

「それと、土魔法レベル1を取得したな」
「つ、土魔法は、便利な魔法です。簡単な建物もつくれますし……」

 ニムがそう言う。
彼女には、つい先日に登用試験組や奴隷組用の簡易住宅をつくってもらった。
また、俺の部屋の周りに簡易的な防音壁をつくってもらったこともある。
土魔法は、応用性が非常に高い魔法だ。

「あとは、風魔法をレベル2から3に、水魔法をレベル2から3に伸ばしたわけだ」
「風魔法は、私と同じ中級ですね! 合同魔法の練習もしておきましょう!」

 ミティがそう言う。
俺も彼女も、中級の風魔法ジェットストームを使える。
荒れ狂う竜巻を発生させる魔法だ。
火魔法、雷魔法、土魔法などと比べて殺傷能力にはやや欠けるが、これはこれで使いみちはあるだろう。

「最後の水魔法は……どういう意図だったっけ?」

 モニカがそう問う。

「俺たちの中に水魔法の使い手がいないからだな。パーティとして対応できる範囲を広げておきたいと思ったんだ」
「なるほど。でも、いずれは水魔法の使い手がパーティに入るかもしれないよね?」
「それはそれで、悪くない。合同魔法が使えるようになるからな」
「ああ、それもそうか。いろいろと考えているんだねえ」

 モニカが感心したようにそう言う。

「ついでに言えば、風呂への水の供給を楽にするためでもある」

 各属性魔法の出力は、基礎ステータスのMPや魔力、そしてそれぞれの魔法自体のスキルレベルが影響する。
俺のMPや魔力は、既に十分に高い。
MP強化レベル4、魔力強化レベル4のスキルを所持しているからな。
現状の水魔法の出力をさらに上げたい場合は、水魔法自体のスキルレベルを上げるのが近道となる。

「ふふん。火魔法は私も手伝えるけど、水魔法はタカシだけだものね。いつもお疲れ様」
「なあに。みんなと風呂に入るためならば、これぐらい苦ではないさ」

 俺はそう言う。
可愛いみんなとの混浴が待っていると思えば、たいていのことはがんばれる。
それに、風呂は配下の者たちへの福利厚生の1つでもあるしな。

「あと、最後にミッションについてもう1度共有しておこうか。騎士爵を授かる連絡を受けた頃に、新たなミッションが追加されたんだ。”特定の者との友好度を一定以上まで高めろ”というような内容だ」


ミッション
新たに忠義度40を達成しよう。
報酬:加護付与(小)の解放
   スキルポイント10


 ミッションが出されるのはずいぶんと久しぶりだ。
前回出されたミッションは、”ウォルフ村を訪れよう”というものだった。
もう半年ほど前のことになる。

 そう言えば、ブギー盗掘団の捕縛作戦に関連するミッションは出ていなかったな。
世界の滅亡に直接影響のある出来事ではなかったのかもしれない。
そうは言っても、モニカやニムにとっては死んだと思っていた肉親と再会できたわけなので、俺たちにとって重要だったのは間違いないが。

 スキルポイント10は地味ではあるが魅力的だ。
ただ、それ以上に注目したいのが加護付与(小)とやらである。
単語だけで判断するなら、既に持っている加護付与スキルの下位互換のような印象を受ける。

 しかし、それならばわざわざミッションの報酬には挙がらないだろう。
何らかの点で、現状の加護付与にないメリットがあると思われる。

「友好度を一定以上ですか。確か、私たちは既に条件を達成済みなので対象外なのでしたね?」
「ああ、その通りだ」

 ミティの確認に、俺はそう同意する。
ミティ、アイリス、モニカ、ニム、ユナ。
彼女たちは、既に忠義度50以上を達成し、加護付与の条件を満たしている。
今回は対象外だ。

 さらに、マリアも忠義度50を達成済み。
バルダインも、忠義度47なので対象外となる。

「ふふん。そうなると、誰がよさそうかしら?」
「まずは、登用試験組と奴隷組だな。それぞれに対して、力を見せつけたり、望む物を与えたり、病を治療してあげたりして友好を深めたいと思っている」

 ヴィルナ、キリヤ、ヒナ、トリスタ、ロロ。
クリスティ、ハンナ、ニルス、シェリー、ネスター、リン。
それぞれ、友好度を稼げるポイントは異なるだろう。

「個室を与えて、風呂を利用させて、豪勢な食事を与えたからな。もう既に、いいところまでいっている者もいる。あとひと息で、ミッションの条件を満たせるかもしれない」
「わ、わかりました。わたしにもできることがあれば、お手伝いしますね」
「ボクも手伝うよ。ミッションがなくても、リンちゃんたちに治療魔法はかけてあげたいと思っていたし」

 ニムとアイリスがそう言う。
シェリー、ネスター、リンあたりは難病を抱えている。
無事に治療できたら、忠義度40も可能かもしれない。

 彼女たち自身のためにも、俺たちのためにも、無事に治療を成功させたいところだ。

「登用試験組と奴隷組以外では、だれか有力な人はいるの?」
「そうだな……。サリエ、リーゼロッテあたりかな? あとは、ビリーとかも」

 モニカの問いに、俺はそう答える。

「サリエさんかー。彼女は冒険者に興味があるようだったし、もう1度パーティに勧誘してみるのもありかもしれないね」

 アイリスがそう言う。

 サリエは、ハルク男爵の娘だ。
難病で苦しんでいた彼女を、俺とアイリスの治療魔法で治療したことがある。
半年以上前の話だ。

 サリエは、病み上がりからの体力回復と、治療魔法の取得に向けてがんばっている。
3か月ほど前に一度様子を見にいった際には、ずいぶんと体力が戻ってきている様子だった。
アイリスの言う通り、再びパーティに勧誘してみようか。

「リーゼロッテさんもなんだね。彼女は私の料理をおいしそうに食べてくれるし、いい人だよ」

 モニカがそう言う。

 リーゼロッテは、”蒼穹の担い手”という冒険者パーティに所属する水魔法使いだ。
実はラスターレイン伯爵の娘である。

 俺はかつて、彼女のポーションに助けられた。
そのお礼として、ラビット亭の食事会に招いたことがある。
また、そのしばらく後にこの屋敷での食事会にも招いた。

 リーゼロッテは食いしん坊で、おいしい料理や珍しい料理を好む。
それらの食事会を通して、彼女の忠義度も高まってきていた。

「ビ、ビリーさんもですか。確かに、タカシさんとは結構交流がありますね」

 ニムがそう言う。

 ビリーは、”黒色の旋風”という冒険者パーティに所属する男だ。
俺が冒険者として活動を始めた直後の西の森への遠征で同行した。
ユナやリーゼロッテと並び、俺との付き合いは長い。

 ビリーと俺は、かつては同じ初級冒険者として付き合いがあった。
チートにより俺だけが先に成長してしまった形ではあるが、まだまだ交流はある。

 半年ほど前のゾルフ砦のメルビン杯では、ビリーはニムと戦った。
その後、打ち上げとしてともに焼肉屋に行った。
また、1か月ほど前には俺とモニカの結婚式にも参加してくれた。

 登用試験組、奴隷組。
サリエ、リーゼロッテ、ビリー。

 既に忠義度が30を超えている者も多い。
ミッション条件の忠義度40まで、あと1歩だ。
がんばっていこう。



レベル23、タカシ=ハイブリッジ
種族:ヒューマン
身分:騎士爵
役割:リーダー
職業:魔法剣士
ランク:B
二つ名:”紅剣”のタカシ
ギルド貢献値:8000万ガル
HP:178(137+41)
MP:270(90+180)
腕力:137(76+23+38)
脚力:132(73+22+37)
体力:191(83+25+83)
器用:104(80+24)
魔力:252(84+168)

武器:紅剣クリム(紅剣クリムウェル)
防具:アイアンアーマー、アイアンシールド
その他:光の精霊石

残りスキルポイント0
スキル:
ステータス操作
スキルリセット
加護付与
異世界言語
剣術レベル4
格闘術レベル2
回避術レベル2
気配察知レベル2
気配隠匿レベル2
視力強化レベル1
聴覚強化レベル1
MP強化レベル4
腕力強化レベル1
脚力強化レベル1
体力強化レベル2
魔力強化レベル4
肉体強化レベル3
闘気術レベル4
火魔法レベル5「ファイアーボール、ファイアーアロー、ファイアートルネード、ボルカニックフレイム、火魔法創造 “百本桜” 他」
水魔法レベル3「ウォーターボール、アイスボール、アイスレイン」
風魔法レベル3「エアバースト、エアリアルスラッシュ、ジェットストーム」
土魔法レベル1「ストーンショット」
聖魔法レベル4「ウィッシュ、ホーリーシャイン、セイクリッドチェーン、パニッシュ」
治療魔法レベル4「キュア、ヒール、エリアヒール、リカバリー」
空間魔法レベル3「アイテムボックス、アイテムルーム、転移魔法陣作成」
高速詠唱レベル3
MP消費量減少レベル4
MP回復速度強化レベル2

称号:
犬狩り
ホワイトタイガー討伐者
ジャイアントゴーレム討伐者
オーガ・ハーピィの盟友
ガルハード杯ベスト16
ミドルベア討伐者
霧蛇竜ヘルザム討伐者
メルビン杯ベスト8
キメラ打倒者


レベル22、ミティ=ハイブリッジ(旧姓:バーへイル)
種族:ドワーフ
身分:タカシ=ハイブリッジ騎士爵第一夫人
役割:サブリーダー、鍛冶師
職業:槌士
ランク:C
二つ名:”百人力”のミティ
ギルド貢献値:3400万ガル
HP:165(127+38)
MP: 99(76+23)
腕力:585(136+41+408)
脚力: 81(62+19)
体力:154(85+26+43)
器用: 90(39+12+39)
魔力: 96(74+22)

武器:ドワーフの戦槌(ドワーフの大戦槌)
防具:アイアンアーマー
その他:アイテムバッグ

残りスキルポイント0
スキル:
槌術レベル5
格闘術レベル2
投擲術レベル4
体力強化レベル1
腕力強化レベル4
器用強化レベル2
闘気術レベル4
風魔法レベル3「エアバースト、エアリアルスラッシュ、ジェットストーム」
MP回復速度強化レベル1
鍛冶術レベル5

称号:
タカシの加護を受けし者
ジャイアントゴーレム討伐者
百人力
ガルハード杯優勝者
ミドルベア討伐者
メルビン杯ベスト8
キメラ打倒者


レベル23、アイリス=ハイブリッジ(旧姓:シルヴェスタ)
種族:ヒューマン
身分:タカシ=ハイブリッジ騎士爵第二夫人
役割:神官
職業:武闘家
ランク:C
二つ名:”武闘聖女”アイリス
ギルド貢献値:4100万ガル
HP:177(136+41)
MP: 96(74+22)
腕力:109(84+25)
脚力:162(90+27+45)
体力:170(74+22+74)
器用:269(96+29+144)
魔力: 95(73+22)

武器:シルバーガントレット
防具:レザーアーマー
その他:スプールの首飾り

残りスキルポイント10
スキル:
格闘術レベル4
気配察知レベル1
気配隠匿レベル2
視力強化レベル1
脚力強化レベル1
体力強化レベル2
器用強化レベル3
闘気術レベル5
聖闘気術レベル4
聖魔法レベル4「ウィッシュ、ホーリーシャイン、セイクリッドチェーン、パニッシュ」
治療魔法レベル4「キュア、ヒール、エリアヒール、リカバリー」
操馬術レベル1

称号:
タカシの加護を受けし者
ジャイアントゴーレム討伐者
ガルハード杯ベスト16
ミドルベア討伐者
霧蛇竜ヘルザム討伐者
メルビン杯優勝者
キメラ打倒者


レベル21、モニカ=ハイブリッジ(旧姓:リシャス)
種族:兎獣人
身分:タカシ=ハイブリッジ騎士爵第三夫人
役割:料理人
職業:武闘家
ランク:C
二つ名:”雷脚”のモニカ
ギルド貢献値:2600万ガル
HP:155(119+36)
MP: 88(68+20)
腕力: 85(65+20)
脚力:281(85+26+170)
体力: 94(72+22)
器用: 88(68+20)
魔力:222(79+24+119)

武器:エレキガントレット
防具:レザーアーマー

残りスキルポイント5
スキル:
格闘術レベル4
聴覚強化レベル2
脚力強化レベル4
魔力強化レベル3
闘気術レベル4
雷魔法レベル5「スパーク、パラライズ、ライトニングブラスト、神鳴(カミナリ)、雷魔法創造」
料理術レベル4
操馬術レベル1

称号:
タカシの加護を受けし者
ミドルベア討伐者
メルビン杯ベスト4
キメラ打倒者


レベル21、ニム=ラスカル
種族:犬獣人
身分:タカシ=ハイブリッジ騎士爵第四夫人(予定)
役割:戦闘員
職業:土魔法使い
ランク:C
二つ名:”鉄心”ニム
ギルド貢献値:2300万ガル
HP:163(125+38)
MP:185(66+20+99)
腕力:202(72+22+108)
脚力:196(70+21+105)
体力:235(84+25+126)
器用: 85(65+20)
魔力:196(70+21+105)

武器:アイアンロッド
防具:レザーアーマー

残りスキルポイント0
スキル:
格闘術レベル1
MP強化レベル3
腕力強化レベル3
脚力強化レベル3
体力強化レベル3
魔力強化レベル3
闘気術レベル3
土魔法レベル5「ストーンショット、ロックアーマー、ストーンレイン、ゴーレム生成、土魔法創造」
MP回復速度強化レベル3
栽培術レベル3
操馬術レベル1

称号:
タカシの加護を受けし者
ミドルベア討伐者
メルビン杯ベスト8
キメラ打倒者


レベル22、ユナ=フェンガリオン
種族:ライカンスロープ(赤狼族)
役割:飼育士
職業:弓士
ランク:C
HP:172(132+40)
MP:144(80+24+40)
腕力: 94(72+22)
脚力:104(80+24)
体力: 94(72+22)
器用:219(95+29+95)
魔力:261(93+28+140)

武器:ウッドボウ
防具:布の服

残りスキルポイント5
スキル:
剣術レベル2
弓術レベル4
MP強化レベル1
器用強化レベル2
魔力強化レベル3
闘気術レベル2
火魔法レベル4「ファイアーボール、ファイアーアロー、ファイアートルネード、ボルカニックフレイム」
獣化術レベル2
テイム術レベル2
操馬術レベル1

称号:
タカシの加護を受けし者
キメラ打倒者

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